休職って何?わかりやすく解説

「仕事に行きたくない」「体が動かない」「なんで自分だけこんなに辛いんだろう」——そんな気持ちで毎日を過ごしていると、「休職」という言葉が頭をよぎることがあるよね。でも「休職って具体的になに?」「お金はどうなるの?」「会社に迷惑かけないか不安」って、わからないことが多すぎて一歩踏み出せない人も多いはず。この記事を読めば、休職の仕組みから手続き・お金・復職までの流れが全部わかるよ。

休職ってなに?単純に「仕事を休むこと」じゃないの?

ただ「休む」のとはちょっと違うよ。休職とは、会社に籍を置いたまま(つまり社員のまま)、一定期間仕事を休むことなんだ。病気・ケガ・メンタルの不調などが主な理由で、会社に申請して正式に認めてもらう制度だよ。退職とは違って、会社を辞めるわけじゃないのがポイントだよ。
休んでる間、給料ってどうなるの?無収入になっちゃうの?

多くの会社では、休職中は給料が出ないか減額になるよ。でも安心して!健康保険けんこうほけんに加入していれば、傷病手当金しょうびょうてあてきん(しょうびょうてあてきん)という公的なお金がもらえるよ。これ、つまり「病気やケガで働けないときに国が代わりにお金を補填してくれる制度」のこと。給料の約3分の2が最大1年6ヶ月もらえるから、収入がゼロにはならないんだ。
休職したら、会社をクビにされたりしない?

休職を理由に解雇(クビ)にするのは、法律的にものすごく難しいんだよ。日本の労働法では正当な理由のない解雇は原則禁止されているから、「病気で休んだから」というだけでクビにはできないんだ。むしろ、ちゃんと手続きして休職する方が、自分を法律で守れるよ。
どのくらいの期間、休職できるの?

これは会社によって全然違うよ。法律で「何ヶ月まで」という決まりはなくて、各会社の就業規則(つまり、会社内のルールブック)で決まっているんだ。一般的には3ヶ月〜3年くらいが多いけど、小さな会社だと短いこともある。まず自分の会社の就業規則を確認してみてね。
📝 3行でまとめると
  1. 休職とは、会社を辞めずに 社員のまま仕事を休む 正式な制度のこと
  2. 給料は止まることが多いけど、傷病手当金しょうびょうてあてきん で給料の約3分の2を最大1年6ヶ月受け取れる
  3. 休職できる期間は会社ごとの 就業規則 で決まっているから、まず確認することが大切
目次

もうちょっと詳しく

休職は「逃げ」じゃなくて、自分の体と仕事を両立させるための「戦略的な休み方」だよ。特にメンタル系の不調(うつ病・適応障害など)は、無理して働き続けると症状がどんどん悪化してしまうことが多い。風邪のときに学校を休むのと同じで、病気なら休むのは当然のことなんだ。休職制度はまさにそのために存在しているよ。手続きの基本的な流れは「医師の診断書をもらう→会社に申請→傷病手当金しょうびょうてあてきんを申請する」の3ステップ。難しそうに見えるけど、ひとつひとつやれば絶対できるよ。会社の総務や人事に相談すれば、一緒に手続きを進めてくれることがほとんどだから、ひとりで抱え込まないでね。

💡 ポイント
医師の診断書が「休職の証明」になる。まず病院へ行こう!

⚠️ よくある勘違い

❌ 「休職したら会社に居づらくなって、結局辞めるしかなくなる」
→ 休職=キャリア終了のイメージを持つ人が多いけど、それは思い込みだよ
⭕ 「休職して回復すれば、同じ会社に戻って働き続けることができる」
→ 休職はあくまで「一時的な休み」。体が回復して復職できた人はたくさんいるし、無理して働き続けて完全に倒れるより、早めに休む方が長く働けることが多いよ
なるほど〜、あーそういうことか!

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休職とはなにか?「会社を辞めずに休む」制度のこと

退職と休職の違いをまず理解しよう

「もう仕事行けない…」と思ったとき、選択肢は大きく2つあるよ。「退職する(会社を辞める)」か「休職する(会社に籍を残したまま休む)」か、だ。この2つ、パッと見は似ているけど、中身は全然違うんだよ。

退職というのは、つまり会社との契約を完全に終わらせること。辞めたあとは社員じゃなくなるから、会社の健康保険けんこうほけんも使えなくなるし、退職後の生活費は失業給付しつぎょうきゅうふ(ハローワークからもらえるお金)でなんとかするしかなくなるよ。一方の休職は、社員のまま。健康保険けんこうほけんも社会保険もそのまま続くから、傷病手当金しょうびょうてあてきんという公的なサポートをもらいながら休める仕組みになっているんだ。

学校で例えると、退職は「転校」、休職は「長期の病気欠席」みたいなイメージだよ。転校したらその学校の生徒じゃなくなるけど、病気欠席なら席はそのまま残っているよね。それと同じ感覚で考えると分かりやすいよ。

休職できる理由はどんなものがある?

休職が認められる理由として一番多いのは、病気やケガだよ。特に最近は「メンタルヘルス不調」、つまりうつ病・適応障害・パニック障害などが原因で休職する人がとても増えているんだ。厚生労働省のデータでも、精神疾患による休職は年々増加していることが確認されているよ。

その他にも、がんなどの治療が必要な病気、骨折などのケガ、家族の介護(会社によっては)なども休職理由として認められることがあるよ。ただし、何が認められるかは会社ごとの就業規則によって違うから、まず自分の会社のルールを確認するのが大事だよ。

休職中のお金はどうなる?傷病手当金しょうびょうてあてきんのしくみ

給料はどうなるの?

残念ながら、多くの会社では休職中は給料が出ないか、大幅に減るよ。でもだからといって「収入ゼロで生活できない…」と絶望しなくて大丈夫だよ。ここで登場するのが「傷病手当金しょうびょうてあてきん」というお金のサポートだよ。

傷病手当金しょうびょうてあてきんとは、健康保険けんこうほけんから支給されるお金で、病気やケガで働けないときにもらえるよ。会社員として健康保険けんこうほけんに加入していれば、ほぼ誰でも申請できるんだ。金額は「給料の約3分の2」で、最大1年6ヶ月間もらえるよ。例えば月収30万円の人なら、毎月約20万円が支給される計算になるよ。すべてがカバーされるわけじゃないけど、生活の土台を守れる大切な制度なんだ。

傷病手当金しょうびょうてあてきんをもらうための4つの条件

傷病手当金しょうびょうてあてきんをもらうには、次の4つの条件を全部満たす必要があるよ。

  • 業務外の病気やケガで療養中であること(仕事が原因のケガは別の制度「労災ろうさい保険」が対象だよ)
  • 働くことができない状態であること(これは医師が証明してくれるよ)
  • 連続して3日間以上仕事を休んでいること(この最初の3日間を「待期期間」というよ)
  • 休んでいる期間中に給料をもらっていないこと(または給料が傷病手当金しょうびょうてあてきんより少ないこと)

申請は会社の総務・人事と協力しながら、健康保険けんこうほけん組合か協会けんぽに書類を出すよ。医師の証明書類も必要だから、定期的に病院に通うことが大切なんだ。

社会保険や住民税じゅうみんぜいはどうなる?

休職中も社会保険料しゃかいほけんりょう健康保険けんこうほけん厚生年金こうせいねんきん)は支払い続けなきゃいけないよ。給料から天引きされていたものが、休職中は自分で払うか会社に後払いする形になることが多いんだ。住民税じゅうみんぜいも同じく払い続ける必要があるよ。傷病手当金しょうびょうてあてきんをもらいながら、これらの支払いに使う、という感じで生活費を計画しておくといいね。

休職するための手順:ステップごとに理解しよう

ステップ1:まず病院に行こう

休職への第一歩は、病院に行くことだよ。体や心の不調を感じているなら、内科でも精神科・心療内科でも、まずは受診してみてね。「こんなことで病院行っていいの?」って遠慮する人がすごく多いんだけど、プロに診てもらうことで自分の状態がはっきりするし、必要なら「休職が必要」という診断書を書いてもらえるよ。

この診断書が、会社に休職を申請するための「公式な証明書」になるんだ。診断書には「病名」と「休養が必要な期間」が書かれることが多いよ。費用は病院や状態によって違うけど、数千円程度が目安だよ。

ステップ2:会社の人事・総務に相談する

診断書が手に入ったら、次は会社の人事や総務に相談するよ。直属の上司への報告も必要なことが多いけど、もし上司との関係が難しい状況なら、人事部に直接話を持っていくのもアリだよ。

相談するときに伝えるべき内容は大きく3つ。「どんな体調不良があるか」「医師から休養が必要と言われていること」「診断書があること」だよ。会社側は就業規則に従って休職の手続きを進めてくれるはずだよ。「迷惑をかけて申し訳ない」と思いがちだけど、制度を使うことは権利だから、堂々と相談していいんだよ。

ステップ3:傷病手当金しょうびょうてあてきんを申請する

休職が決まったら、傷病手当金しょうびょうてあてきんの申請も忘れずに始めよう。申請書類の名前は「傷病手当金しょうびょうてあてきん支給申請書」といって、会社の担当者か加入している健康保険けんこうほけん組合のホームページから手に入れられるよ。この書類に医師の証明欄に記入してもらって、会社経由で提出するのが一般的な流れだよ。最初の支給まで1〜2ヶ月かかることがあるから、早めに手続きを始めることが大事だよ。

休職中にやること・やってはいけないこと

休職中にやるべきこと

休職中の一番の仕事は「回復すること」だよ。当たり前に聞こえるかもしれないけど、「仕事のことが心配」「早く戻らなきゃ」と焦ってしまう人がすごく多いんだよね。でも焦りは回復の大敵。まずはゆっくり休むことを最優先にしてね。

具体的には、こんなことをやっていくといいよ。

  • 定期的に病院(主治医)に通って状態を確認してもらう
  • 睡眠・食事・軽い散歩など、生活リズムを少しずつ整える
  • 会社から求められる書類の提出や、最低限の連絡はきちんとする
  • 回復してきたら、リワークプログラム(つまり、復職に向けた準備をするための専門プログラム)への参加を検討する

休職中にやってはいけないこと

一方で、気をつけてほしいことも3つあるよ。

  • アルバイトや副業ふくぎょうをする傷病手当金しょうびょうてあてきんは「働けない状態」の人に支給されるもの。収入を得る活動は受給資格を失うリスクがあるよ
  • SNSに「元気に遊んでる写真」を大量投稿する:会社の人に見られると「本当に病気なの?」と思われる可能性がある。公開範囲や内容には注意してね
  • 会社からの連絡を完全に無視する:必要な連絡に応じないと会社との関係がこじれてしまうことも。最低限のやりとりは続けようね

復職するときの流れ:焦らずゆっくり戻ろう

復職のタイミングはどう判断する?

「もう回復した」「そろそろ仕事に戻れそう」と感じても、いきなり元通りのペースで働き始めるのは危険だよ。休職前と同じ仕事量に戻ったとたん、また体調を崩してしまうケースがとても多いんだ。これを「再燃」や「再休職」というよ。

復職のタイミングは、まず主治医に「働けるか」を判断してもらうことから始まるよ。医師から「復職可能」という診断書をもらったら、次は会社の産業医(つまり、会社で働く人の健康を守る専門のお医者さん)との面談が入ることが多いよ。その上で、会社と復職の時期や働き方を相談して決めていくんだ。

試し出勤・リハビリ出勤という方法もある

いきなりフルタイムで戻るのが不安な人には、「試し出勤」や「リハビリ出勤」という段階的な復帰方法もあるよ。例えば最初の2週間は1日4時間だけ、その後6時間、それから8時間と少しずつ増やしていく方法だよ。スポーツでケガをしたあとのリハビリと同じイメージだよね。少しずつ体と心を慣らしながら戻っていくのが、再発を防ぐコツだよ。

医療機関や支援機関が提供している「リワークデイケア」という専門プログラムも、うつ病などの回復期に特に効果的と言われているよ。「職場に戻るのが不安」「また倒れないか心配」という人は、主治医に相談してみてね。

復職後に意識したいこと

復職してからも、大切にしてほしいことがいくつかあるよ。まず「休職前の自分と比べない」こと。休職前とまったく同じように動けなくても、それは当然のことだよ。次に「困ったことはひとりで抱え込まない」こと。産業医や産業カウンセラー(つまり、会社にいる相談を聞いてくれる専門の支援者)に気軽に相談していいんだよ。そして「無理なサービス残業をしない」こと。回復途中に無理をすると、また元に戻ってしまうリスクがあるからね。

復職はゴールじゃなくて、新しいスタートだよ。自分のペースで少しずつ仕事に慣れていくことが、長く働き続けるための一番の近道なんだ。「一度休んだら終わり」なんてことは全然なくて、休んで回復して、また元気に働いている人はたくさんいるよ。まず、自分の体と心を大切にすることから始めてみてね。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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