手取り額って何?わかりやすく解説

「月給25万円もらってるのに、なんか思ってたより少ないな…」って感じたことない?実際に口座に振り込まれる金額が、求人票に書いてある金額より全然少なくてびっくりした、なんて経験をした人も多いはず。その「実際に受け取る金額」のことを手取り額って言うんだけど、なぜ減るのか・どうやって決まるのか、この記事を読めばちゃんとわかるよ。

求人サイトで「月給20万円」って書いてあったのに、初めてもらった給料明細を見たら17万円しか入ってなかったんだけど…これって会社に騙されてる?

騙されてないよ!求人票に書いてある「月給20万円」は額面がくめん(がくめん)っていって、税金や保険料を引く前の金額なんだ。そこからいろんなものが引かれた後に残る金額が手取り額。つまり「実際に自分の財布に入ってくるお金」のことだよ。
じゃあ、何が引かれてるの?そんなに取られちゃうの?

主に引かれるのは3つ。①社会保険料しゃかいほけんりょう健康保険けんこうほけん厚生年金こうせいねんきん雇用保険こようほけん)、②所得税しょとくぜい、③住民税じゅうみんぜいだよ。合計すると手取りは額面がくめん約75〜85%くらいになることが多い。月給20万円なら15〜17万円くらいになるイメージだね。
社会保険料しゃかいほけんりょうって何に使われるの?取られるだけ損な気がするんだけど…

全然損じゃないよ!健康保険けんこうほけんは病院代が3割負担で済むようになるお金、厚生年金こうせいねんきんは老後にもらえる年金のための積み立て、雇用保険こようほけんはリストラされたときに失業給付しつぎょうきゅうふがもらえる保険だよ。将来の自分への投資みたいなイメージだね。しかも会社が半分払ってくれてるんだよ。
え、会社も払ってくれてるの!?じゃあ実際の「コスト」はもっと大きいってこと?

そういうこと!会社があなたに払う実際のコストは「額面がくめん+会社負担の社会保険料しゃかいほけんりょう」で、額面がくめんの約115〜120%になることもある。だから月給20万円の人を雇うために会社は23〜24万円くらい使ってるんだよ。この仕組みを知っておくと、給与交渉のときにも役立つよ。
📝 3行でまとめると
  1. 手取り額とは、額面がくめんから税金・保険料を引いた後に実際に受け取る金額のことで、額面がくめんの75〜85%が目安
  2. 引かれるのは主に社会保険料しゃかいほけんりょう健康保険けんこうほけん厚生年金こうせいねんきん雇用保険こようほけん)・所得税しょとくぜい住民税じゅうみんぜいの3種類
  3. 社会保険料しゃかいほけんりょうは会社が半分負担してくれるので、将来の保障や医療費の軽減につながる「捨て金」ではない
目次

もうちょっと詳しく

手取り額を理解するには「控除こうじょ(こうじょ)」という言葉を知っておくと便利だよ。控除こうじょとは「引き算するもの」という意味で、給与明細には「控除こうじょ合計」として引かれる金額がまとめて書いてあることが多い。社会保険料しゃかいほけんりょうは毎月ほぼ同じ金額だけど、所得税しょとくぜいは月によって変わることがある。住民税じゅうみんぜいは前年の収入をもとに計算されるから、社会人1年目は6月まで天引きがなかったりするんだ。給与明細を一度じっくり読んでみると「あ、こんなに細かく書いてあるんだ」って気づきがあるよ。自分のお金の流れを把握するのは、大人として絶対知っておきたいスキルだよ。

💡 ポイント
給与明細の「控除こうじょ」欄を毎月チェックする習慣をつけよう!

⚠️ よくある勘違い

❌ 「年収400万円の人は毎月33万円もらってる」
→ 年収を12で割っただけで手取りを計算してしまう間違い。額面がくめんベースの計算なのでリアルな生活費の計算には使えない。
⭕ 「年収400万円の手取りは約310〜330万円、月25〜27万円程度」
→ 税金・保険料を引いた後の金額で生活費を考える必要がある。家賃や食費の予算は必ず手取りベースで立てよう。
なるほど〜、あーそういうことか!

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手取り額とは?「額面がくめん」との違いをまず理解しよう

給与や年収の話をするとき、必ず出てくる2つの言葉がある。「額面がくめん(がくめん)」と「手取り(てどり)」だ。この2つをごっちゃにしてしまうと、就職・転職・一人暮らしの家賃計画など、あらゆる場面で「思ってたのと違う!」が起きてしまう。

額面がくめんとは何か

額面がくめんとは、税金や保険料を一切引く前の「まるっと全部の給与金額」のこと。つまり会社が「あなたに支払います」と約束した金額だ。求人票やオファーレターに書いてある「月給○○万円」「年収○○万円」はすべて額面がくめんベースで書かれている。

たとえるなら、スーパーで「1000円の商品」を買うとき、消費税しょうひぜいを足した1100円を実際に払うよね。額面がくめんはその「税込み前の1000円」みたいなもので、現実にもらえる金額とは違うんだ。

手取り額とは何か

手取り額とは、額面がくめんから税金・保険料などを全部引いた後に、実際に自分の銀行口座に振り込まれる金額のこと。「可処分所得(かしょぶんしょとく)」とも呼ばれる。つまり本当に自由に使えるお金のことだ。

家賃・食費・スマホ代・趣味のお金…生活に必要なすべてをやりくりするのは、この手取り額から。だから「いくら稼いでいるか」より「手取りがいくらか」のほうが、日々の生活には直結している数字なんだよ。

どのくらい差が出るの?

一般的に手取りは額面がくめん約75〜85%になると言われている。年収や家族構成によっても変わるけど、目安としてこんなイメージで覚えておこう。

  • 額面がくめん月給 20万円 → 手取り 約15〜17万円
  • 額面がくめん月給 30万円 → 手取り 約23〜25万円
  • 額面がくめん月給 50万円 → 手取り 約37〜40万円

収入が高くなるほど税率も上がるので、高収入になるほど「引かれる割合」も少しずつ大きくなる。これを累進課税るいしんかぜい(るいしんかぜい)といって、つまり「稼ぐほど税率が上がる仕組み」のことだ。

給与から引かれる3つのお金の正体

手取り額を減らしている「犯人」は主に3つ。それぞれどんなものか、なぜ引かれるのかを理解しよう。ちゃんと知ると「損してる」じゃなくて「未来の自分への投資」だと思えてくるよ。

社会保険料しゃかいほけんりょう(しゃかいほけんりょう)

社会保険料しゃかいほけんりょうとは、病気・老後・失業などのリスクに備えるための「みんなで出し合うお金」のこと。会社員の場合、毎月の給与から自動的に天引きされる。主に3種類ある。

  • 健康保険料けんこうほけんりょう:病院に行ったとき、窓口での支払いが3割で済むための保険。大きな手術や入院でも費用が抑えられる「高額療養費制度」も使えるようになる。
  • 厚生年金保険料こうせいねんきんほけんりょう:老後にもらえる年金のための積み立て。会社員が払う「厚生年金こうせいねんきん」は、自営業者が払う「国民年金こくみんねんきん」より将来もらえる金額が多い。
  • 雇用保険こようほけん:会社を辞めたときや育児休業いくじきゅうぎょう中に給付金きゅうふきんをもらうための保険。かなり少額で、月給20万円なら月200〜300円程度だ。

しかも会社員の場合、社会保険料しゃかいほけんりょう会社が約半分を負担してくれている。自分が払っているのは半額だけ。自営業者は全額自己負担なので、これは会社員の大きなメリットだよ。

所得税しょとくぜい(しょとくぜい)

所得税しょとくぜいとは、1年間に稼いだ収入に対してかかる国への税金。毎月の給与から「だいたいこのくらい」と会社が計算して天引きし、年末に「年末調整ねんまつちょうせい」で正確な金額に調整される。

税率は5〜45%と幅広く、年収が高いほど税率も上がる仕組み(累進課税るいしんかぜい)。ただし稼いだ全額にかかるわけじゃなく、「基礎控除きそこうじょ」や「扶養控除ふようこうじょ」などを引いた後の課税所得かぜいしょとく(かぜいしょとく)に対してかかる。つまり控除こうじょが多いほど税金が少なくなるんだ。

住民税じゅうみんぜい(じゅうみんぜい)

住民税じゅうみんぜいとは、自分が住んでいる都道府県と市区町村に払う税金。学校・道路・ゴミ収集など地域のサービスを維持するためのお金だよ。

特徴的なのは「前年分の収入に対して翌年に払う」という仕組み。社会人1年目の人が6月から住民税じゅうみんぜいの天引きが始まるのはこのためで、4〜5月は引かれていなかったのに6月から突然手取りが減った!と驚く人も多い。月約1〜2万円(年収300〜400万円の場合)ほど引かれることが多いよ。

手取り額の計算方法を実際にやってみよう

「じゃあ実際どうやって計算するの?」と思ったよね。完全に正確な計算は難しいけど、大まかな手取り額を知る方法を教えるよ。就活中の給与チェックや、一人暮らしの家賃計算にとても役立つ。

ざっくり計算する方法

一番簡単な方法は「額面がくめん × 0.8」で計算すること。これで大まかな手取りの目安になる。

  • 月給20万円 × 0.8 = 約16万円
  • 月給25万円 × 0.8 = 約20万円
  • 月給30万円 × 0.8 = 約24万円

ただしこれはあくまで目安。独身か既婚か、扶養家族がいるかどうか、住んでいる地域の住民税じゅうみんぜい率などによって変わってくる。正確に知りたいなら「手取り計算ツール」でネット検索すると無料のシミュレーターがたくさん出てくるよ。

給与明細の読み方

実際に働いている人は給与明細を見れば正確な手取りがわかる。給与明細は大きく3つのブロックに分かれていることが多い。

  • 支給(しきゅう):基本給+各種手当(交通費・残業代ざんぎょうだいなど)の合計=額面がくめん
  • 控除こうじょ(こうじょ)社会保険料しゃかいほけんりょう所得税しょとくぜい住民税じゅうみんぜい=引かれる合計額
  • 差引支給額(さしひきしきゅうがく):支給合計 − 控除こうじょ合計=手取り額

「差引支給額」「実支給額」「振込支給額」など会社によって書き方が違うこともあるけど、一番下や右端に書いてある合計金額が手取りだよ。毎月チェックして「今月はなんで少ないんだろう」と考える習慣をつけると、お金の感覚が養われる。

手取り額が変わるタイミングと理由

手取り額は毎月ずっと同じわけじゃない。「先月より少ない」「急に増えた」ということが起きる。なぜそういうことが起きるのか、代表的なケースを知っておこう。

手取りが減るタイミング

  • 6月住民税じゅうみんぜいの天引き開始(社会人1年目は特に要注意)
  • 社会保険料しゃかいほけんりょうの見直し時期(9〜10月ごろ):4〜6月の給与をもとに1年間の社会保険料しゃかいほけんりょうが決まる「定時決定」がある。春に残業が多かった人は秋から保険料が上がることも
  • 昇給後:給与が上がると税率・保険料ともに上がるので、手取りの増加額は額面がくめんの増加より少なくなる

手取りが増えるタイミング

  • 年末調整ねんまつちょうせいの還付:12月の給与や翌年1月に「還付金」として戻ってくることがある。払いすぎた所得税しょとくぜいが返ってくる仕組みだ
  • 扶養家族が増えたとき:結婚して配偶者を扶養に入れたり、子どもが生まれたりすると控除こうじょが増えて税金が下がる
  • iDeCoや生命保険料控除こうじょを使ったとき節税せつぜいの制度を活用すると所得税しょとくぜい住民税じゅうみんぜいが減る

「手取りが変わった!」と思ったらまず確認すること

給与明細の控除こうじょ欄を前月と比べてみよう。どの項目が増えた・減ったかがわかれば、理由が特定できる。「わからないから放置」ではなく、気になったら会社の経理・総務に聞くのが一番早い解決策だよ。

手取り額を少しでも増やすためにできること

引かれるお金を合法的に減らす方法がいくつかある。「節税せつぜい(せつぜい)」つまり税金を合法的に少なくする仕組みを使いこなすことで、同じ額面がくめんでも手取りを増やせる可能性があるんだ。

ふるさと納税ふるさとのうぜいを活用する

ふるさと納税ふるさとのうぜいとは、応援したい自治体に寄付すると、翌年の住民税じゅうみんぜい所得税しょとくぜいが減る制度のこと。しかも返礼品としてお米・肉・魚介類などがもらえる。2000円の自己負担でそれ以外は税金の減額として戻ってくるので、実質お得に地域の特産品をゲットできる。年収300万円なら年2〜3万円程度が上限の目安だよ。

iDeCo(個人型確定拠出年金かくていきょしゅつねんきん)を始める

iDeCoとは、自分で老後の年金を積み立てる制度で、掛け金が全額「所得控除しょとくこうじょ」になる。つまり積み立てた分だけ課税所得かぜいしょとくが減り、所得税しょとくぜい住民税じゅうみんぜいが少なくなる。月1万円積み立てると年間で数千円〜1万円以上の節税せつぜいになることも。ただし原則60歳まで引き出せないので、長期的な視点が必要だ。

生命保険・医療保険に入る

民間の生命保険・医療保険・個人年金保険などに加入すると「生命保険料控除こうじょ」が使えて所得税しょとくぜい住民税じゅうみんぜいが少し下がる。年間で最大で所得税しょとくぜい4万円・住民税じゅうみんぜい2.8万円の控除こうじょが受けられる。すでに保険に入っている人は年末調整ねんまつちょうせいで申告を忘れずに。

副業ふくぎょう収入がある場合は経費をしっかり計上する

フリーランスや副業ふくぎょうをしている人は、仕事に使ったパソコン・書籍・交通費などを「経費(けいひ)」として計上することで、課税所得かぜいしょとくを減らせる。確定申告かくていしんこく(かくていしんこく)、つまり1年間の収支を税務署ぜいむしょに報告する手続きを自分でやれば、払いすぎた税金が返ってくることもある。

大切なのは「引かれる仕組みを理解した上で、使える制度はちゃんと使う」こと。知らないと損するお金の話、ぜひ今のうちから頭に入れておいてね。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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