給料をもらっても、つい使ってしまって貯金ができない。そんなときに「会社が勝手に給料から貯金してくれる制度があったら便利だな」と思ったことがあるんじゃないかな。実は、そういう仕組みが日本にはあるんだよ。それが「財形貯蓄」という制度。この記事を読めば、会社を通じて上手にお金を貯める方法がわかるよ。
- 財形貯蓄は 会社が給料から自動的に天引きして貯金してくれる 制度で、つい使ってしまう心配がない
- 税金が優遇される ので、銀行に普通に貯金するより得になる可能性がある
- 働く人なら誰でも利用できて、人生の目標(住宅購入や退職資金など)に合わせて 種類を選べる のが特徴
もうちょっと詳しく
財形貯蓄が生まれたのは、日本人が貯金をしやすくするためなんだ。昔から日本人は貯金が得意という話をよく聞くけど、それでも「給料をもらうと使ってしまう」という人は多いよね。そこで政府と企業が協力して、給料から自動的にお金を引き出す仕組みを作ったんだ。これなら手元に残らないから、使いようがない。そして税金の面でも優遇することで、貯金する人にご褒美をあげよう、という考え方なんだよ。つまり、国全体で「貯金しましょう」という雰囲気を作った制度なんだ。
給料から引かれるから「貯金し忘れ」がない!
⚠️ よくある勘違い
→ 実は種類によって、引き出す時期が決まっていたり、条件があったりするんだ。特に目的別貯蓄は簡単には引き出せないから注意が必要だよ。
→ そうすることで、税金の優遇を最大限に活用できるし、ちゃんと目的のためのお金が貯まるんだ。
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財形貯蓄とは何か
会社が給料から自動的に天引きして貯金してくれる制度
財形貯蓄の仕組みってすごくシンプルなんだ。例えば、君が月給30万円をもらっているとしよう。そこで「毎月5000円を財形貯蓄に回してください」と会社に申し込むんだ。すると、会社は毎月の給料から5000円を引いて、君の貯金口座に振り込んでくれるという流れだよ。つまり、君が手にする給料は25万5000円になるわけだね。
ここで大事なポイントがあるんだ。給料から天引きされるから、「あ、貯金し忘れた」ということが絶対に起こらないんだよ。銀行に自分で貯金する場合、毎月「あ、今月も貯金しなきゃ」って自分で思い出して、自分で銀行に行く必要がある。でも財形貯蓄なら、そういう手間がないんだ。給料が入る→自動的に引かれる→貯金口座に入る、という流れが勝手に繰り返される。これを「自動積立」って呼ぶんだけど、つまり自動的に毎月同じ額が貯まっていくシステムだってことだね。
さらにもう一つ大切なことがある。財形貯蓄は会社を通じた制度だから、会社が貯金の管理をしてくれるんだ。銀行や信用金庫などの金融機関が協力して、君のお金を安全に管理してくれるわけだ。だから、会社が倒産したからといって、君のお金が無くなるわけではないんだよ。安心して大丈夫だ。
財形貯蓄が使われる背景
なぜ企業と政府は財形貯蓄という制度を作ったんだろう。それは、日本人が「貯金をしたいけど、つい使ってしまう」という悩みを持っていたからなんだ。人間というのは、お金が手元にあるとついつい使ってしまうもの。これを「心理的な弱さ」だと思う人もいるけど、誰もが持ってる自然な気持ちなんだよ。
だから、給料から自動的に引くことで、「最初からなかったもの」として扱えるようにしたんだ。例えば、君が月給30万円で、財形貯蓄で5000円引かれたら、「今月の給料は25万5000円だ」と考える。すると、25万5000円の範囲で生活しようとするよね。そしていつの間にか、毎月5000円が貯まっている。これって本当に効率的な貯金方法だと思わないかな。
また、政府も企業も、国民がしっかり貯金をすることで安定した生活ができるようになってほしいという願いがあるんだ。だから、税金の面でもご褒美をあげることにしたんだよ。
財形貯蓄の3つの種類と使い分け
一般財形貯蓄と目的別の財形貯蓄
実は財形貯蓄には種類があるんだ。これが意外と大事なポイントなんだよ。まず基本的には「一般財形貯蓄」と「目的別財形貯蓄」の2つに分かれている。
「一般財形貯蓄」というのは、つまり目的を限定しない貯蓄だってこと。要するに「自由に使うためのお金」として貯金するわけだね。これは比較的自由に引き出せるのが特徴だ。制限がないから、貯金したけど「やっぱり今月は欲しいもの買うから引き出したい」という場合でも引き出せるんだよ。ただし、税金の優遇制度の恩恵は目的別のものより少ないんだ。
一方「目的別財形貯蓄」というのは、特定の目的のためだけの貯蓄なんだ。例えば「住宅を買うため」「子どもの教育費」「結婚資金」などの目的を決めて貯金するんだよ。これは目的が決まっているから、税金の優遇がとても大きいんだ。でも、その代わりに「簡単には引き出せない」というルールになっている。目的以外の理由で引き出そうとすると、税金の優遇がなくなってしまうんだ。
だから使い分けが大切なんだよ。「何か急にお金が必要になるかもしれない」という場合は一般財形貯蓄にして、「絶対に5年以内に家を買う」とか「絶対に10年後に子どもの教育費が必要」という明確な目的がある場合は、目的別財形貯蓄にするわけだね。
財形住宅貯蓄と財形年金貯蓄
目的別財形貯蓄の中には、さらに2つの種類があるんだ。「財形住宅貯蓄」と「財形年金貯蓄」だよ。
「財形住宅貯蓄」というのは、住宅を購入するためのお金を貯める制度なんだ。つまり、家やマンションを買う時の資金にするために貯金するわけだね。この制度は税金の優遇がとても大きいんだ。具体的には、利息に対する税金が免除されるんだよ。通常、銀行に預けた利息には20%の税金がかかるんだけど、財形住宅貯蓄なら0%になるということだね。これって結構なお得感があるよ。でも、この優遇を受けるためには、決められた期間内に家を買う必要があるんだ。もし目的を達成せずに引き出すと、税金の優遇がなくなってしまう。
「財形年金貯蓄」というのは、年金(退職後に毎月もらうお金)を増やすための貯蓄だ。つまり、年をとってから使うお金を、今から貯めるということだね。これも同じく税金が優遇されるんだ。ただし、55歳以上にならないと引き出せない、というルールがある。つまり、若いうちにこれを選んだら、定年退職まで手をつけられないということだね。だから、本当に長期で貯金する覚悟がある人向けの制度なんだ。
これらの違いを表でまとめると、こんな感じになるんだ。
- 一般財形貯蓄:引き出しが自由、税金の優遇は少ない
- 財形住宅貯蓄:家を買う時に使う、税金の優遇が大きい、目的達成が条件
- 財形年金貯蓄:定年後に使う、税金の優遇が大きい、55歳以降に引き出し可能
財形貯蓄のメリット:税金が安くなる理由
財形貯蓄の最大のメリットは税金の優遇
財形貯蓄の最大の魅力は、実は税金に関する優遇制度にあるんだ。「税金」って聞くと難しく思うかもしれないけど、簡単に説明するよ。
銀行に普通にお金を預けると、利息がつくよね。例えば100万円を年利1%の銀行に預けたら、1年後には101万円になる。この増えた1万円が利息なんだ。でも、この1万円に対して税金がかかるんだよ。具体的には20%の税金がかかるから、利息1万円のうち2000円が税金として国に納められる。つまり、君が受け取る利息は8000円になるということだね。
ところが、財形貯蓄の場合は違うんだ。特に目的別の財形貯蓄(住宅貯蓄と年金貯蓄)なら、この利息に対する税金が免除されるんだよ。つまり上の例なら、利息1万円が全部君のものになるということだ。2000円得するわけだね。
「2000円?そんなの大したことないじゃん」と思うかもしれない。でも、これが長年積み重なると結構大きくなるんだ。例えば20年間、毎月1万円を財形貯蓄に入れたら、元本は240万円だよね。でも、その間に利息で増えたお金があるんだ。仮に合計で50万円の利息がついたとしよう。普通の銀行なら、その50万円の20%、つまり10万円が税金で取られてしまう。でも財形貯蓄なら、その10万円が丸々君のものになるわけだ。これって大きいと思わないかな。
給料天引きだから続きやすい
さっきも言ったけど、給料から自動的に引かれるというのは、税金の優遇以上のメリットなんだ。なぜなら、確実に貯金が続くからだよ。
人間って、やると決めても続かないことって多いよね。英語の勉強とか、運動とか。貯金も同じで、「毎月5000円貯金しよう」って決めても、給料をもらうと欲しいものが目に入って、ついつい使ってしまう。そしてある月は「あ、今月は貯金し忘れた」なんてことになるわけだ。
でも給料天引きなら、そんなことは起こらない。勝手に引かれるから、君が「あ、貯金し忘れた」と思う前に、もう貯金が完了してるんだよ。これって本当に強力なメリットなんだ。
財形貯蓄のデメリットと注意点
簡単には引き出せないという制限
いいことばかり言ってきたけど、財形貯蓄にはデメリットもあるんだ。それは「簡単には引き出せない」ということなんだよ。
一般財形貯蓄なら比較的引き出しやすいんだけど、特に目的別の財形貯蓄は結構制限があるんだ。例えば財形住宅貯蓄の場合、「家を買うために」という目的がある。だから、途中で急にお金が必要になって引き出そうとしたら、「これはダメです。目的外の使用ですね」ということになってしまう。そしてそうなると、税金の優遇がなくなってしまうんだ。
わかりやすく言うと、こんな感じだね。「税金を安くしてあげるから、その代わり目的を達成するまで貯金してね」という約束なんだ。だから、その約束を破ると、ご褒美(税金の優遇)をなくします、ということなんだよ。
だから、財形貯蓄を選ぶときは慎重にならないといけない。「本当にこの目的、達成する?」と自問自答することが大切なんだ。
会社がやめられるとどうなるのか
もう一つ気になる点があるかもね。「会社をやめたらどうなるの?」ということだ。
結論から言うと、会社をやめても財形貯蓄は続けられるんだ。ただし、給料天引きがなくなるから、自分で貯金しなきゃいけなくなる。つまり、せっかくの自動引き落としというメリットが失われてしまうわけだね。
それでも、貯蓄したお金が失われるわけではないんだ。別の銀行の口座に移してもらって、そこから継続することもできる。ただし、手続きが必要だし、自動引き落としという便利さがなくなってしまうから、モチベーションが下がるかもしれない。だから、「長く今の会社にいるつもりだな」という人向けの制度だということが言えるね。
財形貯蓄を上手に使うコツ
目的を明確にして種類を選ぶ
財形貯蓄を使うなら、まず目的をはっきりさせることが大切だよ。
例えば、君が20歳のサラリーマンだとしよう。そして5年後に結婚したいな、10年後には家を買いたいな、という夢があるとしよう。この場合、どうするのがいいかな。
一つの戦略は、財形住宅貯蓄で家を買う資金を貯めることだ。これなら税金の優遇が大きいから、20年貯金すると結構な額になるんだ。もう一つの戦略は、一般財形貯蓄で「とりあえず貯める」という考え方だ。この場合は税金の優遇は少ないけど、柔軟に使えるんだよ。結婚資金に充てるのもいいし、家の頭金にするのもいい。
大事なのは、「この目的は本気か?」という問いなんだ。本気なら目的別財形貯蓄で優遇を受ける。でも「もしかして予定変わるかもな」という感じなら、一般財形貯蓄にする。こういう判断が大切なんだよ。
複数の種類を組み合わせる
実は、財形貯蓄って同時に複数の種類を利用することもできるんだ。例えば「一般財形貯蓄で月3000円、財形住宅貯蓄で月5000円」という感じにね。
こうすることで、バランスの取れた貯蓄ができるんだ。税金の優遇をしっかり受けながら、でも急な出費にも対応できる、という感じだね。この柔軟な使い方が、財形貯蓄の賢い活用法なんだよ。
定期的に見直すことが大事
最後に大事なポイント。財形貯蓄に登録したら、ずっと放ったらかしにするんじゃなくて、定期的に見直すことが大切なんだ。
例えば、年1回、給料が上がったタイミングで「今の貯金額で大丈夫かな」と考えてみよう。給料が5万円上がったら、「その5万円をもっと財形貯蓄に回そうかな」とか「今度は他の目的別貯蓄も始めようかな」とか、そういう調整ができるんだ。こういう柔軟な対応が、長期的に見ると貯蓄を成功させるコツなんだよ。
