たばこ税って何?わかりやすく解説

たばこ屋さんの前を通ると、レジの横に「本数により異なります」とか書いてあったり、親がたばこを買うときに「高くなったな」って言ってたりしないですか?それ、全部「たばこ税」が関係してるんです。たばこにかかる税金の話って、大人になってからもお金の話を理解するのに大事なポイント。この記事を読めば、なぜ国はたばこに税金をかけるのか、その税金がどこに使われるのかが、スッキリわかりますよ。

あ、先生。そういえば、たばこって何か特別な税金があるんですか?

いい質問だね。あるんです。それがたばこ税。つまり、たばこの売上に対してかけられる税金のことだよ。ほかの商品よりも税率が高いんだ。
えっ、税率が高い?普通の税金と何が違うんですか?

良い質問。普通の商品は消費税しょうひぜい(10%)がかかるけど、たばこはそれに加えて、さらにたばこ税という追加の税金がかかるんだ。だからたばこは思ったより高くなってるわけ。
わあ、二重に税金がかかってるんですね。どうしてそんなことするんですか?

そこが大事なポイント。国は、たばこをあまり吸ってもらいたくない、という政策を持ってるんだ。値段を高くすることで、吸う人を減らそうとしてる。それと同時に、税金として入ってきたお金を、医療や福祉に使う。一石二鳥ってわけだ。
あ〜、健康のためなんですね。そういえば、たばこ税っていくらくらいかかってるんですか?

かかる額は、たばこ1箱(20本)で大体100円前後。消費税しょうひぜいを含まない本体価格の中でね。だから、1箱500円のたばこがあったら、その内訳は本当に複雑。国税と地方税、それに製造業者の利益や流通のお金が全部混ざってるんだ。
📝 3行でまとめると
  1. たばこ税とは、たばこの売上に対してかかる追加の税金で、健康と税収の両立が目的
  2. 普通の消費税しょうひぜいに加えて、さらに高い税率がかかるから、ほかの商品より割高になる
  3. 集めたお金は、医療・福祉など公共の利益に使われるという仕組み
目次

もうちょっと詳しく

たばこ税は、実は日本で結構昔からある税金です。国の財政(つまり、国の家計簿)を支えるための重要な収入源なんですよ。毎年、すごい金額がたばこ税から国に入ってきます。ただ、喫煙者の数が減ってきているから、その収入も減ってきてるんです。だから国は何度も税率を上げてきました。一回上げると、タバコを吸う人がもっと減っちゃう。でも、値段が高くなるのは、吸う人を減らしたいという国の意図なんですよ。だから、この循環は意図的に作られてるわけです。

💡 ポイント
たばこ税は「健康政策」と「財政」の二つの目的を持ってる。値段を上げて吸う人を減らしつつ、税収を確保する作戦だね

⚠️ よくある勘違い

❌ 「たばこ税は、たばこの製造業者が払う税金だ」
→ 違います。製造業者が一度払いますが、その分は商品の値段に上乗せされて、最終的には買う人(消費者)が払ってることになります。
⭕ 「たばこ税は、最終的には消費者が値段として払う税金」
→ 正解。見かけ上は製造業者が払いますが、商品の値段に含められるから、実質的には買う人が負担してます。
❌ 「たばこ税の全部が健康関連の事業に使われる」
→ 違います。使い道は決まっていなくて、一般財源に組み込まれます。教育とか防衛とか、いろいろなことに使われます。
⭕ 「たばこ税は、国の全体的な財政の一部になる」
→ 正解。集められたお金は、国の必要な事業全般に使われます。直接的に禁煙対策に全部使われるわけじゃありません。
なるほど〜、あーそういうことか!

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たばこ税ってそもそも何?

たばこ税をざっくり説明すると、「たばこを売ったときに、その売上に対してかかる税金」ということです。お父さんやお母さんが、たばこを買う時に払うお金の一部がこれです。でも、ここで大事な話。日本の税金には、いろいろな種類があります。消費税しょうひぜいというのを知ってますよね。スーパーで何か買った時に、品物の値段に加えて10%余計に払うあれです。実は、たばこを買う時も消費税しょうひぜいがかかります。でも、そこで終わりじゃないんですよ。たばこには、その上に「たばこ税」という追加の税金がかかってるんです。

具体的に説明しましょう。例えば、ある銘柄のたばこの本体価格が400円だとします。そこに消費税しょうひぜい10%がかかると40円増えて440円になります。でも、440円ではなく、実際には550円くらいの値札がついてるかもしれません。その差額の部分が、たばこ税なんです。つまり、消費者はこの複数の税金を一度に払ってるわけですね。

日本の税制では、たばこは「特別な税が必要な商品」として指定されてます。これは、他の商品とは違います。例えば、パンとか飲み物は消費税しょうひぜいだけです。でも、たばこ、酒、ガソリンなどは、追加の税金がついてます。これらを「個別消費税しょうひぜい」(つまり、特定の商品だけに対する税金)と呼びます。たばこ税は、この個別消費税しょうひぜいの一種なんですよ。

そしてね、たばこ税の面白いところは、国だけでなく、都道府県や市町村にも税金が分配されるってことです。つまり、地方財政を支える重要な収入源になってるんです。一つのたばこを買うお金が、中央政府から地方自治体まで、いろいろなレベルの財政に貢献してるわけですよ。

たばこ税の歴史はどうなってるの?

実は、日本でたばこ税が生まれたのは、すごい昔のことなんです。明治時代まで遡ります。その時代、日本の政府は、西洋の国々に追いつくために、いろいろな産業を育てようとしていました。たばこ産業も、その一つでした。そこで政府は、たばこ産業を支援しながら、同時に税金として収入を得ようと考えたんです。最初は、たばこの製造や販売に対する税金でした。

その後、何度も何度も改革されてきました。特に、20世紀の後半になると、世界的に健康への関心が高まりました。たばこが健康に悪いことがだんだん明らかになってきたんです。すると、各国の政府は「たばこの消費を減らしたい」と考え始めました。日本もその例外ではなく、たばこ税をどんどん上げ始めたんです。2000年代に入ると、特に上げのペースが加速しました。

どうしてたばこに税金をかけるの?

ここが、たばこ税を理解する上で一番大事なポイントです。どうして国は、わざわざたばこに追加の税金をかけるんでしょうか。理由は、複数あります。

一つ目の理由は、「健康保護」です。つまり、国民の健康を守りたいんですよ。たばこを吸うことは、本人の健康を害するだけでなく、周りの人にも悪い影響を与えます。これを「受動喫煙」と言います。そして、たばこを吸う人が増えると、医療費(つまり、病気の治療に使うお金)が増えます。その医療費の一部は、税金から支払われてます。だから、国は「たばこの値段を上げることで、吸う人を減らそう」と考えたんです。価格が上がれば、特に経済的に余裕がない人や若い人は、買うのをためらうようになりますよね。そうすると、結果的に喫煙者が減る。これが狙いです。

二つ目の理由は、「財政収入」です。つまり、国の家計簿を黒字にするために、税金が必要だってことです。国が何かを作ったり、サービスを提供したりするには、お金がかかります。道路を整備する、学校を建てる、警察や消防を運営する、医療制度を支える。全部、税金から出てます。たばこ税は、その貴重な収入源なんですよ。毎年、数千億円という、かなりの金額が集まります。

三つ目の理由は、「社会的責任」です。たばこは、吸う人本人だけでなく、社会全体に負の影響を与えます。病気になって仕事を休む人が増えれば、経済生産性が下がります。医療費が増えれば、他の必要な事業にお金が回りにくくなります。だから、「たばこを吸う人が、その社会的コストを負担するべき」という考え方があります。これを「負担の公平性」といいます。つまり、たばこを吸わない人にまで負担が行かないようにしよう、という考え方ですね。

税金で値段を上げると、本当に吸う人が減るの?

これは、経済学的な話ですが、答えはイエスです。研究によると、たばこの値段が上がると、特に若い人や収入が低い人の喫煙率が下がります。これを「価格弾力性」といいます。つまり、「価格の変化に対して、購買量がどのくらい反応するか」ということですね。たばこの場合、価格弾力性は比較的高いんです。つまり、少し値段が上がるだけでも、かなりの人が買うのをやめたり、減らしたりするんです。

実際に、日本でも、税金が上がった後は喫煙者の割合が一時的に減ります。ただし、その後、また少し戻ったりもします。理由は、たばこへの依存性が強い人もいるからです。でも、長期的に見ると、税金の上昇と喫煙率の低下には、明らかな関係があります。

たばこ税のお金はどこに使われるの?

集められたたばこ税は、最終的に、どこに使われるんでしょうか。これも、知っておくと面白い話です。

基本的には、たばこ税は「一般財源」という仕組みで、国の全体的な予算に組み込まれます。つまり、「禁煙対策に全部使う」みたいに、使い道が決まってるわけじゃないんです。その代わり、国や都道府県の必要な事業全般に使われます。例えば、道路の整備、学校の建設、警察や消防の運営、医療制度の維持、福祉サービスの提供などに使われるんです。

ただ、最近では、少しずつ変わってきました。一部の地域では、たばこ税の一部を「健康増進事業」に使おうという動きが出てきています。例えば、禁煙支援プログラムを充実させたり、喫煙防止教育を進めたり、たばこの害についての啓発活動をしたりするんです。これは「たばこが原因で出た問題を、たばこ税で解決しよう」という考え方ですね。

また、たばこ税は、国税と地方税に分かれます。国に入る部分(国税)と、都道府県や市町村に入る部分(地方税)があるんです。地方税の部分は、その地域の医療や福祉に使われることが多いです。例えば、がん検診を無料にしたり、禁煙外来の費用を補助したり、という感じですね。

たばこ税の使い道で、もめることはあるの?

実は、あります。例えば、「たばこを吸わない人にも、たばこ税で集めたお金が使われてる。それって、不公平じゃないか」という議論があります。一方、「いや、たばこを吸う人が出した社会的なコストを、全員で共有することになるのが、公平だ」という議論もあります。これは、かなり複雑な問題なんですよ。

また、たばこ産業で働く人たちのことを考えると、税金を上げ続けることが本当にいいのか、という疑問もあります。たばこの売上が減ると、働く人の給料や雇用が失われるかもしれません。だから、産業と健康のバランスを取ることが、難しい課題になってるんです。

たばこ税はいくら?具体的に知りたい

ここからは、もっと具体的な数字を見ていきましょう。今、日本のたばこ税は、どのくらいの額になってるんでしょうか。

まず、全体像から説明します。たばこ1箱(20本)に対して、国税と地方税を合わせて、大体100~110円くらいのたばこ税がかかっています。ただし、これは目安で、銘柄や時期によって変わります。実は、日本のたばこ税は、重量や種類によって計算方法が少し複雑なんです。でも、ざっくり言うと、100円前後ということですね。

1箱400円のたばこで例えると、その中身の内訳は大体こんな感じです。たばこ税が約100円、製造業者の利益が約100円、流通業者(たばこ屋さんとか、コンビニとか)の利益が約50円、そしてたばこの原材料や製造費が約150円。これに消費税しょうひぜいがかかります。つまり、消費者が払う400円の中には、本当にいろいろなものが混ざってるんです。

国全体では、毎年どのくらい集まるんでしょうか。日本のたばこ税の年間収入は、ざっくり2000億円を超えています。これは、結構な金額です。ただ、喫煙者が減ってきてるから、年々減少傾向にあります。

また、世界的に見ると、国によって税率が全然違います。例えば、北欧の国々では、もっと高い税率がかかってます。イギリスやフランスなども、日本より高いです。一方、発展途上国では、まだ税率が低い国も多いです。

税金が上がると、やっぱり値段が上がるの?

答えはイエスです。国がたばこ税を上げると、その分は商品の値段に上乗せされます。ただし、製造業者や販売業者が、「全部を値段に反映させるのではなく、自分たちの利益を少し減らそう」と判断することもあります。でも、通常は、消費者が結局的には負担することになります。

歴史的に見ると、日本でも何度かたばこ税が上げられました。その都度、たばこの値段が上がり、一時的に喫煙者が減ります。でも、その後は、少し戻ったりもします。理由は、常習性があるからです。たばこはニコチン依存という、ちょっと強い依存性がある商品なんです。

たばこ税が上がるとどうなるの?社会への影響を見よう

では、最後に、たばこ税が上がることによって、社会全体にどんな影響が出るのか、見てみましょう。

一つ目の影響は、「喫煙率の低下」です。これはもう説明しました。値段が上がると、吸う人が減ります。特に、若い人や経済的に余裕がない人の喫煙率が下がる傾向にあります。

二つ目の影響は、「税収の増加」です。短期的には、税率が上がった直後は、税収がぐんと増えます。でも、長期的には、喫煙者が減っていくから、税収も徐々に減っていく傾向があります。だから、国は「バランスをどこに取るか」という課題を抱えてるんです。

三つ目の影響は、「医療費の削減」です。喫煙者が減ると、たばこ関連の病気(肺がんとか心臓病とか)の患者が減ります。そうすると、医療に使われるお金も少なくなります。これは、長期的には、国や社会全体の利益になるんです。

四つ目の影響は、「社会的な雰囲気の変化」です。税金が上がると、「たばこを吸うことは、ちょっと贅沢だ」という感覚が広がります。また、禁煙をサポートする制度が充実することで、「吸わないようにしよう」という気運が高まることもあります。

たばこ税が上がって、困る人は誰?

もちろん、良いことばかりじゃありません。たばこ税が上がることで、困る人もいます。

一つ目は、「喫煙者」です。特に、習慣的に吸ってる人は、値段が上がると家計に影響します。タバコ代が月に数千円かかる人もいますからね。そういう人たちにとって、税金の上昇は負担になります。

二つ目は、「たばこ産業で働く人たち」です。販売店の店員さん、たばこ工場の労働者、流通業者など、たばこに関わる産業で働く人の雇用が減るかもしれません。

三つ目は、「下請けの業者たち」です。たばこ屋さんの売上が減ると、その利益も減ります。

だから、政策を決める時には、こういう「困る人たち」のことも考えて、バランスを取らないといけないんですよ。

将来、たばこ税はどうなるの?

今のところ、世界的な傾向として、たばこ税は上がり続けると予想されています。理由は、喫煙が健康に悪いという認識が、ますます強まってるからです。WHO(世界保健機関)も、各国に対して「たばこ税をもっと上げるべき」と勧告しています。

日本でも、将来的には、さらにたばこ税が上がるかもしれません。そうすると、たばこの値段はもっと高くなるでしょう。究極的には、「たばこがすごく高くなって、ほぼ誰も吸わなくなる」という状況も、理論的には可能です。実際に、そういう方向に進めようとしてる国もあります。

でも、一方で、「たばこ産業の廃止は現実的ではない」という議論もあります。だから、国は「どのくらいまで税金を上げるのか」「吸う人を完全になくすのか、それとも減らすレベルでいいのか」といった、難しい決断を迫られてるわけです。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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