繰越控除って何?わかりやすく解説

「去年、事業がうまくいかなくて赤字になっちゃった…。もう終わり?」って思ったことない?実はそんなとき、損した分を次の年以降の税金に活かせる仕組みがあるんだよ。それが繰越控除こうじょ。「控除こうじょ」って言葉、なんか難しそうだけど、読んでみれば「あーそういうことか!」ってなるから安心して。

繰越控除こうじょって、なに?「繰越」って言葉からして意味わかんない…

わかるよ、難しそうだよね。「繰越」っていうのはつまり「今年使いきれなかったものを来年以降に持ち越す」ということ。で「控除こうじょ」っていうのはつまり「税金の計算のもとになる金額を減らす」ということだよ。だから繰越控除こうじょとは、今年の損失を来年以降の利益から引いて、税金を安くできる仕組みのことなんだ。
損失を来年に持ち越す…?もうちょっと具体的に教えてほしい!

たとえば、去年100万円の赤字が出たとするよ。今年は150万円の黒字になった。このとき普通に税金を計算すると150万円に対して税金がかかるんだけど、繰越控除こうじょを使うと150万円-100万円=50万円に対してだけ税金を払えばいいんだ。つまり去年の損を今年の利益と相殺できるってこと!ゲームでいうと「去年のダメージを今年のHP回復で取り返す」みたいなイメージだよ。
すごい!でも誰でも使えるの?サラリーマンとか関係ある?

基本的には確定申告かくていしんこくをする人向けの制度だよ。つまり個人事業主こじんじぎょうぬしやフリーランス、あと株の売買をしている人とかに関係が深い話。サラリーマンは会社が税金の手続きをやってくれるから、この制度が直接使えるシーンは少ないんだけど、副業ふくぎょうで赤字が出たときや、株で損したときには使えることがあるんだ。
何年分まで持ち越せるの?永遠に使えるわけじゃないよね?

そう、ちゃんと期限があるよ。基本は3年間持ち越せる。たとえば2022年に赤字が出たら、2023年・2024年・2025年の利益と相殺できる。でも2026年になったらもう使えない。期限があるから、毎年ちゃんと確定申告かくていしんこくをして申告しておくことが大事なんだ。申告を忘れると使えなくなっちゃうよ!
📝 3行でまとめると
  1. 繰越控除こうじょとは、今年の損失を来年以降に持ち越して 税金の計算から引ける 仕組みのこと
  2. 個人事業主こじんじぎょうぬし・フリーランス・株投資家など 確定申告かくていしんこくをする人 が主な対象になる
  3. 損失を持ち越せる期間は原則 3年間 で、毎年の確定申告かくていしんこくで申告が必要
目次

もうちょっと詳しく

繰越控除こうじょには大きく分けて3種類あるよ。まず個人事業主こじんじぎょうぬし向けの「純損失の繰越控除こうじょ」、次に災害や盗難などで損した人向けの「雑損失の繰越控除こうじょ」、そして株や投資信託などで損した人向けの「上場株式等に係る譲渡損失の繰越控除こうじょ」。この中で一番よく使われるのが最初の2つ。特に個人事業主こじんじぎょうぬしにとっては、事業が赤字になった翌年以降の税負担を大きく減らせるありがたい制度なんだ。ただし使うためには、損が出た年も含めて毎年欠かさず確定申告かくていしんこくを青色申告で提出していることが条件になっていることが多いから注意が必要だよ。

💡 ポイント
青色申告で毎年申告を続けることが、繰越控除こうじょを使う大前提!

⚠️ よくある勘違い

❌ 「損した年は確定申告かくていしんこくしなくていいや、どうせ税金ゼロだし」
→ 申告を一度でも飛ばすと、その年の損失は繰越できなくなる。損が出た年こそ申告が必要!
⭕ 「赤字の年でもちゃんと確定申告かくていしんこくして、損失を記録しておく」
→ 損失を翌年以降に持ち越すためには、損が出た年の申告が絶対に必要。翌年以降の税金が安くなるチャンスを逃さないためにも、毎年申告しよう。
なるほど〜、あーそういうことか!

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繰越控除こうじょってそもそも何?税金との関係をざっくり理解しよう

税金って、基本的には「稼いだお金(所得)」に対してかかるものだよ。たくさん稼いだら税金も多い、少なければ税金も少ない。そのくらいはなんとなくわかるよね。

でもビジネスって、毎年必ず利益が出るとは限らない。カフェを開いたけど最初の1年は赤字だった、とか、投資してたら株価が暴落してマイナスになった、とかそういうことが普通に起きるんだよ。

そんなとき「赤字の年は税金ゼロだからまあいいか」で終わらせるのはもったいない。赤字の年に出た損失を、次の年以降の黒字から引き算できる制度が繰越控除こうじょなんだ。

控除こうじょ」って何?税金の世界の基本用語

控除こうじょ」っていう言葉、税金の話でよく出てくるけどわかりにくいよね。控除こうじょとは、つまり「税金を計算するときのもとになる金額(課税所得かぜいしょとく)から差し引けるもの」のことだよ。

たとえば年収500万円の人が50万円の控除こうじょを受けると、税金の計算は500万円ではなく450万円に対してだけ行われる。当然、税金は安くなるよね。この「差し引く」行為全体を「控除こうじょ」と呼んでいるんだ。

繰越控除こうじょはその中でも「去年以前の損失を今年の所得から差し引く」という特殊な控除こうじょなんだよ。

「繰越」のイメージをつかもう

「繰越」のイメージは、スーパーのポイントカードに似てるよ。たとえば今月ポイントが1000ポイント貯まったのに全部使いきれなかったとする。そのポイントを来月・再来月に持ち越して使える、あの感じ。

税金の繰越控除こうじょも同じで、「今年は利益がなかったから損失を使いきれなかった→来年に持ち越す」というイメージだよ。ただしポイントと違って期限があるし、申告を忘れると消えてしまうから注意が必要。

繰越控除こうじょの種類を3つ覚えよう

繰越控除こうじょには主に3つの種類があるよ。それぞれ対象になる人と状況が違うから、自分に当てはまるものをチェックしてみて。

①純損失の繰越控除こうじょ個人事業主こじんじぎょうぬし・フリーランス向け)

個人事業主こじんじぎょうぬしやフリーランスの人が、事業で赤字(純損失)を出したときに使える制度だよ。「純損失」とはつまり、1年間の収入よりも経費の方が多くてマイナスになった状態のことだよ。

たとえばWebデザイナーとして独立したけど、最初の年は売上100万円・経費200万円で100万円の赤字になったとする。この100万円の損失を翌年以降3年間に渡って黒字から引き算できるんだ。

使うための条件として重要なのが、青色申告をしていること。青色申告とはつまり、複式簿記という方法で帳簿をつけて確定申告かくていしんこくする方法のことで、いろんな優遇措置が受けられる代わりに手続きが少し複雑なんだ。白色申告(もっとシンプルな方法)でも繰越は一応できるけど、条件がかなり限られるから実質的には青色申告が前提だと思っておこう。

②雑損失の繰越控除こうじょ(災害・盗難・横領にあった人向け)

台風や地震で家が壊れた、空き巣に入られた、詐欺にあったなど、「自分のせいじゃない事情で財産を失った」ときに使えるのがこの制度だよ。「雑損失」とはつまり、災害・盗難・横領などで生じた損失のことだよ。

その年の税金だけで引ききれない損失があった場合、翌年以降3年間にわたって残りを繰り越せる。もし家が台風で全壊して数百万円の損失が出たとしたら、その年だけの控除こうじょでは追いつかないことも多いから、この繰越制度がありがたいんだ。

③上場株式等の譲渡損失の繰越控除こうじょ(株・投資信託をやっている人向け)

株や投資信託を売却したときに損失が出た場合に使えるのがこの制度。「上場株式等の譲渡損失」とはつまり、証券取引所に上場している株や投資信託などを売ったときのマイナス分のことだよ。

たとえば株を100万円で買ったのに、値下がりして60万円でしか売れなかったとしたら、40万円の損失が出るよね。この40万円を翌年以降3年間、株の利益や配当から引き算できるんだ。

注意点として、この制度を使うには特定口座(源泉徴収げんせんちょうしゅうなし)一般口座を使っていて、確定申告かくていしんこくで申告する必要があるよ。源泉徴収げんせんちょうしゅうありの特定口座だけで完結させている人は自動的には適用されないから気をつけて。

実際にどうやって使うの?手続きの流れ

繰越控除こうじょを使うためには、基本的に確定申告かくていしんこくが必要だよ。確定申告かくていしんこくとはつまり、1年間の収入・経費・控除こうじょなどを自分でまとめて税務署ぜいむしょに報告する手続きのことで、毎年2月16日〜3月15日の間に行うんだ。

ステップ1:損失が出た年に必ず確定申告かくていしんこくをする

まず大前提として、損失が出た年にちゃんと確定申告かくていしんこくを行うことが必要だよ。「赤字だから税金ゼロだし、申告しなくていいか」と思ってしまいがちだけど、これが一番の落とし穴。申告しないと損失が「なかったこと」になって、翌年以降に持ち越せなくなってしまうんだ。

確定申告かくていしんこく書の中に「純損失の金額」や「翌年以降に繰り越す損失額」を記入する欄があるから、そこに損失額を記入して提出することが重要だよ。

ステップ2:翌年以降の申告でも「繰越損失額」を記入する

損失を持ち越した翌年の確定申告かくていしんこくでも、前年の損失額を記入する欄があるよ。「前年分の損失額」を記入することで、その年の利益から差し引いてもらえるんだ。

この作業を損失がなくなるまで、または3年が経過するまで毎年続けるイメージだよ。途中で一度でも申告を忘れると、その時点で繰越の権利が消えてしまうから注意が必要。

損失が複数年にまたがる場合

たとえば2022年に50万円の損失、2023年も30万円の損失が出て、2024年に100万円の黒字になったとしよう。このとき、古い年の損失から順番に使っていくのがルールだよ。つまり2024年の黒字から先に2022年の50万円を引いて、次に2023年の30万円を引く。合計80万円を引けるから、課税対象は100万円-80万円=20万円になるんだ。

繰越控除こうじょを使うときの注意点まとめ

繰越控除こうじょはとても便利な制度だけど、いくつか落とし穴もあるから確認しておこう。

毎年の申告を絶対に忘れない

これが一番重要なポイントだよ。損失が出た年はもちろん、損失を繰り越している期間中も毎年欠かさず確定申告かくていしんこくをすること。一度でも飛ばすと、その年以降の繰越ができなくなるんだ。

カレンダーに「2月になったら確定申告かくていしんこくの準備」と書いておくとか、税理士さんにお願いするとか、自分なりの仕組みを作っておくといいよ。

損失の繰越は3年が原則(法人は違う)

個人の場合、損失を繰り越せるのは原則として3年間だよ。4年目になったら使えなくなるから注意して。ちなみに法人(会社)の場合は最大10年間繰り越せるけど、それはまた別の話。

損益通算との違いを理解しよう

「損益通算」という言葉も似ていて混乱しがちだけど、これは「同じ年の中で、利益と損失を足し引きすること」だよ。たとえば株で50万円儲かって、別の株で30万円損した場合、同じ年の中で50万円-30万円=20万円に対して税金を計算するのが損益通算。一方の繰越控除こうじょは「今年の損失を翌年以降に持ち越す」もの。時間軸が違うと覚えておこう。

青色申告の届出を忘れずに

個人事業主こじんじぎょうぬしが純損失の繰越控除こうじょを使うためには、青色申告承認申請書税務署ぜいむしょに提出しておく必要があるよ。開業してから2ヶ月以内(その年の初めから事業をしていた場合は3月15日まで)に提出するのが期限だから、個人事業主こじんじぎょうぬしとして独立した人はすぐ確認しておいてね。

この申請を忘れると白色申告になって、繰越控除こうじょの適用がかなり限られてしまうから、開業時の手続きのひとつとして必ずチェックしよう。

繰越控除こうじょの活用でどれくらいお得になる?具体例で見てみよう

実際に繰越控除こうじょを使うとどれくらい税金が変わるのか、具体的な数字で見てみよう。

個人事業主こじんじぎょうぬしのケース

フリーランスのAさんの例で考えてみるよ。

  • 2023年:事業の赤字が120万円(純損失)→確定申告かくていしんこくで損失を申告
  • 2024年:事業の黒字が200万円
  • 2025年:事業の黒字が150万円

繰越控除こうじょを使わなかった場合、2024年は200万円、2025年は150万円に対してそれぞれ税金がかかるよ。

でも繰越控除こうじょを使うと、2024年は200万円-120万円=80万円に対してだけ税金がかかる。2023年の損失を全額使いきれたから、2025年は通常通り150万円が課税対象になるよ。

2024年の課税所得かぜいしょとくが200万円から80万円になったことで、所得税しょとくぜいの税率が変わって、数十万円単位で税金が安くなることもある。繰越控除こうじょってすごく大きな効果があるんだよ。

株投資のケース

投資家のBさんの例も見てみよう。

  • 2023年:株の売却損が80万円→確定申告かくていしんこく(損失申告)
  • 2024年:株の売却益が50万円・配当収入が10万円=合計60万円の利益
  • 2025年:株の売却益が40万円

繰越控除こうじょを使うと、2024年は60万円の利益から前年の損失80万円のうち60万円を引けるから、課税対象は0円になるよ。さらに使いきれなかった20万円は2025年に繰り越せる。2025年は40万円の利益から20万円を引いた20万円が課税対象になるんだ。

株で損をしても「確定申告かくていしんこくをして損失を申告しておく」だけで、翌年以降の税金をかなり節約できるから、投資をしている人はぜひ覚えておいてほしいよ。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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