所得控除って何?わかりやすく解説

給料明細を見て「え、こんなに税金引かれてるの?」って思ったことない?毎月一生懸命働いているのに、手取りが思ったより少なくてモヤモヤした経験、あるんじゃないかな。でも実は、税金を少なくするための仕組みが国の制度にちゃんと用意されているんだよ。それが「所得控除しょとくこうじょ」という制度。この記事を読めば、所得控除しょとくこうじょが何なのか、どんな種類があるのか、なんで使うと税金が安くなるのかが全部わかるよ。

所得控除しょとくこうじょ」って言葉、税金の話でよく出てくるけど、正直意味がわからなくて…。何それ?

所得控除しょとくこうじょ」は、税金を計算するときに「この分は税金をかけなくていいですよ」って認めてもらえる金額のことだよ。つまり、収入から差し引いていい金額のことなんだ。
なんで差し引いていいの?全部の収入に税金をかければいいじゃないの?

たとえば、家族が多い人や病気がちな人は生活にお金がかかるよね。同じ給料でも「実際に使えるお金」が全然違う。そういう事情を考慮して、公平に税金を計算するための仕組みが所得控除しょとくこうじょなんだよ。
所得控除しょとくこうじょを使うと、具体的に何がどう変わるの?

所得控除しょとくこうじょが増えると、税金の計算のもとになる「課税所得かぜいしょとく」が減るんだ。課税所得かぜいしょとくとは、つまり「実際に税金をかける対象となる収入」ということ。これが減ると、かかる税金も減る。だから所得控除しょとくこうじょは多いほどお得なんだよ。
誰でも使えるの?自分には関係ない話なのかな。

ほとんどの人が使えるよ!誰でも自動的に使える「基礎控除きそこうじょ」があるし、家族がいたり生命保険に入っていたりするとさらに控除こうじょが増えることもある。会社員なら毎年の年末調整ねんまつちょうせいで手続きしてるはずだよ。
📝 3行でまとめると
  1. 所得控除しょとくこうじょとは、税金の計算元になる 課税所得かぜいしょとく を減らせる仕組みで、使うほど税金が安くなる
  2. 控除こうじょには 基礎控除きそこうじょ扶養控除ふようこうじょ医療費控除いりょうひこうじょ など全部で15種類以上ある
  3. 会社員は 年末調整ねんまつちょうせい、フリーランスは 確定申告かくていしんこく で申請することで控除こうじょを受け取れる
目次

もうちょっと詳しく

所得控除しょとくこうじょとは「所得」から一定の金額を「控除こうじょ」、つまり差し引くことができる制度のことだよ。たとえば年収500万円の人の所得控除しょとくこうじょの合計が150万円あったとすると、税金がかかるのは「500万円 − 150万円 = 350万円」の部分だけになるんだ。控除こうじょ前と控除こうじょ後では税金の計算元となる金額がぐっと小さくなるから、結果として税金もかなり安くなるよ。この「税金がかかる部分の金額」のことを、正式には「課税所得かぜいしょとく」と呼んでいて、つまり「実際に税金をかける対象となる収入」ということ。所得控除しょとくこうじょはこの課税所得かぜいしょとくを減らすためのツールだから、しっかり使いこなすことで節税せつぜいにつながるんだ。

💡 ポイント
所得控除しょとくこうじょが増える→課税所得かぜいしょとくが減る→税金も減る!この流れを覚えよう。

⚠️ よくある勘違い

❌ 「所得控除しょとくこうじょって、その金額分そのまま税金が安くなるんでしょ?」
控除こうじょ額がそのまま税金から引かれるわけじゃないよ。所得控除しょとくこうじょは「税金を計算するもとの金額(課税所得かぜいしょとく)」を減らす仕組みなんだ。
⭕ 「所得控除しょとくこうじょ課税所得かぜいしょとくを減らすもの。実際の節税せつぜい額は控除こうじょ額×税率で決まる」
→ たとえば控除こうじょ額が100万円でも、税率10%なら実際に安くなる税金は10万円。控除こうじょ額と節税せつぜい額は別物なんだよ。
なるほど〜、あーそういうことか!

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そもそも「所得控除しょとくこうじょ」って何?税金の仕組みから理解しよう

税金は「収入全体」にかかるわけじゃない

「年収300万円の人は300万円に税金がかかる」って思ってない?実はそれは間違いなんだよ。税金は収入の全額にかかるんじゃなくて、そこからいろんな金額を引いた「残り」にかかる仕組みになってるんだ。その「引く部分」のひとつが所得控除しょとくこうじょだよ。

税金が計算されるまでの流れ

税金が決まるまでには、次のようなステップがあるよ。

  • ① 収入(年収)からまず「給与所得きゅうよしょとく控除こうじょ」を引いて「所得」を出す
  • ② そこからさらに「所得控除しょとくこうじょ」を引いて「課税所得かぜいしょとく」を出す
  • 課税所得かぜいしょとくに「税率」をかけて「税額」を計算する
  • ④ 税額からさらに「税額控除こうじょ」を引いて「最終的な税金」が決まる

この②のステップで登場するのが「所得控除しょとくこうじょ」。スーパーで「会員証を見せると100円引き」みたいに、条件を満たせば引いてもらえるイメージだよ。所得控除しょとくこうじょが大きいほど課税所得かぜいしょとくが小さくなって、最終的な税金も少なくなるんだ。

所得控除しょとくこうじょと税額控除こうじょの違いを整理しよう

よく混同されるのが「所得控除しょとくこうじょ」と「税額控除こうじょ」の違いだよ。

  • 所得控除しょとくこうじょ:税金の計算元(課税所得かぜいしょとく)を減らすもの
  • 税額控除こうじょ:計算された税金そのものから直接引くもの

たとえば住宅ローン控除こうじょ(正式名称:住宅借入金等特別控除こうじょ)は税額控除こうじょの一種で、計算後の税金から直接引いてくれるタイプ。一方、医療費控除いりょうひこうじょや生命保険料控除こうじょ所得控除しょとくこうじょで、課税所得かぜいしょとくを減らすタイプ。どちらも税金が安くなることには変わりないけど、仕組みが違うから混同しないようにしよう。

所得控除しょとくこうじょの種類を一覧で確認しよう

全部で15種類以上!代表的なものをピックアップ

所得控除しょとくこうじょには全部で15種類以上の控除こうじょがあるよ。全部覚えなくていいけど、代表的なものは知っておくと役に立つから紹介するね。

  • 基礎控除きそこうじょ:誰でも使える。所得が2400万円以下なら最大48万円
  • 給与所得きゅうよしょとく控除こうじょ:会社員など給与をもらっている人が使える。給与の金額に応じて自動的に決まる
  • 配偶者控除はいぐうしゃこうじょ・配偶者特別控除こうじょ:収入の少ない配偶者(夫や妻)がいるときに使える
  • 扶養控除ふようこうじょ:子どもや親など養っている家族がいるときに使える。つまり「生活を支えている家族がいる分、税金を少なくしてあげるよ」という控除こうじょ
  • 医療費控除いりょうひこうじょ:1年間に一定額以上の医療費を払ったときに使える
  • 生命保険料控除こうじょ:生命保険や医療保険に加入していると使える
  • 社会保険料しゃかいほけんりょう控除こうじょ健康保険けんこうほけん国民年金こくみんねんきんを払っている分は全額控除こうじょできる
  • 寄附金控除きふきんこうじょふるさと納税ふるさとのうぜいなどの寄附をしたときに使える
  • 障害者控除こうじょ:本人や家族に障害がある場合に使える
  • ひとり親控除こうじょ:ひとり親(シングルマザー・シングルファーザー)の場合に使える

「誰でも使える」基礎控除きそこうじょが土台

この中で絶対に知っておきたいのが「基礎控除きそこうじょ」だよ。これは収入や家族構成に関係なく、ほぼ全員に適用される控除こうじょで、所得が2400万円以下なら最大48万円が自動的に引かれるんだ。「誰でもまず48万円はタダにしてもらえる」みたいなイメージで覚えておこう。

年末調整ねんまつちょうせい確定申告かくていしんこく、どっちで手続きするの?

会社員は「年末調整ねんまつちょうせい」でOK

会社員の場合、毎年12月ごろに会社から「年末調整ねんまつちょうせいの書類」を渡されるよね。あれは、1年間の給与に対して正確な税金を計算し直すための手続きなんだ。この年末調整ねんまつちょうせいのときに各種控除こうじょの申請をすると、払いすぎた税金が後で戻ってくる仕組みになってるよ。

具体的には、会社から渡される「給与所得きゅうよしょとく者の扶養控除ふようこうじょ等申告書」や「給与所得きゅうよしょとく者の保険料控除こうじょ申告書」などに必要事項を書いて提出する。生命保険料控除こうじょを使いたい場合は、保険会社から届く「控除こうじょ証明書」を一緒に出すんだ。

フリーランスや副業ふくぎょうがある人は「確定申告かくていしんこく

フリーランスや個人事業主こじんじぎょうぬし、また会社員でも副業ふくぎょう収入がある人は「確定申告かくていしんこく」をして控除こうじょを申請するよ。確定申告かくていしんこくは毎年2月16日〜3月15日の間に行うもので、1年間の収入と経費を自分でまとめて税務署ぜいむしょに申告する手続きのことだよ。

医療費控除いりょうひこうじょは自分で申請が必要

医療費控除いりょうひこうじょは、会社員でも自分で確定申告かくていしんこくしないと使えない場合がほとんどだよ。1年間(1月〜12月)に自分や家族のために支払った医療費が10万円を超えた場合に申請でき、超えた分が課税所得かぜいしょとくから引かれるんだ。病院代や薬代だけでなく、通院のための電車・バス代も対象になる場合があるから、領収書りょうしゅうしょやレシートをきちんと保管しておくのがポイントだよ。

所得控除しょとくこうじょを活用すると税金がどれくらい安くなるの?

年収400万円の会社員で試算してみよう

実際に数字で確認してみよう。年収400万円の独身会社員Aさんのケースだよ。

  • 年収:400万円
  • 給与所得きゅうよしょとく控除こうじょ:124万円(給与収入に応じて決まる)
  • 所得:400万円 − 124万円 = 276万円
  • 所得控除しょとくこうじょの合計(基礎控除きそこうじょ48万円+社会保険料しゃかいほけんりょう控除こうじょ約55万円など):約103万円
  • 課税所得かぜいしょとく:276万円 − 103万円 = 173万円
  • 税率5〜10%で計算すると、所得税しょとくぜいは約8万〜10万円程度

もし所得控除しょとくこうじょが0円だったら課税所得かぜいしょとくは276万円になり、税率10%なら約20万円近い税金になってしまう。所得控除しょとくこうじょがあることで、税金がかなり変わることがわかるよね。

控除こうじょ額と節税せつぜい額の違いに注意しよう

さっきも少し触れたけど、「所得控除しょとくこうじょ額 = 節税せつぜい額」じゃないことには注意してね。たとえば医療費控除いりょうひこうじょで20万円の控除こうじょが認められたとしても、税率が10%なら節税せつぜいできるのは「20万円 × 10% = 2万円」だよ。税率は所得が高いほど高くなる仕組み(これを「累進課税るいしんかぜい」という。つまり稼げば稼ぐほど税率が上がる制度ということ)になっているから、収入が多い人ほど所得控除しょとくこうじょによる節税せつぜい効果が大きくなるんだ。

所得控除しょとくこうじょを上手に活用するためのポイント

申請忘れがいちばんもったいない

所得控除しょとくこうじょでいちばん多いミスが「申請忘れ」なんだ。医療費控除いりょうひこうじょは自分で確定申告かくていしんこくしないと適用されないし、生命保険料控除こうじょ控除こうじょ証明書を出し忘れると使えない。年末調整ねんまつちょうせい確定申告かくていしんこくのときは漏れがないかチェックリストを作って確認する習慣をつけよう。「申請さえすれば戻ってきたのに!」とならないようにしたいよね。

ふるさと納税ふるさとのうぜい寄附金控除きふきんこうじょをお得に使おう

ふるさと納税ふるさとのうぜいは好きな自治体に寄附すると、返礼品がもらえる上に寄附した金額(2000円を超える部分)が寄附金控除きふきんこうじょとして所得控除しょとくこうじょになる制度だよ。うまく活用すると実質2000円の負担でお肉や魚介などの返礼品がもらえることになるんだ。ただし控除こうじょできる上限額は年収によって違うから、自分の上限額を調べてから活用しようね。

iDeCo(個人型確定拠出年金かくていきょしゅつねんきん)も節税せつぜいになる

iDeCo(イデコ)は、将来の年金のために自分でお金を積み立てる仕組みで、毎月積み立てた金額が全額「小規模企業共済等掛金控除こうじょ」として所得控除しょとくこうじょになるんだ。つまり老後のための貯金をしながら、今の税金も節約できる一石二鳥の制度だよ。20歳以上で一定の条件を満たせば利用できるから、働き始めたら検討してみてね。

わからないときは税務署ぜいむしょや国税庁のサイトを活用しよう

所得控除しょとくこうじょの種類は多くて、全部を自分で把握するのは大変だよね。確定申告かくていしんこくの時期(2〜3月)には税務署ぜいむしょの無料相談コーナーが設けられているし、国税庁のウェブサイトにある「確定申告かくていしんこく書等作成コーナー」を使えばガイドに沿って入力するだけで申告書が作れるよ。控除こうじょの申請漏れが不安なときは、税理士に相談するのも選択肢のひとつだよ。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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