「市場シェアが高い」「シェアを獲得した」ってニュースで聞くけど、正直よくわからないな…って思ったことない?なんとなく「人気がある」ってこと?でも「人気」とはちょっと違うらしい。この記事を読めば、市場シェアの意味から「なぜ企業がそんなに気にするのか」まで、スッキリわかるようになるよ。
- 市場シェアとは、あるジャンルの市場全体の売上に対して 自社の売上が何%を占めるか を示す指標のこと
- 計算式は「自社売上 ÷ 市場全体の売上 × 100」で、 競合他社との相対的な強さ がわかる
- シェアが高いとブランド力やコスト面で有利になる 「強者がさらに強くなる」 効果が生まれる
もうちょっと詳しく
市場シェアは単なる「売上の多さ」じゃなくて、「競争の中での立ち位置」を表すものだよ。たとえば、自社の売上が去年より増えていても、ライバルがもっと増えていたらシェアは下がっちゃう。逆に、市場全体が縮んでいるときに自分だけ踏ん張れば、売上が同じでもシェアが上がることもある。だから企業は売上だけじゃなくてシェアを見ることで、「市場の中で自分がどう戦えているか」をチェックしているんだ。シェアを使うと、時代の変化や競合の動きも読みやすくなるんだよね。また、シェアは「金額ベース」で計算することも「数量ベース」で計算することもあって、どちらで見るかによって見え方が変わることもあるよ。
売上が増えてもシェアが下がることがある。大事なのは「相対的な強さ」!
⚠️ よくある勘違い
→ シェアが高くても、値下げ競争で利益率が低ければ儲かっていないことも。シェアと利益は別物。
→ シェアはあくまで競争上の立ち位置を表す指標。利益や経営の健全さは別の指標で確認する必要があるよ。
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市場シェアとは?まずは基本からおさえよう
「市場」って何のこと?
「市場シェア」を理解するには、まず「市場(しじょう)」って何かをわかっておこう。市場というのは、つまり「同じジャンルの商品やサービスが売り買いされる場所やまとまり」のことだよ。リアルな建物じゃなくて、概念的なものだよ。
たとえば「スマホ市場」といえば、世界中で売られているスマホ全体のこと。「コンビニ市場」といえば、セブンイレブン・ローソン・ファミマなど全部のコンビニを含んだ業界全体のことを指すんだ。「お菓子市場」「ゲーム市場」「音楽ストリーミング市場」なんて言い方もするよ。要するに、「同じカテゴリで競い合っている商品・サービスの世界全体」が「市場」なんだ。
「シェア」ってどういう意味?
「シェア」は英語で「share」、つまり「分け前・割合」という意味だよ。「シェアする」っていう使い方もあるけど、ビジネスの世界では「全体のうちの自分の取り分(割合)」って意味で使われることが多い。市場シェアは英語で「market share(マーケットシェア)」って言うよ。
ピザを8切れに切ったとして、自分が3切れ食べたら「3/8=37.5%」が自分のシェアだよね。市場シェアも同じ発想で、「市場全体というピザのうち、自分の会社は何切れ分を持っているか」ってイメージすると覚えやすいよ。
市場シェアの計算方法と見方
計算式はシンプル!
市場シェアの計算式はこれだけだよ。
- 市場シェア(%)= 自社の売上 ÷ 市場全体の売上 × 100
具体例で確認しよう。日本のカップラーメン市場が年間3000億円規模だとして、日清食品が1200億円を売り上げているとしたら、日清食品の市場シェアは「1200 ÷ 3000 × 100 = 40%」になるよ。
売上の金額で計算する方法を「金額シェア」、売れた個数で計算する方法を「数量シェア」っていうよ。たとえば安くて大量に売れる商品は数量シェアは高くなりやすいけど、金額シェアはそれほど高くならないことも。どちらで見るかは、何を知りたいかによって変わってくるんだ。
シェアランキングの読み方
業界ニュースでよく見る「シェアランキング」は、その市場で各社がどのくらいの割合を占めているかを順番に並べたものだよ。たとえばこんな感じ:
- 1位:A社 シェア35%
- 2位:B社 シェア28%
- 3位:C社 シェア20%
- その他 シェア17%
このとき、市場で一番大きいシェアを持つ企業をマーケットリーダー(市場のリーダー)って呼ぶよ。2位以下の企業は1位のリーダーを追いかける立場で、チャレンジャーなんて呼ばれることもある。また、シェアが全部足しても100%になるのが基本だよ(四捨五入の関係で99%や101%になることもあるけど)。
なぜ企業は市場シェアにこだわるの?
シェアが高いと「勝ちやすくなる」仕組みがある
シェアが高い企業には、自然と有利なことが積み重なっていくんだ。代表的なメリットを見てみよう。
- ブランド力が上がる:「みんなが使っているから安心」という心理が働いて、新しいお客さんが来やすくなるよ。これを「バンドワゴン効果」っていう。つまり人気があるからさらに人気が出るってこと。
- コストを下げられる:たくさん作るほど1個あたりの製造コストが下がる「規模の経済」が働くよ。つまり大量生産するほど安く作れるということ。
- 交渉力が上がる:シェアが高いと、仕入れ先や流通業者との交渉でも「うちは大口顧客だから」と有利な条件を引き出しやすくなるんだ。
- データが集まる:ユーザーが多いほど使われ方のデータが大量に集まって、商品やサービスの改善に活かせる。これが次のシェア獲得につながる好循環を生むよ。
こういう理由から、ビジネスの世界では「シェアをとったもん勝ち」という考え方がよく語られるんだよ。特にIT業界やプラットフォームビジネスでは、シェアの差がそのままビジネスの勝敗に直結することが多いんだ。
シェアを上げるための主な戦略
企業がシェアを上げようとするとき、どんな手を使うか見てみよう。
- 価格を下げる:ライバルより安くして顧客を引き寄せる。短期的には効果が大きいけど、利益が減るリスクもある。
- 品質・機能を上げる:他社より明らかに優れた商品を作って選ばれるようにする。
- 広告・マーケティングに力を入れる:知名度を上げて「まずこのブランドを思い浮かべてもらう」状態を作る。
- 販路を広げる:売っている場所を増やして、買いやすい環境を作る。
市場シェアを使った有名なビジネス理論
PPM分析って何?
市場シェアを使った有名な経営分析ツールに「PPM分析」というものがある。PPMは「Product Portfolio Management」の略で、つまり「自社の商品をどう管理・育てるかを考える方法」のことだよ。
この分析では、「市場の成長スピード(高い・低い)」と「自社のシェア(高い・低い)」の2軸を使って、自社の商品を4つのグループに分類するんだ。
- 花形(スター):シェアが高くて市場の成長も速い。将来有望な主力商品。
- 金のなる木(キャッシュカウ):シェアが高いけど市場の成長は遅い。安定して稼いでくれる商品。
- 問題児(クエスチョンマーク):市場の成長は速いけどシェアはまだ低い。育てるか撤退するか判断が必要。
- 負け犬(ドッグ):シェアも低くて市場の成長も遅い。見直しが必要な商品。
この分析を使うと、「どの商品に投資して、どの商品から撤退するか」を判断しやすくなるんだよ。企業は複数の商品を持っていることが多いから、こういうふうに整理することがとても大事なんだ。
シェア目標の考え方
ビジネスの世界では、「シェア○%を目指す」という形で目標を立てることがよくあるよ。業界によって「このシェアを超えると圧倒的に有利」という目安があって、よく言われるのが次のような数字だよ。
- シェア73.9%以上:市場を独占しているといえるレベル。ほぼ一人勝ちの状態。
- シェア41.7%以上:安定した首位を保てるレベル。「市場リーダー」と呼ばれる状態。
- シェア26.1%以上:他社の動きを否決できる影響力を持てるレベル。
- シェア10〜11%以上:市場に存在感を示せる最低ラインのひとつ。
もちろん業界や商品によって変わってくるけど、こういう目安を知っておくと、ニュースで「A社がシェア35%を獲得」と見たときに「それってどれくらいすごいのか」がイメージしやすくなるよ。
身近なところにある市場シェアの話
コンビニ業界のシェア争い
日本のコンビニ市場はとてもわかりやすいシェア争いの例だよ。セブンイレブン・ローソン・ファミリーマートの大手3社が市場のほとんどを占めていて、この3社で全体の90%以上のシェアを持っているんだ。
セブンイレブンは長年シェアトップを走っていて、その理由のひとつが「セブンプレミアム」などのプライベートブランド商品の強さだよ。シェアが高いからこそ大量に仕入れ・製造できて、コストを下げられる。だからさらにお客さんに選ばれる、という好循環が生まれているんだ。
スマホ市場のシェア争い
世界のスマホ市場では、サムスン・アップル・中国メーカー(シャオミ・OPPOなど)が激しくシェアを争っているよ。日本ではiPhone(アップル)のシェアがダントツに高くて、世界的に見ても珍しいくらいiPhone人気が強い国として有名なんだ。
面白いのは、「世界シェア」と「日本シェア」がまったく違う数字になること。世界ではサムスンがトップに立つことも多いけど、日本ではiPhoneが圧倒的。つまり市場シェアは「どの地域・市場で見るか」によって全然変わってくるんだよ。同じ「スマホ市場」でも、「世界市場」「日本市場」「10代市場」などに分けて見ると、それぞれ違う結果になるんだ。
市場シェアは「今この瞬間」の話じゃない
市場シェアは時間とともに変化するものだよ。かつて携帯電話市場でトップだったノキアも、スマホの登場という市場の変化についていけずシェアを大きく失った。音楽業界も、CDが主流だった時代から音楽ストリーミングへと市場が変わり、シェアの顔ぶれがガラリと変わったんだ。
つまり、今シェアが高くても「この市場はずっと続くのか」「新しい技術やサービスで市場そのものが変わらないか」を常に考え続けることが企業には求められるんだよ。シェアを守るだけじゃなく、「次の市場でのシェア」を先取りする動きが大事になってくるんだね。
