元利均等返済って何?わかりやすく解説

ローンって毎月いくら払えばいいんだろう?そういう疑問ありますよね。家を買うときや学費を借りるときなど、大きなお金を借りると「元利均等返済」という返し方がよく使われます。でも、名前が難しい割に、その仕組みって意外と知られていないんです。この記事を読めば、毎月どうやって計算されて、どんなメリット・デメリットがあるのかが、スッキリわかりますよ。

元利均等返済ってなんですか?毎月いくら払うのかが変わるんですか?

元利均等返済とは、毎月同じ金額を返す返し方のことだよ。つまり、最初から最後まで毎月同じ金額を払い続けるから、返済計画が立てやすいんだ。
毎月同じ金額なら簡単ですね。でも、金利はどうなるんですか?

いいところに気づいたね。毎月の返済額は同じだけど、その中身が変わっていくんだ。最初の頃は金利(借りたお金に対する手数料みたいなもの)の部分が多くて、時間が経つにつれて元金(借りたお金そのもの)の部分が増えていくんだよ。
あ、そっか。毎月の金額は同じだけど、利息と元金の割合が変わるってことですね。

その通り。だから返済が進むにつれて、どんどん元金が減っていくし、残りの期間も短くなるから利息も少なくなるってわけなんだ。これなら毎月の支払いが変わらないから、家計管理も楽だよね。
📝 3行でまとめると
  1. 毎月 同じ金額 を返す返済方法で、返済計画が立てやすい
  2. 返済額は同じでも、最初は利息が多く・後半は元金が多く なる
  3. 家計管理しやすい代わりに、総返済額が多くなる傾向 がある
目次

もうちょっと詳しく

元利均等返済は、ローンの世界で一番よく使われる返し方です。なぜなら、毎月いくら払わなきゃいけないのかが決まっているから、給料日に必ず払える金額を決めておける、という安心感があるからです。100万円を年利6%で12ヶ月借りるなら、毎月およそ8,610円と決まります。この数字は借りる金額・金利・返済期間から計算されて、契約のときに決まっちゃうんです。だから返済中に「あ、来月から3万円?」みたいなビックリなことがない。その代わり、最初のうちは利息の部分ばかり払ってる感じがして、「あんまり元金が減ってない」と思うことがあります。

💡 ポイント
毎月同じ金額だから家計管理しやすいけど、最初は利息ばっかり払ってる感じがする

⚠️ よくある勘違い

❌ 「毎月同じ金額を払うなら、利息も元金も毎月同じ額になる」
→ そうじゃないんです。毎月の合計は同じですが、利息と元金の割合は毎回変わります。最初は利息が8,000円で元金が610円、という感じで、時間が経つと利息が5,000円で元金が3,610円、という風に変わっていきます。
⭕ 「毎月の返済額は同じだけど、その中身(利息と元金の割合)が毎回変わる」
→ これが正解。だから返済表(返済予定表)をもらうと、毎月いくら利息で、いくら元金かが書いてあるんです。最初は利息が多くて、後半に行くにつれて元金が多くなる流れが決まっているんですよ。
なるほど〜、あーそういうことか!

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元利均等返済の具体例で仕組みを理解しよう

実際の返済シミュレーション

では、実際の数字で見ていきましょう。100万円を年利6%で12ヶ月で返すケースを考えます。毎月の返済額は約8,610円に決まります。1ヶ月目から順番に見ていくと:

1ヶ月目:残りの借金は100万円です。そこに1ヶ月分の利息がかかります。100万円の年利6%だから、1年間に6万円の利息がかかる計算です。1ヶ月は1年の12分の1だから、1ヶ月の利息は5,000円になります。だから、返済額8,610円のうち、5,000円が利息で、残りの3,610円が元金(借りたお金そのもの)を返す部分になります。借金は100万円から99万6,390円に減ります。

2ヶ月目:今度は残りが99万6,390円です。これに対する1ヶ月分の利息を計算します。99万6,390円の年利6%なら、1年で約5万9,783円、1ヶ月なら約4,982円ですね。だから8,610円のうち4,982円が利息で、残りの3,628円が元金を返す部分になります。借金はさらに99万2,762円に減ります。

このパターンが続きます。毎月8,610円という金額は変わらないのに、利息の部分がどんどん小さくなって、元金を返す部分がどんどん大きくなっていくんですよ。返済が進むにつれて、「あ、やっと元金が減ってきた」という感じになります。12ヶ月目には、利息はもう数百円くらいで、ほとんど元金を返す部分になってます。

元金均等返済との比較

ちなみに、元利均等返済じゃない別の返し方もあります。それが元金均等返済という方法です。これは、毎月返す元金を同じにしちゃう方法です。つまり、100万円を12ヶ月で返すなら、毎月83,333円の元金を返す、という決め方です。でも、利息はその月ごとに計算するから、毎月の返済額が変わってしまいます。最初の頃は元金83,333円+利息5,000円で88,333円、という感じで多く払って、後半に行くにつれて元金83,333円+利息500円で83,833円、みたいに減っていきます。毎月の返済額が変わるから、家計管理が大変なんですよ。でも、総返済額は元利均等返済より少なくなる傾向があります。

つまり、元利均等返済は「毎月の支払いが同じで予測しやすいけど、利息をたくさん払う」という方法で、元金均等返済は「毎月の支払いが変わるから管理が大変だけど、総返済額が少ない」という方法なんです。家計が安定している人、つまり毎月同じくらい稼いでいる人には、元利均等返済が向いてます。

家計管理で役立つ返済表の見方

返済予定表に書いてある数字を読む

ローンを組むと、銀行や金融機関から「返済予定表」という紙をもらいます。これは、毎月いくら返すのか、その中身が利息いくら・元金いくらなのかが全部書いてある表です。この表があれば、あと何年で借金がゼロになるのか、今までにいくら利息を払ってるのかが、一目でわかります。

表の見方は簡単です。一番左には返済の回数(1回目、2回目…)が書いてあります。その隣には残りの借金がいくらかが書いてあります。最初は100万円とか、家を買ったら3,000万円とか、借りた金額が書いてあります。次の列には「その月の利息」、その次に「その月の元金」、そして「その月の返済額(利息+元金)」が書いてあります。一番右には、その月の返済後に残りの借金がいくらになるのかが書いてあります。この流れを見ていくと、毎月の返済額は変わらないのに、利息がどんどん減って、元金がどんどん増えていく様子が見えます。

返済予定表の一番下の行を見ると、全部の利息の合計が書いてあることもあります。100万円を年利6%で12ヶ月返すなら、利息の合計は約3万3,000円くらいになります。つまり、100万円借りたのに、実は103万3,000円返さなきゃいけない、ということですね。この差が「借りたお金を使う代金」だと思ってください。

総返済額を計算する意味

家を買うときとか、クルマを買うときに、いろんな銀行のローンを比べますよね。そのときに見るべき数字が「総返済額」です。金利が0.1%低いだけでも、返済期間が30年とか長いと、トータルで数十万円も違ってくるんですよ。だから、単に「毎月の返済額はいくら?」だけじゃなくて、「全部で返すお金はいくら?」を見ることが大事なんです。

例えば、3,000万円を年利1.5%で35年返すのと、年利1.3%で35年返すのとでは、毎月の返済額は数千円の違いかもしれません。でも、35年間という長い期間でその差が積もり積もると、数百万円の違いになることもあります。だから、ローンを決めるときは、銀行の人に「総返済額いくらになりますか?」と聞くことが大事なんですよ。

元利均等返済が選ばれる理由

毎月の支払いが安定する安心感

元利均等返済が日本で一番よく使われる理由は、結局この一点に尽きます。毎月の返済額が決まってるから、「来月はいくら返すんだろう…」と不安になることがないんです。給料が入ったら、決まった金額を返すだけ。これだけで、人生がずっと楽になるんですよ。

昔の日本は、お父さんがずっと同じ会社で同じ給料をもらい続ける、という生き方が一般的でした。だから「毎月同じ金額を返す」という仕組みが、生活に合わせやすかったんです。今でも、給料がそんなに大きく変わらない仕事をしてる人(公務員とか、大企業の社員とか)には、この方法が向いてます。

計画が立てやすい人生設計

クルマを買ったり、家を買ったりするときに、人生の長い計画を立てますよね。「30歳で家を買って、60歳で返済完了」みたいに。そのときに、毎月いくら返すのかが決まってれば、「40歳のときに子どもが中学に上がるから教育費がかかるけど、ローンの返済額は変わらないから月15万円と決めてプランを立てられる」という感じで、人生設計がしやすいんです。

もし毎月の返済額が変わったら、「来年はいくら返すんだろう…」と心配しながら人生設計することになります。これってストレスですよ。だから、会社で給料が安定してる人、つまり家族の生活費が比較的安定してる人には、元利均等返済がぴったり合ってるんです。

銀行が好きな理由

銀行も、元利均等返済を勧めることが多いです。なぜかというと、最初のうちは利息をいっぱい取れるからです。借り手は「毎月同じ金額だから安心」と思ってるけど、実は最初のうちは利息をいっぱい払わされてるんです。銀行にとっては、最初の頃の利息が大きいほど、儲けが多いんですよ。だから、元利均等返済を勧めることが多いんです。

元利均等返済のデメリットと注意点

総返済額が多くなる傾向

元利均等返済の一番大きなデメリットは、総返済額が多くなることです。さっき言った通り、最初のうちは利息をいっぱい払ってるから、元金がなかなか減らないんです。だから、元金均等返済で同じ期間返すより、利息をたくさん払わせられてしまうんですよ。

例えば、100万円を年利6%で12ヶ月返す場合、元利均等返済の総返済額は約103万3,000円です。でも、元金均等返済なら約101万5,000円くらいになります。12ヶ月という短い期間でも、差が出ちゃうんです。これが30年とか35年のローンになると、差は数百万円になることもあります。

「元金がなかなか減ってない」という心理的ストレス

毎月8,610円返してるのに、最初の1ヶ月で元金は3,610円しか減らない。そんなペースで返済してたら「あと何年かかるんだろう…」と心配になっちゃいますよね。この心理的なストレスが、元利均等返済のデメリットの一つです。

だから、返済予定表をもらったら、「あ、2年目の後半になると、毎月の元金部分がこんなに増えるんだ」と確認することが大事です。そうすれば、「最初はこんなもんなんだ」と安心できます。

繰り上げ返済のメリット

元利均等返済をしてるときに、ボーナスが出たり、思わぬ臨時収入があったりしたら、「繰り上げ返済」をするのがおすすめです。つまり、毎月の返済額より多く返す、ということです。

例えば、毎月8,610円返してるけど、10万円返す、という感じです。そうすると、その月で払った10万円のうち、返済額8,610円は「毎月の返済」扱いになって、残りの91,390円が「繰り上げ返済」扱いになります。繰り上げ返済の分は、全部元金を減らすのに使われるから、利息がぐっと減るんです。

つまり、最初のうちは利息をいっぱい払わされる元利均等返済だけど、繰り上げ返済をすることで、その利息を減らせる、という裏技があるんですよ。ボーナスが出たときとか、臨時収入があったときに、ちょっと多めに返すだけで、人生全体で払う利息がぐっと減ります。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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