大人になると「給料」のことを聞く機会が増えてくるよね。でも給料の決まり方ってどんな仕組みなんだろう?「成績給」という言葉を聞いたことがあるけど、結局何なのか、自分の将来にどう関係するのかよくわからない…と思ったことはありませんか?この記事を読めば、給料の決まり方のひとつである「成績給」の考え方がスッキリわかるようになりますよ。
- 成績給は仕事の成果や実績に基づいて給料が変わる制度で、頑張った人がより報われる仕組みだ
- 特に営業職など売上や数字で成果が見やすい職種で導入されることが多く、企業側も「結果を出した人を評価したい」という意図がある
- 会社によって何を「成績」と見なすかが異なるため、同じ成績給でも制度の内容は大きく異なることもある
もうちょっと詳しく
成績給という制度が注目されるようになった背景には、企業を取り巻く経営環境の変化があります。かつての日本企業は「年功序列」といって、長く働いている人ほど給料が高くなる制度を採用していました。これは安定的でしたが、ある問題がありました。それは「頑張ってもサボっても、同じだけ給料がもらえる」という点です。だから企業も労働者も「もっと成果を出した人が報われるべきじゃないか」と考え始めたんですね。そこで生まれたのが成績給なのです。
年功序列から成績給へのシフトは、企業の競争力を高めたいという狙いがあるんだ
⚠️ よくある勘違い
→ 「成績」の測り方が会社によって違うし、上司の評価が入ることもあるから、完全に公平とは限らない。むしろ主観が入る余地がある。
→ 営業なら売上、プログラマーなら成果物の質など、数字や成果物で判断しやすい部門ほど、成績給の制度がはっきりしている。
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そもそも給料ってどうやって決まってるの?
あなたが大人になったときに「給料」をもらうようになるわけですが、その給料がどうやって決まるかって、実はいろいろな方法があるんですよ。昔は、ほとんどの日本企業が「年功序列」という制度を使っていました。つまり、働いている年数が長いほど、給料が高くなるっていう仕組みです。例えば、1年目の新入社員と10年目の社員では、同じ仕事をしていても給料が全然違うってわけですね。でも最近は、この仕組みが変わってきたんです。
昔の給料の決まり方「年功序列」
昔の日本企業では、年功序列制度がとても一般的でした。これはどんな仕組みかというと、会社に勤めている年数が増えるたびに、自動的に給料が上がっていくんです。一度就職したら、よほどのことがない限り给料が下がることはありませんでした。この制度には良い点もありました。例えば、若い時は給料が低くても「どうせ年を取れば上がるから」と我慢できます。だから会社に長く勤めようという気持ちが生まれるんです。また、会社側も「うちの従業員はずっと働いてくれるだろう」と見込めるので、長期的に人材を育てることができるんですね。
でも、この制度には大きな問題がありました。それは「誰がどれだけ頑張ったか」がまったく給料に反映されないことです。例えば、朝早くから夜遅くまで頑張ってる人と、ちょっとサボッている人が同じ給料だったら、頑張ってる人は不満に思いますよね。また、企業の立場からも「結果を出した社員にもっと給料を払いたいのに、制度上できない」というジレンマがありました。
いまの給料の決まり方が多様化している
1990年代から2000年代にかけて、日本の経済環境が大きく変わりました。バブルが崩壊して企業の経営が厳しくなったり、海外の企業との競争が激しくなったり。そういう中で、企業は「もっと成果を出した人を評価し、報いたい」と考え始めたんです。そこで登場したのが「成績給」とか「成果給」とか「能力給」とかいう新しい制度なんですね。今はほとんどの企業が、年功序列と成績給を組み合わせた制度を使っています。
成績給ってどういう仕組み?
では、成績給という制度が、具体的にどんな仕組みなのかを説明していきましょう。成績給というのは、あなたの仕事の成果や実績に応じて、給料が高くなったり低くなったりする制度です。わかりやすく言うと「結果を出した人ほど給料がいい」ということですね。これは野球やサッカーの世界にたとえるとわかりやすいです。野球で例えれば、ホームランをいっぱい打つ選手と、あんまり打たない選手では、契約金や年棒が全然違いますよね。会社の世界でも同じような考え方が導入されたんです。
営業職での成績給
成績給が一番よく使われているのは「営業職」です。営業職というのは、企業の製品やサービスをお客さんに売って、売上を稼ぐ仕事のこと。この職種では「いくら売上を上げたか」という数字が、直接的にお金になります。だから成績給がぴったり合うんですね。例えば、ある営業マンが月に1000万円の売上を出したのに対して、別の営業マンが月に500万円の売上しか出せなかったら、当然前者の人のほうが給料が高くなります。企業側からすれば「売上が大事だから、売上を出した人にいっぱい給料を払おう」ということですね。
では、具体的にどのくらい給料が変わるのか。例えば、ある企業で「基本給20万円 + 売上の3%を成績給として支給」という制度があったとします。すると、月に100万円の売上を出した人は、基本給20万円+成績給3万円で、合計23万円の給料になります。一方、月に300万円の売上を出した人は、基本給20万円+成績給9万円で、合計29万円になるわけです。同じ時間働いているのに、6万円も給料が違うんですね。
営業職以外での成績給
成績給は営業職以外でも使われています。例えば、プログラマーなら「バグが少ないプログラムを書いた」という成果を評価します。製造業なら「品質が良い製品を作った」「生産効率が高かった」という成果を見ます。でも、こうした職種では「成績」を測るのが難しいんです。なぜなら、成果が数字にしにくいから。例えば「バグが少ないプログラム」という評価は、主観が入りやすいですよね。だから営業職ほど、成績給が明確には導入されていないことが多いんです。
また、営業職以外でも、会社によっては「頑張り具合」を評価する成績給を使っているところもあります。例えば、期限より早く仕事を終わらせたら給料が増える、難しい仕事に挑戦したら給料が増えるといった感じです。でも、こういう制度は「誰がどのくらい頑張ったか」を上司が判断するので、人によって評価がバラバラになることもあります。
成績給のメリットとデメリット
成績給という制度には、いいところもあれば、困るところもあります。どんな制度でもそうなんですが、成績給にもメリットとデメリットがあるんですね。大人になったときに、成績給を導入している企業に就職することがあるかもしれないので、両方をしっかり理解しておくといいですよ。
成績給のメリット
成績給の一番大きなメリットは「頑張った人がちゃんと報われる」ということです。年功序列の時代は「年を取るまで待つしかない」という不満がありました。でも成績給なら、若い人でも成果を出せば給料をアップさせることができます。だから「頑張ってもサボってても同じ」という絶望感がなくなるんですね。企業側としても「成果を出した社員にお金を使えるから、経営効率が良くなる」というメリットがあります。
また、成績給には「社員のやる気を引き出す」という効果もあります。野球選手が「ホームランを打つと年棒が増える」と聞いたら、頑張ってホームランを狙いませんか?それと同じで、会社の社員も「給料が増えるなら頑張ろう」という気持ちが強くなるんです。そうすると、全体の生産性が上がって、企業全体が成長しやすくなるという循環が生まれるわけですね。
成績給のデメリット
でも成績給にはデメリットもあります。一番大きなのは「給料が安定しない」ということです。営業職で例えれば、毎月の売上がコロコロ変わったら、その月の給料も変わるってわけです。「先月は30万円もらったけど、今月は20万円」という感じになることもあります。そうすると、人生計画を立てるのが難しくなるんですね。「家を買おう」と思っても「給料がいくらになるかわからない」と銀行から借金ができなかったりするんです。
また、成績給には「社員同士の競争が激しくなる」というデメリットもあります。だって、給料で差がつくんですから、自分より成果を出している人が現れたら悔しいですよね。そうすると「あの人の顧客情報を教えない」「いい案件を自分だけ持つ」みたいに、足の引っ張り合いが起こることもあります。結果として「チームワークが弱くなる」という問題が生じるんですね。
さらに、「成績の測り方が不公平」という問題もあります。営業職でも「新しい顧客を開拓する営業」と「既存顧客を管理する営業」では、売上の出やすさが違いますよね。でも給料は売上だけで決まったら、不公平だと感じるかもしれません。また、上司の評価が入る場合は「上司が好きな人ほど給料が高い」みたいなことも起こりやすいんです。
成績給を導入する企業が増えている理由
ここまで読むと「成績給ってデメリットばかりじゃん」と思うかもしれませんね。でも、実際には成績給を導入する企業がどんどん増えています。なぜなんでしょう。それは「グローバル化」と「デジタル化」という大きな環境変化があるからなんです。
国際競争の激化
昔の日本企業は、国内市場だけで生きていけました。でも今は、中国やインドやアメリカの企業と直接競争しないといけなくなりました。こういう厳しい環境では「結果を出した企業が生き残る」んですね。だから企業も「うちの社員は絶対に成果を出してほしい」と考えるようになったんです。そのために成績給を導入して「社員のやる気を引き出す」という作戦を取るわけですね。
また、グローバル化によって「海外の給料決定ルール」も入ってきました。アメリカの企業では昔から成績給のような「成果主義」が当たり前だったんです。だから日本の企業が国際化するにつれて「うちも成績給を導入しよう」という流れが自然に生まれたんですね。
デジタル化による成績の「見える化」
成績給が導入しやすくなった理由には、テクノロジーの進化もあります。昔は「社員の成績を正確に測る」ことが難しかったんです。でも今は、パソコンやスマートフォンで全てが記録される時代ですよね。営業職なら「誰がいつ、どの顧客とやり取りしたか」「どのくらいの売上を出したか」がぜんぶ見える化できるんです。そうすると「成績を公平に測定できる」ようになって、成績給を導入しやすくなったわけなんですね。
また、データ分析の力が強くなったのも関係しています。昔は「誰がどのくらい頑張ったか」を人間の目で判断するしかなかったんです。でも今は、AIやシステムを使って「この人はいつもバグが少ない」「この人は期限を守る確率が高い」みたいなことを、客観的に判断できるようになってきたんですね。
成績給で給料が決まる未来に向けて
最後に、あなたが大人になるまでに知っておくといい、成績給についての考え方をお話しします。これからは、ほぼ全ての企業で「成績給」の要素が給料に含まれるようになるでしょう。だから、就職活動をするときに「この企業の給料決定制度はどうなっているのか」を理解することが大事なんです。
成績給の企業に勤めるなら「自分がどのくらい成果を出せるか」を真剣に考える必要があります。野球選手がホームランを狙うみたいに、会社の社員も「自分はこのくらいの成果を出すぞ」と目標を立てることが大事なんですね。そうすることで、給料も上がるし、会社での評価も上がるし、人生設計もしやすくなるんです。
でも忘れないでください。成績給の制度が完璧かというと、そうじゃないんです。だから企業を選ぶときは「給料がいくら増える可能性があるか」だけじゃなく「その企業の成績給ってちゃんと公平に測定されているのか」「ボーナスとかベースの給料とかも含めて、トータルでいくらもらえるのか」を確認する必要があるんです。大人になって働く時が来たら、給料だけじゃなく、その決定ルールまでしっかり理解した上で、企業選びをしてくださいね。
