お店でモノを売ったとき、その売上全部が利益になるわけじゃないよね。材料費がかかるし、お店の家賃もかかるし…。でもどこまでが「必要な経費」で、どこからが「利益」なのか、ぼんやりしてないですか?実は、その差を考えるときに「貢献利益」という考え方が超便利なんです。この記事を読めば、お店の収支の仕組みが一気にクリアになりますよ。
- 貢献利益は売上から変動費を引いた金額で、1個売れるごとに利益に貢献する額
- 家賃のような固定費は引かない。貢献利益でこれらをまかなって、残りが実際の利益
- 事業が黒字かどうかを判断する重要な指標。商品1個の価値を正しく知ることができる
もうちょっと詳しく
貢献利益という考え方は、特に複数の商品を売ってる企業や、売上が変動する事業で役立ちます。例えば、ケーキ屋さんを想像してください。ショートケーキを1個3000円で売ったとき、生クリーム・ケーキ・フルーツなどの材料費が800円かかったら、貢献利益は2200円。この2200円が、店員さんの給料や家賃をカバーしていく「原資」になるんです。つまり、貢献利益が大きいほど、お店が儲かりやすいということ。反対に、貢献利益が小さい商品ばかり売ってたら、いくら売上が増えても利益が出ない…なんてことも起こるんです。だから「売上は増えてるのに儲からない」という現象を分析するときに、貢献利益という視点が超大事なんですよ。
売上 − 変動費 = 貢献利益
この式を覚えておくと、どんな業界でも使える考え方だよ
⚠️ よくある勘違い
→ 貢献利益は、まだ固定費がさっぴかれてません。実際の利益は、貢献利益から家賃や給料などの固定費を引いた後の金額です。
→ 貢献利益がいくら稼いでくるか、その力を見ることで、本当の利益がいくらになるか判断できるんです。
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貢献利益ってそもそも何?
売上と利益は別モノ
あなたがお小遣いで商売を始めるって想像してください。Tシャツを1枚2000円で売ることにしました。「やった、2000円の売上だ!」って喜んでいいのかな?でも待ってください。そのTシャツを作るのに、生地代とか染料代で800円かかってた。2000円の売上から800円を引くと、1200円が手に残ります。この1200円が「貢献利益」というわけ。つまり、売上は「お金が入ってきた」という事実で、貢献利益は「実際にお店に貢献した価値」なんです。ビジネスを考えるときは、売上じゃなくて、この貢献利益を意識することが大事なんですよ。
変動費との出会い
貢献利益を計算するために絶対に必要な概念が「変動費」です。変動費とは、商品を1個作るたびにかかる費用のことね。Tシャツの例でいえば、生地代・染料代・糸代…こういった「商品に直結する費用」のこと。もし100枚作れば変動費も100倍かかるし、1枚だけ作れば変動費も1/100になる。つまり、商品の数に比例して増えたり減ったりする費用なんです。貢献利益 = 売上 − 変動費という式は、すごくシンプルですけど、これが経営判断の基本になるくらい大事な考え方なんですよ。
固定費と変動費の違いをマスターしよう
固定費は「毎月必ずかかる」
貢献利益を理解するには、対比として「固定費」も知っておく必要があります。固定費とは、商品を売る・売らないに関係なく、毎月かかる費用のこと。お店の家賃は、1個も売らなくても毎月10万円かかるし、1000個売っても10万円。これが固定費です。ほかには、店員さんの給料、電話代、保険料…こういった「ビジネスを続けるために必要な基本的な費用」ですね。
なぜ固定費と変動費を分けるのか
ビジネスの分析に、なぜこんなめんどうなことをするのか。それは、固定費と変動費を分けることで、「このビジネスは本当に儲かるのか」が見えてくるから。例えば、あなたのネットショップで月に100万円の売上があったとします。でも変動費が90万円かかってたら?貢献利益は10万円。固定費が月15万円なら、実際の利益は−5万円になっちゃうんです。売上100万円は聞こえいいけど、実は赤字。こういう状況を見抜くために、固定費と変動費を分けて考えるんですよ。
現実のビジネスでの使い分け
コンビニを例に考えてみましょう。弁当を1個100円で仕入れて、300円で売ったとします。変動費は100円。だから貢献利益は200円ですね。でもコンビニの家賃は月50万円。店員さんの給料は月100万円。水道光熱費も月5万円。この固定費が合わせて月155万円だとしたら、毎日いくつ弁当を売る必要があるのか。貢献利益が200円だから、155万円を200円で割ると、毎日7750個の弁当を売らないと利益が出ないってことになります。これが経営者の発想なんです。「売上がいくらあるか」じゃなくて、「貢献利益がいくらで、固定費をカバーできるか」で判断するんですよ。
貢献利益の計算方法をマスターする
基本の計算式
貢献利益の計算は本当にシンプルです。売上から変動費を引くだけ。例えば、あなたが手作りアクセサリーを売ってるとしましょう。ネックレスを1個2500円で売りました。ビーズが800円、金属パーツが300円、紐が200円。これら直接的な材料費が合わせて1300円。そしたら貢献利益は2500円 − 1300円 = 1200円。この1200円があなたの「努力の報酬」を生み出す源泉なんですね。ビジネスが大きくなっても、この基本式は変わりません。
複数商品のときは「貢献利益率」を使う
同じお店で複数の商品を売ってるとき、どれが一番利益に貢献してるのか比較したいですよね。そんなときは「貢献利益率」という指標を使います。貢献利益率 = 貢献利益 ÷ 売上 × 100%という式です。さっきのアクセサリーショップで、ネックレスの貢献利益率は1200 ÷ 2500 × 100% = 48%。別でブレスレットを1500円で売ってて、変動費が600円だったら、貢献利益は900円で、貢献利益率は900 ÷ 1500 × 100% = 60%。あ、ブレスレットの方が効率がいいんだ、って気づけるんです。こうやって、限られたリソースをどの商品に集中させるか判断できるようになるんですよ。
損益分岐点という魔法の数字
ビジネスをやってると「あとどのくらい売れば赤字から抜け出せるのか」という不安があります。その答えを出すのが「損益分岐点」という概念。損益分岐点とは、利益がゼロになる売上のことね。計算式は「損益分岐点の売上 = 固定費 ÷ 貢献利益率」です。例えば、月の固定費が50万円で、貢献利益率が40%だったら、損益分岐点の売上は50万 ÷ 0.4 = 125万円。つまり、毎月125万円の売上があればお店は赤字でも黒字でもなく、それ以上売れば黒字になるってわけです。事業計画を立てるとき、この数字を目安にするんですよ。
実例で学ぶ貢献利益の使い方
飲食店の場合
ラーメン屋を経営してるあなたを想像してください。ラーメン1杯800円で売ってます。スープ・麺・トッピング・つゆの材料費が250円。バイト時給は1時間1000円で、1杯作るのに3分かかるとしたら…あ、でも待ってください。これはちょっと複雑。変動費には「商品1個に直結する費用」だけを含めます。バイト代は人数が多いと増えるけど、完全に「1杯につきいくら」ではないから、固定費に分類する経営者が多いです。だから変動費は材料費の250円だけ。貢献利益は800 − 250 = 550円。月に1000杯売れたら貢献利益は55万円。お店の家賃・光熱費・バイト代・看板代などの固定費が月60万円なら…あ、赤字になっちゃう。だから月1100杯以上売る必要があるんですね。こういう感じで経営判断をするんですよ。
eコマースの場合
ネットで商品を販売してる場合、変動費には何を含めるか。商品の仕入値は当然変動費。それから配送料も、1個配送するたびに100円かかるなら、これも変動費に含めます。でも、ショッピングサイトのシステム利用料は月額3万円だとしたら、固定費。商品を10個売っても1000個売っても同じだから。Amazon で月100万円の売上があって、変動費率が60%だったら、貢献利益は40万円。固定費が月35万円なら、利益は5万円。あ、利益率は0.5%だ、ちょっと薄いな…みたいに判断するんです。
製造業の場合
工場で商品を作ってる場合、貢献利益の考え方はさらに大事です。なぜなら、固定費(工場の機械代・人件費など)がめちゃくちゃ大きいから。例えば、月に500万円の固定費がかかるボルト製造工場があったとします。ボルト1個を50円で売ってて、材料費が15円。貢献利益は35円です。500万円を35円で割ると…14万2000個。毎日約4700個以上売らないと赤字になっちゃう。だから製造業って「ロット生産」(たくさん一気に作る)することが多いんです。固定費が大きいから、一気にいっぱい作って、1個あたりの費用を下げる戦略を取るんですよ。
貢献利益で事業判断をする力を磨く
商品ラインアップの見直し
複数の商品を売ってる会社は、定期的に「どの商品が一番利益に貢献してるか」を分析します。これを「ポートフォリオ分析」って呼ぶんですけど、貢献利益率が高い商品に経営リソースを集中させるんです。例えば、ある企業が3つの商品を売ってるとしましょう。商品A:売上1000万円、変動費600万円、貢献利益400万円(率40%)。商品B:売上1000万円、変動費800万円、貢献利益200万円(率20%)。商品C:売上1000万円、変動費700万円、貢献利益300万円(率30%)。見ると、商品Aが一番効率がいい。だから、マーケティング費用は商品Aに集中させて、商品Bは値上げをするか廃止を検討する。こういう判断ができるんですよ。
値決めの戦略
新しい商品を売り出すときは、いくらで売るかが重要な決断ですよね。貢献利益の考え方があると、この判断が科学的になります。例えば、変動費が300円の商品があるとします。固定費を月50万円だと考えて、月に1万個売りたいという目標があったら…貢献利益の合計は500万円必要(50万 × 10)。1万個で割ると、1個あたりの貢献利益は500円。変動費が300円だから、売価は800円以上にしないといけない。値段が800円未満だと、目標利益が達成できないってわけです。
新規事業の採算性判断
会社が新しいビジネスに挑戦するとき、「これって儲かるの?」という判断が必要。その時に、まず貢献利益率がいくらになるか見積もるんです。例えば、今までラーメン屋だった企業が、カレーライスを売ろうと考えたとします。カレーライスの売価を600円、変動費(食材など)を200円で考えたら、貢献利益率は66%。今のラーメン(売価800円、変動費250円、貢献利益率68%)とほぼ同じ。あ、採算性が似たような商品なら、追加でやる価値があるな、という判断ができるんですね。こうやって経営判断は進むんですよ。
