産前産後って何?わかりやすく解説

お母さんが赤ちゃんを産むとき、仕事をお休みできるって聞いたことない?お金のことや仕事のことで心配なことがあると思うけど、実は日本には妊娠から出産までのあいだ、お母さんを守るための「産前産後」という大事なシステムがあるんだ。妊娠したときにどんなお休みがもらえて、どんなお金をもらえるのか、この記事を読めばわかるよ。

先生、「産前産後」ってよく聞くけど、そもそも何のことですか?

いい質問だね。「産前産後」というのは、お母さんが赤ちゃんを産む前後のことを言うんだ。つまり、妊娠中から出産後のあいだの時期のことだよ。この時期に仕事をお休みできたり、お金がもらえたりする制度が用意されているんだ。
えっ、妊娠してるだけでお休みできるんですか?お給料はもらえるんですか?

そうだね。正社員で働いてる妊婦さんなら、産前産後休業さんぜんさんごきゅうぎょう(つまり、産む前後の時間をお休みする制度)をもらえるんだ。この制度があるから、赤ちゃんを産む前から産んだ後まで、安心して休めるんだよ。
でも、仕事を休むとお給料が出ないんじゃ困りますよね?

その心配はしなくていいよ。出産育児一時金というお金がもらえるし、出産手当金という、仕事を休んでる間のお給料の代わりになるお金ももらえるんだ。つまり、赤ちゃんを産むための期間は、国が女性をサポートしてくれるんだよ。
へー!そんなに手厚くサポートしてくれるんですね。それはいつまで使える制度なんですか?

いい質問だね。産前は出産予定日の6週間前から、産後は出産した日の翌日から8週間(2か月)までが基本だよ。でも、条件によって期間が変わることもあるから、詳しくは後で説明するね。
📝 3行でまとめると
  1. 産前産後とは、赤ちゃんを産む前後で仕事をお休みできる期間のことで、妊娠から出産後までお母さんを守る制度だよ
  2. この期間は給付金きゅうふきん(つまり、国からのお金のサポート)が受けられるから、仕事を休んでもお金に困らない仕組みになってるんだ
  3. いつまで使えるかは条件によるけど、基本は産前6週間、産後8週間が目安だよ
目次

もうちょっと詳しく

「産前産後」というのは、妊娠と出産を経験する人のために日本で用意されている制度全体を指す言葉だよ。赤ちゃんは、お母さんのお腹の中で約10か月かけて成長して、出産という大きなイベントを迎えるんだ。このときは、お母さんの体と心が大きく変わるから、仕事をしながら赤ちゃんの成長を見守るのは、実はすごく大変なんだよ。だから国は「産前産後休業さんぜんさんごきゅうぎょう」という制度を作って、お母さんが安心して赤ちゃんを産める環境を整えたんだ。

💡 ポイント
産前産後は、単なるお休みじゃなくて、お金のサポートもセットで用意された制度なんだ

⚠️ よくある勘違い

❌ 「産前産後の期間は、100%お給料が出る」
→ 実は、出産手当金は給与の67%相当額だよ。また、給付されるお金は健康保険けんこうほけんから出るので、全員がもらえるわけじゃなくて、加入している健康保険けんこうほけんによって条件が変わるんだ。
⭕ 「産前産後の期間は、給与の一部がサポートされる」
→ 仕事がお休みでも、国や健康保険けんこうほけんがお金でサポートしてくれるから、完全に無収入にはならないんだよ。ただし、100%ではなく60〜67%程度だから、計画的に貯金しておくといいんだ。
なるほど〜、あーそういうことか!

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産前産後ってそもそも何?女性が仕事を休む期間のことだよ

「産前産後」という言葉を初めて聞くと、難しく感じるかもしれないね。でも、実はすごくシンプルな考え方なんだ。赤ちゃんが生まれるのは、お母さんの体にとって大きなイベントだよ。赤ちゃんは約10か月間、お母さんのお腹の中で成長して、最後に産まれてくるんだ。このプロセスは、お母さんの体や心に大きな変化をもたらすんだよ。

妊娠中は、体が重くなったり、疲れやすくなったり、いろいろな変化があるんだ。お母さんたちが仕事をしながらこの期間を過ごすのは、すごく大変なんだよ。また、出産は医学的に見ても、かなり体を使う大きなイベントなんだ。だから、赤ちゃんが産まれる前から産まれた後まで、お母さんは体を休める必要があるんだ。これが「産前産後」という制度を作った理由なんだよ。

日本の法律では、この大事な時期をお母さんが安心して過ごせるように、仕事を休める権利を保障してるんだ。具体的には、出産予定日の6週間前から、出産した日の翌日から8週間後まで、仕事をお休みできるんだ。つまり、赤ちゃんを産む前から産んだ後まで、トータルで約4か月くらいの間、お母さんは仕事をお休みできるということだよ。この間、給料を100%もらえなくても、国からサポートを受けられるんだ。

ここで大事なのは、これは「お休みをくれる優遇制度」じゃなくて、「お母さんと赤ちゃんを守るための必須の制度」ということなんだ。赤ちゃんの成長と出産は、人間が生まれるという根本的に大事なイベントなんだ。社会全体で女性をサポートしないと、少子化が進んでしまう。だから、法律で「産前産後は働かなくてもいい」と保障してるんだよ。

産前産後休業さんぜんさんごきゅうぎょうの期間はどのくらい?出産予定日を基準に計算するんだよ

産前産後の期間は、出産予定日を中心に計算されるんだ。具体的には、こんな感じだよ。産前は、出産予定日の6週間前から産前休業が開始されるんだ。つまり、赤ちゃんが産まれる予定の日から数えて、42日間(約6週間)前のその日から、仕事をお休みできるんだ。想像してみてほしいんだけど、妊娠して体が大きく変わった状態で、毎日仕事をするのって、かなり大変だよね。だから、出産が近づくにつれて、仕事から身を引いて、体を休めるための時間を作る必要があるんだ。

産後は、赤ちゃんが産まれた翌日から、8週間(56日)が産後休業の期間だよ。つまり、赤ちゃんが産まれた日から数えて、56日間は仕事をお休みできるんだ。特に最初の8週間は、新しく産まれた赤ちゃんのお世話と、お母さんの体の回復がメインの時間になるんだ。赤ちゃんは昼夜を問わず泣いたり、授乳が必要になったり、本当に大変なんだよ。また、お母さんの体も出産でダメージを受けているから、ゆっくり回復する時間が必要なんだ。

ここで注意しておくべき点は、この期間は「法律で保障されている」ということだよ。つまり、会社が「産後3週間で仕事に戻ってよ」なんて言うことはできないんだ。これはお母さんの権利で、会社はこの権利を奪うことができないんだ。ただし、実際には、お母さんの体の回復具合や赤ちゃんのお世話など、いろいろな事情があるから、産後6週間目以降でも、医師の診断があれば休むことができるんだ。最初の8週間は「絶対に働かせてはいけない」という決まりがあるけど、それ以降は「お母さんと医師の判断で」という感じだよ。

また、多胎妊娠(つまり、双子や三つ子を産む場合)のときは、期間が変わるんだ。この場合は、産前が14週間(98日)、産後が8週間という風に、産前の期間が長くなるんだ。これは、複数の赤ちゃんを産むときは、お母さんの体に大きな負担がかかるからなんだよ。

お金はどうするの?出産育児一時金と出産手当金でサポートされるんだ

産前産後で仕事をお休みするとき、一番心配なのはお金のことだよね。仕事を休むということは、給料がもらえなくなるということだから。でも、国はこの問題をちゃんと考えていて、2つの給付金きゅうふきん制度を用意してくれてるんだ。それが「出産育児一時金」と「出産手当金」なんだ。

まず「出産育児一時金」というのは、赤ちゃんが産まれるときに、一度だけもらえるお金なんだ。つまり、赤ちゃんが産まれたという事実に対して、「赤ちゃんが産まれたね、おめでとう」という感じで、国からもらえるお金だよ。その金額は、2024年現在で1児につき42万円(低体重児や多胎児の場合はさらに増額)だんだ。このお金の目的は、赤ちゃんが産まれるときにかかる医療費や、赤ちゃんに必要な物(おむつ、ベビー服、ベビーカーなど)を買うための費用をサポートすることなんだ。つまり、「赤ちゃんの誕生に必要な費用を、国が一部負担しましょう」という考え方だよ。

次に「出産手当金」というのは、出産を理由に仕事をお休みしてる期間、給料の代わりになるお金なんだ。つまり、仕事をしてないのにお金をもらえるという制度だよ。金額は、給料の3分の2相当額(約67%)で、産前の42日間と産後の56日間、毎日支給されるんだ。計算してみると、だいたい2か月分の給料の3分の2が、出産手当金としてもらえるんだよ。

ここで大事なのは、この2つのお金がどこから出てるかということなんだ。出産育児一時金は、健康保険けんこうほけんから出るんだ。つまり、日本全国の労働者が払ってる健康保険料けんこうほけんりょうの中から、赤ちゃんが産まれた人のためにサポートしましょう、という仕組みなんだよ。出産手当金も同じで、健康保険けんこうほけんから出てるんだ。だから、「自分は将来赤ちゃんを産むかもしれないから、今のうちに健康保険料けんこうほけんりょうを払ってるんだ」という感じで、みんなで支え合うシステムになってるんだ。

ただし、すべての人がこのお金をもらえるわけじゃないんだ。条件があるんだよ。まず、健康保険けんこうほけんに加入してることが条件だんだ。つまり、正社員や一部の派遣社員はけんしゃいん、公務員は対象になるけど、自営業者や失業者は対象外なんだ。自営業者の場合は、国民健康保険けんこうほけんという別の制度があるけど、このシステムは少し違うんだ。また、健康保険けんこうほけんに加入して一定期間経ってることも条件になることがあるんだよ。

育児休業いくじきゅうぎょうとの違いは?産前産後は出産関連、育児休業いくじきゅうぎょうは子育て関連だよ

「産前産後」と「育児休業いくじきゅうぎょう」という言葉をよく混同する人がいるんだけど、実はこの2つは全く違う制度なんだ。一緒に説明することが多いから、ごちゃごちゃになっちゃいやすいんだよ。だから、ここできちんと区別しておこうね。

「産前産後」は、赤ちゃんを産むという医学的なイベントに関連した制度なんだ。つまり、妊娠して、出産して、その後の体の回復という、「出産というプロセス」に焦点が当たった休業なんだ。期間は、産前6週間、産後8週間が基本だよ。この期間は、医学的な理由で仕事をお休みするんだ。出産は、お母さんの体にかなりの負担をかけるから、医学的に「この期間は働いちゃダメ」という決まりになってるんだ。つまり、「お母さんと赤ちゃんの命と健康を守るための休業」ということだよ。

一方「育児休業いくじきゅうぎょう」というのは、赤ちゃんを産んだ後に、その赤ちゃんのお世話をするために取る休業なんだ。つまり、「子育てをするための休業」ということだよ。赤ちゃんはお母さんのお世話がないと、全く生きられないんだ。授乳、おむつ替え、寝かしつけ、いろいろなことをお母さんがしてあげる必要があるんだ。だから、その子育ての期間に仕事をお休みできるのが「育児休業いくじきゅうぎょう」なんだ。期間は、赤ちゃんが産まれてから1歳まで(場合によっては2歳まで)のあいだに、最大で1年間の育児休業いくじきゅうぎょうをとることができるんだよ。

時間軸で説明すると、こんな感じだよ。赤ちゃんが産まれる予定日の6週間前から、「産前産後」が始まるんだ。そして、赤ちゃんが産まれた翌日から8週間が「産後」に該当するんだ。この8週間が終わった後の、赤ちゃんが産まれた日から1歳までのあいだに「育児休業いくじきゅうぎょう」をとることができるんだ。つまり、産後8週間が終わった時点で、すぐに育児休業いくじきゅうぎょうに切り替えることができるんだよ。

また、給付金きゅうふきんも違うんだ。産前産後の期間は「出産手当金」がもらえるけど、育児休業いくじきゅうぎょうの期間は「育児休業いくじきゅうぎょう給付金きゅうふきん」がもらえるんだ。金額や計算方法も違うから、確認する必要があるんだ。つまり、出産関連の休業と、子育て関連の休業は、別物だということを覚えておくといいよ。

男性も産前産後に関わることができるの?男性の育児休業いくじきゅうぎょうもあるんだよ

ここまでの説明を聞くと、「産前産後は女性だけの制度?」と思うかもしれないね。実は、そこがちょっと複雑なんだ。産前産後の「休業」自体は、妊娠と出産をする女性のためのものだから、男性は直接的には関係ないんだ。でも、赤ちゃんが産まれた後の子育てを考えると、男性にも関係がある制度があるんだよ。

赤ちゃんが産まれた後、お母さんは育児休業いくじきゅうぎょうをとることができるんだ。でも、最近の日本では、お父さんも育児に参加することが大事だって考えが増えてきたんだ。だから、お父さんも「育児休業いくじきゅうぎょう」をとることができるんだよ。つまり、赤ちゃんが産まれた後、お父さんもお休みをとって、赤ちゃんのお世話をすることができるんだ。期間は、お母さんと同じくらい(赤ちゃんが1歳まで、場合によっては2歳まで)のあいだに、最大で1年間のお休みをとることができるんだ。

また、面白い制度があるんだ。「パパママ育休プラス」というのは、お母さんとお父さんが育児休業いくじきゅうぎょうをとるときに、期間を延ばすことができるという制度なんだ。つまり、お母さんが1年の育児休業いくじきゅうぎょうをとった場合、通常は赤ちゃんが1歳になった時点で育児休業いくじきゅうぎょうは終わるんだ。でも、お父さんも育児休業いくじきゅうぎょうをとった場合は、赤ちゃんが1歳2か月になるまで、育児休業いくじきゅうぎょうを延ばすことができるんだ。つまり、2か月多く子育てに専念できるということだよ。

さらに、2022年に「男性育児休業いくじきゅうぎょう取得促進法」という新しい制度が始まったんだ。これは、お父さんが育児休業いくじきゅうぎょうをとることを積極的に支援する制度で、会社がお父さんの育児休業いくじきゅうぎょうを応援するためのルールなんだ。つまり、会社がお父さんの育児休業いくじきゅうぎょうを認めないなんていうことができなくなったんだよ。これは、子育てを両親で一緒にするという考え方が、ようやく法律にも反映されたということなんだ。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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