「株が値上がりしたから儲かった!」って思ったことない?でも実は、投資の「本当の成果」って株価の変化だけじゃないんだよね。配当金や利息なんかも全部ひっくるめた「トータルの儲け」ってどうやって計算するんだろう?って疑問に思ったことがある人、この記事を読めばトータルリターンのことが丸ごとわかるようになるよ!
- トータルリターンとは、値上がり益と配当金・利子をすべて合計した投資の本当の成果のこと
- 計算式は「(売却額 − 購入額 + 受取配当)÷ 購入額 × 100」で、パーセントで表すのが基本
- 株価の変化だけを見ると損をした気分でも、配当金を含めるとプラスになることも多い
もうちょっと詳しく
トータルリターンは「インカムゲイン(つまり配当金・利子などの定期的な収入のこと)」と「キャピタルゲイン(つまり売買によって得た差益のこと)」の両方を合わせた概念だよ。投資信託の運用報告書や証券会社のサイトには「トータルリターン」という項目が必ずあって、そこを見ると過去1年・3年・5年などの単位で成績が確認できる。特に長期投資では、配当金の再投資(もらった配当でまた株を買うこと)によって雪だるま式に資産が増える「複利効果」が働くから、トータルリターンで成果を見ることがとても大切なんだ。
配当を再投資すると複利効果でトータルリターンがぐんと伸びるよ!
⚠️ よくある勘違い
→ 値下がりだけ見てトータルリターンを計算しないのは、受け取った配当金を丸ごと無視していることになるから間違い
→ 株価が少し下がっていても配当金を継続してもらっていれば、トータルリターンはプラスになることも多い。必ず両方合わせて評価しよう
[toc]
トータルリターンとは?まず基本をおさえよう
「リターン」って何のこと?
投資の世界で「リターン」というのは、つまり「投資した結果として得られた利益や損失のこと」だよ。英語で return には「見返り」「もどってきたもの」という意味があって、お金を投じた見返りとして何が返ってきたか、を示す言葉なんだ。
日常生活に置き換えると、友だちにジュースをおごってあげて、後日そのお礼においしいケーキをもらったとしたら、ジュース代に対するリターンはケーキってことになるよね。投資でいうリターンも同じ感覚で考えるとわかりやすい。
「トータル」がつく理由
投資で得られる利益には大きく分けて2種類あるんだ。
- キャピタルゲイン……つまり「売買で生まれた差益のこと」。安く買って高く売れたときの利益がこれ。
- インカムゲイン……つまり「保有中に定期的に受け取れる収入のこと」。株の配当金や債券の利子がこれにあたる。
「トータルリターン」は、この2つを全部足し合わせたものだよ。片方だけ見てしまうと投資の本当の成果が見えなくなるから、「全部(total)まとめて評価しよう」という考え方がトータルリターンなんだ。スポーツのスコアで言えば、前半点数だけじゃなく後半点数も含めた最終スコアで勝ち負けを決めるのと同じイメージだね。
トータルリターンが注目される理由
昔は「株を安く買って高く売る」キャピタルゲイン狙いの投資が主流だったけど、最近は長期的に資産を増やすための投資が一般的になってきたよ。長期投資では配当金を受け取りながら保有し続けることが多いから、配当収入を含めたトータルリターンで評価しないと、正確な成績が見えないんだよね。
トータルリターンの計算方法をマスターしよう
基本の計算式
トータルリターンの計算式は次のとおりだよ。
- トータルリターン(%)=(売却価格 − 購入価格 + 受取配当合計)÷ 購入価格 × 100
たとえば、こんなケースで考えてみよう。
- A株を1株1万円で買った
- 3年間で合計600円の配当金をもらった
- 3年後に1万1000円で売った
この場合のトータルリターンは、(11000 − 10000 + 600)÷ 10000 × 100 = 16% になるよ。株価の上昇だけで計算すると10%だけど、配当金を加えると16%まで上がるんだ。この差がトータルリターンで考えることの大切さを教えてくれてるよね。
年率換算という考え方
上の例は3年間のトータルリターンだったけど、「年率で何%?」と1年あたりに直して比べることもよくあるよ。これを年率リターン(CAGR)、つまり「1年あたりに換算した平均リターンのこと」と言うんだ。3年で16%なら1年あたりおよそ5%ちょっとというイメージで計算できる。証券会社のサイトや投資信託の運用成績を見るときも、この「年率」で比べることが多いから覚えておこう。
インカムゲインとキャピタルゲイン——2種類のリターンを深く知ろう
インカムゲインとは?
インカムゲインは、つまり「投資しているあいだに定期的に入ってくるお金のこと」だよ。代表的なものを挙げると、
- 配当金……企業が利益の一部を株主に配るお金。年1〜2回が多い。
- 利子(クーポン)……債券(国や企業がお金を借りるために発行する証書)を持っていると定期的にもらえるお金。
- 分配金……投資信託から定期的に受け取れるお金。
インカムゲインのいいところは、株価が下がっているときでももらえること。株価が一時的に落ちても、配当金がしっかり出る企業の株を持っていれば、じっくり待ちながら収入を受け取ることができるんだ。アパートを持っているオーナーが家賃収入をもらうのと似たイメージだよ。
キャピタルゲインとは?
キャピタルゲインは、つまり「買ったときと売ったときの値段の差額で得る利益のこと」だよ。100円で買ったものが150円になったとき、売って得る50円の差益がキャピタルゲインだ。逆に値下がりして損をすることはキャピタルロスという。
身近な例で言うと、メルカリで1000円で買ったゲームを、レアになって2000円で売れた!というときの1000円の差益がまさにキャピタルゲインのイメージ。株や不動産では、この値上がり益を狙って売買するのが基本戦略のひとつになっているよ。
どちらが大事?
どちらが大事かは投資スタイルによるんだけど、長期投資を目指す人は両方をバランスよく狙うことが多い。配当金(インカムゲイン)を受け取りながら株価上昇(キャピタルゲイン)も期待するという戦略だね。トータルリターンはこの2つを合算するから、どちらのリターンが優れているかではなく「合計でどれだけ増えたか」を正しく見るための指標なんだよ。
投資信託・ETFでのトータルリターンの見方
基準価額だけ見ていると騙される?
投資信託には「基準価額」という1口あたりの値段があるんだけど、基準価額が下がっていても実は分配金を出していて、トータルでは十分にプラスになっているケースもあるよ。逆に、分配金を出しすぎて基準価額がどんどん下がっているファンドもある。だから、基準価額の変化だけを見て「このファンドは下がってるから損した」と判断するのは危険なんだ。
証券会社のサイトや投資信託の目論見書(もくろみしょ)、つまり「ファンドの説明書のこと」には必ずトータルリターンのデータが載っているから、必ずそこを確認しよう。
分配金再投資型と受取型の違い
投資信託には大きく「分配金受取型」と「分配金再投資型」があるよ。
- 受取型……分配金を現金でもらえる。使いたいときに使えて便利だけど、もらった分だけ元手が減る。
- 再投資型……分配金を自動的にそのファンドに再投資してくれる。つまり元手がどんどん増えていく仕組みで、複利効果(利益がさらに利益を生むこと)が得られる。
長期でお金を増やしたいなら再投資型が有利なことが多いよ。でも受取型と再投資型ではトータルリターンの計算のしかたが少し変わってくるから、比較するときは条件をそろえて確認するのが大切だよ。
インデックスファンドのトータルリターン
最近人気のインデックスファンド(つまり日経平均やS&P500などの指数に連動することを目指すファンドのこと)では、配当金がファンドの中で自動的に再投資されるものが多いよ。この場合、基準価額の変動にすでに配当再投資の効果が含まれているから、基準価額の動きを見るだけでほぼトータルリターンが把握できるんだ。これがインデックスファンドが初心者に薦められる理由のひとつでもあるんだよね。
トータルリターンを使って投資を賢く評価しよう
複数の投資を比較するときに使う
投資の選択肢を比べるときに、トータルリターンは最強の物差しになるよ。たとえば、
- A株:3年間で株価+20%、配当なし → トータルリターン20%
- B株:3年間で株価+5%、配当金合計18% → トータルリターン23%
株価の上昇だけ見るとA株が圧倒的だけど、配当金を含めたトータルリターンではB株が上になるんだ。こうやって同じ条件でトータルリターンを比べることで、「本当に優れた投資先はどこか」がはっきりわかるよ。
ベンチマークと比較してみよう
ベンチマークとは、つまり「投資の成績を比べるための基準となる指数のこと」だよ。たとえば日本株に投資する場合は「日経平均」や「TOPIX」がベンチマークになることが多い。自分の投資のトータルリターンがベンチマークを上回っていれば「市場平均より優秀」、下回っていれば「市場平均に負けている」ということがわかるんだ。これを確認することで、わざわざ個別株を選ぶ手間をかける価値があるかどうかも判断できるよ。
税金も忘れずに考えよう
最後に、実際の手取りを計算するときは税金のことも忘れないようにしよう。日本では株の配当金や売却益には基本的に約20%の税金がかかるんだ(つまり利益の5分の1が税金として引かれること)。NISAを使えばこの税金がゼロになるから、特に長期投資でトータルリターンを最大化したい人にとってNISAはとても強い味方だよ。税引き後のトータルリターンを「実質トータルリターン」と呼ぶこともあるから、最終的にいくら手元に残るかもちゃんと計算する習慣をつけておこう。
リターンって何?わかりやすく解説
