雇用保険って何?わかりやすく解説

親が仕事をしているのに、突然「明日から会社に来なくていい」って言われたら、どうなると思う?給料がもらえなくなってすごく困っちゃうよね。そういう時に会社に来られなくなったあなたの生活を支えてくれるしくみが、実は日本にあるんだ。それが「雇用保険こようほけん」というものなんだよ。この記事を読めば、雇用保険こようほけんがどんなしくみで、誰が、どうやって助けてくれるのかがぜんぶわかるようになるよ。

先生、「雇用保険こようほけん」って何ですか?給与?

いい質問だね。雇用保険こようほけんは給与じゃなくて、保険だよ。つまり、もしも会社を辞めたり、仕事ができなくなったりした時に、生活が困らないようにお金をくれるしくみってわけ。健康保険けんこうほけんとか火災保険とか、そういう「もしもの時」に備える保険の仲間だと思えばいい。会社で働いている人は、ほぼ全員に関係がある大事な保険だよ。
でも、そのお金ってどこから出てくるんですか?

あ、これいい質問。実は働いている人も、会社も、みんなで少しずつお金を出し合ってるんだ。給料から保険料という形で天引きされてるし、会社も同じくらい払ってる。その集めたお金が貯まって、必要な人に渡されるっていう仕組みなんだよ。みんなで助け合う感じだね。
それで、具体的には誰がお金をもらえるんですか?

簡単に言うと、失業した人だね。会社をクビになったとか、契約が終わったとか、そういう理由で仕事がなくなった人が、次の仕事が見つかるまでの間、生活費をもらえるんだ。あと、仕事中にケガをしたり、子どもが生まれたりした時も、実は雇用保険こようほけんから助けてもらえるんだよ。
📝 3行でまとめると
  1. 雇用保険こようほけんは、仕事がなくなった時に生活を支える保険のしくみで、働いている人と会社がお金を出し合っている
  2. 主に失業した人がお金をもらえるが、ケガや子ども関係でもサポートがある
  3. 給料から自動的に天引きされるので、ほぼ全員が対象になっていて、いざという時の頼もしい存在
目次

もうちょっと詳しく

雇用保険こようほけんは、日本の労働者を守るための大切な制度なんだ。働いている人が、どんな理由であれ職を失った場合に、次の仕事を探すまでの間のお金の心配をなくしてくれる。これを「失業保険金」とか「失業給付しつぎょうきゅうふ」って呼んだりするよ。つまり、失業中のあいだに受け取る一時的なお金ってことだね。この制度があるから、急に失業しても少しの間は安心して新しい仕事を探すことができるんだ。また、雇用保険こようほけんには失業した時のお金だけじゃなく、仕事をしながら勉強するときのお金も出してくれる場合もあるんだよ。

💡 ポイント
雇用保険こようほけんは「強制保険」だから、会社で働いてる限りはほぼ全員に関係がある。自分から「入ります」って申し込む必要もなく、自動的に守られてるんだ。

⚠️ よくある勘違い

❌ 「雇用保険こようほけんは会社が全部払ってくれる保険だ」
→ ちょっと違う。働いている人の給料からも毎月天引きされているんだ。会社と働く人が一緒に支えるしくみになってる。
⭕ 「雇用保険こようほけんは働く人と会社がお金を出し合って、みんなで助け合うしくみ」
→ その通り。給料の一部が保険料として使われてるから、もしも失業した時に自分も受け取れる。
なるほど〜、あーそういうことか!

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雇用保険こようほけんってそもそも何?

雇用保険こようほけんという言葉をはじめて聞いた時は「何それ?」って思う人が多いよね。でも実は、親が働いているなら、その親は絶対にこの保険に入ってるんだ。会社で働いている人のほぼ全員が対象の、すごく重要な保険なんだよ。

保険ってどういう意味?

まず「保険」がどういうものか理解しよう。保険って、「もしも悪いことが起きた時のための備え」ってことだ。例えば、あなたが自転車に乗る時にヘルメットをかぶるよね。それと同じで、人生にも「もしも」が起きる。仕事がなくなったり、ケガをしたり。そういう時に「困らないようにしよう」っていう気持ちで、みんなでお金を集めておくのが保険だ。健康保険けんこうほけん、火災保険、自動車保険、いろいろあるけど、全部同じ考え方だよ。

雇用保険こようほけんも一緒。働いている時は「今のところ給料があるし大丈夫」だけど、いつ仕事がなくなるかなんて誰にもわからない。そこで「万が一の時のために、みんなでお金を出し合おうね」っていうしくみなんだ。

日本の全員が入ってるの?

いい質問だね。全員じゃなくて「会社員」が対象だ。つまり、誰かに雇われて働いている人が対象ってわけ。自分でビジネスをやってる社長さんや、フリーランスの人は入ってないんだ。でも、コンビニのアルバイトさんとか、工場で働いている人とか、ふつうの会社員なら、ほぼ全員入ってるよ。

驚くかもしれないけど、働いている人は自分から「入ります」って申し込む必要もない。会社が自動的に手続きしてくれるから、知らないうちに守られてるんだ。これを「強制保険」って呼ぶんだよ。つまり、絶対に入らないといけない保険ってことだね。その代わり、みんなが頼れるしくみになってるってわけ。

誰がお金をもらえるの?

雇用保険こようほけんがあるのはわかったけど、「で、実際に誰がお金をもらえるの?」っていうのが気になるよね。ここからが大事なポイント。雇用保険こようほけんから受け取れるお金には、いくつかの種類があるんだ。

失業した人が受け取る「失業給付しつぎょうきゅうふ

一番有名なのが「失業給付しつぎょうきゅうふ」。つまり、失業中のあいだにもらえるお金のことだ。「失業」って言葉が難しく聞こえるかもしれないけど、簡単に言うと「仕事がない状態」ってことだよ。

例えば、あなたのお父さんが会社で働いていたとしよう。でも、会社の経営が悪くなって「申し訳ないけど、来月から来なくていい」って言われちゃった。これをクビとか解雇(つまり、一方的に仕事をやめさせられること)って言うんだ。そしたら、お父さんは「新しい仕事を探さなきゃ」ってなるよね。でも新しい仕事は、そんなにすぐには見つからない。1ヶ月かかるかもしれないし、3ヶ月かかるかもしれない。その間、給料がもらえないと、家族の生活が大変になっちゃう。そこで活躍するのが雇用保険こようほけんなんだ。お父さんは失業中のあいだ、毎月ある程度のお金を受け取ることができるんだよ。

失業給付しつぎょうきゅうふはいくらもらえるのかって言うと、人によって違う。前の仕事の給料とか、失業の理由(自分から辞めたのか、クビになったのか)とか、いろいろな条件で決まるんだ。でも基本的には「今までの給料の半分から3分の2くらい」ってことが多いね。

働きながら学ぶ人への支援

実は雇用保険こようほけん失業給付しつぎょうきゅうふだけじゃないんだ。働いている人が「もっとスキルを身につけたい」とか「新しい技術を学びたい」って思った時に、学校に行くためのお金を出してくれることもあるんだよ。これを「教育訓練給付」って呼ぶんだ。

例えば、今はレジ打ちの仕事をしてるけど「プログラミングを学びたい」と思った時に、スクールの授業料の一部を雇用保険こようほけんが払ってくれる、みたいなイメージだね。大人が新しい仕事にチャレンジするのを応援してくれるしくみなんだ。

育児休業いくじきゅうぎょうの時のお金

あと意外かもしれないけど、赤ちゃんが生まれた時のお金も雇用保険こようほけんの一部だ。女性が赤ちゃんを育てるために仕事を休む時期があるよね。その時「育児休業いくじきゅうぎょう」って言うんだけど、この間は会社から給料が出ないことが多い。そこで雇用保険こようほけんから「育児休業いくじきゅうぎょう給付金きゅうふきん」ってお金をもらえるんだよ。つまり、お母さんが赤ちゃんのお世話に専念できるように、生活費を支えてくれるしくみなんだ。

どうやって雇用保険こようほけんに入るの?

「え、自分で何か手続きしないといけないの?」って思う人も多いかな。でも安心してほしい。雇用保険こようほけんは「強制保険」だから、自分から「入ります」って言う必要がないんだ。会社が全部やってくれるよ。

会社が自動的に手続きしてくれる

会社で働き始めると、会社の人事部とか総務部とか、そういう部門が「この人は新しく雇用保険こようほけんに入る必要があります」って手続きしてくれるんだ。ハローワーク(つまり、職を探すお手伝いをする役所)に届け出をして、それで終わり。働いている本人は何もしなくていいんだよ。

ただし、給料からは毎月ちょっとずつお金が天引きされることになる。これが「保険料」ってやつだ。例えば、月給20万円なら、毎月1000円とか2000円くらい引かれるイメージ。「え、給料が減る?」って思うかもしれないけど、これはお互いに助け合うためのお金だから、その人のためにもなってるんだよ。

いくら払わないといけないの?

保険料の金額は、給料の金額によって決まる。つまり、給料が高い人は保険料も多く払う、給料が低い人は少なく払うってわけ。2024年の時点では、大体給料の0.6パーセント〜1.2パーセントくらいが目安だね。

そしてここが大事なポイント。会社も同じくらいの額を払ってるんだ。つまり、働いている人が給料から1000円引かれたら、会社も1000円くらい出してるってわけ。みんなで助け合うしくみだから、片方だけが負担するんじゃなくて、両方で支えるってわけなんだよ。

失業したらどうやってお金をもらうの?

では実際に失業した時、どうやってお金をもらうのか説明しようか。これが最後の大事なポイントだ。

ハローワークに行く必要がある

仕事がなくなったら、すぐに「ハローワーク」っていう役所に行く必要があるんだ。ハローワークは「職業安定所」とも呼ばれていて、仕事を探す人を応援する場所だよ。

ハローワークに行くと「失業保険をください」って言うんじゃなくて「失業の認定」をしてもらうんだ。つまり、本当に失業してるのか、仕事を探そうとしてるのか、そういうのを確認してもらうってわけ。「もう仕事を辞めちゃったから、ずっと寝てようっと」っていう人には給付しないんだ。きちんと新しい仕事を探そうっとしてる人が対象だからね。

手続きに必要な書類

ハローワークに行く時には、いくつか書類が必要だ。前の会社から「雇用保険こようほけん被保険者離職票」ってものをもらう。つまり「この人は、うちの会社で雇用保険こようほけんに入って働いていました」っていう証明書だね。それと身分証明書、口座番号(お金を受け取るため)などを持って行く。

ハローワークの人が「あ、この人は失業してるんだな」って確認して、それで失業給付しつぎょうきゅうふをもらう資格ができるんだよ。

どのくらいもらえて、どのくらい続くのか

もらえる金額は、さっきも言ったけど、前の給料によって決まる。だいたい給料の50パーセント〜80パーセントくらいだね。

そしてもらえる期間も決まってる。例えば「3ヶ月間」とか「6ヶ月間」とか。この期間は、働いていた年数とか、失業の理由によって変わるんだ。自分から辞めた場合と、会社がクビにした場合では、ルールが違うんだよ。会社がクビにした場合の方が、もらえる期間が長いんだ。これは公平性のためだね。

例えば、会社側の都合でクビになった場合は、給付が比較的長く(例えば90日から360日)もらえることが多い。でも、本人が「嫌だから辞めます」って辞めた場合は、給付までの待機期間があったり、もらえる期間が短かったりするんだ。

雇用保険こようほけんのここが大事なポイント

最後に、雇用保険こようほけんで絶対に覚えておいてほしいポイントを3つ、まとめるね。

①ポイント:誰でも対象になれるわけじゃない

会社の正社員なら100パーセント対象だけど、短期のアルバイトだと入ってないこともあるんだ。例えば「1週間だけ手伝ってよ」みたいな、すごく短い契約の人は入ってないことがある。でも「毎週2日、3ヶ月以上働く」みたいな場合は、アルバイトでも雇用保険こようほけんに入ってることが多いんだよ。

だから「自分は入ってるのかな?」って思ったら、給料明細を見てみるといい。保険料が天引きされてれば、入ってるってことだね。

②ポイント:失業中は「仕事を探す努力」が必須

これすごく大事。失業給付しつぎょうきゅうふをもらっている人は、毎月「ハローワークに行って、仕事を探す活動をしてます」っていうのを報告しないといけないんだ。つまり、ずっと寝っ転がってるだけじゃダメってわけ。ちゃんと新しい仕事を探す活動をしてる人だけが、給付をもらい続けられるんだよ。

新しい仕事が見つかったら、その日からお金をもらえなくなる。「だって給付をもらってたから、仕事を探すのやめちゃった」なんてことは許されないんだ。

③ポイント:保険料は給料から自動的に引かれるから、心配しなくていい

多くの人は「自分が雇用保険こようほけんに入ってる」って気づいていないんだ。だって、自動的に給料から天引きされるし、何もしなくていいからね。でも「いざ失業した時」には、この保険が大きく役に立つんだよ。だから「知らないうちに守られてた」くらいの感じで、ちょうどいいんだ。

親が失業した場合、親が何もしなければお金が出てこないけど、ハローワークに行って手続きすれば、生活費をサポートしてもらえる。これってすごく大事な制度だと思わない?

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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