契約者配当って何?わかりやすく解説

生命保険に入ってるお父さんやお母さんから「配当金が来た」って話を聞いたことない?「え、保険なのにお金が戻ってくるの?」って思うよね。実は生命保険には、加入者にお金を還元する「契約者配当」っていう仕組みがあるんだ。株の配当とは全然別物だし、必ずもらえるわけでもない。この記事を読めば、契約者配当がどういうものなのか、なぜ存在するのか、受け取るときに何に気をつけるべきかが全部わかるよ。

保険なのに「配当」ってなに?株みたいに儲かるってこと?

株の配当とは全然違うよ。契約者配当っていうのは、保険会社が「余ったお金」を保険加入者に返してくれる仕組みのことだよ。保険会社は「万が一のとき」に備えて多めに保険料を集めてるんだけど、実際に支払いが少なかったり運用がうまくいったりして余剰が出たとき、その分を加入者に還元してくれるんだ。
「余ったお金」ってどういうこと?保険料って多めに払ってるの?

そう!保険会社って、最初に「最悪の事態」を想定して保険料を計算してるんだ。「たくさんの人が病気になるかも」「運用がうまくいかないかも」って多めに見積もって料金を決めてる。でも実際にはその見積もりより状況が良かったとき、つまり「思ったより死亡率が低かった」「運用益が多かった」「経費が少なかった」となると差額が生まれる。その差額を剰余金(つまり「余ったお金」ということ)と呼んで、それを加入者に返してくれるのが契約者配当だよ。
配当は必ずもらえるの?毎年来るの?

これが大事なポイントなんだけど、配当は保証されていないんだ。余剰が出た年はもらえるけど、出なかった年はゼロということもある。もらえるタイミングも保険の種類によって違って、毎年もらえる「毎年配当型」と、解約や満期のときにまとめてもらえる「終身配当型」などがある。最近の定期保険や掛け捨て型保険は配当がない「無配当保険」も多いよ。
もらった配当って何に使えるの?現金で受け取れる?

使い道はいくつか選べるよ。「現金で受け取る」「保険料の支払いに充てる(保険料払い込みへの充当)」「保険会社に預けて利息をつけてもらう(積み立て)」「保険金額を増やす(買い増し)」の4パターンが一般的だよ。どれを選ぶかは契約のときや途中で変更できる場合もあるから、自分の状況に合わせて選ぶといいよ。
📝 3行でまとめると
  1. 契約者配当は保険会社が集めた保険料の余剰金を加入者に還元する仕組みで、株の配当とは別物だよ
  2. 余剰が出た年だけもらえるもので、必ずもらえる保証はないから「ボーナス」くらいに思っておこう
  3. 受け取った配当は現金・保険料充当・積み立て・買い増しの4つの方法から選んで活用できるよ
目次

もうちょっと詳しく

契約者配当が生まれる源泉は主に3つある。「死差益」(つまり、想定より死亡者数が少なくて支払い保険金が少なかった分の利益ということ)、「利差益」(つまり、集めた保険料を運用して予定より多く稼げた利益ということ)、「費差益」(つまり、想定より会社の経費が少なくて済んだことによる利益ということ)の3つだ。この3つをまとめて「三利源」と呼ぶ。どれか1つでも大きく出れば配当につながるけど、逆に運用がうまくいかなかった年は配当がゼロになることもある。だから配当は「もらえたらラッキー」くらいのスタンスでいるのが正解だよ。また、配当方式には保険会社ごとの特徴があって、どんな会社が運営しているかによって配当の傾向も変わってくる。

💡 ポイント
配当の源泉「三利源」=死差益・利差益・費差益。この3つが黒字なら配当が出る!

⚠️ よくある勘違い

❌ 「契約者配当は株の配当みたいに毎年必ずもらえるもの」
→ 株の配当は企業の利益から出るもので、会社が利益を出せば比較的安定して支払われる。でも契約者配当は保険会社の剰余金が出た年だけもらえるもので、出ない年はゼロ。「配当」という同じ言葉でも全く別の仕組みだよ。
⭕ 「契約者配当は”余ったら返ってくるお金”で、ゼロの年もある」
→ 保険の契約者配当はあくまで「剰余金の還元」。保険会社の経営状況や運用成績によって変わる。最初から当てにして保険料の計算をするのはキケン!あくまでサブ的な位置付けで考えよう。
なるほど〜、あーそういうことか!

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契約者配当ってそもそも何のためにあるの?

「保険料を払ってるのにさらに配当までもらえるなんて、どういう仕組みなんだろう?」って思うよね。実はこれ、保険の設計の仕方に深く関係してるんだ。

保険会社は「最悪の場合」で計算している

保険会社は、保険料を決めるときに「最悪の事態」を想定して計算するよ。例えば生命保険なら「たくさんの人が早く亡くなるかもしれない」「運用がうまくいかないかもしれない」「経費がたくさんかかるかもしれない」という前提で料金を設定するんだ。これを予定率(つまり、保険料計算のベースになる見積もりの数字ということ)と呼ぶ。予定率には「予定死亡率」「予定利率」「予定事業費率」の3種類がある。これらを安全サイドに設定することで、万が一の事態が起きても保険会社が破綻しないようにしてるんだよ。

実際に余ったら返すのが「配当」の精神

ただし、最悪の事態を想定しているということは、実際にはその想定より良い結果になることが多いということでもある。「予想より死亡率が低かった」「運用がうまくいった」「経費が少なくて済んだ」となると、その分が「余ったお金=剰余金」として残る。保険会社がその余ったお金をそのまま利益として持っていくのではなく、加入者に還元しようというのが契約者配当の基本的な考え方だよ。お祭りの後に「余ったお金、みんなで分けようか」って感じのイメージだね。

相互会社と株式会社で違いがある

生命保険会社には「相互会社」と「株式会社」の2種類がある。相互会社っていうのは、加入者同士が助け合うためにつくられた会社の形態で、加入者自身が「社員(つまり会社の構成員ということ)」になる。だから剰余金は加入者に還元されやすい仕組みになってるんだ。一方、株式会社は株主のための会社だから、剰余金の使い道が違う。日本では明治生命や日本生命などが相互会社で、契約者配当を重視する傾向がある。

配当が生まれる「三利源」を知っておこう

契約者配当を理解するうえで一番大事なのが「三利源」という考え方。配当のもとになるお金がどこから来るのかを知っておくと、「なんで今年は配当が多いんだろう」「少ないんだろう」が見えてくるよ。

①死差益:思ったより死ななかった分の利益

死差益(しさえき)っていうのは、保険会社が想定していた死亡者数より実際の死亡者数が少なかったことで生まれる利益のことだよ。例えば「100人中10人が亡くなる」と予定して保険料を集めたのに、実際には7人しか亡くならなかったとしたら、3人分の保険金を支払わずに済んだわけだ。その分が利益として残る。医療技術の発展や健康への意識向上で、近年は死差益が出やすくなってる傾向がある。

②利差益:運用がうまくいった分の利益

利差益(りさえき)は、保険会社が集めた保険料を投資・運用して、あらかじめ約束した利率(予定利率)より多く稼げたときに生まれる利益だよ。保険会社は加入者から集めた保険料を債券や株式などで運用してるんだ。「3%の利益が出ることを前提に保険料を計算したのに、実際には4%稼げた」となれば1%分が余る。ただし、金利が低い時代は利差益が出にくいから、配当が減りやすい傾向がある。バブル時代は金利が高くて利差益がたっぷり出たから配当もすごかったんだよ。

③費差益:経費を節約できた分の利益

費差益(ひさえき)は、予定していた事業費(人件費・広告費・システム費など)よりも実際の経費が少なく済んだときに生まれる利益だよ。デジタル化が進んで手続きが効率化されたり、オンラインでの契約が増えたりすると経費が減って費差益が出やすくなる。保険会社がコスト削減をがんばるほど、加入者へ還元できる配当が増えるという構造になってるんだ。

配当の受け取り方と使い道を選ぼう

配当をもらえることになったとき、「どうやって受け取るか」を選ぶ必要がある。どれが正解かは人それぞれの状況によって違うから、それぞれの特徴を知っておこう。

①現金で受け取る

一番シンプルな方法。配当が発生したら銀行口座に振り込んでもらったり、小切手で受け取ったりする。「手元にお金が欲しい」という人にはこれが向いてる。ただし、受け取ったお金を有効活用しないと意味がないから、もらったらどう使うかをちゃんと考えておこう。

②保険料の支払いに充てる

配当を「次の保険料の支払いに使う」方法だよ。毎月の保険料が少し安くなるイメージ。家計の節約になって便利だけど、配当が少ない年は充当できる金額も少なくなるから、毎月の保険料がブレやすい点に注意が必要だよ。

③保険会社に積み立ててもらう

配当を保険会社に預けて、利息をつけながら積み立てておく方法。保険を解約するときや満期のときにまとめて受け取れる。利息がつくとはいっても預金金利と同じくらいのことが多いから、「大きく増やしたい」という期待はしないほうがいいよ。

④保険の「買い増し」に使う

買い増し(つまり、配当を使って保険金額をさらに上乗せするということ)という方法もある。配当が出るたびに少しずつ保険の保障が手厚くなるイメージだよ。長期的に保障を充実させたい人には向いてるけど、途中で解約すると損をする可能性もあるから注意が必要。

無配当保険との違いをおさえよう

「配当があるほうが得なんじゃないの?」って思うかもしれないけど、実はそう単純じゃないんだよ。

配当あり保険は保険料が高め

配当がある保険(有配当保険)は、最初から「余剰が出たら返します」という前提で設計されてるから、保険料を多めに設定してある。つまり、最初に多めに払って、余ったら返してもらうというサイクルなんだ。一方、無配当保険は「余っても返しません」という代わりに、最初から保険料を安く設定してある。どちらが得かは個人の状況や運次第ということになるよ。

掛け捨て型は無配当が主流

定期保険など「掛け捨て型」の保険は、保険料を安く抑えることを重視してるから、無配当保険が主流になってる。「今の保険料を少しでも安くしたい」という人には無配当保険のほうが向いてることが多い。逆に「長期的に安定した保障が欲しい」「貯蓄性も持たせたい」という人は有配当保険を検討する価値があるよ。

配当は「おまけ」として考えよう

大事なのは、配当をあてにして保険を選ばないこと。「配当がたくさんもらえそうだから」という理由で保険を選ぶのは危険だよ。配当はあくまで「余ったら返ってくるかもしれないボーナス」として位置づけておいて、本来の保障内容や保険料のバランスで保険を選ぶのが正しい考え方だよ。

契約者配当と税金の関係

配当をもらったとき、「税金はどうなるの?」って気になるよね。ここも知っておくべき大事なポイントだよ。

原則として非課税ひかぜい扱いになることが多い

受け取り方にもよるけど、契約者配当は「払いすぎた保険料が戻ってくる」という性質のものだから、原則として課税されないケースが多い。現金で受け取った場合でも、一般的には「雑収入」として課税の対象になるケースは少ないとされてるよ。ただしこれは契約の種類や受け取り方によって変わることがあるから、大きな金額を受け取る場合は税理士や保険会社に確認するのが安全だよ。

積み立て分を受け取ったときは要注意

配当を積み立てておいて、解約や満期のときにまとめて受け取ると、その積み立て分に利息がついてる場合がある。この利息部分は一時所得(つまり、一時的に得たまとまった収入ということ)として課税対象になることがある。一時所得は50万円の特別控除こうじょがあって、さらに2分の1しか課税されないからそこまで大きな負担にはならないことが多いけど、頭に入れておこう。

保険料控除こうじょとの関係も整理しておこう

生命保険料控除こうじょで税金を安くしている人は多いと思う。配当分を保険料の支払いに充てると、実質的に払っている保険料が少なくなる。その場合でも、控除こうじょの計算は「実際に払った保険料」ベースになるから、配当充当分を考慮した正確な数字で申告する必要があるよ。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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