限界利益って何?わかりやすく解説

お金儲けの仕組みって、「売上から経費を引いたのが儲けでしょ」って誰もが思いますよね。でもビジネスの世界では、「本当にもう1個売ったら、いくら儲かるのか」という考え方が超大事なんです。この記事を読めば、その秘密の考え方「限界利益」がスッキリわかりますよ。

先生、「限界利益」って何ですか?難しそう…

いい質問だ。簡単に言うと、商品をもう1個増やしたときに増える利益のこと。難しくないよ。
あ、つまり「1個増やしたら、いくら儲かるか」ってことですか?

その通り。具体的には、売上から変動費(つまり、商品の個数に応じて増えたり減ったりする費用)を引いたもの。人件費や店舗代みたいに増えない費用は関係ないんだ。
へえ〜、固定費は無視するんですね。なぜですか?

だって、月々払う家賃とか給料は、商品を1個増やしても2個増やしても変わらないでしょ。だから、もう1個売るのに必要な費用だけを考えるんだ。その方が、本当に儲かるかどうかが見えるんですよ。
わかった!限界利益で判断すると、良い商売か悪い商売かがわかるってことですね。

その通り。限界利益が大きいほど、その商品はおいしい商売。これを知ると、ビジネスの判断力が一気に上がるんです。
📝 3行でまとめると
  1. 限界利益は 売上から変動費を引いたもので、商品を1個増やしたときの利益増加を表す
  2. 固定費(家賃や給料)は含まない。なぜなら 商品の個数に関係なく発生するから
  3. 限界利益が大きいほど その商品は儲かるビジネス。経営判断の鍵になる
目次

もうちょっと詳しく

会社を経営するときに一番大事な判断は「この商品は本当に儲かるのか」ということです。でも多くの人は、売上から全部の経費を引いた利益で判断してしまいます。そこが間違い。本当に大事なのは「もう1個売ったら、実際にいくら手元に残るのか」という限界利益なんです。これを知ると、赤字でも続けるべき商品か、やめるべき商品かが見えてくるんですよ。

💡 ポイント
限界利益 = 売上 – 変動費
固定費は一旦忘れて考えよう

⚠️ よくある勘違い

❌ 「限界利益と普通の利益は同じでしょ」
→ 違います。普通の利益は固定費も引いた最終的な利益。限界利益は、もう1個売るのに直接かかる費用だけを考えた利益です。
⭕ 「限界利益は変動費だけを考えた、商品1個あたりの儲け」
→ その通り。だから経営判断の本当の鍵になるんです。
なるほど〜、あーそういうことか!

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限界利益って、実は身近な考え方なんだ

限界利益という言葉は難しく聞こえるけど、実は誰もが日々の生活で使ってる考え方なんですよ。例えば、学校の文化祭でクレープ屋をやるとしましょう。1個300円で売るクレープがあります。クレープ1個作るのに、生地とチョコレートとホイップクリームで100円かかります。つまり、1個売ると200円の儲けが出ます。これが限界利益です。簡単ですよね。

もちろん、文化祭の出店には初期投資がかかります。焼き機を借りるのに3万円、テーブルと椅子で5000円。合計35000円の固定費がかかったとします。でも、この固定費は何個売ろうが減りません。だから、1個1個売るときに考えるべき「本当の儲け」は、その200円の限界利益。この考え方があれば、「あと何個売ったら元が取れるのか」という判断も簡単です。35000円÷200円=175個。つまり175個売ったら、全ての費用が回収できるわけです。

ビジネスも同じです。会社が商品を売るときも、「1個売るのに本当にいくら儲かるのか」が限界利益なんです。この考え方を知ってる人と知らない人では、ビジネスの判断力が大きく変わってきます。大事なのは、すべての費用を平均するのではなく、「本当に商品を増やすのに必要な費用」だけを考えることなんです。

売上と利益は違うんだよ。限界利益がその証拠

ここで大事な勘違いを直しておきましょう。「売上が大きい=儲かってる」と思ってる人、けっこういるんです。でも、それは大間違い。売上が大きくても、経費が大きければ利益は小さいですよね。その上、利益を計算するときにも、普通の利益と限界利益の2つの考え方があるんです。

普通の利益(これを「営業利益」とか「純利益」と呼びます。つまり、売上から全部の経費を引いた最終的な利益のこと)は、会社全体がどれくらい儲かったのかを見るのに向いています。一方、限界利益は、「この商品1個増やしたら、本当にいくら儲かるのか」を見るのに向いています。どちらも必要な考え方なんですが、経営判断をするときは、限界利益の方が大事なことが多いんです。

例えば、洋服屋さんを想像してみてください。今、赤いシャツが毎月100枚売れています。製造原価が1000円なので、限界利益は1500円(売値2500円-製造原価1000円)です。一方、緑のシャツは毎月50枚しか売れません。製造原価は800円なので、限界利益は1200円(売値2000円-製造原価800円)です。全体の利益を見ると、赤いシャツの方が貢献してるように見えます。でも、在庫が足りなくなって「どちらかの生産を増やせるなら、どっちを増やす?」という判断をするときは、限界利益が高い赤いシャツを選ぶべきなんです。限界利益が高いということは、1個増やすたびに大きく儲かるということですから。

変動費と固定費の違いを理解する。これが限界利益の核

限界利益を理解するためには、「変動費」と「固定費」の違いをちゃんと知る必要があります。変動費というのは、つまり「商品の販売量に応じて増えたり減ったりする費用」のことです。例えば、ピザ屋だったら、材料費がそれにあたります。ピザを1枚売ると、小麦粉とチーズとソースが1枚分減ります。ピザを10枚売れば、材料費は10倍になります。これが変動費。商品を1個増やすと、必ず増える費用です。

一方、固定費というのは、「商品の販売量に関係なく、毎月かかる費用」のことです。ピザ屋の家賃を考えてみてください。ピザを0枚売っても100枚売っても、毎月の家賃は同じですよね。5万円なら5万円です。これが固定費。従業員の基本給も、広告費も、固定費に含まれることが多いです。

なぜこの区別が大事かというと、限界利益を計算するときは、変動費だけを考えるから。つまり、「もう1個売ったら、いくら手元に残るのか」を知りたいときは、その1個を売るのに直接かかる費用だけを引けばいいということです。家賃は今月も来月も払うので、1個増やしたときには関係ないんです。これを理解すると、経営判断がスッキリします。

具体的に計算してみましょう。ラーメン屋があります。ラーメンの売値は800円です。麺、スープ、トッピングで1杯250円かかります(これが変動費)。毎月の家賃は20万円、従業員の給料は40万円(これが固定費)。1ヶ月1000杯売った場合を見てみます。売上は80万円です。変動費は25万円(250円×1000杯)。限界利益は55万円です(80万円-25万円)。一方、普通の利益は、固定費も引くので、55万円-60万円=-5万円。つまり赤字です。

ここで大事な判断が出てきます。このラーメン屋は「赤字だからやめるべき」でしょうか?いいえ。限界利益は55万円。つまり、1杯1杯売るたびに、その利益は550円(55万円÷1000杯)増えてるんです。だから、あと110杯(60万円÷550円)売れば、固定費を全部回収して黒字になるんです。つまり、月1110杯売れたら黒字になるということが見える。これが限界利益の力です。

複数の商品がある場合、限界利益で判断する理由

会社や店舗がいくつかの商品を扱っている場合、限界利益の考え方はもっと威力を発揮します。例えば、コンビニを想像してください。コンビニは、お弁当、飲料、スナック、アイス、おにぎりなど、いろんな商品を売っています。それぞれに異なる利益率を持っています。

お弁当は売値500円で、原価400円。限界利益は100円です。でも製造業者が工場で作ってるので、実は手数料とかを引くと、さらに低いかもしれません。一方、アイスは売値150円で、原価60円。限界利益は90円です。おにぎりは売値120円で、原価50円。限界利益は70円。すべての商品で利益があります。でも、限界利益の効率(つまり限界利益率。売値に対する限界利益の割合)で見ると、アイスが一番いいんです。

こんなときに、会社の経営陣は何を考えるでしょうか。限界利益がわかってない人は「全部の商品をバランスよく売ろう」と思います。でも、利益を最大化したいなら、限界利益が高い商品をもっと目立つ位置に置いたり、広告に力を入れたりするべきなんです。限界利益の考え方を知ってる経営者は、こういう判断を自然にできます。

さらに、商品をやめるかどうかの判断でも限界利益は活躍します。例えば、ある商品が赤字になってたとしましょう。でも、限界利益は正の数だったら、その商品は続けるべきなんです。なぜなら、1個売るたびに、その利益は手元に残ってるから。固定費を吸収するのに役立ってるんです。逆に、限界利益が負の数(つまり、1個売るたびに赤字が増える)だったら、それは即座にやめるべき商品です。そっちの方が会社全体の利益を増やします。

限界利益率と限界利益額。両方知ると、判断がさらに正確に

限界利益の話をするとき、2つの見方があります。一つは「限界利益額」。これは、実際のお金の額です。先ほどの例だと、ラーメン1杯で550円の利益が出ているという、その550円のこと。もう一つは「限界利益率」。つまり、売値に対する限界利益の割合です。ラーメンなら、550円÷800円=約68.75%。この2つの指標を両方知ると、経営判断がもっと正確になるんです。

例えば、2つの商品があるとしましょう。商品Aは売値1000円で、限界利益が600円。限界利益率は60%です。商品Bは売値100円で、限界利益が40円。限界利益率は40%です。額の大きさだけ見ると商品Aが有利。でも、店舗のスペースに限りがあって「どちらかしか置けない」という状況だったら、どうするか。商品Aは大きいから何個も置けない。商品Bは小さいから、スペース当たりの本数は多く置ける。その場合、スペース当たりの利益を考えないといけません。限界利益率が高い商品Aの方が、少ないスペースで大きな利益が出るわけです。

つまり、状況によって「限界利益額が大事な場合」と「限界利益率が大事な場合」があるということです。両方を理解してると、どんな経営判断でも対応できるようになります。また、限界利益に「販売量の予測」を掛けると「商品全体の利益予測」も出せます。例えば、来月は商品Aを500個売ると予測したら、限界利益の合計は30万円(600円×500個)。これで事業計画の精度も上がるわけです。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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