毎年3月になると「確定申告の時期だ」というニュースを聞きますよね。親が書類を用意してたり、テレビで税務署の混雑の様子が映ったり。でも「そもそも確定申告って何?」「自分には関係ないの?」と思ったことはありませんか?実は、将来働くときに絶対に必要になる知識なんです。この記事を読めば、確定申告がどういう制度で、なぜ必要なのか、そして将来あなたが関わることになるときにどう対応すればいいのかが、スッキリわかりますよ。
- 確定申告は1年の収入と税金を計算して国に報告する手続きで、3月が期限
- 給与所得者(会社員)の多くは源泉徴収で自動処理されるため申告が不要
- 自営業者や特定の人は自分で税務署に書類を提出して税金を納める
もうちょっと詳しく
確定申告という仕組みが生まれたのは、正確に税金を集めるためです。日本では「稼いだお金に対して税金を払う」というルールがありますが、人によって稼ぎ方は違いますよね。会社員、自営業者、フリーランス、兼業している人など、いろいろなパターンがあります。そこで国は、すべての人に「あなたはいくら稼いだ?」と聞いて、それに応じた税金を払わせるという制度を作ったわけです。特に自営業者は収入を自分で管理しているので、自分たちで計算して申告しなければならないということになります。
確定申告の期限は毎年3月15日ごろ。期限を過ぎると遅刻税や罰金がつくから注意!
⚠️ よくある勘違い
→ 給与所得者の場合、会社が源泉徴収で税金を処理してくれるので、ほとんどの人は申告不要です。副業があるとか、医療費控除を受けたいという特殊な事情がある人だけ必要になります。
→ 源泉徴収という自動計算システムがあるから、多くの会社員は手続きが不要。ただし控除を使いたい場合は申告するとお金が戻ってくることもあります。
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確定申告とは何か、基本から理解しよう
確定申告は「稼いだお金と税金の報告書」
確定申告という言葉は難しそうに聞こえますが、実はシンプルなものです。つまり、「1年間でいくら稼いだか、そしてそれに対してどれだけの税金を払うのかを計算して、その報告書を税務署に提出する」という手続きのこと。あなたが学校で成績を計算して通知表をもらうように、大人たちは「自分たちの稼ぎと税金」を国に報告しなければならないんです。
なぜ確定申告が必要なのか
日本という国が存在するためには、学校、病院、道路、警察、消防など、いろいろなサービスが必要ですよね。これらを運営するには莫大なお金がかかります。そのお金はどこから来るかというと、働いている人たちが払う「税金」なんです。だから国は、みんながちゃんと税金を払っているかを確認する必要があります。確定申告は、そのためのチェック機能なわけです。
もし確定申告がなかったら、どうなると思いますか?誰も税金を払わなくなりますよね。あるいは、一部の人だけ莫大な税金を払わされる不公平が生まれます。だから国は「みんな自分の稼いだお金を報告してね」という制度を作ったわけです。これは「社会全体で支え合う」という仕組みなんだよ。
会社員は申告不要?源泉徴収の仕組み
源泉徴収とは何か
会社員のあなたや親が給料をもらうとき、毎月の給与から自動的にお金が引かれていることを知っていますか?その引かれたお金というのが「源泉徴収」(げんせんちょうしゅう)、つまり「給料をもらう時点で事前に税金を引いておく」という方法です。簡単に言うと、会社が「この人はこれくらい稼ぐだろうから、このくらい税金を払う必要があるだろう」と計算して、あらかじめ給料から引いておくわけです。
想像してみてください。毎日コンビニでアイスを買っているとしたら、毎日お金を払いますよね。でも友だちから「ここまでのアイス代、いくら?」と聞かれたら、毎回計算するのは面倒じゃないですか?だから「毎日100円ね」と決めて、毎回払っちゃうみたいな感じです。それが源泉徴収。会社が税金の代わりに集めて、まとめて税務署に納めるシステムなんです。
源泉徴収で納めすぎることもある
ところが、源泉徴収は「だいたいこのくらい」という推定なので、実際よりも多く税金が引かれることもあります。年の途中で退職したり、医療費がすごくかかったり、ふるさと納税をしたりという場合ですね。こういうときに「実際には、あなたはここまで税金を払う必要ないから、差額をお返しします」というのが「還付申告」(かんふく しんこく)です。つまり「税金が戻ってくる確定申告」というわけです。
これはすごく大事なポイント。会社員でも「税金が戻ってくる可能性がある」から、申告する価値があるんです。特に医療費がたくさんかかった年とか、副業で少し稼いだ年とか。手続きを頑張れば、税金が戻ってくるって、けっこうお得じゃないですか。
自営業者とフリーランスが申告する理由
自分で収入を管理している立場
会社員と違うのが、自営業者やフリーランスという立場の人たちです。これらの人は「会社から給料をもらう」のではなく「自分でビジネスをして稼いでいる」わけです。つまり、収入の金額も支出の内容も、すべて自分で把握する必要があります。
例えば、あなたが「フリマアプリで不用品を売ってお小遣いを稼ぐ」としましょう。1年間でいくら稼いだ?その過程で梱包材や配送料がいくらかかった?それを記録しておかないと、実際の儲けがいくらかわかりませんよね。自営業者やフリーランスも同じで、1年間の売上から経費を引いて「実際の利益はこれだけです」と国に報告しなければならないんです。
申告書には細かい計算が必要
自営業者の申告書は、会社員の申告書よりも複雑です。なぜなら「売上がいくら、経費がいくら」という詳細な内訳を全部書く必要があるからです。経費というのは、ビジネスをするために使ったお金のこと。例えば、カフェをしている人なら「コーヒー豆の代金」「店の家賃」「従業員の給料」など、すべてが経費になります。これらを記録しておかないと、申告書が書けないわけです。
だからこそ、自営業者やフリーランスは「日ごろから帳簿をつけておく」という習慣が大事なんです。毎日「いくら使った」「いくら稼いだ」と記録しておけば、3月に慌てないで済みます。これを「簿記」(ぼき)と言いますが、つまり「お金の出入りを記録する」というスキルなわけです。
いくら以上の収入で申告義務が生じるのか
給与所得者の場合
会社員の場合、1年間の給与が「103万円を超える」と申告義務が出てきます。あれ、でも「ほとんどの会社員は申告不要」って言ったじゃないか、と思いますよね。これは矛盾してるように聞こえますが、実は「給与が103万円以内の人は所得税がゼロになる」という制度があるからなんです。つまり「100万円までなら税金なし」というルールなので、それ以下なら申告する必要がなく、それ以上になると「ちゃんと申告してね」という流れになるわけです。
また、給与が103万円以下でも「親の扶養家族から外れたくない」とか「医療費控除を受けたい」という理由があれば、申告する価値があることもあります。それぞれのケースで判断する必要があるんですね。
自営業者やフリーランスの場合
自営業者の場合は、給与所得者と違うルールが適用されます。基本的に「事業所得が48万円を超える」と申告義務が生じます。これは給与の103万円よりも低いですよね。なぜなら、自営業者は自分たちで経費を決められるから、国は「正確に計算して報告してね」という要求をより厳しくしているからです。
ただし「売上が50万円でも、経費が30万円かかれば、利益は20万円」という計算になります。この「利益」が48万円以下なら、申告不要という場合もあります。大事なのは「売上」ではなく「利益(稼いだお金から経費を引いたもの)」を基準に考えるということです。
確定申告のために何をしておくべきか
記録と記帳の重要性
確定申告をスムーズに進めるために最も大事なのは「日ごろからちゃんと記録しておく」ということです。収入があった日、その金額、経費を使った日とその理由。こういった情報をていねいに記録しておくと、3月になって「あれ、去年いくら稼いだっけ?」と困ることはありません。
スマートフォンのメモアプリで毎日記録するのもいいですし、簡単な家計簿アプリを使うのもいいですし、昔ながらのノートに手書きするのもいいです。大事なのは「継続すること」。1年間通して記録すれば、申告のときに資料として活用できます。
レシートと領収書の保存
経費として認めてもらうには「証拠」が必要です。その証拠が「レシート」や「領収書」です。たとえば「今月の広告費は3万円です」と言っても、その広告に使ったお金の証拠がなければ、税務署は認めてくれません。だから、すべてのレシートと領収書を保存しておく必要があるんです。
ボックスやファイルを用意して「1月のレシート」「2月のレシート」という風に分類しておくと、申告のときに楽になります。また、レシートは時間がたつと薄くなってしまうことがあるので、スマートフォンで写真を撮っておくのも、良い方法です。
税理士や会計事務所の活用
自分で申告書を作成するのが難しい場合は「税理士」に頼むという方法もあります。税理士というのは「税金の専門家」という意味で、つまり確定申告のプロです。売上や経費の情報を提供すれば、税理士が申告書を作成してくれます。
ただし、税理士に頼むと報酬がかかります。小規模な事業なら「税務署の相談会」を活用するのがお勧めです。毎年、確定申告の時期になると、税務署で無料相談会が開催されます。申告書の書き方がわからなかったら、税務署の職員に直接聞けば、丁寧に教えてくれますよ。
