「この商品、なんで買ったんだろう?」って考えたことない? テレビCMで見たから? 友だちにすすめられたから? インスタで流れてきたから? じつはそういう「お客さんと会社の出会いの瞬間」には、ちゃんと名前がついてるんだよ。それがタッチポイントっていう言葉。この記事を読めば、なんでお店や企業がSNSやらCMやらをたくさん使うのか、その理由がスッキリわかるよ。
- タッチポイントとは、お客さんと企業・ブランドが接触するあらゆる場面のことをいう
- CMや店頭・SNS・口コミなど、買うまでの全ステップにタッチポイントが存在する
- タッチポイントを増やし質を上げるほど、ブランド好感度と購買率が上がるというのがマーケティングの基本
もうちょっと詳しく
タッチポイントは「お客さんが商品・サービスを知って、興味を持って、買って、また使う」という一連の流れ(これをカスタマージャーニー、つまり「お客さんの旅」と呼ぶ)のすべての場面に存在するんだよ。会社は「どのタイミングで・どんなメッセージを・どんな手段で届けるか」を設計することで、バラバラな接触点を一本のストーリーとしてつなぐことができるんだ。テレビCMで知って→SNSで詳しく調べて→お店で手に取って→買う、という流れをスムーズにすることが、タッチポイント設計の目的なんだよ。大切なのは「量」だけじゃなく「質」——つまり、それぞれの接触場面でお客さんに「いい体験」を届けること。これができてる会社ほど、リピーターが増えてファンになってもらえるんだ。
タッチポイントは「量×質」。接触回数が多くても、印象が悪いと逆効果になるよ!
⚠️ よくある勘違い
→ 広告はタッチポイントのひとつに過ぎないよ。店員さんの接客・パッケージのデザイン・アフターサービスのメールまで、全部がタッチポイントなんだ。
→ 「買った後に丁寧なお礼メールが来た」「不良品を交換してくれた対応が親切だった」という体験も、ブランド評価を左右する立派なタッチポイントだよ。
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タッチポイントって何? 基本をおさえよう
「接触する場面」が全部タッチポイント
タッチポイント(touchpoint)は、日本語にすると「接点」とか「接触点」という意味だよ。マーケティングの世界では「お客さんと企業・ブランドが出会い、何らかのやりとりをする場面すべて」を指す言葉として使われてるんだ。
わかりやすく言うと、「会社とお客さんが触れ合うタイミング全部」がタッチポイントだよ。たとえばこんなものが全部あてはまる:
- テレビやYouTubeのCM
- 電車の中吊り広告
- インスタやX(旧Twitter)の投稿・広告
- お店の外観・陳列・接客
- 商品のパッケージ・説明書
- 公式サイト・アプリ
- 友だちや家族からの口コミ
- 購入後のお礼メール・会員アプリ
全部「接触する場面」だよね。「この会社と自分が何かしら関わる瞬間」はすべてタッチポイントなんだ、と覚えておくといいよ。
なぜ「タッチ」という言葉を使うの?
英語で”touch”は「触る・触れる」という意味だよね。マーケティングでこの言葉を使うのは、「物理的に触れる」だけじゃなくて「情報として触れる」「感情的に触れる(心に届く)」も含むからなんだ。スマホ画面をタッチするイメージで、「会社の情報がお客さんに触れる場面」と考えるとわかりやすいかもね。
タッチポイントはなぜ大事なの? 告白に例えて考えよう
接触回数が増えると「なんか好き」になる
心理学に「単純接触効果(ザイアンス効果)」という法則があるよ。これは「何回も見たり聞いたりしたものに、人間は好感を持ちやすくなる」という性質のことなんだ。
学校でも同じことが起きてるよね。最初は名前も知らなかったクラスメートも、毎日話してたら「なんか好きだな」ってなること、ある? 商品も全く同じで、CMで何度も見たり、SNSで何度もタイムラインに出てきたりするうちに、「よく見るしなんか信頼できそう」「これ知ってる!」ってなるんだよ。
だから企業はたくさんのタッチポイントを使って「何度もお客さんの目に触れること」を意識してるんだ。
「質の悪い」タッチポイントは逆効果になる
ただし、接触回数を増やせばいいってものじゃないよ。たとえば:
- 店員さんの態度が悪かった
- サポートセンターに電話したら全然つながらなかった
- 公式サイトが使いにくくて欲しい情報が見つからなかった
こういう体験をしてしまったら、「もうここでは買わない」ってなるよね。これが「質の悪いタッチポイント」なんだ。接触が多くても質が悪ければブランドのイメージはガタ落ちになる。だから「量を増やすこと」と「質を上げること」の両方が必要なんだよ。
スマホで言えば、アプリの広告が多すぎて「うっとおしい!」ってなったら、むしろそのアプリが嫌いになるよね。あれも「タッチポイントの質が悪い」状態なんだ。
タッチポイントの種類を整理しよう
「オフライン」と「オンライン」に分けられる
タッチポイントは大きく分けると、ネットを使わないリアルな場面(オフライン)とネット上の場面(オンライン)の2種類があるよ。
オフライン(リアル)のタッチポイント
- テレビ・ラジオ・新聞・雑誌のCM・広告
- 街中の看板・ポスター・電車広告
- お店の外観・店内のディスプレイ・接客
- 商品のパッケージ・チラシ・パンフレット
- イベント・展示会・試食・体験会
- 友人・知人・家族からの口コミ
オンライン(デジタル)のタッチポイント
- 公式ウェブサイト・ランディングページ
- SNS(インスタ・X・TikTok・YouTubeなど)
- 検索広告・バナー広告・動画広告
- メールマガジン・LINEの公式アカウント
- スマホアプリ・通知
- レビューサイト・まとめサイトへの掲載
スマホが普及した今は、オンラインのタッチポイントがめちゃくちゃ増えたよ。昔は「テレビ+お店」の2拠点くらいで接触できれば十分だったのが、今は「いつでもどこでも」接触できる時代になったんだよ。
「いつ接触するか」でも分類できる
タッチポイントは「お客さんがどのタイミングにいるか」でも整理できるよ。マーケティングでよく使う「認知→興味→検討→購入→継続」という流れで見ると:
- 認知段階:テレビCM・SNS広告・口コミ→「この商品があるんだ」と知る
- 興味・検討段階:公式サイト・SNS投稿・レビュー→「詳しく調べてみよう」
- 購入段階:お店の陳列・店員の接客・決済画面→「よし、買う!」
- 継続・ファン化段階:購入後のメール・アプリ通知・ファンコミュニティ→「また使いたい・友だちにすすめよう」
どの段階でどんな接触をするか、というのを意識して設計することをカスタマージャーニーマップ(お客さんの旅の地図、つまり「お客さんがどんな経路でファンになっていくかを可視化したもの」)を作るって言うんだよ。
実際のビジネスでどう使われてるの? 具体例で見てみよう
コンビニの場合
コンビニを例に、タッチポイントがどう設計されてるか見てみよう。コンビニの新商品おにぎりが発売されたとき、こんなタッチポイントの連鎖が起きてるんだよ:
- テレビCMで「新発売!」と知る(認知)
- インスタで「食べてみた!」という口コミ投稿を見る(興味)
- コンビニに入ったとき、入り口のポスターで再度見かける(購入意欲アップ)
- 陳列棚でパッケージを実際に手に取る(購入検討)
- 購入してアプリのスタンプをもらう(継続利用)
- おいしかったのでSNSに投稿する(口コミ発生→他者へのタッチポイントに)
この流れを全部「うまくいくように設計した」のがコンビニのマーケティング戦略なんだよ。すごいよね。
スポーツブランドの場合
好きなスポーツブランドを思い浮かべてみて。なんでそのブランドが好きかを分解すると、タッチポイントが見えてくるよ:
- 好きなスポーツ選手がそのブランドを使ってた(スポンサーシップというタッチポイント)
- 友だちが着てておしゃれだと思った(口コミ)
- 公式インスタがかっこよかった(SNS)
- お店に入ったら店員さんが丁寧に教えてくれた(店頭接客)
これ全部タッチポイントだよ。「なんとなく好き」の裏には、こういう接触の積み重ねがあるんだよね。
タッチポイントを管理する「オムニチャネル」って何?
「チャネル」はタッチポイントの通り道
ビジネスの場面では「チャネル」という言葉もよく出てくるよ。チャネル(channel)とは、つまり「お客さんにアプローチする通り道・手段」のことだよ。テレビはテレビチャネル、SNSはSNSチャネル、お店は店舗チャネル、みたいな感じで使うんだ。
「オムニチャネル」は全チャネルを統一すること
最近よく聞く「オムニチャネル」という言葉がある。「オムニ」はラテン語で「すべて」という意味で、つまり「すべてのチャネル(タッチポイント)をつなげて、統一した体験をお客さんに届けること」なんだよ。
たとえばこういう体験ができるようにするのがオムニチャネルのゴール:
- ネットで気に入った商品を「お店で試着してから買う」ができる
- ネットで注文して「近くのお店で受け取る」ができる
- お店で見たものを「アプリで後からカートに入れて買う」ができる
オンラインとオフラインのタッチポイントを「別々のもの」として管理するんじゃなくて、「ひとつのつながった体験として設計する」のがオムニチャネルの考え方なんだよ。ユニクロ・無印良品・コンビニチェーンなど、大手の企業はほぼこの戦略を取ってるよ。
バラバラにするとお客さんが迷子になる
逆に、チャネルがバラバラだとどうなるか想像してみよう。「ネットで注文したのに、お店では在庫確認できない」「アプリのクーポンをお店で使えない」「問い合わせをメールでしたのに、電話対応の人が何も知らなかった」——こういう経験、嫌だよね。これが「タッチポイントが連携されていない状態」で、お客さんにとってストレスになるんだ。
タッチポイントを増やすだけじゃなく「つなげる」ことが、現代のビジネスには求められてるよ。
