天引きって何?わかりやすく解説

給料日に「やった!今月も頑張った!」と思いながら給与明細を見たら、手取りが思ったより全然少なくてびっくりした経験、ない?実は、あなたの給料は会社から支払われる前にすでに一部が引かれているんだ。それが「天引き」っていうしくみ。この記事を読めば、なぜ手取りが少ないのか・何が引かれているのか・どうすれば節約できるのかが全部わかるよ。

バイトの給料が思ったより少なかったんだけど、なんで?計算が合わない気がして。

それは「天引き」が起きてるからだよ。天引きっていうのは、給料を受け取る前に、税金や保険料がすでに引かれてしまうしくみのこと。つまり「もらう前に抜かれてる」ってことだね。
え、自分で払ってないのに引かれてるの?何が引かれてるの?

主に引かれるのは「所得税しょとくぜい」「住民税じゅうみんぜい」「健康保険料けんこうほけんりょう」「厚生年金保険料こうせいねんきんほけんりょう」「雇用保険こようほけん」の5種類。会社が代わりに計算して、国や自治体に納めてくれてるんだ。自分で手続きしなくていいのは楽だけど、その分手取りは減るよね。
なんで自分で払わせてくれないの?先に全部もらってから自分で払いたい!

いい疑問!自分で払う方式にすると「お金を使っちゃって払えない」って人が増えて、税金や社会保険が集まらなくなるんだ。だから国が「会社が責任もって先に引いといてね」というルールを作ったんだよ。これを「源泉徴収げんせんちょうしゅう」っていうしくみとも呼ぶよ。
じゃあ、天引きされた分って全部消えちゃうの?戻ってくることはないの?

戻ってくることもあるよ!所得税しょとくぜいは年末に正確に計算し直して、払いすぎてたら返金してもらえる。これが「年末調整ねんまつちょうせい」や「確定申告かくていしんこく」っていうやつ。社会保険料しゃかいほけんりょうは戻ってこないけど、医療費が安くなったり年金がもらえたりと、ちゃんとあとで使える形になってるんだよ。
📝 3行でまとめると
  1. 天引きとは、給料を受け取る前に 税金や社会保険料しゃかいほけんりょう があらかじめ引かれるしくみのこと
  2. 引かれるお金は 所得税しょとくぜい住民税じゅうみんぜい健康保険料けんこうほけんりょう厚生年金こうせいねんきん雇用保険こようほけん の5種類が主なもの
  3. 払いすぎた所得税しょとくぜい年末調整ねんまつちょうせい確定申告かくていしんこく で戻ってくることがある
目次

もうちょっと詳しく

天引きは英語で「withholding(ウィズホールディング)」といって、日本だけじゃなく世界中の多くの国で使われているしくみだよ。日本では1940年代から導入されていて、今では当たり前のように会社が代わりに税金を納めてくれている。給与明細を見ると「総支給額」と「差引支給額(手取り)」が書かれているはず。この差額がまるごと天引き分だ。新社会人や初めてバイトをした中学生・高校生がいちばん驚くのがこの差額で、「計算が合わない!」ってなる原因もここにある。天引きされているお金は決してムダになっているわけじゃなくて、医療・年金・失業時のサポートとして将来の自分に返ってくるしくみになっているんだよ。

💡 ポイント
給与明細の「総支給額-天引き分=手取り」をまず確認しよう!

⚠️ よくある勘違い

❌ 「天引きされたお金は全部なくなる」
→ 払った保険料は医療費の補助や将来の年金に使われるので消えてはいない
⭕ 「天引きは将来の自分への積み立てや社会への貢献」
→ 病院が安く行けるのも、失業したときに失業給付しつぎょうきゅうふが出るのも、天引きのおかげ
なるほど〜、あーそういうことか!

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天引きってそもそも何?給料から自動で引かれるしくみを解説

天引きとは、給料が自分の手元に届く前に、会社が税金や社会保険料しゃかいほけんりょうをあらかじめ差し引いておくしくみのことだよ。

わかりやすく言うと、こんなイメージ。お小遣いを1000円もらう予定なのに、お父さんが先に「ジュース代100円・貯金50円」を抜いてから渡してくれる感じ。もらえるのは850円。これが天引きの構造と全く同じなんだ。

会社で働くと、会社は「給与支払者」として国から税金を代わりに集める役割を任されている。つまり、

  • 会社が税金・保険料を計算する
  • あなたの給料から引いておく
  • 会社がまとめて国・自治体・保険組合に納める

という流れで動いているんだ。あなたが自分でどこかに払いに行く必要はないよ。

「総支給額」と「手取り」の違い

給与明細に書いてある「総支給額」は、会社があなたに支払うお金の合計金額。でも実際にあなたの口座に振り込まれるのは「手取り(差引支給額)」という、天引き後の金額だ。

たとえば総支給額が20万円でも、天引き額が3〜4万円あれば、手取りは16〜17万円になる。初めて給与明細を見た人が「え、思ったより少ない!」と驚くのはここが原因なんだよ。

天引き率は収入によって変わるけど、一般的に会社員だと総支給額の15〜25%程度が引かれることが多いよ。年収が高いほど税率が上がる「累進課税るいしんかぜい」というしくみがあるから、稼げば稼ぐほど引かれる割合も増えていく。つまり、高収入な人ほど天引き額は大きくなるよ。

何が引かれてるの?天引きの中身を5つに分けて説明

天引きで引かれているものは大きく「税金」と「社会保険料しゃかいほけんりょう」の2種類。それぞれ何のために使われるかを知っておくと、天引きが嫌じゃなくなってくるよ。

所得税しょとくぜい(国に払う税金)

所得税しょとくぜいは、稼いだお金(所得)に対してかかる国への税金。給料が多いほど税率が高くなる累進課税るいしんかぜい方式で、0〜45%の間で変わる。毎月の給料からは「とりあえずの概算」で引かれていて、年末に正確な金額と比べて差額を精算するのが「年末調整ねんまつちょうせい」だよ。

住民税じゅうみんぜい(都道府県・市区町村に払う税金)

住民税じゅうみんぜいは、住んでいる地域の自治体に払う税金。前の年の収入をもとに計算されるから、社会人1年目は6月まで引かれないことが多い。税率は基本的に所得の約10%で、所得税しょとくぜいより計算がシンプルだよ。

健康保険料けんこうほけんりょう(医療費を安くするための保険)

健康保険料けんこうほけんりょうを払っていると、病院に行ったときの医療費が原則3割負担になる。残りの7割は健康保険けんこうほけんが払ってくれているんだ。保険料は会社と自分で半分ずつ負担するのが基本。つまり給与明細に書いてある金額の倍が実際に保険に入っている金額だよ。

厚生年金保険料こうせいねんきんほけんりょう(将来の年金のための積み立て)

厚生年金保険料こうせいねんきんほけんりょうは、老後にもらえる「年金」のための積み立て。会社員が加入する「厚生年金こうせいねんきん」は、自営業者が入る「国民年金こくみんねんきん」より将来もらえる金額が多いのが特徴。こちらも会社と半々で負担するよ。給料の約9.15%が引かれる(2024年時点)。

雇用保険こようほけん料(失業したときのための保険)

雇用保険こようほけん料は、仕事を失ったときに「失業給付しつぎょうきゅうふ(失業手当)」をもらうための保険。引かれる額は給料の0.6%程度と少額だけど、もし会社をやめたり倒産したりしたとき、しばらくの間生活費を補助してもらえるとても大切な保険だよ。

バイトでも天引きされるの?パート・アルバイトの天引き事情

「天引きって正社員だけの話じゃないの?」と思う人も多いけど、バイトやパートでも天引きされることはあるよ。ただし、条件によって引かれるものが違う。

所得税しょとくぜいはバイトでも引かれる?

バイトでも1回の給料が8万8000円以上の場合は所得税しょとくぜいが天引きされる。月8万8000円というのは、だいたい時給1000円なら88時間分。週20時間以上働く人は注意が必要だよ。

ただし、年間の合計収入が103万円以下なら所得税しょとくぜいは基本的にかからない。103万円を超えると「103万円の壁」と言われる扱いになって、税金が発生してくるよ。

社会保険はバイトでも引かれる?

社会保険(健康保険けんこうほけん厚生年金こうせいねんきん)は、以下の条件をすべて満たす場合に加入が必要になるよ。

  • 週の所定労働時間が20時間以上
  • 月収が8万8000円以上(2024年10月から)
  • 2ヶ月を超えて働く見込みがある
  • 学生でない

この条件に当てはまらなければ、社会保険料しゃかいほけんりょうは天引きされない。短時間のバイトや学生バイトはほとんどの場合、社会保険料しゃかいほけんりょうは引かれないことが多いよ。

天引きを少なくする方法はあるの?節税せつぜいできるしくみを紹介

天引きを完全にゼロにすることはできないけど、合法的に減らす方法はいくつかあるよ。これを「節税せつぜい」という。

ふるさと納税ふるさとのうぜい住民税じゅうみんぜいを減らす

ふるさと納税ふるさとのうぜいは、応援したい地域の自治体にお金を寄付すると、その分だけ住民税じゅうみんぜい所得税しょとくぜいが安くなるしくみ。しかも返礼品としてお肉やお米などをもらえることが多くてお得。寄付した金額から2000円を引いた額が税金から差し引かれるよ。つまり、2000円の自己負担で地域の名産品がもらえるイメージだ。

iDeCo(個人型確定拠出年金かくていきょしゅつねんきん)で所得税しょとくぜいを減らす

iDeCo(イデコ)は、自分で毎月お金を積み立てて老後の資産を作る制度。毎月積み立てた金額がそのまま「所得控除しょとくこうじょ」になる。つまり「所得税しょとくぜい住民税じゅうみんぜいの計算のもとになる収入を減らせる」ということ。毎月1万円積み立てれば、年間12万円分の控除こうじょが受けられて、税金が数万円単位で安くなることもあるよ。

生命保険料控除こうじょ医療費控除いりょうひこうじょを使う

生命保険に入っていたり、その年に医療費をたくさん払っていたりすると、その分を所得から差し引ける「控除こうじょ」が使える。医療費控除いりょうひこうじょは年間10万円を超えた医療費が対象になることが多い。これらは年末調整ねんまつちょうせい確定申告かくていしんこくで手続きすれば、払いすぎた所得税しょとくぜいが戻ってくるよ。

年末調整ねんまつちょうせい確定申告かくていしんこくって何が違うの?天引きのまとめ精算を理解しよう

毎月の所得税しょとくぜいは「だいたいこのくらいだろう」という概算で天引きされている。でも実際には控除こうじょ(差し引き)できるものが人によって違うから、年に1回「本当の税額」を計算して差額を精算する必要があるよ。これが「年末調整ねんまつちょうせい」と「確定申告かくていしんこく」だ。

年末調整ねんまつちょうせい(会社員向け)

会社員は毎年12月ごろに「年末調整ねんまつちょうせい」がある。会社が代わりに計算をしてくれて、払いすぎた所得税しょとくぜいは12月か1月の給与に上乗せして返金してもらえる。これを「還付(かんぷ)」という。逆に少なすぎた場合は追加で引かれることも。会社からもらった書類(扶養控除ふようこうじょ申告書など)を正しく記入して提出するだけでOKだよ。

確定申告かくていしんこく(フリーランス・副業ふくぎょうがある人向け)

フリーランスや副業ふくぎょうがある人、年収2000万円超の人などは、自分で税務署ぜいむしょ確定申告かくていしんこくする必要がある。毎年2月16日〜3月15日が申告期間だよ。最近はスマホやパソコンでも申告できて、かなり楽になっている。会社員でも医療費控除いりょうひこうじょふるさと納税ふるさとのうぜい(ワンストップ特例を使わない場合)の申請には確定申告かくていしんこくが必要だよ。

戻ってくるお金を侮らないで!

年末調整ねんまつちょうせい確定申告かくていしんこくでしっかり手続きすると、数千円〜数万円が戻ってくることも珍しくない。「面倒くさい」と放置すると損するだけ。特に副業ふくぎょうをしている人や医療費が多かった年は、積極的に確定申告かくていしんこくをして戻してもらおう。天引きは「引かれっぱなし」じゃなくて「正しく精算できるしくみ」だと覚えておいてね。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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