進学したいのに、お金がなくて困っている人ってけっこういますよね。親に「大学に行きたい」と言ったら「ウチにはそんなお金がない」と言われてしまう、そんな状況もあります。でも実は、そういう人を応援するための制度があるんです。それが「奨学金」。この記事を読めば、奨学金がどんなしくみで、どうやって使えるのか、そしてどんなことに気をつけたらいいのか、すべてがわかりますよ。
- 奨学金とは、勉強がんばりたいけどお金がない人を応援する 制度 で、しかるべき審査がある
- 返さなくていい 給付型 と、卒業後に返す 貸与型 の2種類がある
- 借りるときは条件をしっかり確認して、 後々トラブルが起きないように 気をつけることが大事
もうちょっと詳しく
奨学金の最大のポイントは「給付型と貸与型がある」ということです。給付型は文字どおり「給付」、つまりもらえるお金で、返す必要がありません。これは「本当に家計が苦しい」という状況で、かつ「学校の成績もしっかり取れている」という条件をクリアした人が対象になることが多いです。一方、貸与型は「借金」と考えてください。大学を卒業した後、毎月ちょっとずつ返していくんです。給付型がもらえなくても、貸与型なら対象になることもあります。大事なのは、どちらを選ぶにしても「自分がいくら借りるのか」「卒業後いくら返さなきゃいけないのか」をしっかり理解した上で申し込むことです。後になってから「え、こんなに返すの?」とびっくりするケースもあります。
申し込む前に、必ず返済シミュレーションをしよう。何年で、毎月いくら返すのかが明確になれば、後の人生計画も立てやすい。
⚠️ よくある勘違い
→ 実際には審査があって、家の収入や成績によって決定される。申し込んだからって必ずもらえるわけではないんだ。
→ 正しい理解。だから申し込む前に、自分が対象になるかどうか、制度をよく読んで確認するのが大事だよ。
→ 返さなきゃいけないから悪い、というわけではない。返すことを前提に計画的に使えば、何も問題ない。
→ そのとおり。返す覚悟があれば、大学進学の道が広がる。大事なのは「いくら返すのか」を知ることだね。
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奨学金ってそもそも何か、簡単に説明するよ
奨学金は「勉強を応援するお金」という考え方
奨学金というのは、かなり簡単に言ってしまうと「勉強頑張りたい人を、お金の面から応援する制度」です。学校に通うには、授業料や教科書代、場合によっては下宿代などが必要になりますよね。でも家が貧乏で、親がそのお金を出せない状況の人がいます。そういう人が「勉強したいのに学校に行けない」という悲しい状況に陥らないよう、社会全体で支える制度が奨学金なんです。
国が出している制度もあれば、銀行が出している制度もあれば、民間の企業や団体が出している制度もあります。その制度によって、もらえる金額も、返す必要があるかないかも、いろいろ違うんです。だから「奨学金」というと一つのものに見えますが、実は「複数の制度をまとめて言った総称」だと考えた方がいいですよ。
なぜ奨学金という制度が存在するのか
考えてみてください。もし奨学金がなかったら、家が貧乏な子は大学に行けないということになります。そうすると社会全体にとって、もしかしたら天才の才能が埋もれてしまうかもしれません。また、家が金持ちか貧乏かで、その子の人生が決まってしまうという、不公平な世界になってしまいます。だから日本の社会は「お金の有無に関わらず、本気で勉強したい人には機会を与えよう」という考え方で、奨学金制度を用意しているんです。
例えば、医者になりたい貧乏な子がいたとします。奨学金がなければ、医学部に行けません。でも奨学金があれば、医学部に行って医者になれるかもしれません。その医者が、将来たくさんの人の命を救うかもしれません。つまり奨学金は「個人を応援する」というだけじゃなく、「社会全体の利益のための投資」でもあるんですよ。
給付型と貸与型、何が違うのか
給付型奨学金は「もらえるお金」
給付型奨学金というのは、つまり「お金をくれる」ということです。返す必要がありません。だから「卒業したら返さなきゃ」というプレッシャーを感じることなく、学校に集中できるんです。ただし、だからこそ審査が厳しいんですよ。制度を出している側としては、「限られたお金を、本当に困ってる人に渡したい」という思いがあるから。
給付型をもらうには、通常「家の年間収入がいくら以下」という条件があります。例えば「年収300万円以下の家」という条件なら、それより多く稼いでいる家は対象外です。また「学校の成績が一定以上」という条件があることもあります。つまり「本当に貧乏で、かつ勉強もちゃんとしてる子」という、ふるいにかけられるんです。
貸与型奨学金は「借金」だと考えてください
貸与型奨学金は「借りるお金」です。つまり、「今はお金をあげるけど、後で返してね」ということですね。銀行からお金を借りるのと、基本的には一緒です。違う点は、銀行よりも利息(つまり、返すときに上乗せする手数料みたいなもの)が低いことと、返し始める時期が「卒業して働き始めてから」という点です。
貸与型には、さらに「有利子」と「無利子」という2種類があります。無利子というのは、利息がゼロということ。つまり「100万円借りたら、100万円返す」と、それだけで済みます。有利子というのは利息がつくので、「100万円借りたら、110万円返す」みたいなことになります。当然、無利子の方がお得ですが、無利子をもらうには有利子よりも審査が厳しいんです。
貸与型がもらいやすい理由は、結局のところ「返してもらうから」なんです。お金を貸す側としては、「この子は将来働いて返してくれるだろう」という見込みがあれば、給付型よりも審査を緩くできるわけです。
奨学金の申し込み方と、気をつけるべきことは
高校生のうちに情報を集めるのが大事
奨学金の申し込みは、実は思ったより早い時期に始まります。多くの場合、高校3年生の秋から冬にかけてです。だから高校2年生くらいから「奨学金って何があるのか」と調べ始めるのが、理想的なんです。
調べ方としては、まず学校の進路の先生に「奨学金の相談がしたい」と言ってみてください。学校には「奨学金のしおり」みたいなパンフレットが置いてあることが多いですし、先生が相談に乗ってくれます。また、ネットで「日本学生支援機構」と検索すれば、国が提供している奨学金の情報がすべて出てきます。民間企業の奨学金もあるので、複数の選択肢を比べてみるといいですよ。
返済計画をちゃんと立てることが、すごく大事
奨学金を申し込むときに、一番気をつけてほしいのが「返済計画」です。特に貸与型を借りる場合ですね。「いくら借りるのか」「毎月いくら返すのか」「返すのに何年かかるのか」を、具体的に計算してから申し込んでください。
例えば、こんな計算をしてみましょう。もし400万円を有利子で借りたとします。毎月1万4000円ずつ返すとしたら、20年かかります。その間に利息が100万円くらい上乗せされるので、結局500万円くらい返すことになります。「え、400万円じゃなくて500万円?」と気づくのに、申し込んでから1年後、2年後になってしまう人も多いんです。
だから申し込む前に、必ず「返済シミュレーション」というのをやってください。これは日本学生支援機構のサイトにツールがあるので、その金額を入力すると「毎月いくら返すのか」が自動計算されます。それを見て「自分の給料で払えそうか」と確認してから申し込むんです。それをしないで「とりあえず申し込もう」という人が、後々困ることになるんですよ。
授業料以外にも、生活費に充てることができる
奨学金というと「授業料を払うためのお金」と思う人が多いんですが、実は「生活費を払うため」に使ってもいいんです。例えば下宿代とか、食費とか、教科書代とか。そういう「学生生活を送るのに必要なお金」全般に充てられるわけです。
だから「どのくらい借りればいいのか」を考えるときは「授業料はいくら」「下宿代は月いくら」「食費は月いくら」みたいに、細かく計算してみるといいですよ。その合計が「1年間にいくら必要なのか」になります。それを4年間分で計算すれば「トータルいくら借りたらいいのか」が見えてきます。
奨学金をもらった後の、生活の工夫方法
奨学金は「もらったら終わり」ではなく「借りてから返すまで」が大事
奨学金をもらったからといって、そこで安心してはいけません。給付型なら「もらったお金を無駄にしない」ことが大事ですし、貸与型なら「卒業後、返済を滞らせない」ことが大事です。
特に貸与型の場合、もし卒業後に仕事が見つからなかったり、病気で働けなくなったりしたら、返済が難しくなることもあります。そういう場合のために、日本学生支援機構には「返済額を減らしてもらう」「返済を一時的に止めてもらう」といった制度があります。だから「返せなくなったから黙って放置」という最悪の状況を作らず、早めに相談することが大事なんです。
奨学金以外の方法でも、工夫できることがある
奨学金だけが、お金を工面する方法ではありません。例えば「学費の安い学校を選ぶ」というのも一つの手段です。私立大学より国立大学の方が安いですし、通信制大学はさらに安いんです。また「大学の授業料減免制度」というのもあって、成績が良かったり、家が本当に貧乏だったりすると、授業料を割引してもらえることもあります。
また「学びながら働く」というのも、昔からある方法です。夜間部や通信制を選んで、昼間は働く。そうすれば働いたお金で学費を払えます。当然、疲れるし時間も限られますが、「どうしても大学に行きたい」という強い気持ちがあれば、やる価値はありますよ。
つまり奨学金は「選択肢の一つ」だということです。奨学金を上手に使いながら、アルバイトもして、授業料減免も申し込んで、というように「複数の方法を組み合わせる」という考え方もあるんです。
