投資を始めてみたら、気づいたら買った値段より下がってた……なんて経験、あるんじゃないかな。「売ってないからまだ損じゃないよね?」って思いつつも、なんとなくモヤモヤする、あの感じ。それが「含み損」ってやつなんだよ。この記事を読めば、含み損がどういうものか、なぜ怖くないとも言えるのか、そしてどうやって付き合えばいいのかが全部わかるよ。
- 含み損とは、買った値段より今の値段が低い状態のことで、まだ売っていない=確定していない損のこと。
- 売らない限り損は確定しないが、「売らなければ大丈夫」という考えは危険なので根拠を持って判断することが大切。
- 含み損と上手く付き合うには、感情ではなく投資した理由をもとに冷静に対処することが重要。
もうちょっと詳しく
含み損は、正式には「評価損」とも呼ばれるよ。つまり「今の時点で評価したときの損失」ということ。たとえば1株1,000円で買った株が800円になっていたら、200円の含み損が出ている状態だよ。でもここで大切なのは、これはあくまで「今売ったら」という仮定の話ってこと。株価は毎日動くから、明日1,200円になることだってある。だからこそ「含み損=終わり」じゃないんだよね。ただ、どんな投資にも含み損が出るリスクはつきもの。それを怖がらず、正しく理解して向き合うことが、投資家として成長するための第一歩だよ。
含み損は「評価損」とも言う。売るまで確定しないけど、根拠なく「戻るはず」と思い込むのはNG!
⚠️ よくある勘違い
→ 売らなければ確定はしないけど、企業が倒産したり価値がゼロになるリスクもある。「持ち続ければいつか戻る」は根拠のない希望的観測になりがちで、損失がどんどん膨らむ「塩漬け株」になる危険がある。
→ 売る・持つ・買い増すの判断は「感情」ではなく「根拠」で行うことが大切。含み損は状況を見直すサインとして活用しよう。
[toc]
含み損とは?まず基本を理解しよう
含み損の意味をシンプルに説明すると
「含み損」とは、買った値段よりも今の値段が低くなっている状態のことだよ。つまり「今この瞬間に売ったらマイナスになる」という状況のことを指しているんだ。
例えば、ゲームの限定グッズを5,000円で買ったとするよ。でも後日、同じグッズが3,000円で売られていた。フリマで売ろうとしても、せいぜい3,000円にしかならない。この「5,000円で買ったのに、今は3,000円の価値しかない」という2,000円のマイナス分が、含み損のイメージにすごく近いんだ。
株式投資や投資信託などの金融商品では、買ったときの値段を「取得価格(平均取得単価)」、今の値段を「時価(現在値)」と呼ぶよ。この2つの差がマイナスになっているとき、含み損が発生している状態なんだよ。
含み損と「実現損」の違い
含み損と対になる言葉が「実現損(確定損)」だよ。つまり「実際に売って確定した損失」ということ。含み損はあくまで「今の評価」であって、売らない限りは帳簿の上の数字に過ぎない。でも実現損は「売ってしまった後の、もう取り返せない損失」のことだよ。
テストで例えるなら、含み損は「まだ採点前の答案」みたいなもの。今の自分の答えを確認したら間違いだらけだけど、まだ先生に提出してない状態。提出(=売却)して初めて点数(=損益)が確定するんだよね。
含み益との違いも覚えておこう
含み損の逆が「含み益」だよ。こちらは買った値段より今の値段が高い、つまり「今売ったらプラスになる」状態のこと。含み損も含み益も、どちらも売る前の状態を指す言葉で、合わせて「含み損益」または「評価損益」と呼ばれることが多いよ。
投資アプリなどを見ると、プラスのときはみどり(または青)、マイナスのときは赤で表示されていることが多いよね。その赤い数字が含み損だよ。
含み損はなぜ生まれるの?仕組みをわかりやすく解説
価格は毎日変わる、だから含み損は起きる
株や投資信託などの金融商品は、買った瞬間から価格が変わり続けるんだよ。景気、企業の業績、ニュース、世界情勢……いろんな要因が絡まって、毎日毎秒値段が動いている。だから、買った直後から含み損が出ることもあれば、しばらく経ってから出ることもある。
例えば、あるお菓子メーカーの株を1株2,000円で買ったとしよう。そのあと、そのメーカーで食品事故が起きたというニュースが流れたとする。そうすると投資家たちが「やばい、売らなきゃ」と一斉に売り始めて、株価がどんどん下がっていくんだよ。1,500円になったとしたら、500円の含み損が出た状態だね。
市場全体が下がるときは全員に含み損が出る
リーマンショック(2008年)やコロナショック(2020年)のように、世界的に景気が悪化したとき、ほぼすべての株が一気に下がることがある。こういうときは「自分の選んだ株が悪かった」わけじゃなくて、市場全体が下がっているんだよ。
こういう状況を「市場リスク(システマティックリスク)」と呼ぶよ。つまり「どんな投資をしても避けられない、市場全体の変動リスク」ということ。長期投資家はこういう下落局面でも持ち続けて、回復を待つことが多いんだよ。
含み損が出やすいタイミングって?
含み損が出やすい状況をいくつかまとめるね。
- 高値で買ったとき:株価が上がりきったタイミングで買うと、その後下がりやすい
- 景気後退期:経済全体が悪くなると、多くの株が下がる
- 企業の業績悪化:決算発表で悪い数字が出ると株価が急落することも
- 金利が上がったとき:金利が上がると株価全体が下がりやすい傾向がある
こうしたタイミングは「避けよう」と思っても難しいことも多い。だからこそ、含み損が出ることを前提に投資の計画を立てることが大切なんだよ。
含み損が出たとき、どうすればいい?
まず「なぜ買ったか」を振り返る
含み損が出たとき、最初にやることは「パニックにならないこと」だよ。赤い数字を見て焦る気持ちはわかるけど、感情で動くと後悔することが多い。
一番大切なのは「なぜこの株(または投資信託)を買ったのか」という理由に立ち返ることだよ。たとえば「この会社は10年後も成長すると思ったから買った」という理由があるなら、今の一時的な下落は気にしなくていいかもしれない。でも「なんとなく話題だったから買った」という理由なら、改めて考え直す必要があるよね。
投資の判断は「根拠」に基づいてすることが基本。含み損が出たときが、その根拠を見直すタイミングなんだよ。
3つの選択肢を冷静に考える
含み損が出たとき、取れる行動は大きく3つある。
- ① そのまま持ち続ける(ホールド):買った理由がまだ有効なら、回復を待つ選択肢
- ② 損切りして売る:これ以上損が広がらないよう、ある程度の損失で確定させる選択肢
- ③ 買い増しする(ナンピン買い):下がったところで追加購入して、平均の取得単価を下げる選択肢
③のナンピン買いは、つまり「もっと安いところで買い増して、元の値段まで戻りやすくする作戦」ということ。ただし、これは下がり続けると逆にダメージが大きくなるリスクもあるから、慎重に考えないといけないよ。
「損切り」は悪いことじゃない
「損切り」とは、つまり「含み損の状態で売って、損失を確定させること」だよ。マイナスで売るのって心理的につらいよね。「もったいない」「もうちょっと待てば戻るかも」って思いがちだよ。
でも損切りには大事な役割があって、「これ以上の損失を防ぐ」という守りの行動なんだよ。たとえば10%下がったら売ると決めておけば、30%・50%と損が広がるのを防げる。プロの投資家ほど損切りを素早くできるって言われているくらい、損切りは投資の基本スキルのひとつなんだよ。
含み損と上手に付き合うための心がまえ
含み損は「普通のこと」だと知っておく
投資をしている人で「含み損がまったく出たことがない」という人はほぼいないよ。世界最高の投資家と言われるウォーレン・バフェットだって、何度も大きな含み損を経験してきた。含み損は投資につきものだし、長期的に見ればそれを乗り越えて利益を出している人がたくさんいる。
だから含み損が出ても「やっぱり投資はダメだ」と諦めるんじゃなくて、「これは投資の一部だ」と受け入れることが大切なんだよね。
分散投資で含み損のダメージを減らせる
「分散投資」とは、つまり「一つの商品にお金を全部入れず、いくつかに分けて投資すること」だよ。卵を一つのかごに全部入れると、落としたとき全部割れてしまう。でも複数のかごに分けておけば、1つ落としても全滅しない。それが分散投資の考え方だよ。
A社の株だけ持っていてA社の株価が半分になったら大ダメージだけど、A社・B社・投資信託・債券などに分けていれば、A社が下がってもほかでカバーできることがある。含み損のリスクを減らすために、分散投資はとても有効な方法だよ。
長期投資の視点を持つと気持ちが楽になる
「長期投資」とは、つまり「数年〜数十年という長い時間をかけてじっくり運用すること」だよ。短期的な株価の上下に一喜一憂するのではなく、長い目で見て資産を育てていく方法だね。
歴史的に見ると、たとえばアメリカの株式市場(S&P500という指数で見ることが多い)は、リーマンショックやコロナショックなど何度も大きな下落を経験してきたけど、長期的には右肩上がりで成長してきているんだよ。短期的な含み損を気にしすぎず、長期の目線を持つことで精神的にも楽になれるよ。
含み損に関する用語まとめ
知っておくと便利な投資用語
含み損について理解を深めるために、関連する用語もまとめておくね。これを知っておくと、ニュースや投資アプリの表示が読みやすくなるよ。
- 含み損(評価損):今売ったらマイナスになる状態
- 含み益(評価益):今売ったらプラスになる状態
- 実現損益(確定損益):実際に売って確定した損益
- 取得価格(平均取得単価):買ったときの値段(複数回買っていれば平均)
- 時価(現在値):今の値段
- 損切り:含み損の状態で売って損失を確定させること
- ナンピン:下がった株を追加購入して平均取得単価を下げること
- 塩漬け株:含み損が出ているのに売るに売れず、ずっと持ち続けている株
「塩漬け株」に注意しよう
「塩漬け株」とは、つまり「含み損が出て売るに売れず、そのまま放置してしまっている株」のことだよ。食べ物を塩漬けにして保存するイメージから来ている言葉だね。
塩漬け株の怖いところは、そのお金が別の投資に使えなくなってしまうことだよ。「戻るまで待とう」と思って何年も持ち続けるうちに、その分のお金をもっと有望な投資に使えたかもしれない。これを「機会損失」と言うよ。つまり「別のチャンスに使えたはずなのに使えなかった損失」ということ。
含み損が出たとき、ただ「見ないようにする」のではなく、きちんと向き合って判断することが大切だよ。塩漬けにするなら、それも一つの選択だけど「根拠がある塩漬け」と「ただ怖くて放置している塩漬け」は全然違うからね。
含み損を記録しておくと成長できる
含み損が出たとき、その状況をメモしておくのもおすすめだよ。「なぜ下がったか」「自分はどう判断したか」「結果どうなったか」を記録しておくと、次の投資判断に活かせるんだよ。
プロのスポーツ選手が試合を録画して見直すように、投資家も自分の判断を振り返ることで上手くなっていく。含み損は「失敗」じゃなくて「学びのチャンス」だと思ってみると、向き合い方が変わってくるかもしれないよ。
