株の世界って、儲ける・儲けないの話ばっかりで、ついつい「いかに大きく稼ぐか」ばかり考えてしまうよね。でも投資でもっと大事なことがあるんだ。それが「損をしない工夫」。今回は、景気が悪くなっても安定している「ディフェンシブ株」について、その特徴・メリット・デメリット、そしてどんな時に買うべきかまで、この記事を読めばすべてわかるよ。
- ディフェンシブ株は、景気が良い時も悪い時も、人間が常に必要とする企業の株のこと
- 電力・ガス・食品など生活に欠かせないサービスを提供する企業が多く、株の値段が安定しているのが特徴
- 大きく儲かることは期待できないけど、配当金が安定してもらえて、損をしにくい投資スタイル
もうちょっと詳しく
ディフェンシブ株を選ぶ時の基準は「その企業がなくなることはあり得るか」という問い。電力会社がなくなることはないよね。ガスだって、水道だって、スーパーで買える食べ物だって。人間が生きていく上で、どんな景気でも必要な「ライフライン」や「日用品」を扱う企業ほど、ディフェンシブ株に近いんだ。だからこそ、銀行や保険会社なども、ディフェンシブ株として扱われることが多いんだよ。
「人間が絶対に必要とするものを売ってる企業」=「景気に強い企業」
⚠️ よくある勘違い
→ そんなことはない。企業が経営危機に陥ったり、競争に負けたりすれば、株の値段は下がる。あくまで「景気の変動には強い」というだけ。
→ これが正しい。景気が悪くなっても売上が減りにくい企業だから、株の値段が大きく下がりにくいんだ。だからこそ「守りの投資」と呼ばれるんだよ。
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ディフェンシブ株の代表的な種類を知ろう
電力・ガス・水道(インフラ関連)
ディフェンシブ株の最強の代表選手が、電力会社・ガス会社・水道事業者だね。考えてみてよ。あなたの家は毎日電気を使うし、冬のお風呂だってガスで温めるし、毎日のお水は水道から出す。景気が良かろうが悪かろうが、これらは「絶対に必要」なんだ。だから、電力会社の売上は毎年ほぼ同じ。株を持っていれば、毎年決まった配当金がもらえるわけ。家族が増えても減っても、その家庭の電気使用量は大きく変わらないじゃない。それと同じで、世の中全体の電力需要だって、大きく変動しないんだよ。
ただし、日本の電力会社の配当金は昔ほど高くない。なぜなら、太陽光発電などの新しいエネルギーが増えてきて、競争が厳しくなってるから。火力発電で利益を出していた昔と違い、今は環境問題への対応に大きなお金がかかってるんだ。でも、それでもなお「生活に欠かせない」ことは変わらない。だから、株の値段がガクンと下がる心配は少ないんだ。給料が少し減っても、電気代は払わないといけないでしょ。それと同じ理屈なんだよ。
ガス会社も同じ理屈。冬は暖房に使うし、キッチンの調理にも使う。あるいは、ガス湯沸かし器でお湯を作ってる家庭も多いね。景気が悪くなって「ガスを止めよう」なんて考える人は、ほぼいないよね。そういう意味で、電力・ガス・水道の企業は、ディフェンシブ株の王様なんだ。もし社会全体が不景気になったとしても、こういう企業の営業利益(つまり、売上から経費を引いた利益)は、ほぼ変わらないんだよ。
食品・日用品メーカー
スーパーマーケットで毎日見かける、食べ物を作ってる会社。それから、トイレットペーパーとか洗剤とか、日用品の会社もディフェンシブ株の代表だね。理由は簡単。人間は毎日ご飯を食べるし、体も汚れるから洗わないといけないし、トイレットペーパーだって絶対に必要。景気が良い時も悪い時も、これらの必要性は変わらないんだ。だから、このカテゴリの企業は「ビジネスの予測がしやすい」んだよ。
食品メーカーで言えば、精米会社、味噌・醤油メーカー、牛乳・乳製品メーカー、パンメーカーなんかがそう。昔から「食べ物」と「日用品」は、景気の影響を一番受けにくい商売だったんだ。なぜなら、景気が悪い時こそ、人々は「手作りの食事」に切り替えて、家で食べることが増えるから。むしろ、基本的な食品や日用品の需要は、景気が悪い時の方が上がることだってあるんだよ。だから、これらの企業は何十年も安定して利益を出し続けてるんだ。
もちろん、一部の食品メーカーは「景気が良い時に買う、ちょっと贅沢な食べ物」を作ってたりする。例えば、高級チョコレートとか、特別な時期の限定菓子とか。そういう会社は景気の影響を受けやすい。けど、毎日のご飯になるような「基本的な食べ物」を売ってる企業、つまり「ご飯、味噌汁、漬物」みたいな基本食を供給する企業は、非常に安定してるんだ。
医薬品・医療関連企業
病気になるのは、景気が良い時も悪い時も同じだよね。むしろ、景気が悪い時こそ、ストレスで病気になる人も増えたりする。だから、医薬品メーカーや医療機器メーカーも、ディフェンシブ株として知られてるんだ。何か体がおかしい、病気になったら、景気なんか関係なく病院に行くし、お医者さんに言われたお薬は買わなきゃいけないじゃない。
風邪薬、頭痛薬、糖尿病の薬、血圧降下剤。こんなものは「景気が良いから買おう」「景気が悪いから買わない」なんて判断をする人はいない。むしろ、景気が悪くてストレスが増えると、そういう薬の需要は増えるんだ。医者に言われたら買わなきゃいけないし、病気の時には絶対に欲しい。そういう意味で、医薬品企業の売上は非常に安定してるんだ。だから配当金も安定してるんだよ。
ただし、医薬品企業の株を買う時は注意が必要。なぜなら、新しい薬の開発に成功すれば利益が大きく増えるし、逆に特許が切れると売上が下がるから。医薬品業界は「基本的には安定してるけど、企業ごとの違いが大きい」という特徴があるんだ。つまり、「どの企業を選ぶか」がすごく重要なんだよ。良い新薬を開発した企業と、そうじゃない企業では、利益が全然違うんだから。
銀行・保険会社
銀行や保険会社も、景気が良い時も悪い時も、人間が利用する。景気が悪くなって「銀行を使うのをやめよう」なんて人はいないし、保険だって「何かあった時のための備え」だから、景気とは関係なく必要だね。むしろ、景気が悪い時こそ、人々は「万が一に備えたい」という気持ちが強くなるんだ。
銀行は、人々がお金を預ける場所。給料が銀行口座に入るし、お金を引き出したり送ったり、ローンを組んだりするのも銀行だ。保険会社は、病気や事故、ケガに備えるための存在。どちらも「人間の不安を安心に変える」サービスを提供してるんだ。だから、企業が倒産する心配は少ないし、配当金も比較的安定してる。何千万人という顧客を持ってる大きな企業だから、景気の変動の影響は小さいんだよ。
ただし、金利が上がったり下がったりすると、銀行の利益は変わることがある。また、世界的な金融危機が起きると、保険会社も大きな打撃を受けることがある。だから「景気には強いけど、金融システムの変化には敏感」という、ちょっと特殊な特徴があるんだ。例えば、2008年のリーマンショックの時には、銀行も保険会社も大変だったんだよ。
ディフェンシブ株のメリットとデメリット
メリット①:配当金が安定している
ディフェンシブ株の一番大きなメリットが、毎年決まった配当金がもらえることだね。例えば、ある電力会社の株を100株持ってたとして、1株あたり100円の配当金がもらえるなら、毎年10,000円の配当金を受け取れるわけ。景気が悪い年も、その金額はほぼ変わらない。数円変動することはあるけど、劇的に減ったり増えたりはしないんだ。
これは、投資の初心者にはすごく心強いんだ。だって、株を買ったはいいけど「損をしたらどうしよう…」って心配なことが多いじゃない。でも、配当金が毎年決まってもらえるなら「とりあえず、この分で利益が出てる」という安心感が持てるんだよ。配当金だけで株の購入金額を回収できる日が来るから、その後は「ぜんぶ利益」だと考えることもできるんだ。
さらに、その配当金をまた別の株に投資する人も多い。つまり、「配当金で得た利益を、また投資に回して増やす」という戦略ができるわけ。これを複利効果と言うんだけど、つまり「利益が利益を呼ぶ」という、長期投資の最強の武器になるんだ。毎年配当金をもらって、それを再投資して、また配当金をもらって…という風に、雪だるま式に資産が増えていくんだよ。
メリット②:景気の悪化に強い
景気が悪くなると、多くの企業の株は値段が下がる。自動車メーカーなんか、景気が悪い時期は本当に大変だ。「新しい車を買おう」という気になる人が減るから。でも、ディフェンシブ株は違う。人間が毎日必要とするものを売ってるから、景気が悪くなっても売上は減らない。だから、株の値段も大きく下がらないんだ。
つまり、世界中で「経済危機が来るかもしれない」みたいなニュースが流れたとしても「あ、ディフェンシブ株なら大丈夫」と安心できるわけ。これは、長期投資をする人にとって、非常に重要な特徴なんだよ。景気が悪い時こそ、株の値段が下がるのが怖い。でも、ディフェンシブ株なら「景気が悪い→他の株は下がるけど、うちはほぼ変わらない」という保険になるんだ。
メリット③:初心者向けの投資
ディフェンシブ株は、投資初心者にはぴったりな選択だね。理由は、企業の将来が読みやすいから。電力会社の10年後は?まず、今と同じくらい安定してるはず。日本に人間がいる限り、電気は必要だから。食品メーカーの10年後は?やっぱり、食べ物は人間の必需品だから、売上は変わらないはず。
つまり、複雑な経営分析とかしなくても「人間が必要とするもの=安定した利益」という簡単な論理で選べるんだ。だから、投資の知識がない初心者でも、比較的選びやすいんだよ。株を選ぶ時って、その企業の将来がどうなるか予測しなきゃいけない。でも、ディフェンシブ株なら「今と同じことをやってれば大丈夫」って感じだから、予測が簡単なんだ。
デメリット①:大きく儲かりにくい
ディフェンシブ株の最大のデメリットが「大きく儲かりにくい」ということ。景気が良い時に、自動車メーカーやIT企業の株を買うと、2倍、3倍に値段が上がることもある。例えば、ベンチャー企業のIT企業とか。でも、ディフェンシブ株は?値段の上がり方が緩やかなんだ。毎年ほぼ同じペースで、ゆっくり上がっていくって感じだね。
例えば、100万円を電力会社の株に投資したとしよう。配当金は毎年5万円くらいもらえるかもしれない。毎年5万円。でも、株の値段そのものは、20年後にどのくらい上がってるか?ほぼ変わってないかもしれないんだ。つまり、100万円で買った株が、20年後も100万円くらいの値段のまま。配当金で年5万円×20年=100万円の利益。合計200万円。一方、IT企業の株なら、20年後に1000万円になってるかもしれない。そっちの方が儲かるじゃん、って思いませんか?
つまり、ディフェンシブ株は「大きく儲ける」投資ではなくて「着実に稼ぐ」投資なんだ。若い時に「人生、全部ディフェンシブ株で行こう」なんて思ったら、老後の資産は意外と少ないかもしれない。だから、ディフェンシブ株だけじゃなくて、成長株とのバランスが大事なんだよ。
デメリット②:経営環境の変化に弱いことがある
「景気には強いけど、社会の変化には弱い」という特徴がディフェンシブ株にはあるんだ。例えば、電力会社を考えてみよう。今まで「火力発電」で利益を出してきた。火力発電というのは、石油や石炭を燃やして発電する方法だね。でも、世界中で「CO2を減らそう」という流れになって、太陽光発電や風力発電に移ってきた。
そうなると、火力発電の電力会社の利益は減っちゃう。これは「景気が悪い」からじゃなくて、「社会のシステムが変わった」からなんだ。ディフェンシブ株は、こういう「産業全体の転換期」に弱いんだよ。景気の悪さには強いけど、「この業界は今後ダメになるかもな」という変化には対応できないんだ。
もう一つの例が、新聞社とか出版社。昔は「毎日新聞が必要」って感じで、かなりディフェンシブ株的だった。でも、インターネットが普及して、誰もが無料でニュースを読めるようになった。そしたら、新聞社の利益はガクンと下がったんだ。つまり、ディフェンシブ株だからって、絶対に安全ってわけじゃないんだよ。
デメリット③:つまらないと感じる人も多い
正直に言うと、ディフェンシブ株は「つまらない」という弱点もある(笑)。だって、毎日のニュースに「この電力会社の株が急上昇!」なんてことはないし、配当金も毎年ほぼ同じ。投資の面白さは「えっ、こんなに上がった!」みたいなサプライズにあるのに、ディフェンシブ株にはそれがない。毎年ほぼ予定通り。ホントつまらないんだ。
だから、若い人の中には「ディフェンシブ株なんて退屈」って思う人も多いんだ。SNSで「俺の株、今日100万円儲かった!」みたいな投稿を見ると、自分のディフェンシブ株なんて「毎年5万円の配当金」では物足りなく感じるかもしれないね。でも、その「退屈さ」こそが、実は安全性の証拠でもあるんだよ。
ディフェンシブ株を買う時の重要なポイント
景気が悪くなる予兆の時期を狙う
ディフェンシブ株の買い時は「景気が悪くなってきた時期」だね。なぜなら、景気が悪くなると、人々は「安定した企業の株がほしい」と思い始めるから。そうなると、ディフェンシブ株の値段も一緒に上がっちゃう。つまり、「他の人が慌てて買う前に、先に買っておこう」という作戦なんだ。
例えば、ニュースで「景気が悪くなるかもしれない」という話が出始めた時点で、まだ多くの人はディフェンシブ株に注目してない。でもその後、本当に景気が悪くなってくると「あ、ディフェンシブ株が安全だ」って気づいた人たちが一気に買い始める。そうすると、値段が上がっちゃう。だから、まだ誰も注目してない時期に買っておくと、「先乗り利益」という、安く買えたぶんの利益が出るんだよ。
ポートフォリオのバランスを考える
投資の基本は「卵をすべて一つのカゴに入れるな」という言い方だね。つまり、全部ディフェンシブ株にするんじゃなくて、その他の成長株も混ぜるってことが重要なんだ。なぜなら、「安定性」と「成長性」は、両立しにくいから。成長株で大きく儲ける可能性を残しつつ、ディフェンシブ株で安定を確保する。これがバランスの取れた投資方法なんだよ。
例えば、「ポートフォリオの60%はディフェンシブ株で安定を狙って、40%は成長株で大きく儲ける」みたいな配分にすることで、安全性と成長性のバランスを取るわけ。年齢が若いなら、成長株の比率を高めてもいいし(例えば70%成長株、30%ディフェンシブ)、老後に近づいたらディフェンシブ株の比率を高めるとか(70%ディフェンシブ、30%成長株)。その時々で調整できるんだよ。
配当金の利回りをチェックする
ディフェンシブ株を買う時は「配当金がどのくらいもらえるか」という配当利回りをチェックすることが大事だね。つまり「100万円投資して、毎年いくら配当金がもらえるのか」という比率を見るわけ。例えば「配当利回り3%」なら「100万円投資したら、毎年3万円の配当金がもらえる」ということ。計算式は「年間配当金÷株の購入金額×100」だね。
例えば「配当利回り5%」なら「毎年5万円もらえる」んだ。当然、配当利回りが高い方がお得だけど、高すぎると「その企業は利益が少なくなってて、配当金を減らすかもしれない」という危険信号でもあるんだよ。つまり、「利回りが高すぎるのは理由がある」ってわけ。相場より高い利回りの企業を見つけたら、なぜそんなに高いのかを調べてみることが大事なんだ。
複数の企業に分散させる
たとえディフェンシブ株でも、一社だけに集中投資するのは危ない。電力会社がいい例だけど「この電力会社の経営危機」みたいなことだって、絶対起きないわけではないんだ。自然災害で発電所が壊れるかもしれないし、技術が古くなって競争に負けるかもしれない。何があるかはわからないんだよ。
だから、電力会社にも投資して、ガス会社にも投資して、食品メーカーにも投資して…という風に、複数の企業に分散させることが大切。そうすれば「万が一、ある企業が経営危機になっても、他の企業の利益でカバーできる」という保険になるんだよ。全部の企業が同時にダメになることはまずないから、これが「安全な投資」の基本なんだ。
