控除額って何?わかりやすく解説

給料明細を見て「なんでこんなに税金引かれてるの?」って思ったことない?あるいは、親が「年末調整ねんまつちょうせいで戻ってきた!」って言ってるのを聞いて、何の話かさっぱりわからなかったこととか。税金の話ってむずかしそうに見えるけど、「控除こうじょ額」の仕組みを知るだけで、ぐっとクリアになるんだよ。この記事を読めば、控除こうじょ額が何なのか・どう使えば得するのかが、丸ごとわかるよ。

控除こうじょ額」って学校でも習わないし、なんか難しそう…。そもそも「控除こうじょ」って何?

控除こうじょ」っていうのは、つまり「税金を計算するときに、収入から引いてもらえる金額」のことだよ。たとえば100万円稼いだとしても、控除こうじょが30万円あれば「70万円分だけ税金をかけてね」ってなるんだ。引き算して、税金の対象を小さくしてくれる仕組みなんだよ。
じゃあ控除こうじょが多いほど、払う税金が少なくなるってこと?

そう、まさにそれ!控除こうじょ額が増えれば増えるほど、税金がかかる金額(つまり課税所得かぜいしょとく)が減って、結果的に払う税金も少なくなるんだ。だから「控除こうじょをうまく使う=合法的に節税せつぜいできる」ってことなんだよ。
どんな種類があるの?自分には関係あるのかな?

種類がたくさんあってね、全員に適用される基礎控除きそこうじょ、家族を養っている人向けの扶養控除ふようこうじょ、医療費がかかった人向けの医療費控除いりょうひこうじょなどがあるよ。学生のうちは関係ないものもあるけど、アルバイトで働いたり、社会人になったりすると一気に身近になるんだよ。
控除こうじょって自動的に適用されるの?それとも自分で申請しないといけないの?

基礎控除きそこうじょみたいに自動で引いてもらえるものもあるけど、医療費控除いりょうひこうじょや住宅ローン控除こうじょ自分で申請しないと使えないんだ。「申請しなかったから損してた!」って大人が後悔するパターンが多いから、知っておくだけでもかなり違うよ。
📝 3行でまとめると
  1. 控除こうじょ額とは、税金を計算するときに収入から引いてもらえる金額で、課税所得かぜいしょとくを減らす仕組みのこと。
  2. 控除こうじょには基礎控除きそこうじょ扶養控除ふようこうじょ医療費控除いりょうひこうじょなど多くの種類があり、当てはまるものを使えば節税せつぜいできる。
  3. 控除こうじょ自動適用されるものと自分で申請が必要なものがあるため、知らないと損することがある。
目次

もうちょっと詳しく

控除こうじょ額の本質は「あなたの生活の事情を税金に反映させる仕組み」なんだ。たとえば、子どもを育てている人・病気で医療費がかかった人・障害がある人・家を買った人など、それぞれの事情に合わせて「この分は税金を安くしてあげよう」という国の配慮が控除こうじょとして設けられているんだよ。日本の所得税しょとくぜいは「収入が多い人ほど高い税率」という仕組み(これを累進課税るいしんかぜいという)になっているから、控除こうじょをうまく使って課税所得かぜいしょとくを下げることが、手取りを増やすうえでとても大事なんだ。難しそうに見えるけど、仕組みを知っておけば年末調整ねんまつちょうせい確定申告かくていしんこくのときに「これ使えるじゃん!」って気づけるようになるよ。

💡 ポイント
控除こうじょは「知ってる人だけ得する制度」。使い忘れ・申請もれがいちばんもったいない!

⚠️ よくある勘違い

❌ 「控除こうじょ額=税金が戻ってくる金額」
控除こうじょ額はあくまで「収入から引く金額」であって、控除こうじょ額がそのまま返金されるわけじゃないよ。
⭕ 「控除こうじょ額×税率=減る税金の額」
→ たとえば控除こうじょ額が10万円で税率10%なら、税金が1万円安くなるという計算。控除こうじょ額全額が戻るわけじゃないんだ。
なるほど〜、あーそういうことか!

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そもそも税金ってどうやって計算されるの?

控除こうじょ額を理解するには、まず税金の計算の流れを知っておく必要があるよ。難しくないから安心して。

収入と所得はちがう

まず「収入」と「所得」はちがうんだ。収入は稼いだお金の合計。でも仕事をするためにかかったお金(経費、つまり仕事道具や交通費など)を引いた残りが「所得」なんだよ。会社員だと「給与所得きゅうよしょとく控除こうじょ」という形で自動的に一定額が引かれる仕組みになっていて、この段階で最初の引き算が入るんだ。

所得から控除こうじょ額をさらに引く

所得が出たら、そこから「所得控除しょとくこうじょ」をさらに引くんだ。これが「控除こうじょ額」のメインの話だよ。たとえばこんな感じ:

  • 年収400万円の会社員
  • 給与所得きゅうよしょとく控除こうじょで約124万円引かれる → 所得276万円
  • 基礎控除きそこうじょ48万円・社会保険料しゃかいほけんりょう控除こうじょ50万円などで計98万円引かれる
  • 課税所得かぜいしょとく = 276万円 − 98万円 = 178万円
  • この178万円に税率をかけて税額が決まる

わかるかな?稼いだ400万円全部に税金がかかるんじゃなくて、控除こうじょを引き続けた後の178万円にしか税金がかからないんだよ。だから控除こうじょが多ければ多いほど税金が安くなるってわけ。

税額控除こうじょというもう一段階の引き算もある

さらに、最終的に計算された税額からさらに直接引けるものもあって、それが「税額控除こうじょ」だよ。住宅ローン控除こうじょ(家を買ったときに使える)が有名で、つまり所得から引く前の段階じゃなくて、計算した後の税額から直接引けるから効果が大きいんだ。ざっくり言うと、所得控除しょとくこうじょは「課税対象を減らす」もの、税額控除こうじょは「計算後の税金を直接減らす」もの、と覚えておけばOKだよ。

控除こうじょの種類を知っておこう

控除こうじょにはたくさん種類があるんだけど、代表的なものを一覧で見てみよう。自分に当てはまるものがあるかチェックしてみてね。

全員に適用される控除こうじょ

基礎控除きそこうじょ」は、所得が2400万円以下のすべての人に適用されるもので、控除こうじょ額は48万円だよ。特に申請しなくても自動的に引いてもらえるから、知らなくても損はしない。でもそれだけに「知ってて当然」レベルの基礎の控除こうじょなんだ。

家族・生活状況に関する控除こうじょ

  • 配偶者控除はいぐうしゃこうじょ・配偶者特別控除こうじょ:年収の少ない配偶者(夫や妻)がいる場合に使える。最大38万円引ける。
  • 扶養控除ふようこうじょ:収入のない子どもや親族を養っている場合に使える。16歳以上の子どもなら38万円、19〜22歳の大学生なら63万円と大きい。
  • 寡婦控除こうじょ・ひとり親控除こうじょ:離婚や死別でひとり親として子育てしている人向け。27〜35万円の控除こうじょがある。

支出に関する控除こうじょ

  • 医療費控除いりょうひこうじょ:年間の医療費が10万円を超えた分について、超えた金額を控除こうじょできる(最大200万円)。病院代・薬代・通院の交通費なども含まれるよ。
  • 社会保険料しゃかいほけんりょう控除こうじょ健康保険けんこうほけん・年金保険料を払った分は全額控除こうじょできる。会社員は自動適用されているよ。
  • 生命保険料控除こうじょ:生命保険・医療保険・個人年金などの保険料を払っている場合に最大12万円。年末に保険会社から届く「控除こうじょ証明書」を会社に提出するんだ。
  • 地震保険料控除こうじょ:地震保険を払っている場合に最大5万円。
  • 小規模企業共済等掛金控除こうじょ:iDeCo(個人型確定拠出年金かくていきょしゅつねんきん)の掛け金は全額控除こうじょできる。これがiDeCoの最大のメリットと言われてるよ。

その他の控除こうじょ

  • 障害者控除こうじょ:本人や家族に障害がある場合。27〜75万円。
  • 寄附金控除きふきんこうじょふるさと納税ふるさとのうぜいや認定NPOへの寄附が対象。ふるさと納税ふるさとのうぜいは「寄附して特産品ももらえて税金も安くなる」という一石三鳥の制度だよ。
  • 雑損控除こうじょ:台風・火事・盗難などで大きな損害を受けた場合に使える。

実際にいくら税金が安くなるの?

控除こうじょ額がいくらあるか」と「税金がいくら安くなるか」は別の話だよ。なぜかというと、税率が人によってちがうからだ。

税率は収入によってちがう

日本の所得税しょとくぜいは「課税所得かぜいしょとくが多いほど高い税率」という仕組みになっていて、こんな感じの段階がある:

  • 195万円以下 → 5%
  • 195万〜330万円 → 10%
  • 330万〜695万円 → 20%
  • 695万〜900万円 → 23%
  • 900万〜1800万円 → 33%
  • 1800万円超 → 40〜45%

たとえば課税所得かぜいしょとくが300万円の人(税率10%)が10万円の控除こうじょを受けると、税金は1万円安くなる。でも課税所得かぜいしょとくが800万円の人(税率23%)が同じ10万円の控除こうじょを受けると、税金は2.3万円安くなるんだ。高収入な人ほど控除こうじょの「お得度」が大きいのは、こういう仕組みがあるからだよ。

具体的な計算例で確認してみよう

年収500万円の独身会社員の場合を考えてみよう:

  • 年収500万円 − 給与所得きゅうよしょとく控除こうじょ144万円 = 所得356万円
  • 所得356万円 − 基礎控除きそこうじょ48万円 − 社会保険料しゃかいほけんりょう控除こうじょ約72万円 = 課税所得かぜいしょとく236万円
  • 所得税しょとくぜい:約12.8万円(税率10%で計算)

もしこの人がiDeCoに月2万円(年24万円)加入したら:

  • 課税所得かぜいしょとく 236万円 − 24万円 = 212万円
  • 所得税しょとくぜい:約10.4万円
  • 差額:約2.4万円の節税せつぜい

月2万円の積み立てが節税せつぜいにもなる、それがiDeCoの強みなんだよ。

年末調整ねんまつちょうせい確定申告かくていしんこく控除こうじょを申請しよう

控除こうじょを実際に使うには「申請」が必要なものも多いんだ。申請の方法は主に2つ、「年末調整ねんまつちょうせい」と「確定申告かくていしんこく」だよ。

年末調整ねんまつちょうせいとは?

会社員は毎月の給料から「とりあえず」税金が引かれているんだ。でもその計算はざっくりとしたもので、年末に実際の1年分を精算し直す作業が「年末調整ねんまつちょうせい」だよ。つまり年末調整ねんまつちょうせいは「払いすぎた税金を返してもらう手続き」でもあるんだ。会社から書類が配られるから、生命保険の控除こうじょ証明書などを添付して提出するだけでOK。

確定申告かくていしんこくとは?

フリーランス・自営業者、副業ふくぎょう収入がある人、医療費控除いりょうひこうじょふるさと納税ふるさとのうぜい(ワンストップ特例を使わない場合)を使いたい人などは、毎年2〜3月に税務署ぜいむしょに「確定申告かくていしんこく」という申請書を提出するんだ。これで年末調整ねんまつちょうせいでは反映されなかった控除こうじょを追加できるよ。最近はマイナンバーカードを使ってスマホから申告できるから、むかしよりずいぶん楽になってるんだ。

申請し忘れた控除こうじょはどうなる?

申請し忘れた控除こうじょは原則としてもらえないんだけど、過去5年以内なら「更正の請求」という手続きで取り戻せることもあるんだ。もし「医療費いっぱいかかったのに申請忘れた!」という場合は、税務署ぜいむしょに相談してみるといいよ。

控除こうじょを使いこなすと、こんなに変わる

最後に、控除こうじょをうまく使った場合と使わなかった場合の差を感じてもらうために、もう少し具体的な話をするね。

ふるさと納税ふるさとのうぜいは「使わなきゃ損」の控除こうじょ

ふるさと納税ふるさとのうぜいは、全国の市区町村に寄附すると、翌年の住民税じゅうみんぜい所得税しょとくぜいが安くなる制度なんだ。しかも寄附したお礼として特産品(お肉・お米・カニなど)が届くんだよ。自己負担は基本2000円だけで、残りは全部税金から引かれるから、実質2000円で特産品がもらえるようなイメージだよ。年収500万円の独身だと上限約6万円くらいまでお得に使えるんだ。

iDeCoは「老後のお金を作りながら節税せつぜいできる」

iDeCoは個人型確定拠出年金かくていきょしゅつねんきん、つまり自分で運用する老後のための積み立てだよ。掛け金が全額「小規模企業共済等掛金控除こうじょ」として所得から引けるから、積み立てながら節税せつぜいもできるという一石二鳥の仕組みなんだ。ただし、60歳まで引き出せないという縛りがあるから、将来のお金として考えるのが大事だよ。

知らないと損するポイントまとめ

  • 生命保険・医療保険に入っているなら、年末調整ねんまつちょうせいで必ず控除こうじょ証明書を提出しよう(会社員)
  • 病院代・薬代が年間10万円を超えたら医療費控除いりょうひこうじょ確定申告かくていしんこくをしよう
  • ふるさと納税ふるさとのうぜいは年末ギリギリでも間に合うから、毎年12月に忘れずチェックしよう
  • iDeCoやNISAは「節税せつぜい+資産形成」のセットとして早めに始めるほど有利だよ
  • 副業ふくぎょう収入が年20万円を超えたら確定申告かくていしんこくが必要で、経費を控除こうじょとして申請できるよ

税金の話って最初はとっつきにくいけど、「控除こうじょ」の仕組みを知るだけで、同じ収入でも手取りが増やせるんだよ。これは誰でも合法的にできることだから、損しないために少しずつ覚えていこうね。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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