「給料日に口座を見たら、思ってたより少ない……」って経験したことない?求人票に「月給25万円」って書いてあったのに、実際に振り込まれたのは19万円とか20万円だった、みたいな。あれって詐欺じゃないの?って思いたくなるよね。でも安心して。ちゃんと理由があるんだ。その仕組みのことを「給与計算」っていうんだけど、この記事を読めば「あ、そういうことか!」って全部わかるようになるよ。
- 給与計算とは、働いた分の給料を計算して 税金・保険料を差し引き、最終的な手取りを出す作業のこと
- 給料から引かれるお金には 所得税・住民税・社会保険料 があり、会社が代わりにまとめて国に納めている
- 求人に書いてある給料は 総支給額(引かれる前) なので、実際に受け取る手取りは2〜3割少なくなることが多い
もうちょっと詳しく
給与計算は、ざっくり言うと「プラスの計算」と「マイナスの計算」の2ステップで成り立ってるんだ。まずプラスの計算では、基本給に残業代・通勤手当・住宅手当などの各種手当を足して「総支給額」を出す。次にマイナスの計算では、その総支給額から所得税・住民税・健康保険料・厚生年金保険料・雇用保険料を引いて「手取り額」を出す。この引き算の部分を「控除(こうじょ)」って言うんだけど、つまり「給料から正式な手続きで差し引かれるお金のこと」だよ。控除の額は人によって違って、家族の人数や年収によって変わるから、同じ会社で同じ給料をもらっていても手取りが微妙に違うなんてことも普通にあるんだよ。
手取りの目安は総支給額の75〜80%。25万円なら19〜20万円が相場だよ!
⚠️ よくある勘違い
→ 求人に書かれているのは税金や保険料が引かれる前の「総支給額」。実際の手取りはここから約20〜25%少なくなる。
→ 月給25万円なら手取りは19〜20万円前後が目安。就職・転職の際は「手取りいくら?」を確認するクセをつけよう。
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給与計算とは何か?基本をざっくり理解しよう
給与計算の目的はひとつ「手取りを正しく出すこと」
給与計算というのは、会社が従業員に給料を払うために毎月行う計算作業の総称だよ。「総称」って言葉が出てきたけど、つまり「関係するあれこれをまとめた呼び名」ってこと。
具体的にやることは大きく分けて3つある。
- その月に何時間働いたかを集計する(勤怠集計)
- 基本給と各種手当を足して総支給額を出す
- 税金と社会保険料を計算して差し引き、手取りを確定する
この3ステップを毎月こなして、給与明細を作って、従業員の口座に振り込む——それが給与計算の仕事の全体像なんだ。シンプルに聞こえるけど、実はけっこう複雑で、毎年のように税率や保険料率が変わるから、担当者はそのたびに設定を更新しないといけない。だからこそ、会社の経理や総務の担当者にとって給与計算は「毎月必ずある大事な仕事」のひとつなんだよ。
なぜ給与計算は複雑になるの?
給与計算が難しい理由のひとつは、「人によって計算方法が変わる」ことだよ。たとえばAさんは今月残業が20時間あったかもしれないし、Bさんは育児休業を取っていて給料の計算方法が通常とは違うかもしれない。Cさんは途中入社だから日割り計算が必要かもしれない。こういった個別の事情を全員分正確に処理しないといけないから、従業員が多い会社ほど給与計算は大変な作業になるんだ。
給料から引かれるお金の正体を知ろう
社会保険料って何?
給料から引かれるお金の中で、多くの人が「なんで?」と思うのが社会保険料じゃないかな。社会保険料というのは、つまり「もしものときのために積み立てておくお金」のことだよ。病気になったとき・老後・失業したとき・介護が必要になったときに国がサポートしてくれる仕組みのことを「社会保険」って言うんだけど、その費用を現役で働いている間に少しずつ払っているのが社会保険料なんだ。
社会保険料には主に4種類ある。
- 健康保険料:病院に行ったときの医療費を安くしてくれる健康保険に使われるお金
- 厚生年金保険料:老後にもらえる年金のために積み立てるお金
- 雇用保険料:仕事を失ったとき(失業)にもらえる失業給付のためのお金
- 介護保険料:40歳以上になると引かれる、介護サービスを使えるようにするためのお金
これらは会社と従業員が「半分ずつ」負担する仕組みになっていることが多いよ。たとえば健康保険料が月2万円なら、会社が1万円・あなたが1万円を出し合う感じ。つまり会社もかなりの金額を払ってくれているんだよね。
税金(所得税・住民税)の違い
給料から引かれる税金には「所得税」と「住民税」の2種類がある。似てるようで全然違うから、ちゃんと区別しておこう。
所得税は「国に払う税金」で、毎月給料から概算で天引きされる。「概算」ってつまり「だいたいの計算」ってこと。年末になると、1年間の正確な収入をもとに計算し直して、払いすぎた分は戻ってくる(これが年末調整だよ)。
住民税は「住んでいる都道府県や市区町村に払う税金」で、前の年の収入をもとに計算される。つまり就職1年目の人はまだ住民税がかからないことが多いんだ。2年目からドカンと引かれてびっくりする人が毎年いるくらい、意外な落とし穴になってるよ。
給与明細の見方を覚えよう
給与明細には何が書いてある?
給与明細というのは、「あなたの今月の給料の内訳を書いた書類」のことだよ。毎月もらっているのに「ちゃんと見たことない」って人、意外と多いんじゃないかな。でも給与明細はしっかり読んだ方がいい。なぜかというと、計算ミスがあったときに自分で気づける唯一のチャンスだから。
給与明細は大きく3つのブロックに分かれていることが多いよ。
- 支給の欄:基本給・残業代・各種手当など「もらえるお金」の一覧
- 控除の欄:所得税・住民税・社会保険料など「引かれるお金」の一覧
- 差引支給額の欄:支給の合計から控除の合計を引いた「実際に口座に振り込まれる金額=手取り」
残業代の計算ってどうなってるの?
法律では、1日8時間・週40時間を超えて働かせたら、会社は通常の1.25倍以上の時給で残業代を払わないといけないことになってるよ。たとえば時給1000円の人なら、残業時間は最低でも時給1250円になる計算。これを割増賃金って言うんだ。つまり「時間外に働いた分は割り増しして払わなきゃいけない」って法律で決まってるということ。深夜(22時〜翌5時)はさらに割増率が高くなったり、休日出勤は別の割増があったりと細かいルールがあるんだよ。
給与計算は誰がやるの?会社の仕事の話
給与計算を担当するのは経理や総務のスタッフ
会社の中で給与計算を担当するのは、主に経理部や総務部のスタッフだよ。小さな会社なら経営者が自分でやってたり、税理士事務所に外注(つまりお金を払って外部にお願いすること)することも多いんだ。
給与計算担当者の月次スケジュールは、だいたいこんな感じ。
- 月初:前月分の勤怠データを集める・チェックする
- 月中:給与計算ソフトにデータを入力・計算を実行する
- 月中〜月末:計算結果を確認・給与明細を作成する
- 給料日前:銀行振込の手続きをする
- 翌月初:源泉所得税を国に納める
こうして毎月繰り返すサイクルになってるんだよ。さらに年に1〜2回、賞与(ボーナス)の計算も入ってくるから、給与計算担当者は年中忙しい。
給与計算ソフトって何をしてくれるの?
今は「弥生給与」「freee人事労務」「マネーフォワード クラウド給与」みたいな給与計算ソフトを使う会社がほとんどだよ。これらのソフトは、勤怠データを入力すれば自動的に残業代を計算してくれたり、法改正があったときに税率を自動更新してくれたりする。昔は電卓と紙の手計算でやっていた作業が、今は数クリックで終わるようになってるんだ。ただし「入力するデータ自体が間違っていたら計算結果も間違える」ので、元データの確認は今でも人間がやる大事な仕事だよ。
フリーランスや自営業は給与計算が違う
会社員とフリーランスでは仕組みがまるで違う
ここまでは会社員の話をしてきたけど、フリーランス(つまり会社に属さずに個人で仕事をする人)や自営業の人は仕組みがまったく違うんだ。
会社員の場合は会社が税金や保険料の計算・納付を代わりにやってくれる。でもフリーランスや自営業の場合は、自分で確定申告をして税金を計算・納付しないといけない。また健康保険も、会社員が入る「健康保険組合」じゃなくて「国民健康保険」に自分で入る必要があるんだ。
フリーランスと会社員の主な違いをまとめると、こんな感じ。
- 税金の申告:会社員は会社まかせ → フリーランスは自分で確定申告
- 健康保険:会社員は会社が半分負担 → フリーランスは全額自己負担(国民健康保険)
- 年金:会社員は厚生年金(会社が半分負担)→ フリーランスは国民年金(全額自己負担)
- 雇用保険:会社員は失業給付あり → フリーランスは基本なし
つまり、フリーランスは自由な働き方ができる反面、社会保険のサポートが薄くなるんだよ。「フリーランスになったら手取りが増えた!」って喜んでいたら、保険料や税金を自分で払ったらトントンだったって話はよくあること。給与計算の仕組みを理解することは、自分の働き方を選ぶときにもすごく役に立つ知識なんだ。
給与計算を知ることは自分を守ること
給与計算の仕組みを知っておくと、いいことがたくさんあるよ。まず給与明細を見て「なんか変だな」と気づけるようになる。会社が残業代を払っていないとか、保険料の計算が間違っているとか、そういったトラブルは実際に起きていること。でも「給与計算の仕組みを知らない」と、明細を見ても問題に気づけない。反対に仕組みを知っていれば「この金額はおかしい」と声を上げられる。自分の大切なお金を守るためにも、給与計算の基本は知っておいて損はないよ。
