家の中が寒い、電気代が高い…そういう悩みで「そろそろ断熱工事やエアコンを新しくしたいな」って考えたことありませんか?実は、そういった「省エネ改修」をすると、なんと税金が戻ってくる制度があるんです。それが「省エネ改修控除」。家を快適にしながら、お金も戻ってくるなんて、この記事を読めばどうやって使うのかがちょっとわかるようになっちゃいますよ。
- 家を省エネにする工事をすると、税金が安くなる控除制度がある
- 対象工事は決まっていて、窓や断熱材、太陽光などエネルギー効率を良くする工事が中心
- 控除額は最大10万円程度が多いけど、工事内容で変わる
もうちょっと詳しく
省エネ改修控除は、日本の国が「みんなで家のエネルギー効率を良くして、全体の電気の使い方を減らそうよ」という目標を掲げているために作られた制度です。温暖化を防ぐためにも、電気代の節約のためにも、家の断熱やエコ設備って大事なんですよね。でも「工事って高いな…」って思うから、進まない。そこで国が「工事代の一部、税金から引きますよ」と応援するわけです。こういった国の応援制度を「政策的インセンティブ」(つまり、「こうしてくれたら、国から応援するよ」という仕組み)と言うんですが、これが省エネ改修控除の基本的な考え方なんです。
この制度は「家を快適にする」「電気代が安くなる」「税金も戻る」の三拍子がそろった、結構おいしい制度。
⚠️ よくある勘違い
→ 国が決めた対象工事しか対象にならない。例えば、見た目をきれいにするリフォームとか、部屋の大きさを変える工事とか、そういうのは対象外なんだ。
→ 窓を高断熱にする、壁に断熱材を入れる、太陽光をつける、エコキュートに変えるなど、「エネルギー効率」を良くする工事だけが対象。
→ そんなわけあるか、ですね。工事代が100万円でも、控除額は最大10万円程度。つまり、工事代の10分の1ぐらいが戻るイメージ。
→ 年間で最大10万円程度(工事内容で変わる)の控除が受けられる。だから「全額戻る」ではなく「一部戻る」という感じ。
→ 実は、手続きが必要。工事前の確認とか、工事後の申告とか、やることがけっこうある。
→ 工事前に対象かどうかの確認、工事後に税務署への申告。この手続きをしないと制度が使えないよ。
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省エネ改修控除ってどんな制度?基本から理解しよう
そもそも「控除」って何?
「控除」という言葉、よく税金の話で出てきますよね。これはつまり「税金を計算するときに、ここから差し引きますよ」という意味なんです。例えば、あなたが毎月のお小遣い1万円から、貯金として500円を先に引いてから使うというのと同じような感じ。省エネ改修控除は「あなたが払うべき所得税から、省エネ工事の代金の一部を引きますよ」という制度なわけです。だから、工事をすればするほど(ただし上限まで)、税金が安くなるということになるんですね。
具体的に言うと、もしあなたが1年間に払わなきゃいけない所得税が50万円だったとしましょう。そこで省エネ改修工事をして、10万円の控除が受けられたら、実際に払う税金は50万円から10万円を引いた40万円になるわけです。つまり、10万円得したことになります。これが控除のすごいところ。
この制度が生まれた背景には、日本の国が「家からのエネルギー消費を減らしたい」「温暖化を防ぎたい」という願いがあるんです。でも、家の改修工事ってけっこう高いじゃないですか。断熱材を入れるとか、窓を変えるとか、お金がかかる。だから、「国から応援するから、やってくださいよ」という形で、税金を安くしてあげるという制度を作ったわけなんですね。
実は、こういった「環境や社会のためになる行動をしたら、国が応援する」という仕組みって、他にもいっぱいあるんです。電気自動車を買ったら補助金が出るとか、再生可能エネルギーを使ったら優遇されるとか。省エネ改修控除も、そういった「国の応援政策」の1つなんですよ。
対象になる工事は?何をしたら控除が受けられるの?
窓の工事
まず代表的なのが、窓の工事です。これはね、すごく大事な工事なんですよ。なぜなら、家の中で一番熱が逃げるのが窓だからです。冬、窓に手をかざすと冷たいでしょ?あれです。窓から熱が逃げちゃってるんです。だから、その熱の漏れを減らそう、というのが窓の工事なんですね。
対象になるのは、断熱性能の高い窓です。例えば「二重窓」(つまり、窓が2枚になっていて、間に空気の層がある窓。この空気が断熱の役割をする)にするとか、ガラスを「複層ガラス」(複数の層に分かれたガラス)に変えるとか、枠を断熱性の高い素材に変えるとか。こういった工事をすると、冬は暖かく、夏は涼しくなるんです。
想像してみてください。冬のさむい日に、古い窓だとスースーって風が通ってくる感じがしますよね。でも、高断熱の窓だと、その冷たさが入ってこない。すると、エアコンもそこまで強く使わなくていいから、電気代が安くなるんです。これが窓工事のメリット。だから、対象工事の筆頭になってるわけなんですね。
窓工事にも種類があって、全ての窓を変える「全窓工事」もあれば、一部だけ変える「部分工事」もあります。予算に合わせて選べるから、けっこう柔軟性があるんですよ。
断熱材の工事
次が、壁や床、天井に断熱材を入れる工事です。これはね、家の本体に「ぬくもり」を持たせるような工事だと思ってください。古い家ってね、壁が薄いから、外の温度がダイレクトに室内に伝わってくるんです。冬は寒い、夏は暑い。それを防ぐために、壁の中に「断熱材」(つまり、熱を通さない素材)を詰めるわけです。
断熱材にもいろんな種類があります。「グラスウール」という、ガラスの繊維をふわふわにしたやつもあれば、「発泡ウレタン」という、プラスチック系の断熱材もあります。どれを使うかで、効果も値段も変わってきます。
この工事のいいところは、一度やれば長く効果が続くということ。窓は10年くらいで劣化することもありますが、壁の中の断熱材は30年、40年とずっと機能してくれるんです。だから、長期的に見るとけっこうお得な工事なんですね。
太陽光発電と蓄電池
3番目が、太陽光パネルと蓄電池の導入です。これはね、自分たちで電気を作っちゃいましょうという工事。屋根に太陽光パネルをつけると、日中に太陽の光で電気を作って、それを家で使います。すると、電力会社から買う電気が減るから、電気代が安くなるんです。
さらに、最近は「蓄電池」(つまり、作った電気を貯めておく電池)もセットで導入するのが増えてきました。なぜなら、太陽光は昼間しか作れないけど、電気は夜も使いたいじゃないですか。だから、昼間に作った電気を蓄電池に貯めておいて、夜に使うわけです。
この工事の面白いところは、電気代が安くなるだけじゃなく、「もしも停電になったときの備え」にもなるということ。地震とか台風で停電になったときも、蓄電池があれば電気が使えます。だから、「安心」も買ってるわけなんですね。
エコキュートと給湯の工事
4番目が、お風呂のお湯を作る機器の工事です。今の家ってね、「給湯器」(つまり、お風呂のお湯を沸かす機械)がついてるんです。昔は灯油で温めてましたが、今は電気やガスを使うのが主流。その給湯器を「エコキュート」とか「ハイブリッド給湯器」とか、省エネ性能の高いやつに変えるという工事なんです。
「エコキュート」というのは、つまり「空気の熱を使ってお湯を作る機械」なんです。空気ってね、温かい場所にはあるじゃないですか。その温かさを集めて、それを使ってお湯を作るんです。すると、電気をそこまで使わなくてもお湯ができちゃう。だから、電気代が安くなるんですね。
この工事も、冬場に威力を発揮します。お湯を毎日使う人には、年間の電気代がかなり違ってくるんですよ。だから、対象工事の中でも「効果が大きい」工事として扱われてるんです。
控除額はいくら?実際の金額を知ろう
最大控除額の仕組み
さて、ここからが気になるところですよね。「実際、いくら戻ってくるの?」という話です。これがね、工事の種類によって変わるんです。例えば、2024年から2025年にかけての制度だと、こんな感じになってます。
窓の工事だけで「最大9万2000円」、断熱材の工事が「最大15万円」、太陽光が「最大12万円」…というように、工事ごとに上限が決まってるんです。でもね、これらをすべて組み合わせたときの「全体の上限」が決まってるんです。だから、「え、全部やったら全部戻ってくるの?」ってなるかというと、そうじゃなくて、トータルで「年間50万円」とか「年間100万円」みたいな上限があるわけなんですね。
ただ、これは毎年変わることがあります。国の政策って、その時々の経済状況とか、世の中のニーズとかで変わるじゃないですか。だから、「今年の上限はいくら」というのは、毎年確認する必要があるんです。
控除率について
実は「控除額」の計算方法も2種類あるんです。1つは「一定の金額が控除される」というパターン。例えば「窓の工事なら、いくらやっても9万2000円が上限」という感じです。
もう1つは「工事代金の一定割合が控除される」というパターン。例えば「工事代金の10%が控除される、ただし上限は50万円」みたいな計算ですね。工事の種類によって、どちらの方式かが決まってるんです。
だから、自分の家の工事代がいくらになるかによって、実際に戻ってくる金額が変わるということなんですね。100万円の工事なら1割で10万円ですが、500万円の工事でも上限が50万円なら、50万円が上限ということになります。
複数年にわたる控除
ここが重要なんですが、「年間の控除上限」があるということは、もしも工事が大きかったら「複数年にわたって控除される」ということもあるんです。例えば、500万円の工事をして、毎年100万円の控除が受けられるなら、5年かけて控除を受けるわけです。
これはね、人によっては「え、5年もかかるの?」って思うかもしれませんが、「税金が5年間、毎年少しずつ返ってくる」と考えると、なかなか嬉しいことなんですよ。だから、大きな工事を計画してるなら、「複数年の控除を見越して」工事代の計算をすることが大事なんです。
手続きはどうするの?申告の流れを理解しよう
工事前にすること
省エネ改修控除を受けるには、実はけっこう大事な手続きがあるんです。まず、工事をする前に「この工事は対象工事なのか」を確認する必要があります。
なぜそんなことが必要かというと、「どんな工事でもいい」わけじゃなくて、国が決めた「対象工事」の条件を満たす必要があるからです。例えば、窓を変える場合でも「どの程度の断熱性能がある窓か」という基準があります。その基準をクリアしてる窓なら対象だけど、そうじゃなきゃ対象じゃないということになるんです。
だから、工事を頼む業者さんに「この工事は省エネ改修控除の対象になりますか?」と聞いて、確認しておくことが大事。業者さんは、その機械とか材料とか、ちゃんと対象のやつを使ってくれるはずだから、安心して大丈夫ですよ。
それと、工事の「見積もり」ですね。いくらの工事になるのか、そしてそれがいくらの控除に相当するのか、事前に計算しておくのがいいです。そうすると「あ、この工事だと、これくらい税金が戻ってくるんだ」と、実感できるようになるんですね。
工事をした後にすること
工事が終わったら、次は申告です。これもね、結構大事な手続きなんですよ。何をするかというと、税務署に「こういう工事をしました」「だから、これだけの控除を受けたいです」という申告をするわけです。
申告に必要な書類が、いろいろあります。「工事を証明する書類」(つまり、こういう工事をしたっていう証拠ですね。請求書とか、契約書とか)とか、「工事がきちんと対象工事だったことを証明する書類」(例えば、その窓が条件を満たしてることを証明する性能表示とか)とか。業者さんに頼めば、そういった書類をもらえるはずだから、それを集めておくことが大事です。
税務署への申告って、聞くと難しそうに感じるかもしれません。でも、最近はオンラインで申告もできるし、税務署に行って相談することもできます。実際のところ、決して難しくないんですよ。
申告書の作成
申告書っていうのは、税務署に出す「お願いの紙」だと思ってください。「私は、こういう工事をしました。工事代はいくらです。だから、条件に合わせると、これだけの控除を受けたいです」という内容を、決まった形式で書く紙なんです。
その紙に、工事代とか、控除額とか、そういう数字を書き込んでいきます。計算が必要ですが、難しい計算じゃなくて、足し算引き算レベルです。それにね、税務署のホームページには、計算方法とか、記入例とか、結構親切に書いてあるんですよ。だから、それを見ながらやれば、大体できちゃいます。
申告期限も大事です。普通は、工事をした翌年の「確定申告」の時期(2月15日から3月15日)に申告することになります。だから、工事をしたら「来年の2月には申告しなきゃ」ということを忘れずに、覚えておくのが大事なんですね。
よくある質問と注意点
賃貸住宅でも対象?
ここが、けっこう多くの人が質問するポイントなんです。「あ、でも僕、持ち家じゃなくて、賃貸住宅に住んでるんだけど…」という人ですね。
実は、省エネ改修控除は「持ち家」の人を対象にしてるんです。つまり、自分が所有してる家に工事をした場合に限られるということなんですね。なぜかというと、国が「家を所有してる人に、省エネ改修をしてもらいたい」という狙いがあるからです。
だから、賃貸住宅に住んでる人は、基本的には対象外なんですよ。ただし、例外があります。賃貸住宅の大家さんが工事をした場合です。その場合は、大家さんが控除を受けることができます。でも、借りてる人は受けられないということですね。
自分で工事をした場合は?
「え、自分で工事したら?」という質問もありますね。例えば、自分で窓枠を組み立てたとか、自分で壁に断熱材を入れたとか、そういう場合です。
実は、これもちょっと微妙なんです。基本的には「工事業者が工事した」という場合が対象なんです。なぜなら、工事の質を確保するためなんですね。自分でやると、ちょっと雑だったり、規格外だったりしたら、対象工事にならないかもしれないということなんです。
だから、大事な改修工事は、きちんとした業者さんに頼むのが、無難だということですね。
工事代の支払いのタイミング
「あ、工事代をいつ払うかで、控除の時期が変わるのか?」って思う人もいるかもしれません。基本的には「工事が完了した年」に、控除を受けることができます。工事代を先に払ったから、とかいうのは関係なくて、「工事が実際に完了した」ことが重要なんですね。
だから、1月に工事が完了したら、その年の2月の確定申告で、控除を申告することになります。12月に申込んだけど、1月に完了したら、1月に工事完了した年の申告です。こういった細かいルールがあるから、申告のときに税務署に相談するのが、一番確実ですよ。
何年にもわたる改修の場合
「あ、でも、うちの家って、工事がいっぱいあって、複数年にわたるんだけど…」という人もいると思います。例えば、今年は窓、来年は断熱材、という感じですね。
その場合は、工事が完了した年ごとに、別々に申告することになります。つまり、窓の工事が完了した年に、窓の工事分の控除を申告。その翌年、断熱材の工事が完了したら、断熱材の工事分の控除を申告する、という感じですね。
ただし、「同じ年の内に複数の工事が完了した」という場合は、それらをまとめて1つの申告として、控除額を合計することになります。だから、工事の時期を意識しながら、スケジュールを立てるのも、結構大事なんですよ。
