日当って何?わかりやすく解説

出張に行ったとき、給料とは別に「日当」ってお金が出たんだけど、これって何?税金かかるの?って思ったことない?社会人になりたての人や、初めて出張に行く人が「日当ってどういうしくみなんだろう」って疑問に思うのはすごく自然なことだよ。この記事を読めば、日当の意味から税金のこと、会社ごとのルールまで、スッキリわかるよ。

先生!出張から帰ってきたら「日当」って書いてあるお金が振り込まれてたんだけど、これって何?給料とは別なの?

いい疑問だね!日当(にっとう)っていうのは、出張や業務で普段と違う場所に行ったとき、会社からもらえる「その日の手当」のことだよ。ホテル代や交通費とは別に、食事代や細かい出費をカバーするためのお金なんだ。つまり「出張で何かと出費が増えるから、その分を補填しますよ」っていう意味のお金ってことだね。
へー!じゃあ給料みたいに毎月もらえるわけじゃないんだ。でも振り込まれたってことは、税金とかかかるの?

実はここが日当のすごいところで、常識的な金額の範囲内なら非課税ひかぜい、つまり税金がかからないんだよ!給料だと所得税しょとくぜい住民税じゅうみんぜいが引かれるよね?でも日当は「業務上の実費補償」として扱われるから、税務署ぜいむしょも「これは収入じゃなくて経費の補填だよね」と認めてくれるんだ。ただし、明らかに高すぎる金額だと課税対象になることもあるから、会社が規程でちゃんとした金額を決めているのが大事なんだ。
じゃあ「常識的な金額」ってどのくらい?会社によって違うの?

そう、会社によって全然違うんだよ。国が「この金額以内なら非課税ひかぜい」って一律に決めているわけじゃなくて、会社の旅費規程(りょひきてい)、つまり「出張のときのお金のルール集」に書いてある金額で払うのが一般的なんだ。国内出張なら1日2,000〜5,000円くらい、海外出張だともっと高い場合が多いね。役職が上がると日当も増える会社も多いよ。
会社員だけじゃなくて、フリーランスや自営業の人も日当ってもらえるの?

フリーランスの場合は少し違う話になるんだ。自分で会社(法人)を作っている人なら、自分の会社の旅費規程を作って、自分自身に日当を払うことができるんだよ。これは合法で、節税せつぜいにもなるから、法人を持っているフリーランスの人には有名なテクニックなんだ。ただし、個人事業主こじんじぎょうぬしの場合は自分への日当は経費にできないから、そこは注意が必要だね。
📝 3行でまとめると
  1. 日当は出張などで普段と違う場所で働くときにもらえる 手当(実費補償) で、給料とは別のお金だよ
  2. 常識的な金額なら 非課税ひかぜい になるから、給料と違って所得税しょとくぜい住民税じゅうみんぜいが引かれないのがポイント
  3. 金額やルールは会社の 旅費規程 で決まり、役職や出張先によって変わることが多いよ
目次

もうちょっと詳しく

日当は「出張中の雑費を補うためのお金」というのが基本的な考え方だよ。たとえば出張先でコンビニに寄ったり、荷物をロッカーに預けたり、ちょっとしたタクシーに乗ったりと、いちいち領収書りょうしゅうしょを取るのが難しい細かい出費って結構あるよね。そういう「こまごました出費」をまとめてカバーするのが日当の役割なんだ。会社としても「全部領収書りょうしゅうしょで精算してね」と言うより、「日当として一律○○円払います」としたほうが経理の手間も省けるっていう事情もある。また日当は税法上、「給与」ではなく「旅費」として扱われるから、受け取る側も払う側も節税せつぜい効果があるという点で、会社と社員の両方にメリットがあるしくみになっているんだよ。

💡 ポイント
日当は「給与」じゃなく「旅費」扱い。だから非課税ひかぜいになるんだ!

⚠️ よくある勘違い

❌ 「日当はもらい得のボーナスみたいなもの」
→ お得なお金と思って、出張のたびにガッツリ余らせようとしてしまう人もいるけど、本来は実費補償の性質のお金だよ。
⭕ 「日当は業務上の実費をカバーするためのお金」
→ あくまで出張中に発生する細かい出費を補うためのもの。会社が定めた旅費規程に従って支給されるルールに基づいたお金だよ。
なるほど〜、あーそういうことか!

[toc]

日当ってそもそも何のためにあるの?

出張には「見えない出費」がたくさんある

出張に行くとき、会社が手配してくれるのはだいたい「交通費」と「宿泊費」だよね。新幹線のチケットとホテルの代金は会社持ち、という会社が多い。でも実際に出張してみると、それ以外にもこんな出費が出てくるんだよ。

  • 駅から会議場までのタクシー代
  • コンビニで買ったペットボトルやお菓子代
  • コインロッカー代
  • 充電ケーブルを忘れたので買い直した
  • 出張先のランチ代(会社の食堂が使えない)
  • お土産を買った(取引先へのちょっとした手土産)

これ全部に領収書りょうしゅうしょを集めて経費精算するのって、正直めちゃくちゃ大変だよね。会社の経理部門にとっても、何百円の領収書りょうしゅうしょを何十枚もチェックするのは手間がかかる。そこで「細かい出費はまとめて日当として一律払います」というしくみが生まれたんだ。

日当は「仕事上の補填」という考え方

大事なのは、日当は「給料の上乗せ」じゃなくて「実費の補填(ほてん)」、つまり出ていったお金を補うためのものという点だよ。たとえば友だちが「財布忘れたから500円貸して、後で返すね」と言って返してくれたとき、その500円は「もらった」のとは違うよね?あくまで立て替えたお金が戻ってきただけ。日当もこれと似た考え方で、「出張で余分にかかった費用を会社が肩代わりしてあげますよ」というものなんだ。

日当はなぜ税金がかからないの?

「給与」と「旅費」では税務上の扱いが全然違う

日本の税法では、会社から受け取るお金をざっくり「給与」と「それ以外」に分けて考えるんだよ。給与(月給やボーナス)は所得として税金がかかるけど、旅費として受け取るお金は「業務上の実費補償」として扱われるから、原則として課税対象にならないんだ。これは国税庁が「社会通念上相当と認められる旅費」については課税しないと定めているから。つまり「一般的に見ておかしくない金額の日当なら、税金はとりませんよ」というルールなんだ。

「社会通念上相当」って何円?

「社会通念上相当(しゃかいつうねんじょうそうとう)」というのは、つまり「世間的に見て常識的な範囲」ということだよ。国が具体的な金額を法律で決めているわけじゃないから、業種・会社の規模・役職・出張先などによって変わってくるんだ。一般的な目安として、国内日帰り出張で1,000〜3,000円、国内宿泊出張で2,000〜5,000円くらいが多いよ。部長クラスになると1万円近い日当を出す会社もある。ただし「1日10万円の日当」なんていうのは明らかに常識外れで、そこは税務署ぜいむしょに「これは給与じゃないですか?」とツッコまれることになるんだ。

会社にとってもメリットがある

日当は受け取る社員だけじゃなく、会社にとってもメリットがあるんだよ。会社が社員に日当を払うと、その金額は会社の「損金(そんきん)」、つまり費用として計上できるから、会社の税金を減らす効果がある。社員は非課税ひかぜいで受け取れて、会社は損金として計上できる。だから日当のしくみは、会社と社員の両方に税務メリットがある「おトクな制度」として活用されているんだ。

日当のルールは会社によって決まる

旅費規程(りょひきてい)って何?

会社が日当をいくら払うかは、「旅費規程」というルール集で決まるんだよ。旅費規程とは、つまり「出張したときのお金の取り扱いを全部まとめた社内マニュアル」のこと。ここに「国内日帰り出張:2,000円」「国内宿泊出張:3,000円」「海外出張:10,000円」みたいに細かく書いてあるんだ。この旅費規程がないと、社員によって日当の金額がバラバラになったり、「なんで彼は高いのに私は安いの?」というトラブルが起きやすくなるから、ちゃんとした会社はたいていこれを作っているよ。

役職や出張先で金額が変わることも

日当の金額は一律じゃなくて、役職によって段階がある会社も多いんだ。

  • 一般社員:2,000円/日
  • 主任・係長クラス:3,000円/日
  • 課長・部長クラス:5,000円/日
  • 役員:8,000円/日

「なんで偉い人のほうが日当が高いの?不公平じゃない?」と思うかもしれないけど、役職が上がるほど交際費として使うお金や、移動手段のグレードが変わることが多いから、という背景がある会社が多いよ。また、海外出張は国内より物価が高いことが多いから、国内とは別に高い金額を設定している会社が一般的だね。

日当が出ない会社もある

実は、すべての会社が日当を出しているわけじゃないんだよ。「交通費と宿泊費は出すけど日当はなし」という会社もある。また、大企業と中小企業では日当の金額もかなり違うことが多い。転職するときは「日当はありますか?いくらですか?」と確認しておくのが賢いよ。求人票に「出張手当あり」と書いてあっても、それが日当なのか交通費のことなのか、きちんと確認しようね。

フリーランス・個人事業主こじんじぎょうぬしと日当の関係

法人を作れば自分に日当を払える

フリーランスとして独立して、自分の会社(法人)を設立した人には、日当は強力な節税せつぜいツールになるんだよ。自分の会社の旅費規程を作って、出張のたびに自分自身に日当を払う。会社側では損金(経費)として計上できて、受け取った自分側は非課税ひかぜい。これ、合法で税務署ぜいむしょも認めているしくみなんだ。たとえば1泊2日の出張で日当5,000円×2日=10,000円を自分に払うと、会社の経費は10,000円増えて、自分の手元には非課税ひかぜいの10,000円が入る。うまく活用すれば、年間で数十万円単位の節税せつぜいになることもあるんだよ。

個人事業主こじんじぎょうぬしは自分への日当は経費にできない

ただし注意が必要なのは、法人を作っていない「個人事業主こじんじぎょうぬし」の場合だよ。個人事業主こじんじぎょうぬしは自分自身に日当を払って経費にするということができないんだ。個人事業主こじんじぎょうぬしの場合、出張で実際にかかった交通費や宿泊費は経費として計上できるけど、日当のような定額の手当を自分に払うことは税務上認められていない。これはなぜかというと、個人事業主こじんじぎょうぬしは会社と個人が法律上一体で、「自分から自分へ払う」という行為が成立しないから。もし節税せつぜい目的で日当の制度を使いたいなら、法人化(会社設立)を検討することになるんだね。

日当を受け取るときに知っておきたいこと

日当の申請方法と精算のしかた

実際に日当を受け取るには、会社が定める手続きを踏む必要があるよ。だいたいこんな流れになることが多いんだ。

  • ①出張前に「出張申請書」や「出張命令書」を上司に提出して承認をもらう
  • ②出張が終わったら「旅費精算書」や「経費精算書」を経理に提出する
  • ③交通費・宿泊費の領収書りょうしゅうしょと一緒に、日当の金額も記載して精算する
  • ④経理がチェックして、給与振込と一緒か別途で日当が振り込まれる

最近はクラウドの経費精算ツール(楽楽精算・freee・マネーフォワードなど)を使っている会社も多くて、スマホのアプリで申請から精算まで完結できることも増えてきたよ。

日当をもらっても確定申告かくていしんこくは必要?

会社員の場合、日当は非課税ひかぜい扱いなので、基本的に確定申告かくていしんこくの際に申告する必要はないんだよ。源泉徴収票げんせんちょうしゅうひょうにも日当の金額は記載されないから、年末調整ねんまつちょうせいにも影響しない。ただし、会社が設定している日当の金額が明らかに高すぎる場合は、税務署ぜいむしょから「実質的には給与では?」と指摘されて、課税対象として扱われることがある。その場合は追加で税金を払わなければいけなくなるから、会社が適切な旅費規程を作っているかどうかは重要なんだよ。自分でどうこうできる話ではないけど、「うちの会社の日当ってちゃんとしてるのかな」と気になる場合は、経理や総務に確認してみるといいね。

日当をもらいすぎたらどうなる?

出張が中止になったのに日当をもらってしまった、または計算ミスで多くもらってしまった、という場合は、会社に返金するのが原則だよ。日当はあくまで出張した事実に基づいて支払われるもの。実際に出張していないのに日当を受け取り続けるのは不正受給になってしまうから、間違えたらすぐに経理に申し出るのが大事だよ。また、日当をもらって出張経費も全額精算する(二重取りする)のも当然NGなので気をつけてね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

目次