給与体系って何?わかりやすく解説

バイトの友だちと給与の話をしていて、「あ、ウチの給与体系ぜんぜん違う」って気づいたことありませんか?同じ仕事でも月給だったり時給だったり、ボーナスがある会社とない会社があったり。その違いって何なのか、どうしてそんなことになってるのか、この記事を読めばスッキリわかるようになりますよ。

そもそも給与体系って何ですか?給与ってお金でしょ?

いい質問だね。給与というのは会社から従業員への報酬全般のことなんだけど、給与体系というのは「その報酬をどう計算するか、どの期間でいくら払うか」という仕組み・ルールのこと。つまり、給与そのものじゃなくて、給与の計算方法や支払い方の決まりってわけ。同じ仕事をしてても、月給制と時給制で計算方法が違うでしょ?それが給与体系の違いだよ。
なるほど。でも、月給も時給も結局もらえるお金は同じじゃ?何が違うんですか?

いや、そこが大事な違いなんだ。月給制だと「1ヶ月いくら」って決まってるから、働く日数が少ない月でも変わらない。でも時給制だと「時間いくら」だから、働いた時間だけしかもらえないわけ。他にも、ボーナスがあるかないか、基本給に加えて手当がつくかつかないか、売上に応じて給与が変わるのか変わらないのか、そういった複数の計算方法の組み合わせが給与体系なんだよ。
複数の計算方法って、例えば?

例えば、IT企業の営業さんなら「基本給20万円+営業成績に応じた手当+ボーナス年2回」みたいな感じ。これが「その会社の給与体系」。一方、コンビニのバイトなら「時給1200円×働いた時間」で、基本給がなくて手当もなくてボーナスもない。この違いだね。
📝 3行でまとめると
  1. 給与体系とは、給与を計算する 仕組みやルール のこと。月給制・日給制・時給制など複数の方式がある
  2. 同じ金額でも、基本給・手当・ボーナスなどの 組み合わせ方 で給与体系は変わる
  3. 給与体系によって、働く量が少ないときにもらえる額や、キャリアを積んだときの給与の伸び方が 大きく違う
目次

もうちょっと詳しく

給与体系が重要な理由は、人生設計に関わるからです。例えば、結婚して家を買おうと思ったとき、銀行はあなたの給与が「安定して毎月入ってくるのか」「今後も伸びていくのか」を見ます。時給制の人だと月によって収入がばらばらですが、月給制なら毎月の額が決まってます。また、成果主義の給与体系なら頑張ると給与が増えますが、年功序列なら経験年数で自動的に上がることもあります。同じ会社でも給与体系が違えば人生が変わる、それくらい大事な仕組みなんですよ。

💡 ポイント
給与体系は「その会社が社員をどう評価し、どう報酬を払うか」という企業理念が反映されている

⚠️ よくある勘違い

❌ 「給与体系は会社ごとにバラバラで、一定のルールがない」
→ 実は日本の企業は大きく3つの給与体系に分かれています。また、給与体系は労働契約書に書かれた正式なルールです。
⭕ 「給与体系には主流な方式があり、それを理解すると自分の会社のルールが見えてくる」
→ 月給制・日給制・時給制の特徴を知れば、自分の給与がどう計算されてるか、将来どう変わるのかが予測できます。
なるほど〜、あーそういうことか!

[toc]

給与体系とは何か

給与体系という言葉を聞くと難しく聞こえるかもしれませんが、実はシンプルです。会社があなたにお金を払う時に「どういう計算方法で、どの期間で、いくら払うか」というルールのことです。

想像してみてください。友だちが、お小遣いの仕組みを3パターン説明してくれたとします。「毎月1万円」、「1日500円×日数分」、「1時間100円」。どれも給与をもらうのと同じですが、計算方法が違いますよね。お母さんが「毎月1万円」と決めたら、その月は2日しか家にいなくても1万円。でも「1日500円」なら2日だけの月は1000円になっちゃう。これが給与体系の違いなんです。

会社でも同じ。営業の人が「月給25万円+売上ボーナス」という給与体系なら、売上が少ない月でも基本給25万円はもらえます。でも時給制なら「時給1500円」だから、その月に出勤した時間だけが給与になるわけです。同じ会社でも部署によって給与体系が違うこともあります。例えば、営業は歩合給(売上に応じた給与)、事務は月給制、みたいなことです。

給与体系が大事な理由は、あなたが「どうやったら給与が増えるのか」「今後の人生でいくら稼げるのか」を決めるからです。同じ仕事量でも給与体系が違えば、1年で50万円も100万円も差が出ることもあります。だからこそ、会社を選ぶときやバイト先を決めるときに、給与体系を確認することが大事なんですよ。

給与とは何か、改めて

話をスッキリさせるために、「給与」「賃金」「給料」という言葉の意味を整理しておきます。日常会話ではみんな「給与」「給料」「お給金」なんて同じ意味で使ってますが、実は少し違うんです。

給与というのは、会社の従業員に支払われるすべてのお金のことです。基本給、手当、ボーナス、残業代ざんぎょうだい、すべてを含みます。一方「給料」というのは、日々の仕事に対する報酬という意味で、基本給をさすことが多い。「賃金」は、労働基準法ろうどうきじゅんほうという法律でよく出てくる言葉で、労働の対価として支払われるお金全般を指します。つまり、給与>給料、という感じ。ここではすべてを「給与」で説明していきますね。

3つの主な給与体系

日本の企業では大きく分けて3つの給与体系があります。月給制、日給制、時給制です。この3つの違いを理解すれば、ほとんどの会社の仕組みが見えてきますよ。

月給制

月給制というのは「1ヶ月いくら」と決めて給与を支払う方式です。会社員の多くがこれですね。例えば「月給25万円」と契約したら、毎月1日から月末まで働いて、翌月に25万円がもらえるわけです。

月給制の特徴は「安定性」です。その月に何日働いたか、何時間働いたかは関係なく、決められた金額が毎月入ってきます。これはすごく安心で、将来の計画が立てやすい。家を買うときに銀行に「毎月25万円です」と説明しやすいわけです。また、月給制は給与の伸び方が年功序列(経験年数で自動的に上がる)になることが多いので、長く働くほど給与が増えていく傾向があります。

ただしデメリットもあります。忙しい月も暇な月も同じ給与なので、「たくさん働いたのに給与は同じ」という不公平感を感じることもあります。また、給与が固定されているので、成績を出しても給与が大幅に増えることは少ないかもしれません。営業の人が売上を1000万円出そうが100万円だろうが、月給制なら給与は同じということもありえるわけです。

日給制

日給制というのは「1日いくら」と決めて給与を支払う方式です。建設業や工場の製造業で多いですね。例えば「日給1万円」なら、20日働いた月は20万円、15日働いた月は15万円という計算です。

日給制の特徴は「働いた日数に応じた公平性」です。働いた日数だけ給与がもらえるので、サボった分は給与が減り、頑張って出勤した分は給与が増えます。月給制よりも「働いた分だけもらえる」という感覚が強いので、やる気が出る人もいますし、給与が安定しないので不安になる人もいます。

注意点は「休みの日があると給与が減る」ということです。病気で1週間休んだら、その分給与が減ります。月給制なら休んでも給与は変わりませんが、日給制は違います。また、会社によっては「出勤日数が少ないと手当がつかない」というルールもあるので、給与のばらつきが大きいのが日給制の特徴です。

時給制

時給制というのは「1時間いくら」と決めて給与を支払う方式です。コンビニ、ファミレス、塾講師などのバイトが時給制ですね。「時給1200円」なら、1時間働いたら1200円、100時間働いたら12万円という計算です。

時給制の特徴は「最も柔軟」ということです。働いた時間だけ給与がもらえるので、学生でも社会人でも気軽に始められます。また、残業代ざんぎょうだいを計算するときも「その時間分の時給×1.25倍」みたいに明確です。

ただし、時給制には不安定性があります。シフト制なので「この週は仕事が入らない」ということもあり、毎月の給与が変わります。また、ボーナスがないことがほとんどです。月給制なら毎年2回、夏と冬にボーナスがもらえることが多いですが、時給制はそれがない。だから、年間でもらえる給与の総額が月給制より少なくなることが多いんです。

給与の内訳を理解する

給与体系を理解するには、給与がどんな項目から成り立ってるかを知ることが大事です。給与明細書を見たことがありますか?そこには基本給、手当、税金、保険料などがいろいろ書かれてます。これらが給与の内訳です。

基本給とは

基本給というのは「給与の基礎となる、最も重要な部分」のことです。つまり、仕事をしていくうえで「最低限これだけはもらえますよ」という額ですね。会社が従業員に必ず支払わなければいけない額として、労働契約書に書かれます。

基本給は会社によって決め方が違います。月給制なら「月給25万円」という感じで固定されることが多いです。一方、日給制や時給制なら、最初から基本給という概念がなく、「日給1万円」「時給1200円」というのがそのまま給与になることもあります。

給与体系を見るときに基本給が重要な理由は、昇給や退職金の計算の基礎になるからです。例えば「毎年昇給額は基本給の2%」みたいなルールがある会社もあります。また、給与が減ったときに「基本給は下げない」というルールもあります。つまり、基本給を確認すれば、その人の給与水準がわかるわけです。

手当とは

手当というのは「基本給に加えてつく、追加のお金」のことです。つまり、基本給+手当=月々の給与、という計算になります。

手当にはいろんな種類があります。例えば、危険な仕事をする人には「危険手当」、夜勤をする人には「夜勤手当」、営業の人には「営業手当」、管理職なら「管理職手当」という感じです。また、家族がいる人には「家族手当」がつく会社もあります。

手当の額は会社によって全く違います。手当をいっぱいつける会社もあれば、基本給だけで手当がほとんどない会社もあります。だから、給与を比較するときは「月給25万円」という数字だけ見ちゃダメなんです。「基本給20万円+手当5万円」と「基本給25万円+手当0円」では、昇給のスピードが違うからです。

ボーナスとは

ボーナスというのは「1年に数回、給与とは別にまとめてもらうお金」のことです。「賞与」「年末年始手当」などとも呼ばれます。日本の会社では一般的に6月と12月にボーナスが支給されることが多いですね。

ボーナスは月々の給与とは別物です。月給制で月給25万円なら、毎月25万円がもらえます。でも6月と12月には、例えば「ボーナス50万円」みたいにまとめてもらえるわけです。

ボーナスは会社の経営が良いかどうかで金額が変わることが多いです。好景気の年は「ボーナス100万円」だけど、不景気だと「ボーナス30万円」みたいなことも起こります。また、成績がいい人は「基本ボーナス50万円+成績ボーナス30万円」という感じで、個人の成績に応じてボーナスが変わる会社もあります。

年収を計算するときは、月給だけじゃなくてボーナスも含めます。月給25万円でボーナス2回(それぞれ60万円)の人なら、年収は「25万円×12ヶ月+60万円×2回=420万円」という計算になります。

給与体系による人生への影響

給与体系の違いが、なぜ大事なのかをもう一度説明しますね。それは、人生全体のお金の額が大きく変わるからです。

昇給と給与の伸び方

月給制の会社では「毎年昇給がある」ということが多いです。例えば、25歳で基本給20万円で入社した人が、毎年基本給の3%昇給すれば、30歳には約23万円、40歳には約27万円、という感じで自動的に給与が上がっていきます。35年働くと、かなりの額が増えるわけです。

一方、時給制のバイトではどうでしょう。時給1200円で始まって、何年働いても時給1200円、というバイト先も多いです。昇給がなければ、年間で稼げるお金は変わらないということです。もちろん、シフト数を増やして稼ぐこともできますが、同じ時間数で働けば同じ額なわけです。

つまり、月給制と時給制では「20年間で数百万円も差が出る」ことがあるんです。同じ仕事量でも給与体系が違えば、人生で稼げる総額が大きく変わるわけですよ。

成果主義 vs 年功序列

給与体系は大きく2つの思想に分かれます。「年功序列」と「成果主義」です。

年功序列というのは「経験年数で自動的に給与が上がる」という仕組みです。つまり、仕事ができる人も、できない人も、同じ経験年数なら同じ給与というわけです。これは安定的ですが、頑張る動機が薄れることもあります。

成果主義というのは「売上や成績に応じて給与が変わる」という仕組みです。営業で大きな契約を取った人は給与が増える、逆に成績が悪い人は給与が増えない。これは努力が報われる感覚がありますが、不安定でもあります。

昔の日本の大企業は年功序列が多かったですが、今はどんどん成果主義に変わっている会社が増えてます。これはグローバル化の影響で「実力で評価する」という流れになっているからです。

安定性と成長性のバランス

給与体系を選ぶときに大事なポイントは「安定性と成長性のバランス」です。月給制なら安定的に毎月給与が入ってくるので、ローンを組むときに有利です。でも、成果に応じた給与の伸びが期待できないことが多い。

成果主義の給与体系なら、頑張れば給与が大幅に増える可能性があります。でも、成績が悪い月は給与が減るかもしれません。

結局、何を優先するか次第です。「安定性がほしい」なら月給制、「成長と報酬を期待したい」なら成果主義、という選択肢があるわけです。

これからの給与体系

日本の給与体系は今、大きく変わろうとしています。昔は「同じ会社に長く勤めて、年功序列で給与が上がる」というのが当たり前でした。でも今は違います。転職する人が増えて、成果主義が広がって、働き方が多様化しています。

ジョブ型雇用の登場

最近聞く「ジョブ型雇用」というのは、従来の「人」を雇うのではなく、「職業(ジョブ)」を雇うという新しい給与体系です。つまり、「営業という職業なら年俸600万円」という感じで、職種ごとに給与が決まるわけです。

これまでの日本は「メンバーシップ型」という仕組みでした。つまり「あなたを従業員として受け入れます」という感じで、会社がいろいろな職種に配置転換できて、給与は経験年数で自動的に上がるというわけです。でも、グローバル企業や外資系はジョブ型が多く、「営業職なら何年目でもこの年俸」という給与体系なんです。

ジョブ型のメリットは「職業のスキルが給与に反映される」ということです。新人営業が10年目営業と同じスキルなら、同じ給与になるわけです。デメリットは「職業が変わると給与がリセットされる」ことです。営業から企画に配置転換されたら、給与が下がることもあるわけですね。

フリーランス・契約社員の増加

今は正社員だけじゃなく、フリーランスや契約社員で働く人も増えてます。この場合の給与体系は「プロジェクトごとの報酬」になることが多い。つまり、「このWebサイト制作で50万円」という感じで、成果物に対する報酬が給与になるわけです。

フリーランスの給与体系のメリットは「自分の実績が直接報酬になる」ということです。良い仕事をすれば給与が増える。デメリットは「仕事がないと給与がゼロ」ということです。安定性がないわけですね。

給与の透明化

これからの給与体系で重要なトレンドは「給与の透明化」です。昔は「給与のことは話しちゃいけない」という文化がありました。でも今は、企業が「職業Aの給与は年俸500万円から900万円です」と公表することが増えてます。

これは働く人にとって有利です。なぜなら「この職業の相場がいくらか」がわかるからです。給与体系が透明なら、転職するときも「いくら給与が上がるか」が予測できるわけですね。

将来、あなたが仕事を選ぶときは「給与体系がどうなってるか」「給与の計算ルールが明確か」を確認することが、とても重要になってくるんですよ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

目次