いろいろな会社のニュースで「公募増資を実施します」って聞いたことない?銀行から借金するのとは違う、株式会社が成長するために使う大事な資金調達の方法なんだよ。この記事を読めば、公募増資がどんな仕組みで、なぜ会社がやるのか、そして一般人にはどんな関係があるのかが、きっとわかるようになるよ。
- 公募増資とは会社が新しく株を発行して、一般投資家から広く資金調達する方法で、銀行からの借金と違って返す必要がない。
- 利益が出れば配当金がもらえて、経営にも参加でき、会社としても返済義務がないのでリスクが低いという利点がある。
- ただし既存株主の割合が下がるという希薄化のデメリットもあり、会社も投資家も慎重に判断する必要がある。
もうちょっと詳しく
公募増資は、銀行などからの借金とは全く違う資金調達の方法なんだ。借金は『返さなきゃいけない』という約束だから、会社は利息まで含めて返済計画を立てなきゃいけない。でも株式発行なら『投資家さんがお金を出してくれるけど、返さなくていい』という形だから、会社はそのお金を思いっきり事業に使えるんだよ。だから大きく成長したい会社、リスクを取って新事業に挑戦したい会社が選ぶ方法なんだ。ただ、新しい株主が増えるから、経営に口を出す人が増えるのも特徴。民主主義みたいに、株主たちが会議で意見を言えるようになるんだね。
公募増資と銀行借金の最大の差は「返済義務があるかないか」。会社の成長ステージや必要な資金の大きさで、どちらを選ぶかが決まるんだよ。
⚠️ よくある勘違い
→ 全く違う。借金は利息をつけて返さなきゃいけないけど、株式発行は返済義務がない。だから会社にとってのリスクが全然違うんだよ。
→ これが正解。会社にとって『返さなくていい資金』だから、事業に大胆に投資できる。その代わり、利益が出たら投資家に分配しなきゃいけないんだ。
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公募増資とは何か
株式会社が新しく株を発行するということ
株式会社っていうのは、『いろいろな人がお金を出し合って作った会社』のことだよ。そのお金を出してくれた人のことを『株主』(かぶぬし)って言うんだ。出した金額に応じて『株』という証券をもらうわけ。この株をたくさん持ってる人ほど、会社の『所有権』が大きいってわけなんだよ。
公募増資ってのは、つまり『新しく株を発行して、それを世界中の人たちに買ってもらう』っていう作業なんだ。具体的に言うと、会社が『僕たちの会社の株を1000円で500万枚売ります。欲しい人は買ってね』って公開で募集することだよ。これが『公募』=『広く世間に募る』ってわけ。売ったお金が『増資』=『会社の資金が増えた』ってわけなんだ。すごくシンプルな話だけど、実はこれが会社の運営にすごく大事な影響を与えるんだよ。
例えば、あなたが友だちと一緒にビジネスを始めたとしようか。最初は2人で仕事をしてたんだけど、事業が大きくなってきて『あと1000万円あれば、新しい工場を建てられるのに』と思ったとする。銀行から借金することもできるけど、利息がつくし返済計画も立てなきゃいけない。そこで『友だちの友だちたちにも株を買ってもらおう』って思って、『この株は10万円です、100株売ります』って募集するんだよ。そしたら1000万円が集まる。これが公募増資だってわけ。
銀行からの借金とは全く違う
会社が『お金が必要』って思ったときに、大きく分けて2つの方法があるんだよ。1つが『銀行から借金する』こと。もう1つが『公募増資で株を売る』ことだ。この2つは一見『どっちもお金を集めてる』ように見えるけど、実は全く性質が違うんだ。
銀行から100万円借りたとしようか。会社は『100万円をもらったけど、これは返さなきゃいけないお金だ』って思うわけだ。さらに『利息もつくから、実は150万円返さなきゃいけない』ってことになる。だから会社は『必ず150万円を返すために、絶対に利益を出さなきゃいけない』って考えるんだよ。万が一事業がうまくいかなくて損失が出たら、それでも返済しなきゃいけない。これが『返済義務』だよ。
一方、公募増資で100万円分の株を売ったとしようか。会社は『100万円をもらったけど、これは返さなくていいお金だ』って思うわけ。つまり『借金じゃなくて、自分たちのお金になった』ってことなんだよ。その代わり『会社が利益を出したら、その利益の一部を株主たちに配当金として配らなきゃいけない』ってルールがあるんだ。でも『絶対に返さなきゃいけない』っていう約束じゃないんだよ。会社の経営がうまくいかなくて損失が出たとしても『来年頑張ります』って言えばいいわけ。
銀行借金は『毎月返さなきゃいけない』『利息を払わなきゃいけない』っていう「約束」だから、会社のキャッシュフロー(つまり現金の流れ)にすごく影響するんだ。でも公募増資なら『利益が出たら配当する』『損失が出たら配当しない』って柔軟にできるんだよ。だから『今はお金がいっぱい必要だけど、将来は利益が出るかどうかわかんない』っていう会社が選ぶわけ。
公募増資が行われる背景
大きなお金が必要な時期
では、実際にどんな会社がどんな時に公募増資をするのかな。基本的には『会社が大きく成長する時期』に多く行われるんだよ。例えば、スマートフォンのアプリを作ってる会社があったとしようか。最初は3人で細々と作ってたんだけど、アプリが大ヒットしちゃった。『あ、このままじゃ需要に対応できない。もっと大きなオフィスが必要だし、プログラマーも採用したいし、サーバーも強くしたい』って思ったとするんだ。そうなると『あ、あと5000万円くらい必要だ』ってことになるわけ。
こんなときに、会社の創業者たちは『銀行から5000万円借りるのか』『それとも公募増資で株を売るのか』を決めなきゃいけないんだよ。もし銀行から借りたら『毎年利息をつけて返さなきゃいけない』って大きなプレッシャーがかかる。成功するかどうかわかんないスタートアップには、すごく大きな負担になっちゃう。だから『よし、公募増資で新しい株主たちをファミリーに迎えよう。返済義務がないから、思いっきり事業に使える』って決めるわけ。
大企業でも同じだよ。『電気自動車の事業に参入したい』『新しい技術開発センターを立てたい』『海外支店を拡大したい』みたいな大事業のときに、銀行借金だけじゃなくて、公募増資も併用するんだ。なぜなら『返済義務がないから、リスクをとって大胆にチャレンジできる』からなんだよ。
会社の信用を証明する手段
実は公募増資には、もう1つ大事な役割があるんだ。それが『この会社は本当に大丈夫だ』っていう証明になることなんだよ。
考えてみてよ。もし『この会社、本当に信用できる?大丈夫?』って思う会社があったら、その会社の株を買いたい?絶対に嫌だよね。だから逆に言うと『この会社が公募増資をする』っていうのは『多くの投資家たちが『この会社は大丈夫だ』って信用してくれた』っていう証拠なんだ。
だって、公募増資をするときは、金融庁っていう『金融業界を監督する役所』が『この会社、本当に大丈夫?詐欺じゃない?』ってすごく厳しくチェックするんだよ。そして『OK、この会社なら大丈夫です』っていう許可をもらわないと、公募増資はできないんだ。だから公募増資をしてる会社っていうのは『政府の許可をもらった会社』『多くの投資家に信用されてる会社』っていう証拠になるわけ。これは会社にとって『信用のブランド』みたいなものなんだよ。
公募増資のメリット・デメリット
会社側にとってのメリット
会社にとってのメリットを見てみようか。何といっても『返さなくていいお金が手に入る』ってのが最大のメリットだよ。銀行借金みたいに『毎月いくら返す』『今年いくら返す』っていう約束がないんだ。だから『お金があるうちに、ガンガン事業に投資できる』わけだよ。
例えば、自動運転の技術を開発してる会社があったとしようか。銀行から100億円借りたら『毎年利息をつけて返す約束』があるから『とにかく利益を出さなきゃ』ってプレッシャーがかかる。でも今は『まだ完成してないし、赤字になってる』って状況だったら『返済できないじゃん』ってことになっちゃう。でも公募増資なら『まだ利益は出てないけど、その代わり配当金も払わないね』ってできるんだ。つまり『研究開発に全力を注げる』ってわけ。
もう1つのメリットが『会社の信用度が上がる』ってことだよ。銀行借金も大事だけど『株主たちが応援してくれてる』『投資家たちが信用してくれてる』っていうのはすごく大事なんだ。これが『優良企業の証』みたいなものになるんだよ。
会社側にとってのデメリット
ただし、公募増資には大きなデメリットがあるんだ。それが『新しい株主たちが増える』ってことだよ。
最初に創業した人たちが『会社の株の100%をもってた』っていう状況を考えてよ。その人たちは『この会社は自分たちのもの』って感じで、自由に経営できるわけ。でも『新しく1000万株を発行して、それを他の人たちに売った』としたら、どうなると思う?創業者たちが持ってた割合が『100%』から『50%』に下がっちゃうんだよ。
そしたら『会社の重要な決定』をするとき『株主たちの意見を聞かなきゃいけない』ってことになるんだ。『新しい事業をやりたい』『工場を移転したい』『給料を上げたい』とかいう決定のとき『株主さんたちの投票で決める』ってことになるわけ。これを『株主の声が大きくなった』『経営に口を出す人が増えた』って言うんだよ。
これはね『民主主義』と同じ仕組みなんだ。会社も『多くの人たちの意見を聞きながら運営する』ってわけ。その方が『より多くの視点から判断できる』ってメリットもあるけど『決定が遅くなる』『いろいろ文句を言われる』ってデメリットもあるんだよ。
投資家側にとってのメリット・デメリット
今度は『株を買う側』の視点で考えてみようか。投資家たちが公募増資で株を買うのは『この会社が成長して、株の値段が上がるのを期待してる』からなんだ。例えば『1000円で買った株が、会社が大成功したら1万円になった』みたいな状況だね。そしたら『100万円でもらった株が1000万円の価値になった』ってわけ。これが『株で儲ける』ってことなんだよ。
さらに『毎年利益が出たら、配当金をもらえる』っていうのもメリットだね。銀行に預金してるよりも『配当金の方が利益が大きい』ことが多いんだ。だから『銀行に預金するより、成長してる会社の株を買った方がお得』って考える人が多いわけ。
ただし『株は必ず値段が上がるわけじゃない』ってのがデメリットだよ。会社が失敗したら『1000円で買った株が、100円の価値になった』みたいなこともあるんだ。そしたら『100万円が10万円になった』ってことになっちゃう。これが『株で損する』ってわけなんだよ。だから『株はリスクが高い』ってよく言われるんだ。
公募増資の流れを知ろう
準備から実施までの主なステップ
では、実際に公募増資が行われるときの流れを見てみようね。
『ステップ1』会社が『公募増資をしよう』って決めるんだ。『今年あと5000万円くらい必要だ』『よし、株を売ろう』ってわけだね。
『ステップ2』証券会社(つまり『株を売る専門家』)に相談するんだ。『どのくらいの値段で株を売ったらいい?』『どのくらい売れそう?』『手数料はいくら?』みたいなことをね。
『ステップ3』金融庁に『この公募増資、大丈夫ですか?詐欺じゃないですか?』って申請するんだ。これを『届け出』(とどけで)って言うんだよ。金融庁がしっかりチェックして『OK、この会社なら信用できます』ってお墨付きをもらわないと、進めることができないんだ。
『ステップ4』テレビとかウェブサイトで『僕たちの会社の株を売ります』って宣伝するんだ。これを『募集』(ぼしゅう)とか『公開』(こうかい)って言うんだよ。『1000円です』『500万株です』『5月15日まで買えますよ』みたいなふうに、世間に向かって発表するわけ。
『ステップ5』投資家たちが『よし、この会社の株を買おう』って申し込むんだ。銀行とか証券会社を通じてね。『100万円分買いたい』『50万円分買いたい』みたいに、いろんな人たちが申し込むんだよ。
『ステップ6』『あ、予定した500万株を全部売切れちゃった』『あ、まだ100万株売れてない』みたいに、結果を見るんだ。
『ステップ7』『よし、全部売切れた』って確認されたら『じゃあ、契約を成立させよう』って手続きを進めるんだ。
『ステップ8』投資家たちが『約束通りお金を払います』『会社が約束通り株をくれます』ってお金の受け渡しが行われるんだ。これを『決済』(けっさい)って言うんだよ。
『ステップ9』会社が『よし、お金をもらった』『新しい株主たちが増えた』『これで事業をドーンと拡大できる』って、お金を使い始めるわけ。
だいたい、こんな感じの流れで公募増資は実行されるんだよ。すごくシンプルだけど『世間中に株を売る』『多くの投資家たちと契約する』『金融庁の許可をもらう』みたいな大事な手続きが、いっぱい入ってるんだ。
実際の例で理解してみよう
では、実際に起きそうな公募増資の例を見てみようね。想像してほしいんだけど、『新しいスマートフォンゲーム会社』が立ち上がったとしよう。最初は『ゲーム製作費』『サーバー代』『従業員の給料』で月に500万円かかってるとする。そのゲームが『ティックトック』『ユーチューブ』で話題になって『あ、すごい人気が出た。もっとサーバーを強くしたい』『もっとキャラクターを増やしたい』『広告をもっと打ちたい』って思ったとしようか。
そしたら『月500万円じゃ足りない。月2000万円くらい必要だ』ってことになるんだ。『あ、1年で1.5億円くらい必要』ってわけ。銀行から借りたら『毎年利息をつけて返さなきゃいけない』って、すごく大変だよね。でも『もしかしたら2年後にはゲームが飽きられるかもしれない』『そしたら利益が出なくなる』『あ、返せない』ってことになっちゃう可能性もあるんだ。だから『よし、公募増資をしよう』って決めるわけ。
『よし、1万円の株を1500万株売ろう。そしたら150億円集まるな』『これで5年くらい安心だ』ってわけ。証券会社に相談して『100万円以上の投資をしてくれる人』『10万円くらい買いたい人』『1万円だけ買いたい人』みたいなね、いろんな人に声がかかるんだ。
『よし、1500万株全部売れた』『150億円集まった』『金融庁からもお墨付きをもらった』ってなったら『よし、本格的にゲームを拡大しよう』『新しい特別版を作ろう』『海外展開しよう』みたいに、思いっきり事業を広げるわけ。こうやって『公募増資の力』で会社は大きく成長していくんだよ。新しい株主たちも『よし、この会社が大きく成長したら、僕たちの株も値段が上がるはず』って期待してるわけだ。
