任意継続保険って何?わかりやすく解説

会社を辞めたあと、「健康保険けんこうほけんってどうすればいいの?」って焦ったことない?突然「保険証が使えなくなる」って言われたら、病院にもいけないし不安だよね。でも安心して。会社員が退職したときに使える「任意継続保険」という制度があって、それを知っておくだけで選択肢がグッと広がるんだ。この記事を読めば、任意継続保険の仕組み・メリット・注意点がぜんぶわかるよ。

会社を辞めたら、保険証ってどうなるの?すぐに使えなくなっちゃうの?

退職した日の翌日から、会社の健康保険けんこうほけんの資格はなくなるよ。でも任意継続保険を使えば、同じ保険に最長2年間そのまま入り続けることができるんだ。手続きすれば保険証も発行してもらえるよ。
じゃあ、タダで続けられるってこと?

それはちょっと違うんだ。会社に勤めているときは、保険料を会社と自分で半分ずつ払ってたよね。でも任意継続保険を使うと、会社の分もぜんぶ自分で払うことになる。つまり保険料がだいたい2倍になるイメージだよ。ただし上限額が決まっているから、もともと給料が高かった人は2倍よりも安く済むことも多いよ。
国民健康保険けんこうほけんに入るのと、どっちがいいの?

人によって違うけど、一般的に退職前の収入が高かった人ほど任意継続保険のほうが安くなりやすいんだ。国民健康保険けんこうほけんは前年の収入をもとに計算するから、バリバリ働いてた人には高くなりがち。どっちが得かは、実際に両方の金額を比べてみることが大事だよ。
申し込みって難しい?期限とかある?

手続き自体はそんなに難しくないけど、退職した日の翌日から20日以内に申請しないといけないのが超大事なポイント!この期限を過ぎると、絶対に任意継続保険には入れなくなっちゃうから、退職が決まったらすぐに動きだしてね。
📝 3行でまとめると
  1. 退職後も会社の健康保険けんこうほけんを使い続けられる制度が 任意継続保険 で、最長2年間有効だよ
  2. 保険料は会社の分も自分で払うので 約2倍 になるけど、上限があるから高収入だった人はお得になりやすいよ
  3. 申請の期限は退職翌日から 20日以内 で、過ぎると絶対に入れないから注意が必要だよ
目次

もうちょっと詳しく

任意継続保険は、正式には「任意継続被保険者制度」と呼ばれていて、健康保険けんこうほけん法という法律に定められた制度だよ。会社員として働いているとき、みんなは「健康保険けんこうほけん」という公的な保険に入ってるよね。これは病院にかかったときに医療費の一部を国や保険組合が負担してくれる仕組み。会社を辞めると普通はこの保険の資格を失うんだけど、一定の条件を満たしていれば2年間だけ「引き続き同じ保険を使わせてください」とお願いできる制度が任意継続保険なんだ。国民健康保険けんこうほけんとの大きな違いは、傷病手当金しょうびょうてあてきんや出産手当金などの給付が使える保険組合もあるという点。転職活動中や起業準備中など、しばらく収入がない時期にはとても心強い選択肢だよ。

💡 ポイント
申請は退職後20日以内!期限を過ぎると入れないので、退職が決まったらすぐ確認しよう

⚠️ よくある勘違い

❌ 「任意継続保険は無料か格安で続けられる」
→ 在職中は会社が保険料の半分を負担してくれていたけど、退職後は自分でぜんぶ払うため、保険料は基本的に2倍前後になるよ。「任意」という言葉に「安そう」なイメージを持ちがちだけど、それは誤解なんだ。
⭕ 「保険料は増えるけど、上限があるから場合によっては国保より安い」
→ 任意継続保険の保険料には上限額が設定されているから、退職前の給料が高かった人は国民健康保険けんこうほけんより安くなるケースが多い。どちらが得かは必ず金額を比較してから決めようね。
なるほど〜、あーそういうことか!

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任意継続保険ってそもそも何?仕組みをイチから理解しよう

会社員が当たり前のように使っている「健康保険けんこうほけん」って?

まず前提として、健康保険けんこうほけんの話をしておこう。会社員として働いている人は、「健康保険けんこうほけん(社会保険)」に自動的に加入してるんだ。これは、病院でかかった医療費のうち3割だけ自己負担すれば済む、つまり残りの7割を保険が出してくれる仕組みだよ。毎月の給料から「健康保険料けんこうほけんりょう」として天引きされてるやつだね。

このとき大事なのが、保険料の負担の仕方。実は保険料は「自分:会社=50:50」で折半されてるんだ。たとえば月の保険料が2万円だとしたら、自分が1万円・会社が1万円を払ってる。会社員のうちは気づかないけど、会社がひっそりと半分払ってくれてたんだよ。

退職したらどうなるの?

会社を辞めた翌日から、この健康保険けんこうほけんの資格はなくなる。つまりそれまで使ってた保険証が使えなくなるんだ。じゃあその後どうするか、選択肢は3つあるよ。

  • 任意継続保険:今まで入っていた健康保険けんこうほけんにそのまま最長2年間加入し続ける
  • 国民健康保険けんこうほけん:市区町村が運営する保険に新たに加入する
  • 家族の扶養に入る:配偶者や親などの健康保険けんこうほけんの扶養家族になる

③はタダで入れるからお得だけど、収入要件(年収130万円未満など)を満たす必要があるよ。どれを選ぶかは、自分の状況によって変わってくる。この記事では①の任意継続保険を深掘りしていくよ。

「任意継続」って名前の意味は?

「任意」というのは「自分の意志で選ぶ」という意味。つまり「自分が希望するなら、会社の保険に引き続き入っていいですよ」という制度なんだ。強制じゃなくて自分で選ぶ、だから「任意」継続なんだよ。スマホのプランで「今のまま継続しますか?」って聞かれる感じに近いかな。

誰が使えるの?任意継続保険の加入条件をチェックしよう

2つの条件を両方満たす必要がある

任意継続保険に入れるのは、以下の2つの条件を両方クリアした人だよ。

  • 条件① 退職日までに継続して2ヶ月以上、健康保険けんこうほけんに加入していたこと
  • 条件② 退職日の翌日から20日以内に申請すること

条件①は、「ちょっと試しに働いてすぐ辞めた」みたいな人は使えないよ、ということ。2ヶ月以上ちゃんと加入してた人が対象だよ。短期のアルバイトや試用期間しようきかんだけだと対象外になることもあるから注意してね。

20日という期限は絶対に守ること

条件②の「20日以内」というのは、本当に厳格なルールだよ。普通の手続きって、少し遅れてもなんとかなることが多いじゃない?でもこの20日は例外なし。1日でも過ぎたら、絶対に任意継続保険には入れなくなる。

退職後って引越しや荷物整理、転職活動でバタバタしがちだよね。「あとで申請しよう」と思っていたら期限を過ぎた、というのがよくある失敗談。退職が決まったら、まず20日のカウントダウンを頭に入れておこう。

自己都合退職でも会社都合退職でも使える

「自分で辞めたんだから任意継続保険は使えないんじゃないの?」と思う人もいるけど、それは間違い。自己都合退職(自分から辞めた場合)でも会社都合退職(リストラなど)でも、2ヶ月以上加入していれば使えるよ。辞め方は関係ないんだ。

保険料はいくらかかるの?計算の仕方と上限を知ろう

基本は「退職時の給料×保険料率」で決まる

任意継続保険の保険料は、退職したときの給料(正確には「標準報酬月額」という金額)をもとに計算するよ。「標準報酬月額」というのは、つまり給料を一定の区分に当てはめた金額のことで、保険料の計算に使う基準値のこと。この金額に保険料率(だいたい10〜12%くらい)をかけた金額が、1ヶ月の保険料になるよ。

在職中は会社が半分払ってくれてたから自分の負担は半分だったけど、任意継続だと全額自分払い。だから単純計算で2倍になるイメージだね。月給30万円だった人なら、月に1万5000円払ってたのが3万円になる感じ。

上限額があるから高収入の人はお得になりやすい

ただし、任意継続保険の保険料には上限が設けられているよ。上限の基準となる標準報酬月額は、加入している健康保険けんこうほけん組合によって違うけど、協会けんぽ(全国健康保険けんこうほけん協会)の場合は標準報酬月額30万円が上限の目安になっていることが多い。

つまり、退職前の給料が高かった人ほど、任意継続保険の保険料の「お得感」が出やすいんだ。月給50万円だった人が国民健康保険けんこうほけんに入ると前年収入ベースでかなり高い保険料を請求されることがあるけど、任意継続なら上限でキャップがかかるから安くなるケースがあるよ。

国民健康保険けんこうほけんとの比較は必ずやろう

大事なのは、「どちらが安いか実際に計算する」こと。計算方法はそれぞれ違うから、退職前に以下の2つを調べてみよう。

  • 任意継続保険の場合:加入中の健康保険けんこうほけん組合に問い合わせれば教えてもらえるよ
  • 国民健康保険けんこうほけんの場合:住んでいる市区町村の窓口か、HPのシミュレーターで試算できるよ

一概に「任意継続のほうが安い」とは言えないし、逆に「国民健康保険けんこうほけんのほうが必ず安い」とも言えない。前年の収入・住んでいる地域・扶養家族の有無などで結果が変わるから、面倒くさがらずに比較してみてね。

任意継続保険のメリット・デメリットをまるっと整理しよう

メリット①:傷病手当金しょうびょうてあてきんが引き続き使えることがある

健康保険けんこうほけんには「傷病手当金しょうびょうてあてきん」という制度があるよ。これは、病気やケガで仕事を休まなければいけなくなったとき、給料の約3分の2を最長1年半もらえるお金のこと。国民健康保険けんこうほけんにはこの制度がないんだ。

在職中に傷病手当金しょうびょうてあてきんを受け取っていた人は、任意継続保険に切り替えても継続して受け取れるケースがあるよ(条件あり)。病気療養中に退職した人などには、この点がとても重要になってくるよ。

メリット②:手続きが比較的シンプル

国民健康保険けんこうほけんへの切り替えは市区町村の窓口での手続きが必要だけど、任意継続保険は加入していた健康保険けんこうほけん組合に申請するだけでOK。手続きの場所が変わらないから、ある意味シンプルだよ。

デメリット①:保険料が上がる

さっき説明した通り、会社が払ってた分も自分で負担するから保険料は増えるよ。生活費の計算をしっかりしておかないと、退職後に「保険料が高すぎて生活が苦しい」なんてことになりかねないよ。

デメリット②:収入が激減しても保険料が変わらない

国民健康保険けんこうほけんは、前年の収入が下がれば翌年の保険料が下がる仕組みだよ。でも任意継続保険は退職時の給料をもとに計算されるから、「退職後は無収入になったのに保険料は在職時と同じ水準」という状況になる。失業が長引いた場合には、最終的に国民健康保険けんこうほけんに切り替えたほうが安くなることもあるんだ。

デメリット③:2年間という期限がある

任意継続保険は最長2年間しか使えない。2年経ったら必ず国民健康保険けんこうほけんか家族の扶養に切り替えることになるよ。もし2年後も転職先が決まっていない場合はまた手続きが必要になるから、長期計画で考えておくことが大事だよ。

申請の手順と注意点。退職後にやるべきことを確認しよう

STEP1:退職前に加入している健康保険けんこうほけん組合を確認する

まず、自分が加入している健康保険けんこうほけんが「協会けんぽ」なのか「組合健保(会社独自の健康保険けんこうほけん組合)」なのかを確認しよう。保険証に書いてあるよ。それぞれ申請先が違うから、最初に確認しておくとスムーズだよ。

  • 協会けんぽの場合:全国健康保険けんこうほけん協会の都道府県支部に申請
  • 組合健保の場合:その健康保険けんこうほけん組合に直接申請

STEP2:退職日翌日から20日以内に申請書を提出する

健康保険けんこうほけん任意継続被保険者資格取得申出書」という申請書を提出するよ。名前は長いけど、要は「任意継続に入りたいです」という書類。多くの場合、郵送でも手続きできるよ。

必要なものは以下の通り。

  • 申請書(各保険組合のHPからダウンロードできることが多い)
  • 在職中の保険証(返却用)
  • 本人確認書類(マイナンバーカードなど)

STEP3:保険料を払って新しい保険証を受け取る

申請が通ったら、新しい保険証が送られてくるよ。それと同時に保険料の納付書も届くから、期限内に支払いをしよう。保険料の支払いを1日でも滞納すると、任意継続の資格が自動的に喪失(つまり終了)してしまうから気をつけてね。コンビニ払いや口座振替に対応していることも多いよ。

途中でやめることはできるの?

以前は「一度任意継続に加入したら2年間は脱退できない」というルールがあったんだけど、2022年1月の法改正で、自分の意志で任意継続をやめられるようになったんだ。つまり、転職先が決まって新しい健康保険けんこうほけんに入ることになったときや、途中で国民健康保険けんこうほけんのほうが安くなったと判断したときに、途中脱退できるよ。これはかなり使いやすくなった改正だよ。

退職後の保険選びは「最初の選択が全て」ではなくなってきているから、まずは任意継続を選んでみて、途中で比較しながら判断するという柔軟な使い方もできるようになったんだ。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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