就職が決まってホッとしたのも束の間、「入社したら研修があるって聞いたけど、どんなことするんだろう?」「何日間も続くって本当? 学校の授業みたいなの?」って不安になったこと、あるんじゃないかな。社会人になって最初に待ち構えているのが「研修制度」。これって何のためにあって、実際にどんなことをするのか、この記事を読めば全部わかるよ。
- 研修制度とは、社員が仕事に必要な知識・スキルを学ぶための 会社公式の教育プログラム のことだよ。
- 新人だけでなくベテラン社員・管理職向けもあり、キャリアのステージ に合わせて段階的に行われるよ。
- 研修中も給与は支払われ、その充実度は 会社の人材育成への本気度 を表す重要な指標になるよ。
もうちょっと詳しく
研修制度とは、つまり「会社が社員の成長を支援するための仕組み全体」のことだよ。英語では「Training Program(トレーニングプログラム)」や「Employee Development(エンプロイー・ディベロップメント)=社員育成」と呼ばれることが多いんだ。日本では特に「OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)」、つまり現場で実際の仕事をしながら覚える方式と、「Off-JT(オフ・ザ・ジョブ・トレーニング)」、つまり講義や研修室での座学など現場を離れて学ぶ方式の2種類がよく使われる。この2つを組み合わせることで、知識と実践の両方をバランスよく身につけられるように設計されているんだよ。研修制度が整っている会社は、社員が長く活躍できる環境を用意していることが多くて、離職率が低い傾向があるとも言われているよ。
OJT=現場で覚える、Off-JT=座学で覚える。この2つがセットで使われるよ!
⚠️ よくある勘違い
→ 新人研修が有名なせいで「研修=新人のもの」と思いがちだけど、それは大きな誤解。
→ 中堅社員研修・管理職研修・リーダー研修など、昇進・昇格のタイミングや年次ごとに研修が用意されているのが一般的。むしろ「研修が続く会社=成長できる会社」と考えていいよ。
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研修制度とは? そもそも何のためにあるの?
「即戦力」になるための準備期間
研修制度とは、会社が社員に対して仕事に必要な知識・技術・考え方を教えるための、体系的な教育プログラムのことだよ。「体系的」とは、つまり「バラバラに教えるんじゃなくて、順序立ててまとまった形で教える」ということ。
たとえばスポーツで考えてみよう。サッカー部に入部したばかりの一年生が、いきなり公式試合に出るのは難しいよね。まずはボールの蹴り方、パスの出し方、ポジションの動き方を練習する時間が必要だ。研修はまさにその「練習期間」にあたるんだよ。
会社で働くには、「ビジネスマナー」、つまり社会人としての礼儀やルール、「業界の専門知識」、「その会社独自のやり方」など、学校では教えてくれない知識がたくさん必要なんだ。これを研修でまとめて学ぶことで、現場に出たときにスムーズに動けるようになるよ。
会社にとってもメリットがある
研修は社員だけじゃなくて、会社側にもメリットがある。きちんと研修を受けた社員は仕事のミスが減るし、お客さんに失礼な対応をするリスクも下がる。そして何より、「自分を育ててくれる会社だ」と感じた社員は、長く働き続けてくれる可能性が高くなるんだよ。
採用コスト、つまり人を一人採用するのにかかるお金は平均50〜100万円以上とも言われていて、せっかく採用した社員がすぐ辞めてしまうのは会社にとって大きな損失なんだ。だから研修制度を充実させることで、「社員が長く活躍できる職場」を作ろうとしているんだよ。
研修にはどんな種類があるの?
新人研修(入社時研修)
一番イメージしやすいのが、入社直後に行われる「新人研修」だよ。4月に入社した新入社員が、ビジネスマナー・会社のルール・仕事の基礎を集中的に学ぶ期間のことだね。
具体的には、こんなことを学ぶよ。
- 名刺の渡し方・受け取り方(ビジネスマナーの基本)
- メールや電話の正しい使い方
- 報告・連絡・相談(ほうれんそう)の大切さ
- 会社の理念・歴史・事業内容
- コンプライアンス、つまり「法律やルールを守って仕事をする」という意識の徹底
学校で言えば、入学式の後のオリエンテーションに近いイメージだよ。「この学校ではこういうルールで動いていくよ」って教えてもらう感じ。
OJT(現場研修)とOff-JT(座学研修)
研修の方法には大きく2種類ある。「OJT」と「Off-JT」だよ。
OJT(On the Job Training)は、実際の仕事現場で先輩社員から直接教わりながら学ぶスタイルのことだよ。たとえば営業職なら、先輩と一緒にお客さんのところへ訪問して、実際の商談を見学したり補助したりしながら覚えていく方法。「百聞は一見にしかず」というやつで、教科書で読むより実際にやってみた方が身につくことも多いんだよ。
一方、Off-JT(Off the Job Training)は、仕事から離れた場所で行う座学・講義形式の研修のことだよ。研修センターや会議室に集まって講師の話を聞いたり、グループワークをしたり、ロールプレイング(役割を演じる練習)をしたりする。学校の授業に一番近いイメージだね。
この2つを組み合わせることで、「知識として知っている」と「実際にできる」の両方が身につくようになっているんだよ。
階層別研修・テーマ別研修
新人研修以外にも、こんな種類の研修があるよ。
- 階層別研修:入社3年目・5年目・係長・課長・部長など、役職や経験年数に合わせた研修
- テーマ別研修:「リーダーシップ研修」「プレゼン研修」「英語研修」など特定のスキルを磨く研修
- 管理職研修:部下を持つ立場になった人が、マネジメント(チームをまとめる技術)を学ぶ研修
- コンプライアンス研修:ハラスメントや情報漏えいの防止など、法律・倫理に関わる内容を学ぶ研修
研修で実際に何を学ぶの?
ビジネスマナーという「社会のルール」
研修で最初に教わることの一つが「ビジネスマナー」だよ。ビジネスマナーとは、つまり「社会人として仕事をする上での礼儀作法・ルール」のこと。学校のルールと似ているけど、もう少し細かくて、「なぜそうするのか」が全部ちゃんとした理由に基づいているんだよ。
たとえばこんなマナーを学ぶよ。
- お辞儀の角度(15度・30度・45度でそれぞれ意味がちがう)
- 電話対応(「お電話ありがとうございます。〇〇会社でございます」みたいな決まった言い回し)
- 席次、つまり会議室やエレベーターで「どの席に誰が座るか」のルール
- 敬語の使い方(尊敬語・謙譲語・丁寧語のちがいなど)
「そんな細かいこと必要なの?」って思うかもしれないけど、初めて会うお客さんに与える印象は最初の数秒で決まるとも言われているんだ。マナーが身についているだけで「この会社は信頼できそう」と感じてもらいやすくなるよ。
仕事の進め方・コミュニケーション
ビジネスの世界では「ほうれんそう」がとても大事だよ。ほうれんそうとは「報告・連絡・相談」の頭文字をとった言葉で、仕事の進捗を上司にこまめに伝えるという基本動作のことだよ。
たとえば学校で言うと、先生から「この課題を明日までに提出して」と言われたのに、難しくて全然できていないのに前日まで黙っているのはNGだよね。「ちょっと難しくて間に合わないかもしれないです」って早めに相談すれば先生も対応できる。仕事でも同じで、問題が小さいうちに報告・連絡・相談することで、大きなトラブルを防げるんだ。
研修では実際にロールプレイを通じて、「どのタイミングで・どんな言い方で・何を報告するか」を繰り返し練習するよ。
その会社ならではの知識・スキル
どんな業界・職種に就くかによって、研修の内容は大きく変わってくるよ。銀行なら金融の基礎知識や法律、IT企業なら使用するプログラミング言語やツールの操作方法、医療・福祉なら利用者への接し方や医療知識の基本など、それぞれの仕事に必要なことを集中的に学ぶんだ。
これを「専門研修」と呼ぶことも多くて、一般的なビジネスマナー研修が終わった後に、部門別・職種別で行われることが多いよ。
研修制度が充実している会社って何が違うの?
「研修が充実している=長く活躍できる環境」と考えていい
就活をしていると「弊社は研修制度が充実しています」というアピールをよく見かけるよね。でも「充実している」ってどういうことなのか、具体的に考えたことある?
研修制度が充実している会社の特徴を挙げてみると、こんな感じだよ。
- 新人研修の期間が長く(1ヶ月以上)、内容が体系的に整理されている
- 社員一人ひとりに「メンター」、つまり相談相手になってくれる先輩社員がつく制度がある
- 外部の研修サービスや資格取得を会社が費用負担してくれる
- eラーニング、つまりオンライン動画教材を使っていつでも学べる環境が整っている
- 研修の効果を定期的に評価・改善する仕組みがある
こういう会社は、「採用したらあとは自分でなんとかして」じゃなく、「一緒に成長しよう」という姿勢で社員に向き合っているってことなんだよ。
「研修費用の自腹負担」には要注意
ここで一つ注意してほしいことがある。会社によっては「研修費用を一旦立て替えて、一定年数働いたら返金する」という制度を採用しているところもある。この「一定年数内に辞めたら費用を返す」という契約は、条件によっては労働基準法に違反する場合もあるんだよ。
就職活動のときや内定後の説明会で「研修費用の返金規定」があるか確認して、おかしいと思ったら労働基準監督署(国が設置している労働者の相談窓口)に相談するのが正解だよ。「よくわからないからサインしちゃえ」は禁物!
研修を最大限に活かすコツ
受け身にならず、積極的に参加する
研修で一番もったいないのが「ただ聞いてるだけで終わる」こと。研修は授業と違って正解が一つじゃないことが多いし、実際の仕事に直結する話が多い。だから「なんで?」「たとえば?」という疑問をどんどん持ちながら参加するのが大切だよ。
講師への質問はもちろん、一緒に研修を受ける同期(同じ時期に入社した仲間)との会話や意見交換も大きな学びになるよ。たとえ違う部署に配属されても、同期は会社生活を支え合う一番の仲間になることが多いんだ。
メモの取り方を工夫する
研修中は大量の情報が一気に飛んでくる。全部覚えようとするのは無理だから、「後で見返したときに思い出せるメモ」を作ることを意識しよう。具体的には、「結論」「理由」「具体例」の3点セットでメモするのがおすすめだよ。「〇〇はこういうものだ(結論)、なぜなら〜(理由)、たとえば〜(具体例)」という形で書き留めておくと、後から読んでも内容がよみがえってくるんだよ。
研修後の「現場での実践」が一番大事
研修はゴールじゃなく、スタートだよ。研修で学んだことは、実際の仕事の中で使って初めて「自分のもの」になる。研修中に習ったビジネスマナーも、実際にお客さんと話したり、先輩の仕事ぶりを間近で見たりする中でどんどん磨かれていくんだ。
「研修でうまくできなかった」と落ち込む必要はないよ。研修はあくまで練習の場所だから、失敗していい場所なんだ。大事なのは「研修中に何度も失敗して、現場でミスを減らす」こと。スポーツと一緒で、練習でしっかり体に染み込ませることが本番の成功につながるんだよ。
研修制度をうまく活用した社員ほど早く成長して、会社でのキャリア、つまり仕事上の経歴や実績を積み上げるスピードも速くなる傾向があるよ。せっかく会社が用意してくれている研修の機会は、全力で使い倒してみてね。
