借金を返すときに「元金均等返済」と「元利均等返済」という2つの方法があるんだけど、違いがよくわからないよね。銀行のローンを組むとき、毎月いくら払えばいいのか、金利はどうなるのか、考えることがたくさんある。この記事を読めば、元金均等返済がどういう仕組みで、なぜそういう返し方があるのか、そしてあなたにはどっちの方法が有利なのかが、スッキリわかるよ。
- 毎月の 元金(借りたお金そのもの)を同じ金額ずつ返す 方法で、利息は減っていく
- 返済が進むにつれ 毎月の返済額が減る ので、前半は負担が大きい
- 総支払額が少なくなる ため、短期で完済したい人に向いている
もうちょっと詳しく
元金均等返済は、ローンを組んだときの基本的な返し方の1つです。100万円を借りて、10年で返すなら、100万円÷120ヶ月=約8,333円を毎月返す、という感じで、元金を等しく分割します。一方、利息は「残っている金額 × 金利」で毎月計算されるので、元金が減るにつれて利息も減ります。つまり、1ヶ月目は利息が一番多く、最後の月は利息がほぼゼロに近くなります。だから毎月の返済額(元金+利息)は徐々に減っていくわけです。これは「元利均等返済」という別の返し方とは大きく違います。
元金は「まっすぐ一直線に減る」イメージ。利息は「減ったお金に対してかかる」から、一緒に減っていく
⚠️ よくある勘違い
→ 違う。毎月の返済額は減っていく。元金は同じだけど、利息が減るから、合計は毎月少なくなる。
→ 正解。だから返済額の合計は毎月減っていく。「毎月の返済額が減る」というのはこのためです。
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「元金均等返済」って何だろう?
お金を借りるときに、大事なルールの1つが「どうやって返すか」です。銀行でローンを組むときに、返済方法を選べることがあるんだ。その中で一番シンプルな方法が「元金均等返済」です。
「元金」というのは、つまり「借りたお金そのもの」という意味。「利息」とは違うよ。利息は「お金を借りる手数料」みたいなもの。もし100万円を借りたら、元金は100万円です。元金均等返済では、この100万円を「毎月、同じ金額ずつ返す」というルールなんです。例えば、10年(120ヶ月)で返すなら、100万円÷120ヶ月=約8,333円を毎月返すわけです。
でも、ここが大事なポイント。毎月返す金額の合計(元金+利息)は同じじゃないんだ。なぜなら、銀行に返すべき「利息」の金額が毎月変わるから。金利が年3%だとしましょう。最初の月は、100万円に対して利息がかかります。でも2ヶ月目は、100万円より8,333円少ない約991,667円に対して利息がかかるんです。3ヶ月目はさらに減った額に。こんな感じで、残っているお金が減るから、利息も減っていくんですよ。
だから、元金均等返済は「元金は毎月一定、利息は毎月減っていく」という返し方です。これが分かると、全てが理解できます。図で言うと、元金はまっすぐ一直線に減るのに対して、利息は最初は高くて、だんだん下がっていく曲線になります。この2つを足した「毎月の返済額」は、徐々に減っていくわけです。
「元利均等返済」との違いは何?
銀行で借金をするときに、もう1つ有名な返済方法があります。「元利均等返済」(げんりきんとうけんさい)と言うんだ。「元利」というのは「元金と利息をまとめたもの」という意味です。元利均等返済では、「毎月の返済額が全く同じ」なんです。元金均等返済と大きく違う点はここです。
例えば、100万円を10年で返すとします。元利均等返済なら、毎月約9,646円(金利3%の場合)と固定されます。毎月、この金額を払い続けるんです。では、内訳はどうなるか。最初の月は、利息が約2,500円で元金が約7,146円。2ヶ月目は、利息が少し減って約2,480円、元金が少し増えて約7,166円。つまり、毎月の返済額は同じなんですが、その中身(元金と利息の比率)が変わっていくわけです。最初は利息の割合が大きくて、後になるにつれて、元金の割合が大きくなっていきます。
「毎月の返済額が同じ」っていうのは、給料が一定の人には分かりやすいですよね。毎月いくら払えばいいか、予測がしやすい。家計管理も楽です。これが元利均等返済のメリットなんです。給料日に必ず同じ金額が返済されるから、計画が立てやすい。だから、不動産ローンとか大きなお金を借りるときは、ほとんどの人が元利均等返済を選びます。
でも、総支払額(全部で何円払うか)を比べると、元金均等返済の方が少ないんです。なぜなら、元利均等返済は、最初から最後まで利息をいっぱい払い続けるから。一方、元金均等返済は、利息がどんどん減っていくから、合計でお得なんです。短期で完済するなら、元金均等返済の方が節約になるわけですね。
元金均等返済のメリット・デメリット
どんな方法にも、良いところと悪いところがあります。元金均等返済も同じです。ちゃんと理解してから選ぶことが大事ですよ。
【メリット①:総支払額が少ない】これが一番のメリット。元利均等返済と比べると、同じローン金額・期間でも、払う利息の合計が減るんです。つまり、あなたのお金がより多く残る。例えば100万円を10年かけて返すなら、元金均等返済の方が数万円、場合によっては10万円以上も利息を少なく払って済む。給料が限られている人には、この差は大きいですね。
【メリット②:元金が着実に減っていく】毎月同じ金額の元金が減るので、「あ、ちゃんと借りたお金を返してるな」という実感が湧くんです。心理的には安心感がある。通帳を見たときに、元金の残高がどんどん減っていくのを見ると、モチベーションが上がります。
【メリット③:返済が進むにつれて負担が軽くなる】毎月の返済額が減るから、後になるほど「あ、今月は楽だ」って感じられます。最初は大変だけど、後半は少し楽になるイメージですね。最後の方は、元金だけに近い金額を払うだけで済みます。
【デメリット①:最初の負担が重い】返済の最初のころは、利息がいっぱいついてくるから、毎月の返済額が元利均等返済より多いんです。給料が少ない時期には、キツいかもしれません。新入社員なのに元金均等返済を選んでしまうと、生活が苦しくなることもあります。
【デメリット②:返済計画が複雑】毎月の返済額が変わるから、家計管理が少し難しい。「今月はいくら?」と毎回確認する必要があるんです。元利均等返済なら「毎月9,646円」と決まってるから楽なのに対して、元金均等返済は「今月は19,167円、来月は19,125円…」という感じで、毎月違う。スマートフォンの家計簿アプリを使っている人なら対応できますが、手書きで管理している人には大変ですね。
実際の計算例で理解する
では、具体的な数字で説明しましょう。100万円を、年利3%で、5年(60ヶ月)で返すケースです。
【元金均等返済の場合】
毎月の元金返済額 = 100万円 ÷ 60ヶ月 = 16,667円
1ヶ月目:
・元金:16,667円
・利息:100万円 × 3% ÷ 12ヶ月 = 2,500円
・合計:19,167円
2ヶ月目:
・元金:16,667円
・利息:(100万円 – 16,667円)× 3% ÷ 12ヶ月 = 2,458円
・合計:19,125円
3ヶ月目:
・元金:16,667円
・利息:(100万円 – 16,667円×2)× 3% ÷ 12ヶ月 = 2,417円
・合計:19,084円
こんな感じで、毎月の合計返済額が減っていくんです。60ヶ月後には、最後の月は元金16,667円+利息(ほぼゼロ)で、約16,667円になります。総支払額を計算すると、利息の合計が約75,000円になるので、合計で1,075,000円を払うことになります。
【元利均等返済の場合(参考)】
毎月の返済額 = 約18,289円(固定)
最初から最後まで、毎月18,289円を60回払います。だから総支払額は、18,289円 × 60 = 1,097,340円。利息の合計は約97,340円です。
比べてみると、元金均等返済の方が、利息を約22,000円少なく払って済むんです!この差は大きいですよね。5年で返済するなら、確実に元金均等返済の方がお得です。
どんな人に向いてるの?
「では、俺は元金均等返済を選べばいいんだ!」と思った人、ちょっと待ってください。元金均等返済が向いている人と、向いていない人がいるんです。自分がどちらに当てはまるか、確認してみましょう。
【元金均等返済が向いている人】
1つ目は「返済期間を短くしたい人」です。最初から利息がどんどん減っていくから、短期間で完済したい人には最適です。例えば、自動車ローンとか、教育ローンとか、目的が決まったローンですね。「3年で返す!」という人は、元金均等返済を選ぶと、利息をめっちゃ減らせます。
2つ目は「余裕がある人」です。最初の返済額が大きくても、給料が安定しているから大丈夫という人。銀行のローン審査でも「返済能力がありますね」と判断される傾向があります。逆に言うと、銀行としても「この人は最初の大きな金額を払える人なんだな」と信頼できるわけです。
3つ目は「とにかくお得に返したい人」です。利息を減らすことが最優先という人には、元金均等返済がおすすめ。「月々5,000円浮けば、その分を貯金に回す!」という人は、絶対に元金均等返済の方がいいですよ。
【元利均等返済が向いている人】
1つ目は「毎月の返済額を一定にしたい人」です。家計管理がシンプルになるから、不動産ローンとか大きなお金を借りるときは、元利均等返済を選ぶ人が多いです。「毎月このくらい」と決まっていると、気持ちが楽ですからね。
2つ目は「返済の最初は少なく、後で増えてもいい人」です。これから給料が増える見込みがある人には向いてますね。新入社員とか、昇進予定がある人とか。「今は給料少ないけど、30代で大幅に上がるはず」という人は、元利均等返済で最初を乗り切って、後で繰り上げ返済するっていう作戦もあります。
3つ目は「借金の返済で頭を悩ませたくない人」です。毎月の金額が固定されるから、精神的に楽。家計簿をつけるのも楽だし、「あ、今月はいくら払わないといけないんだっけ?」と毎回確認する手間がない。忙しい人には、この楽さが大事なんです。
要するに、「総支払額を減らしたい&最初の負担に耐えられる」なら元金均等返済。「毎月の額を固定したい&少しくらい利息を多く払ってもいい」なら元利均等返済。自分の人生設計や経済状況に合わせて選ぶことが大事なんです。親に相談するのもいいですし、銀行の窓口で「どっちがいいですか?」と聞くのもいいですよ。自分に合った返済方法を選べば、ローンは怖くないですよ。
