給料日に「やった!今月も頑張った!」と思いながら給与明細を見たら、手取りが思ったより全然少なくてびっくりした経験、ない?実は、あなたの給料は会社から支払われる前にすでに一部が引かれているんだ。それが「天引き」っていうしくみ。この記事を読めば、なぜ手取りが少ないのか・何が引かれているのか・どうすれば節約できるのかが全部わかるよ。
- 天引きとは、給料を受け取る前に 税金や社会保険料 があらかじめ引かれるしくみのこと
- 引かれるお金は 所得税・住民税・健康保険料・厚生年金・雇用保険 の5種類が主なもの
- 払いすぎた所得税は 年末調整や確定申告 で戻ってくることがある
もうちょっと詳しく
天引きは英語で「withholding(ウィズホールディング)」といって、日本だけじゃなく世界中の多くの国で使われているしくみだよ。日本では1940年代から導入されていて、今では当たり前のように会社が代わりに税金を納めてくれている。給与明細を見ると「総支給額」と「差引支給額(手取り)」が書かれているはず。この差額がまるごと天引き分だ。新社会人や初めてバイトをした中学生・高校生がいちばん驚くのがこの差額で、「計算が合わない!」ってなる原因もここにある。天引きされているお金は決してムダになっているわけじゃなくて、医療・年金・失業時のサポートとして将来の自分に返ってくるしくみになっているんだよ。
給与明細の「総支給額-天引き分=手取り」をまず確認しよう!
⚠️ よくある勘違い
→ 払った保険料は医療費の補助や将来の年金に使われるので消えてはいない
→ 病院が安く行けるのも、失業したときに失業給付が出るのも、天引きのおかげ
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天引きってそもそも何?給料から自動で引かれるしくみを解説
天引きとは、給料が自分の手元に届く前に、会社が税金や社会保険料をあらかじめ差し引いておくしくみのことだよ。
わかりやすく言うと、こんなイメージ。お小遣いを1000円もらう予定なのに、お父さんが先に「ジュース代100円・貯金50円」を抜いてから渡してくれる感じ。もらえるのは850円。これが天引きの構造と全く同じなんだ。
会社で働くと、会社は「給与支払者」として国から税金を代わりに集める役割を任されている。つまり、
- 会社が税金・保険料を計算する
- あなたの給料から引いておく
- 会社がまとめて国・自治体・保険組合に納める
という流れで動いているんだ。あなたが自分でどこかに払いに行く必要はないよ。
「総支給額」と「手取り」の違い
給与明細に書いてある「総支給額」は、会社があなたに支払うお金の合計金額。でも実際にあなたの口座に振り込まれるのは「手取り(差引支給額)」という、天引き後の金額だ。
たとえば総支給額が20万円でも、天引き額が3〜4万円あれば、手取りは16〜17万円になる。初めて給与明細を見た人が「え、思ったより少ない!」と驚くのはここが原因なんだよ。
天引き率は収入によって変わるけど、一般的に会社員だと総支給額の15〜25%程度が引かれることが多いよ。年収が高いほど税率が上がる「累進課税」というしくみがあるから、稼げば稼ぐほど引かれる割合も増えていく。つまり、高収入な人ほど天引き額は大きくなるよ。
何が引かれてるの?天引きの中身を5つに分けて説明
天引きで引かれているものは大きく「税金」と「社会保険料」の2種類。それぞれ何のために使われるかを知っておくと、天引きが嫌じゃなくなってくるよ。
① 所得税(国に払う税金)
所得税は、稼いだお金(所得)に対してかかる国への税金。給料が多いほど税率が高くなる累進課税方式で、0〜45%の間で変わる。毎月の給料からは「とりあえずの概算」で引かれていて、年末に正確な金額と比べて差額を精算するのが「年末調整」だよ。
② 住民税(都道府県・市区町村に払う税金)
住民税は、住んでいる地域の自治体に払う税金。前の年の収入をもとに計算されるから、社会人1年目は6月まで引かれないことが多い。税率は基本的に所得の約10%で、所得税より計算がシンプルだよ。
③ 健康保険料(医療費を安くするための保険)
健康保険料を払っていると、病院に行ったときの医療費が原則3割負担になる。残りの7割は健康保険が払ってくれているんだ。保険料は会社と自分で半分ずつ負担するのが基本。つまり給与明細に書いてある金額の倍が実際に保険に入っている金額だよ。
④ 厚生年金保険料(将来の年金のための積み立て)
厚生年金保険料は、老後にもらえる「年金」のための積み立て。会社員が加入する「厚生年金」は、自営業者が入る「国民年金」より将来もらえる金額が多いのが特徴。こちらも会社と半々で負担するよ。給料の約9.15%が引かれる(2024年時点)。
⑤ 雇用保険料(失業したときのための保険)
雇用保険料は、仕事を失ったときに「失業給付(失業手当)」をもらうための保険。引かれる額は給料の0.6%程度と少額だけど、もし会社をやめたり倒産したりしたとき、しばらくの間生活費を補助してもらえるとても大切な保険だよ。
バイトでも天引きされるの?パート・アルバイトの天引き事情
「天引きって正社員だけの話じゃないの?」と思う人も多いけど、バイトやパートでも天引きされることはあるよ。ただし、条件によって引かれるものが違う。
所得税はバイトでも引かれる?
バイトでも1回の給料が8万8000円以上の場合は所得税が天引きされる。月8万8000円というのは、だいたい時給1000円なら88時間分。週20時間以上働く人は注意が必要だよ。
ただし、年間の合計収入が103万円以下なら所得税は基本的にかからない。103万円を超えると「103万円の壁」と言われる扱いになって、税金が発生してくるよ。
社会保険はバイトでも引かれる?
社会保険(健康保険・厚生年金)は、以下の条件をすべて満たす場合に加入が必要になるよ。
- 週の所定労働時間が20時間以上
- 月収が8万8000円以上(2024年10月から)
- 2ヶ月を超えて働く見込みがある
- 学生でない
この条件に当てはまらなければ、社会保険料は天引きされない。短時間のバイトや学生バイトはほとんどの場合、社会保険料は引かれないことが多いよ。
天引きを少なくする方法はあるの?節税できるしくみを紹介
天引きを完全にゼロにすることはできないけど、合法的に減らす方法はいくつかあるよ。これを「節税」という。
ふるさと納税で住民税を減らす
ふるさと納税は、応援したい地域の自治体にお金を寄付すると、その分だけ住民税や所得税が安くなるしくみ。しかも返礼品としてお肉やお米などをもらえることが多くてお得。寄付した金額から2000円を引いた額が税金から差し引かれるよ。つまり、2000円の自己負担で地域の名産品がもらえるイメージだ。
iDeCo(個人型確定拠出年金)で所得税を減らす
iDeCo(イデコ)は、自分で毎月お金を積み立てて老後の資産を作る制度。毎月積み立てた金額がそのまま「所得控除」になる。つまり「所得税・住民税の計算のもとになる収入を減らせる」ということ。毎月1万円積み立てれば、年間12万円分の控除が受けられて、税金が数万円単位で安くなることもあるよ。
生命保険料控除・医療費控除を使う
生命保険に入っていたり、その年に医療費をたくさん払っていたりすると、その分を所得から差し引ける「控除」が使える。医療費控除は年間10万円を超えた医療費が対象になることが多い。これらは年末調整や確定申告で手続きすれば、払いすぎた所得税が戻ってくるよ。
年末調整と確定申告って何が違うの?天引きのまとめ精算を理解しよう
毎月の所得税は「だいたいこのくらいだろう」という概算で天引きされている。でも実際には控除(差し引き)できるものが人によって違うから、年に1回「本当の税額」を計算して差額を精算する必要があるよ。これが「年末調整」と「確定申告」だ。
年末調整(会社員向け)
会社員は毎年12月ごろに「年末調整」がある。会社が代わりに計算をしてくれて、払いすぎた所得税は12月か1月の給与に上乗せして返金してもらえる。これを「還付(かんぷ)」という。逆に少なすぎた場合は追加で引かれることも。会社からもらった書類(扶養控除申告書など)を正しく記入して提出するだけでOKだよ。
確定申告(フリーランス・副業がある人向け)
フリーランスや副業がある人、年収2000万円超の人などは、自分で税務署に確定申告する必要がある。毎年2月16日〜3月15日が申告期間だよ。最近はスマホやパソコンでも申告できて、かなり楽になっている。会社員でも医療費控除やふるさと納税(ワンストップ特例を使わない場合)の申請には確定申告が必要だよ。
戻ってくるお金を侮らないで!
年末調整や確定申告でしっかり手続きすると、数千円〜数万円が戻ってくることも珍しくない。「面倒くさい」と放置すると損するだけ。特に副業をしている人や医療費が多かった年は、積極的に確定申告をして戻してもらおう。天引きは「引かれっぱなし」じゃなくて「正しく精算できるしくみ」だと覚えておいてね。
