給料明細を見ると、手取り金額が思ったより少なくてびっくりすることって誰もが経験してますよね。実は、給料から引かれているお金の中に「社会保険料」があるんです。でも、そもそも社会保険料ってなに?なぜ引かれるの?どういう仕組みなの?この記事を読めば、社会保険料のすべてがわかるようになりますよ。
- 社会保険料とは、病気や失業、老後など困ったときに備えるためにみんなで払うお金で、給料から自動的に引かれる
- 健康保険、厚生年金保険、雇用保険、介護保険の4つの種類があり、それぞれ違う目的を持っている
- 働く人と会社が半分ずつ負担する仕組みになっていて、思っているより大きな額が使われている
もうちょっと詳しく
社会保険料は「強制保険」って言うんだ。つまり、働いている人は必ず加入しなくちゃいけないってわけ。これは、1人1人の判断で「加入するしない」を選べない制度なんだよ。なぜなら、社会保険は「相互扶助」という考え方に基づいてるから。相互扶助ってのは「みんなで困ってる人を助ける」という意味だね。もし加入を自由にしちゃうと、若くて健康な人は「自分は困らないから払わない」って思って払わなくなる。そうするとお金が足りなくなって、本当に困ってる人が助けられなくなっちゃう。だから、社会全体を守るために、みんなが必ず払う仕組みになってるんだ。
社会保険料は「みんなで困ってる人を守る」ための強制ルールなんだ。自分が今は困ってなくても、誰もが困る日が来る可能性があるからね。
⚠️ よくある勘違い
→ 違うんだ。社会保険料は「保険料」であって「税金」ではないんだよ。税金は一般的な政府の活動すべてに使われるけど、社会保険料は目的が決まってる。健康保険のお金は健康保険のためだけに、年金のお金は年金のためだけに使われるんだ。
→ 正しい理解だね。だから「健康保険料」「年金保険料」みたいに、種類ごとに分けて管理されてるんだ。
[toc]
社会保険料ってぶっちゃけなにに使われてるの?
健康保険は「病気やけがの治療費」をカバー
健康保険ってのは、病院で治療を受けるときのお金をカバーする保険だね。想像してみてほしいんだけど、誰かが大きな病気になって手術を受けたら、何百万円もかかることがあるよ。そういう高額な治療費を、1人で全部払えますか?って話。特に子どもの頃とか給料が少ない時期に大病にかかったら、その人の人生が狂っちゃうかもしれない。そこで健康保険があれば「治療費の30パーセントだけ払えばいい」みたいに、負担を減らしてくれるんだ。これを「患者負担」と言うね。つまり、治療費の30パーセントは患者が払って、残りの70パーセントは健康保険組合が払ってくれるってわけ。この70パーセントは誰が払ってるかというと、健康保険料で払ったお金から支払われてるんだ。だから「給料から引かれた社会保険料が、実はこういう形で役に立ってる」ということなんだね。病院に行ったときに「保険証」を見せるでしょ。あれが健康保険に入ってることの証明なんだ。
定期的な検査や予防にも使われる
健康保険の役割は治療だけじゃないんだ。実は「予防」にもお金が使われてるんだよ。会社で年に1回「健康診断」を受けるでしょ。あれは会社が勝手にやってるんじゃなくて、健康保険から出たお金でやってるんだ。健康診断を受けることで、早いうちに病気を見つけられれば、治療費も少なくて済むし、その人の負担も減らせるってわけ。これを「予防医療」と言うね。つまり「病気になる前に防ぐ」という戦略だね。世の中全体で見ると「みんなで健康診断を受けて、早めに病気を見つける→結果的に大きな病気が減る→社会全体の医療費が減る→社会保険料も安くすむ」という良い循環が生まれるんだ。だから、健康保険ってのは単に「治療費を払う」じゃなくて「社会全体の健康を守る」という大きな役割を持ってるんだよ。
厚生年金保険ってどういう仕組みなの?
「今働いてる人が今の老人を支える」の繰り返し
厚生年金保険っていうのは、老後のお金に備える保険だね。働いてる間に払った保険料が、そのまま自分の貯金になるわけじゃないんだ。実は「今働いてる若い人の保険料が、今お年寄りの年金として使われる」という仕組みなんだよ。これを「世代間扶助」という。つまり「世代から世代へ助け合う」ってことだね。わかりやすく説明するためにイラストを思い浮かべてほしいんだけど、30歳のあなたが払う厚生年金保険料は、今70歳の人の年金として毎月使われてるんだ。そして30年後、あなたが60歳になったときに、今20歳の若い人たちが払う保険料があなたの年金になるわけ。つまり、年金ってのは「世代と世代の接力走」みたいなものなんだ。バトンを受け取る側として親の世代を支え、そしていずれ自分たちもバトンを受け取る側になる。この仕組みが成り立つのは「若い人がいっぱいいて、お年寄りが少ない」ときなんだ。でも実は、今の日本は「お年寄りがどんどん増えて、若い人が減ってる」って状況になってきてるんだよ。だから「若い人たちの負担がどんどん大きくなってる」っていう問題が起きてるんだ。
定年後の生活を支える大事な制度
厚生年金保険がなかったら、定年退職したあとの生活はどうなると思う?仕事をやめたら給料はもらえなくなるじゃん。貯金だけで何十年も生きていけるほど、みんながお金持ちじゃないよね。だから「定年退職した後でも、毎月お金がもらえる仕組み」が必要なんだ。それが「年金」なんだ。働いてる間に払った厚生年金保険料が、あなたが老後になったときに「年金」として毎月振り込まれるってわけ。金額は「どのくらい長く払ったか」「いくら払ったか」で変わるんだけど、基本的には「最低限の生活ができるくらい」という考え方に基づいてるんだ。だから「年金さえあれば、老後も何とか生活できる」っていう安心感が生まれるんだね。これは個人が勝手にやろうとしたら、すごく難しいんだ。だから社会全体で制度化して、みんなで守ってるってわけなんだよ。
雇用保険って失業したときだけじゃなくて…
失業したときの「つなぎのお金」を用意してくれる
雇用保険ってのは、失業したときに困らないようにするための保険だね。想像してみてほしいんだけど、突然会社をクビになったら、給料がもらえなくなるじゃん。でも生活費は必要でしょ。家賃、食費、光熱費…。新しい仕事を見つけるまでに何か月もかかることだってある。そういう「収入がない期間」を乗り越えるために、雇用保険から「失業保険」がもらえるんだ。正式には「失業給付」と言うんだけど、つまり「失業中の生活を支えるお金」ってわけだね。金額は「前の会社での給料」「失業の理由」などで変わるんだけど、基本的には「前の給料の60パーセント~80パーセント」くらいがもらえるんだ。そして「いつまでもずっともらえる」わけじゃなくて「3か月~1年くらいの期間」に限られてるんだよ。だから「その間に新しい仕事を見つけてね」というメッセージが込められてるわけだ。
失業以外にも「仕事のスキルアップ」を応援
雇用保険の役割は失業保険だけじゃないんだ。実は「仕事のスキルを上げるための勉強」もサポートしてるんだよ。例えば、会社が「プログラミングの研修を受けなさい」って命令したとき、その研修費用の一部を雇用保険から出してくれるんだ。これを「教育訓練給付」という。つまり「働く人がもっと成長するのを応援する」ってわけだね。社会全体で見ると「1人1人のスキルが上がれば、その人がより良い仕事に就ける→給料も増える→社会の生産性も上がる」という良い循環が生まれるんだ。だから雇用保険ってのは「失業に備える」だけじゃなくて「働く人が成長するのを応援する」という役割も持ってるんだよ。
介護保険は40歳からの「いざというときの保険」
高齢化社会で注目される介護保険
介護保険ってのは、40歳になったら加入することになる保険なんだ。若い間は「自分は介護なんて必要ない」って思うかもしれないけど、実は介護保険は「40歳~65歳の現役世代」も「65歳以上の高齢者」も両方入る制度なんだよ。日本は今「超高齢化社会」に向かってるんだ。つまり「お年寄りがどんどん増えてる」ってわけだね。寿命が長くなるのは良いことなんだけど、人によっては「体が不自由になって、日常生活に介助が必要になる」ことがあるんだ。そういう人たちが「安心して生活できるように」という目的で、介護保険という制度があるんだよ。
実際に介護が必要になったときのサポート
介護が必要になったら、どんなことが起きるのか考えてみてほしい。例えば「認知症になって、1人で生活できなくなった」「転んで大けがをして、歩けなくなった」「寝たきりになってしまった」…こういう状況になると、誰かが「介護」をしなきゃいけないんだ。介護ってのは「お風呂に入れたり、ご飯を食べさせたり、トイレを手伝ったり」という、24時間体制の大変な仕事なんだよ。昔は「家族が介護する」が当たり前だったんだけど、今は「介護施設に入所する」「訪問介護を利用する」という選択肢があるんだ。でもこれらのサービスは、すごくお金がかかるんだ。月に10万円~30万円くらいかかることだってある。これを個人で全部払えますか?って話だね。だから介護保険があれば「かかった費用の90パーセント」を介護保険が負担してくれて、残りの10パーセントだけ本人が払えばいい」という仕組みになってるんだ。これで「お年寄りが介護が必要になった後でも、貯金が尽きて困る」っていう状況を減らせるわけだね。
給料から引かれる金額ってどうやって決まるの?
給料に応じて「段階的に」決まる仕組み
社会保険料の金額は、給料に比例して決まるんだ。つまり「給料が多い人ほど、社会保険料も多く払う」ってわけだね。でも「給料の金額そのもの」で計算してるわけじゃなくて、「給料を何段階かのグループに分けて」計算してるんだ。これを「標準報酬月額」という。例えば「月給が15万円~16万9999円の人は『16万円グループ』」「月給が17万円~18万9999円の人は『18万円グループ』」みたいに、グループ分けするんだ。そして「16万円グループなら、健康保険は○○円払う」という感じで決まってるんだよ。だから「月給が1000円増えたからといって、社会保険料が大きく変わる」ってことはないってわけだ。
会社と労働者で半分ずつ負担
ここで大事なポイント。社会保険料は「労働者だけが払ってるんじゃなくて、会社も払ってる」んだ。例えば「健康保険料が月1万円」だったら、労働者は月1万円を給料から引かれるんだけど、会社も労働者のために月1万円を払ってるんだ。つまり、実際には「月2万円」が使われてるってわけだね。給料明細に書いてるのは「労働者負担分」だけだから「月1万円」に見えるけど、実はその倍のお金が社会保険に使われてるんだ。だから「給料から結構引かれるな」って感じるのは当然なんだよ。
さらに言うと、この会社負担分は「給料から直接引かれてない」から「見えない負担」になってるんだ。でも会社の視点で見ると「労働者を1人雇うのに、社会保険料で月2万円かかる」ってわけだ。だから会社も「社会保険料の負担をどうしよう」って考えてるんだね。これが「働く人の給料が上がらない理由の1つ」にもなってるんだ。会社としては「給料を上げる」「社会保険料の負担を減らす」「設備投資にお金を使う」という3つの中から選ばなきゃいけないからね。
