「売れば売るほど儲かるんじゃないの?」って思ったことない?実は、売上がゼロに近いうちは、売れば売るほど赤字になることもあるんだよ。じゃあ、いったい何個売れば「やっと黒字になれる」のか——その境目を教えてくれる考え方が損益分岐点だよ。この記事を読めば、ビジネスの損得を見極める一番大切な「ポイント」の意味がスッキリわかるよ。
- 損益分岐点とは、売上が費用を上回る 赤字から黒字に変わる境目 のことだよ。
- 計算には売っても売らなくてもかかる 固定費 と、売った分だけ増える 変動費 を分けることが大切だよ。
- 固定費を下げるか、1個あたりの 利益率(粗利) を上げると、損益分岐点を早く超えられるよ。
もうちょっと詳しく
損益分岐点の計算式は「固定費 ÷(1 − 変動費率)」で求めるよ。変動費率とは「売上に対して変動費がどのくらいの割合か」ということ。たとえば100円の商品を作るのに材料費が40円なら変動費率は40%だね。この式に当てはめると、固定費が10万円・変動費率40%なら、損益分岐点の売上は「100,000 ÷ 0.6 = 約166,667円」になるよ。つまりこの金額以上売れれば黒字、下回れば赤字ということだよ。実際の企業はこの計算をもとに「今月の目標売上」を決めていたりするんだよ。
変動費率が低いほど(粗利が高いほど)、損益分岐点は早く超えられるよ!
⚠️ よくある勘違い
→ 売上が増えても固定費や変動費がそれ以上に増えていれば、ずっと赤字のまま。売上の「量」だけ見ていても意味がないんだよ。
→ 大切なのは「いくら売れたか」じゃなく「損益分岐点をちゃんと超えているか」。売上と費用のバランスを常にチェックすることが黒字経営のコツだよ。
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損益分岐点とは何か?まずは基本を理解しよう
「損」と「益」が分かれる境目ってどういうこと?
損益分岐点という言葉を最初に聞いたとき、「なんか難しそう……」って感じる人は多いよね。でも意味を分解すると実はとてもシンプルなんだよ。
「損益」はつまり損をするか、利益が出るかということ。「分岐点」は道が二手に分かれる交差点のようなポイントのことだよ。この2つを合わせると、「損する状態から利益が出る状態に切り替わる、ちょうどその境目」ということになるよ。
もっと具体的にイメージしてみよう。たとえば、友達とゲームの大会に出るとき、参加費として3,000円払ったとするよね。賞金が1位1,000円だったら、3回優勝してやっと参加費を回収できる。この「やっと取り返せる」瞬間が損益分岐点なんだよ。
ゼロからスタートして最初は必ず赤字になるわけ
お店を開いたり、商品を売り始めたりするとき、最初は必ず「マイナスからスタート」するよ。お店を作るのにかかった費用、設備代、宣伝費……これらは1つも売れていない段階からすでにかかってるんだよね。
だから、最初は売れば売るほど赤字が「減っていく」段階で、まだ黒字にはなっていないんだよ。そして、ある枚数・ある金額を超えた瞬間に初めて「黒字」になる。その瞬間こそが損益分岐点なんだよ。
スポーツに例えると、試合開始は0-0じゃなくて-3点からスタートしているイメージ。3点取ってやっと引き分けで、4点目から初めてリードする感じだよ。
固定費と変動費をわけて考えることが超大事
固定費ってどんなもの?
損益分岐点を理解するうえで、絶対に知っておきたい言葉が「固定費」と「変動費」だよ。まずは固定費から説明するね。
固定費とは、つまり「売れても売れなくても必ずかかるお金」のことだよ。たとえばお店の家賃は、お客さんが来なくても毎月払わなきゃいけないよね。社員への給料も、売上がゼロでも払う必要がある。こういった「売上に関係なく発生するコスト」が固定費なんだよ。
学校でいうと、部活動で遠征するとき「バス代は人数が変わっても一定」みたいな感じ。1人乗っても30人乗ってもバスのレンタル代は同じ——これが固定費のイメージだよ。
変動費ってどんなもの?
一方で変動費とは、つまり「売った量に合わせて増えていくお金」のことだよ。お弁当を売るなら、1個作るたびに材料費がかかるよね。クレープを100枚焼けば、1枚のときより100倍の材料が必要になる。このように、売上・生産量に比例して増えるコストが変動費なんだよ。
さっきのバスの例でいうと、「1人あたりのお弁当代」がそれにあたるよ。乗る人が増えるほど、お弁当代も増えていく——これが変動費のイメージだよ。
実際のビジネスでは、製造業なら原材料費、飲食店なら食材費が代表的な変動費だよ。この2つをきちんと区別できると、損益分岐点の計算がグッとやりやすくなるよ。
損益分岐点の計算方法をマスターしよう
公式は3つの数字だけ使えばOK
損益分岐点を求める計算式は次の通りだよ。
- 損益分岐点の売上高 = 固定費 ÷(1 − 変動費率)
「変動費率」とは、つまり「売上のうち何%が変動費か」ということだよ。1,000円の商品を作るのに材料費が400円かかるなら、変動費率は40%(=0.4)だよ。
式に当てはめるとこんな感じだよ。
- 固定費:月10万円
- 変動費率:40%
- 損益分岐点 = 100,000 ÷(1 − 0.4)= 100,000 ÷ 0.6 ≒ 166,667円
つまり月167,000円くらい売れれば黒字になる、ということだよ。これより少なければ赤字のまま、ということがひと目でわかるよ。
「粗利」と「貢献利益」も知っておこう
損益分岐点の話をするとき、「粗利(あらり)」という言葉も出てくるよ。粗利とは、つまり「売上から変動費を引いた残り」のことだよ。1,000円の商品で変動費が400円なら、粗利は600円だよね。
この600円が積み上がって固定費を超えた瞬間が損益分岐点なんだよ。つまり損益分岐点は「何個売れば粗利の合計が固定費に追いつくか」という問いとも言えるよ。
さらに1個あたりの粗利のことを「貢献利益」と呼ぶこともあるよ。1個売るたびに固定費の回収に「貢献」するお金という意味だよ。貢献利益が高いほど、損益分岐点を早く超えられるんだよ。
損益分岐点を使うと何がわかる?ビジネスへの活かし方
「目標売上」を逆算で決められる
損益分岐点の一番便利な使い方は、「黒字にするためには最低いくら売ればいいか」を事前に計算できることだよ。
たとえば来月の固定費が20万円かかる見込みで、変動費率が50%なら、損益分岐点の売上は「200,000 ÷ 0.5 = 400,000円」だよ。つまり「来月は最低40万円売らないといけない」という目標が明確になるよ。
スポーツでいうと「あと3点取れば逆転できる」という数字がわかった状態で試合するようなものだよ。目標がはっきりしていると、どんな戦略を取ればいいかも考えやすくなるよね。
固定費を下げれば安全に経営できる
損益分岐点をできるだけ低くすることが、ビジネスを安全に続けるコツだよ。そのためには主に2つの方法があるよ。
- 固定費を下げる:家賃の安い場所に移転する、不要な設備を手放す
- 変動費率を下げる(粗利を上げる):仕入れ値を交渉して安くする、付加価値をつけて値上げする
どちらも「稼ぐ力を上げる」というよりは「稼がなくていい最低ラインを下げる」という発想だよ。コロナ禍のときに多くの飲食店が「テイクアウト専門」に切り替えたのも、イートインのための家賃や人件費(固定費)を下げて損益分岐点を下げる狙いがあったんだよ。
新しいビジネスを始めるときの判断材料になる
新しい商品やサービスを始める前に損益分岐点を計算しておくと、「これって現実的に黒字になりそうか?」を判断できるよ。
たとえば月の固定費が50万円かかるビジネスで、1個あたりの粗利が500円だったとしたら、損益分岐点は「500,000 ÷ 500 = 1,000個」になるよ。月に1,000個売れそうかどうか——それが判断のポイントになるよ。
「売れそうな気がする!」という感覚だけで始めるのではなく、こういった計算をしてから動くことで、失敗のリスクをグッと下げられるんだよ。これがビジネスで損益分岐点が重視される理由の一つだよ。
身近な例で損益分岐点をもっと実感しよう
文化祭のお店で考えてみる
学校の文化祭で唐揚げを売るとするよ。費用と売上はこんな感じにしてみるね。
- フライヤーのレンタル代(固定費):3,000円
- 1パックあたりの材料費(変動費):100円
- 1パックの販売価格:250円
- 1パックあたりの粗利:250 − 100 = 150円
損益分岐点は「3,000 ÷ 150 = 20パック」だよ。つまり20パック売れた時点でやっとトントン(利益ゼロ)になって、21パック目から初めて利益が出始めるよ。
もし販売価格を300円に上げたら、粗利は200円になって損益分岐点は「3,000 ÷ 200 = 15パック」に下がるよ。値段を上げることで、より少ない販売数で黒字にできるというのが実感できるよね。
YouTuberやインフルエンサーにも損益分岐点はある
「個人でYouTubeやってる人に損益分岐点なんてあるの?」って思うかもしれないけど、あるんだよ。
たとえば機材代・編集ソフト代・スタジオ利用料などの固定費が月3万円かかるとするよ。1本の動画で得られる広告収入が平均300円なら、損益分岐点は「30,000 ÷ 300 = 100本」だよ。月100本投稿して初めて固定費を回収できる計算になるよ。
現実的には月100本は難しいから、「視聴単価を上げる(つまり登録者数・再生時間を増やす)」か「固定費を下げる(スマホで撮影してソフトは無料のものを使う)」かの2択になるよ。損益分岐点を意識するだけで、戦略が具体的になってくるんだよね。
大企業でも中小企業でも使われている理由
損益分岐点の考え方は、規模に関係なくすべてのビジネスで使われているよ。コンビニの本部が新しい商品ラインナップを決めるときも、航空会社が路線を維持するかどうかを判断するときも、この考え方がベースになっているんだよ。
「何人乗ればその路線は黒字か」——航空会社が損益分岐点乗客数を計算して、下回り続ける路線を廃止するのはよくある話だよ。身近なところでは近所の映画館が閉館するとき、「観客数が損益分岐点を下回り続けた」という理由がよく挙げられるよ。
こう考えると、損益分岐点ってビジネスのあらゆる場面で「続けるかやめるか」「値段をいくらにするか」「費用をどこまで使えるか」を判断する万能ツールなんだよ。一度覚えてしまえば、経済ニュースを読むときも「あ、これって損益分岐点の話だ」ってわかるようになるよ。
