親が「フリーランスになるんだー」って言ったとき、「書類とかいろいろ大変そう」って思ったことない?実は個人事業主(つまり、自分1人で事業をしている人)になるときって、税務署に届け出をしなくちゃいけないんだ。その書類が「事業開始届」。聞いたことはなくても、多くの大人がこの手続きをしている。この記事を読めば、「事業開始届ってなに?」「どうして必要なの?」「いつ出すの?」がぜんぶわかるよ。
- 「事業開始届」は 個人事業を始める人が税務署に出す書類で、自分が事業主だることを国に報告する手続きだよ
- 事業開始から 1ヶ月以内に税務署に提出する必要があって、これを出さないと脱税扱いになることもある
- 提出すると 個人事業主として正式に認められて、会計や税金の処理がちゃんとできるようになるんだ
もうちょっと詳しく
「事業開始届」を出さないとどうなると思う?実は、法律では「1ヶ月以内に提出しないといけない」って決まっているんだ。提出しないと、税務署から指摘を受けることもあるし、最悪の場合は加算税(つまり、ペナルティ)がついちゃうこともある。ただね、「出したからすぐに税金が安くなる」とか「お金がもらえる」とかではないんだ。あくまで「これからちゃんと税金を計算して報告しますね」という約束の書類だと思ってほしい。しかも、提出すると「所得税青色申告承認申請書」(つまり、税金を計算するときに使える便利な制度)の申請も一緒にできたりするんだよ。つまり、後々の税金計算を有利にするチャンスなんだ。
事業開始届は「義務」だけど、同時に「自分の事業を守るツール」でもあるんだ
⚠️ よくある勘違い
→ 違うんだ。提出することと税金を払うことは別の話。事業で稼いだお金に対して税金がかかるだけで、提出したから急に税金が増えるわけじゃないんだよ。
→ そう、提出することで初めて「この人は個人事業主だ」と公式に認められるんだ。税務署もあなたの事業を把握できるし、あなたも公式な事業主として扱ってもらえるようになるんだよ。
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事業開始届とはそもそも何か
個人事業主になるときの大事な手続き
親や大人から「起業した」って聞いたことあるよね。起業とは「新しく事業を始めること」。そしてその事業を1人で、もしくは家族だけで運営する形が「個人事業」なんだ。つまり、株式会社みたいな大きな組織じゃなくて、個人の力でビジネスをするってわけ。
そういう個人事業を始める人が、税務署(つまり、税金のことを管理する政府機関)に「私はここから事業を始めます」って報告するための書類が「事業開始届」(正式には「個人事業の開廃業等届出書」)なんだ。
学校に入学するときに「入学します」って報告する書類を出すよね。それと同じような感じで、事業の世界では「事業開始届」を出すんだ。あるいは、SNSで新しいアカウントを作ったときに「こういうアカウントです」って登録するのと似ているかな。そうすることで、政府も「あ、この人は事業主なんだ」って認識できるわけ。
これを出すことで、あなたの事業が正式に認められる。そしてそれから、あなたの事業で稼いだお金に対して「事業所得」という種類の所得税がかかるようになるんだ。会社員だと給料をもらって給与所得税がかかるように、個人事業主は事業で稼いだお金に対して税金がかかるんだよ。
なぜ税務署への報告が必要なのか
「でもさ、自分の事業なのに、なんで政府に報告しなくちゃいけないの?」って思う人もいるかもね。その理由は、日本という国が「全国民の収入を把握したい」と思っているから。
日本の税制度ってね、基本的に「稼いだ人が税金を払う」という仕組みなんだ。だから国は「誰がどれだけ稼いでるか」を知る必要があるんだ。もしも「勝手に事業をして、税務署には報告しないで、稼いだお金をぜんぶ自分のものにする」ってことになったら、脱税になってしまう。だから、「ちゃんと報告してね」という仕組みになってるんだよ。
もう1つの理由は「あなた自身を守るため」でもあるんだ。個人事業主として正式に認められると、銀行ローンの申し込みをするときとか、ビジネス用のクレジットカードを作るときとか、「あ、この人は事業をしてる人なんだ」って証明できるようになる。つまり、社会的信用が増すんだ。だから、報告することは実は「自分たちの側にとってもメリット」があるんだよ。
いつ、どこに出すのか
提出期限は開業から1ヶ月以内
事業開始届を出すタイミングってね、「事業を開始した日から1ヶ月以内」って決まってるんだ。つまり、その期限を過ぎちゃったら「遅れた」ってことになっちゃう。ただし、実務的には「完全に期限を守らなきゃいけない」ってわけじゃなくて、気づいた時点で提出することもできるんだよ。でもね、遅れると税務署から「なんで遅れたの?」って連絡来ることもあるから、できれば期限内に出した方がいいんだ。
「でも、事業を開始する正確な日っていつなの?」って聞きたくなるよね。答えは「あなたが『今日から始めます』って決めた日」なんだ。つまり、初めてお客さんから仕事の依頼を受けた日かもしれないし、初めて商品を売った日かもしれないし、あるいは「この日から本格的にやります」って決めた日かもしれない。その「開始日」から1ヶ月以内に提出すればいいということだね。
提出先は管轄の税務署
「どこに提出するの?」って質問が出てくるよね。答えは「あなたが住んでいる地域の税務署」なんだ。つまり、自分の家から一番近い税務署、もしくは自分の住所を管轄している税務署に行って提出する。
提出方法は3つあるんだ。1つ目は「実際に税務署に行って、紙の書類を出す方法」。2つ目は「郵送で出す方法」。3つ目は「e-Tax(電子申告)という、オンラインで出す方法」。デジタルが好きな人や、わざわざ税務署に行きたくない人はe-Taxを使うこともできるんだよ。
書類の提出のときにね、本人確認書類(マイナンバーカードとか、運転免許証とか)を持ってきてって言われることもある。だから「あ、忘れた」ってならないように気をつけてね。あとね、控えのコピーをもらっておくのをお勧めするよ。「この日に提出しましたよ」っていう証拠になるからね。
事業開始届に書く内容
必要な情報は意外とシンプル
「事業開始届って、きっと難しい書類なんだろう」って思うかもね。でもね、実は書く内容はそんなに複雑じゃないんだ。基本的には「あなたの個人情報」と「事業の情報」を書くだけ。
具体的には、こんな感じのことを書くんだ。まず「あなたの名前、住所、生年月日」。つまり、あなたが誰かってことを証明する情報ね。次に「事業を開始した日」。これは「2026年4月1日から」みたいな感じで書く。そして「どんな事業をするのか」。例えば「フリーランスのライター」とか「YouTuberとして動画投稿」とか「せどり(転売ビジネス)」とか、そういう事業の内容を書くんだ。
そして「事業を営む場所」。つまり、あなたがその事業をする場所はどこなのか、ってことだね。自分の家からやるなら「自宅」でいいし、シェアオフィスを借りてるなら「そのオフィスの住所」を書く。さらには「使ってる名前」(屋号っていう。つまり、ビジネスネーム)があるなら「○○事務所」みたいに書くこともできるんだ。
あとはね「所得の種類」。これは「事業所得」って書くことがほとんど。なぜなら、個人事業主の所得は「事業所得」だから。それから「給与を払う人がいるかいないか」。つまり、従業員を雇うのかどうかっていう質問だね。
書き方で気をつけることはこれくらい
書類を書くときにね「間違えたらどうしよう」って心配する人もいるけど、大丈夫。間違えたら二重線で消して、新しく書き直すだけでいいんだ。つまり「修正テープ」とか「修正液」を使う必要はないんだ。二重線で消して、その横に「修正」って書いて、印鑑を押すようにって言われることもあるから、事前に確認しておくといいよ。
あとね、「何か特別な印鑑がいるのか」って質問もよく出てくるんだけど、認め印(つまり、一般的なハンコ)で大丈夫。わざわざ高い印鑑を買う必要はないんだ。ただ「シャチハタ(つまり、ポンって押すタイプの印鑑)は使わないでね」って言われることもあるから、朱肉を使う一般的な印鑑を用意したほうがいいよ。
事業開始届を出すことのメリット
正式な個人事業主として認められる
事業開始届を出すことのいちばん大きなメリットは「あなたが正式に個人事業主だって認められる」ってことなんだ。これってね、思った以上に大事なんだよ。
例えばね、友だちが「俺、フリーランスで稼いでるんだ」って言ったとしても、税務署には報告されてないかもしれない。でも、事業開始届を出すと「あ、この人は正式な個人事業主だ」って政府が認識するんだ。そうするとね、社会的な信用が増すんだよ。銀行でビジネスローンを申し込むときとか「あ、個人事業主なんですね。では、こういう商品があります」って対応してくれるようになるんだ。
あるいはね、クレジットカード会社が「ビジネス用のクレジットカードを作りませんか」って勧めてくることもある。個人的に使うクレジットカードじゃなくて「事業用」のカードを作ると「あ、この人は事業してるんだ」って証明になるし、事業の支出を管理しやすくなるんだ。
税金計算で得をする制度が使える
もう1つの大きなメリットは「青色申告」っていう制度が使えるようになるってことなんだ。
税金を計算するときってね、「事業で稼いだお金から、事業の経費を引いて、残りに税金をかける」という仕組みになってるんだ。例えば「100万円稼いだけど、30万円の経費がかかった。だから課税対象は70万円」みたいな感じだね。
白色申告(つまり、簡単な方法)と青色申告(つまり、少し複雑だけど得できる方法)という2つのやり方があるんだ。白色申告でいいなら、書類を出すだけでいいんだけど、青色申告を選ぶと「今年は経費をいくら使ったか」ってちゃんと記録しておくことで、税金の計算で得することができるんだ。具体的には「65万円の控除」(つまり、課税対象となる金額を65万円減らす)ってことができるんだよ。
つまり、事業開始届を出して、さらに「青色申告承認申請書」も一緒に出すと「今年の税金をぐんと減らせる」ってわけなんだ。これは長く事業を続ける人にとって、すごく大事なメリットなんだよ。
事業開始届を出さないとどうなるか
法律違反になる可能性がある
「出し忘れたらどうなるの?」って心配する気持ちもわかるね。実は、事業開始届を出さないことは「義務違反」なんだ。つまり、法律で「1ヶ月以内に出してね」って決まってるのに、出さないってことはルール破りになるんだよ。
ただね、実際のところ「提出してないからすぐに逮捕される」なんてことはない。でも、税務調査が入ったときに「あ、この人は事業開始届を出してない」って発見されると、加算税(つまり、ペナルティの税金)がついちゃうことがあるんだ。例えば「本来払うべき税金が30万円」だったのに「加算税が3万円付いて、合計33万円払うはめになった」みたいなことが起こるんだよ。
経費の計上が難しくなる
もう1つのデメリットは「経費の計上が難しくなる」ってことなんだ。経費とは「事業をするために使ったお金」のこと。例えば「YouTube動画を作るために、マイク買った」とか「ライターの仕事をするためにパソコンを買った」とか、そういう支出は経費なんだ。
事業開始届を出さないと「あ、この支出は本当に事業のためなのか、個人のためなのか、区別がつかない」って税務署に言われちゃうことがあるんだ。そうするとね、認められるはずの経費が認められなくなって「税金がぐんと増えちゃった」ってことになるんだよ。
まとめると、出さないリスクが大きい
事業開始届を出さないと「脱税扱いになるリスク」「ペナルティの税金がつくリスク」「経費が認められないリスク」など、いろいろなデメリットが起こるんだ。だからね「面倒だな」って思っても、きちんと提出することをお勧めするよ。実際には、書類を書いて、税務署に持ってくだけだから、そこまで大変じゃないんだよ。
