「今月、ボーナスが出たから外食しよう!」って親が嬉しそうに話しているのを聞いたことない?でも「ボーナスって何?お給料とは違うの?」って思ったことがある人も多いはず。賞与(ボーナス)はちゃんと仕組みを知っておくと、将来の自分のお金の管理にもすごく役立つんだ。この記事を読めば、賞与がどういうものか・どうやって決まるか・もらえない場合はなぜか、まるっと全部わかるよ。
- 賞与(ボーナス)は毎月のお給料とは別に、年1〜2回まとめてもらえる 特別な給与 のこと
- 金額は会社の 業績や個人評価 によって決まり、法律上は支払いが義務づけられていない
- 賞与からも税金や社会保険料が引かれるため、実際の 手取り額 は総支給額より少なくなる
もうちょっと詳しく
賞与は正式には「給与所得」のひとつとして扱われるから、税金の計算方法が少し特殊なんだ。毎月の給料にかかる所得税は「月給×税率」で計算するのに対して、賞与の所得税は「前月の給料をもとに決まった税率を賞与に掛ける」という独特な方法を使う。また、賞与は社会保険料の計算にも使われる「標準賞与額」という仕組みがあって、これが将来もらえる年金の額にも影響してくる。つまり賞与は今もらえるお金だけじゃなく、将来の年金にも関わってくる大事な仕組みなんだよ。会社勤めをするなら「賞与あり・なし」は就職先を選ぶときの大事なチェックポイントになる。求人票には「賞与年2回・計○ヶ月分」などと書いてあることが多いから、比べてみると面白いよ。
賞与は将来の年金額にも影響する。今だけじゃなく老後にも関係するお金!
⚠️ よくある勘違い
→ 賞与をもらった経験がある人は「当然もらえるもの」と思いがちだけど、実は労働基準法には賞与の支払い義務は書かれていない
→ 会社の就業規則や雇用契約書に賞与の規定がある場合はもらえるが、規定がなければ払わなくても違法ではない。入社前に必ず確認しよう
[toc]
賞与(ボーナス)とは何か?基本をおさえよう
賞与とは、毎月支払われる給与(基本給)とは別に、特定の時期にまとめて支払われる特別な給与のことだよ。日本では「ボーナス」という呼び方のほうが一般的に使われているけど、給与明細や雇用契約書などの正式な書類では「賞与」という言葉が使われることが多い。
たとえば、毎月のお小遣いが決まった金額だとすると、賞与はお正月に親戚からもらうお年玉みたいなもの。毎月もらえるわけじゃないけど、まとまった金額が入ってくる特別なお金、というイメージにぴったり当てはまるんだ。
賞与が支払われる時期
日本の多くの企業では、賞与は年に2回支払われることが一般的だよ。
- 夏季賞与:6月下旬〜7月上旬ごろ
- 冬季賞与:12月上旬〜中旬ごろ
夏のボーナスで旅行に行ったり、冬のボーナスでクリスマスや年末年始の買い物をしたりする人が多いから、この時期はデパートや家電量販店がセールをやることでも有名だよ。年に1回だけという会社もあるし、業績によって年3回という会社もある。公務員(つまり国や都道府県などで働く人)は法律でだいたいの時期と金額の基準が決まっているんだ。
賞与のもとになる「基本給」との関係
賞与の金額は多くの場合、基本給を基準に計算される。「基本給の2ヶ月分」「基本給の3ヶ月分」というように、月給の何倍かで決まることが多いんだ。だから基本給が高い人ほど、賞与も多くなる傾向がある。求人情報を見るときは月給だけじゃなく賞与の条件もしっかり確認すると、年収全体がわかってくるよ。
賞与の金額はどうやって決まるの?
賞与の金額は、大きく分けて「会社全体の業績」と「個人の評価」の2つで決まることが多い。それぞれどういうことか、もう少し詳しく見ていこう。
会社の業績による影響
会社が儲かっている年は賞与が多くなり、赤字(つまり損失が出ている状態)のときは賞与が減ったり、ゼロになったりすることもある。これは会社が「たくさん稼いだから社員にも還元しよう」という考え方から来ているんだ。
スポーツチームで例えると、チームが優勝したらみんなにボーナスが出る、みたいなイメージ。個人がどれだけ頑張っていても、チーム全体の成績が悪ければ「全体として配る分が少ない」ということになってしまう。
個人の評価による影響
多くの会社では「人事評価」という仕組みがあって、上司や会社が各社員の働きぶりを点数化して賞与に反映させるんだ。評価が高ければ「査定が良い」(つまり会社からの評価ポイントが高い)状態になって、賞与が増える。逆に評価が低ければ平均より少なくなることもある。
テストの成績みたいなもので、頑張ってたくさん点数を取れば良い評価につながる。でも「どう評価するか」のルールは会社によって全然違うから、入社してから確認することが大切だよ。
賞与がない職場・ケースもある
賞与は法律で義務付けられていないから、会社によってはそもそも賞与制度がない場合もある。アルバイトやパートタイムの人には賞与がないことが多いし、業績が極端に悪い年は正社員でも支給ゼロということもある。また、入社してすぐの人(試用期間中)は賞与の対象外になるルールの会社も多いよ。
賞与にかかる税金・保険料って何?手取りはいくらになる?
賞与は「もらえる金額(支給額)」がそのまま口座に入ってくるわけじゃない。給与と同じように、賞与からもいくつかのお金が引かれるんだ。これを「控除」(つまり差し引かれること)という。
引かれるものリスト
- 所得税:国に納める税金。賞与の場合は前月の給与をもとに税率が決まる特殊な計算方法を使う
- 住民税:住んでいる市区町村に納める税金。ただし賞与からは通常引かれず、毎月の給料から均等に引かれる
- 健康保険料:病院に安く行けるようにするための保険。賞与からも引かれる
- 厚生年金保険料:将来もらえる年金のために積み立てるお金。これも賞与から引かれる
- 雇用保険料:仕事を失ったときのための保険。金額は少ないけど賞与から引かれる
手取り額の目安
これらを全部合わせると、賞与の総支給額から大体15〜20%程度が引かれることが多い。100万円のボーナスが出ても、実際に手元に来るのは80〜85万円くらいというイメージだよ。引かれる率は年収や家族構成によっても変わってくるから、あくまで目安として覚えておいてね。
「賞与100万円!」と聞くとすごく多そうに思えるけど、手取りはそれより少ないことを知っておくと、将来のお金の計画を立てるときに役立つよ。
賞与と年収・将来の年金はどう関係する?
賞与は今もらえるお金だけじゃなく、将来のお金にも影響してくる。この関係を知っておくと、お金の見通しがぐっと立てやすくなるよ。
年収への影響
年収(つまり1年間にもらえるお金の合計)は「月給×12ヶ月+賞与」で計算することが多い。同じ月給の会社でも、賞与の有無・金額によって年収は大きく変わる。
例えば、月給25万円の人が「賞与なし」の会社にいると年収は300万円。「賞与が年2回・合計4ヶ月分(100万円)」の会社なら年収は400万円になる。月給だけで会社を比べると実態を見誤るから、年収全体で比べるのがポイントだよ。
将来の年金への影響
厚生年金(つまり会社員が加入する年金制度)は、給与だけじゃなく賞与からも保険料が引かれて、その分が将来もらえる年金額に反映される。賞与が多い人は保険料もたくさん払う分、将来もらえる年金が少し多くなる仕組みなんだ。
老後に毎月もらえる年金は「今まで払ってきた保険料の合計」に基づいて計算されるから、賞与が多い職場で働いた期間が長いほど、将来の年金も増えやすい。今すぐには関係なさそうに見えるけど、積み重ねが大事な部分だよ。
賞与を賢く使うコツ
まとまったお金が入ってくる賞与は、使い方を考えておくと将来の自分が助かる。
- 貯蓄に回す:全額使わず、一部を「緊急用の貯金(生活費の3〜6ヶ月分が目安)」に積み立てる
- 大きな買い物に充てる:毎月の給料では買いにくい家電や旅行などに計画的に使う
- 投資に回す:NISAなどを使って資産を増やすきっかけにする(ただし余裕分だけで無理はしない)
- ローン・借金の返済に使う:利息がかかっているお金は早く返した方が長い目で見てお得
もらったらすぐ全部使ってしまう「ボーナス払い」の習慣がついてしまうと、賞与がない年や減った年に生活が苦しくなることもある。賞与は「あったらラッキー」くらいのつもりで、ない前提で生活費を計算しておくのが安全だよ。
賞与にまつわるよく聞く言葉・用語まとめ
賞与の話が出るときに一緒によく使われる言葉をまとめておくよ。これを知っておくと、大人の会話についていきやすくなる。
査定(さてい)
査定とは、会社が社員の働きぶりを評価して点数やランクをつける作業のこと。賞与の金額は査定の結果に基づいて決まることが多い。「査定が良かった」=「評価が高かった」ということで、ボーナスが増える要因になる。
業績連動型賞与
業績連動型賞与とは、会社の売上や利益に連動して賞与の金額が変わる仕組みのことだよ。会社が儲かれば賞与が増え、業績が悪ければ減る。安定した会社より成長中の会社に多い傾向がある。
寸志(すんし)
寸志とは、賞与よりずっと少ない金額の「気持ち程度のお礼」という意味の言葉。アルバイトが季節ごとにほんの少しだけボーナス的なお金をもらうとき「寸志」と呼ばれることがある。賞与という大きなまとまりではなく、感謝の気持ちとして出される少額のお金、というニュアンスだよ。
決算賞与
決算賞与とは、会社の決算(つまり1年間の収支をまとめる時期)に合わせて、業績が特に良かった年に出る臨時のボーナスのこと。通常の夏・冬の賞与とは別に追加で出ることがあるから、業績が好調な会社では年3回ボーナスが出ることもある。
標準賞与額
標準賞与額とは、社会保険料の計算に使う「賞与金額の基準値」のこと。賞与の総額から1000円未満を切り捨てた金額が標準賞与額になって、この金額に保険料率を掛けて社会保険料が計算される。少し難しいけど、将来の年金計算にも使われる大事な数字なんだ。
