「広告をバンバン出してるのに、なんか全然儲かってる気がしない…」って思ったことない? 実は、商売がうまくいくかどうかは「お客さんを1人連れてくるのにいくらかかったか」で大きく変わるんだよ。それを数字で見える化したのがCACっていう考え方。この記事を読めば、CACが何なのか・なんで大事なのか・どう使えばいいのかが全部わかるよ!
- CACとは新規顧客1人を獲得するのにかかったコストのことで、マーケティング費用÷新規顧客数で計算できる
- CACはLTV(顧客生涯価値)と比べることで、そのビジネスが本当に儲かっているかどうかを判断できる
- CACを下げるか・LTVを上げることで、利益率を改善してビジネスを成長させることができる
もうちょっと詳しく
CACは「Customer Acquisition Cost」の略で、日本語では顧客獲得コストと呼ばれる指標だよ。計算式は「一定期間の営業・マーケティングコスト合計 ÷ 同じ期間に獲得した新規顧客数」でシンプルに出せる。たとえば、ある月に広告費・人件費・ツール代など合計100万円使って、新しいお客さんが200人来たとしたら、CACは5000円になるよ。この数字が小さいほど「効率よくお客さんを集められてる」ってことで、ビジネスにとっては有利。逆にCACが高すぎると、いくら売っても利益が出ない「ざる」状態になってしまう。特にサブスクリプション型のサービス(月額課金のアプリとか)や、繰り返し購入してもらうビジネスでは、CACとLTVのバランスがビジネスの生死を左右するくらい大事な指標として使われてるんだ。
LTV ÷ CAC の目安は「3以上」が健全と言われているよ!
⚠️ よくある勘違い
→ 広告費しか含めないと実際よりCACが低く見えてしまい、本当の採算が見えなくなる
→ お客さんを獲得するために使ったお金はすべてCACに含めることで、正確な採算管理ができる
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CACってそもそも何? 基本をおさえよう
CACの正式名称と意味
CACは「Customer Acquisition Cost(カスタマー・アクイジション・コスト)」の略で、日本語に訳すと顧客獲得コストという意味だよ。「Acquisition(アクイジション)」というのは「獲得・取得」を意味する英語で、つまり「新しいお客さんを1人連れてくるためにかかったお金の平均」のことを指してるんだ。
身近な例で考えてみよう。君が学校の文化祭でたこ焼きを売ることになったとして、告知のためにチラシを印刷したり、SNSでポスターを作ったりしたとする。そのためにかかった費用が全部で3000円で、来てくれたお客さんが30人だったとすると、1人を呼ぶのにかかったコストは「3000円 ÷ 30人=100円」、つまりCACは100円ってことになるよ。この数字がわかることで、「次の文化祭ではもっとSNSに力を入れて、1人あたりのコストを50円にしよう」みたいな改善ができるようになるんだ。
CACが注目される理由
インターネットやSNSが普及してから、企業がお客さんを集めるための方法が一気に増えたよ。テレビCM・Google広告・Instagram広告・インフルエンサーとのコラボ・SEO(検索エンジン最適化)…やれることが多すぎて、「どれにお金をかければいいの?」ってなりがちだよね。そこで役立つのがCACで、「このやり方だとCACが高いけど、別のやり方に切り替えたらCACが半分になった」みたいに、数字で効果を比べられるようになるんだ。特にスタートアップや新しいビジネスでは、限られたお金を効率よく使う必要があるから、CACはめちゃくちゃ重要な指標として扱われてるよ。
CACの計算方法を完全マスター
基本の計算式
CACの計算式はとてもシンプルで、こう覚えよう。
- CAC = 一定期間の顧客獲得にかかったコスト合計 ÷ 同じ期間に獲得した新規顧客数
「一定期間」というのは、たとえば「1ヶ月」とか「1年」とか、自分たちで決めた期間のことだよ。「コスト合計」には何が含まれるかというと、広告費だけじゃなくて、営業担当の人件費・マーケティングツールの使用料・キャンペーンのためのプレゼント費用・コンテンツ制作費など、お客さんを獲得するためにかかったお金を全部足したものになるよ。
具体的な例で計算してみよう。あるオンラインショップが1ヶ月で以下のお金を使ったとする。
- Instagram広告費:20万円
- Google広告費:30万円
- マーケティング担当スタッフの人件費(月給):40万円
- 分析ツールの月額料金:1万円
合計91万円を使って、その月に新しいお客さんが182人来たとしたら、CAC=91万円 ÷ 182人=5000円ということになるね。
何を「コスト」に含めるか問題
CACの計算でよく迷うのが「何をコストに入れるか」っていう話。答えは「お客さんを獲得するために使ったものは全部入れる」が基本だよ。よく見落とされがちなものとしては、こんなものがある。
- 営業担当者の給料(お客さんに直接アプローチする人の分)
- 展示会・セミナーへの出展費用
- プレスリリース配信費用
- 紹介キャンペーンの特典(紹介した人・された人へのプレゼントなど)
- ランディングページ(広告から飛んでくるページ)の制作費
これらを抜かして計算すると「CACが低くて効率よく見える」という勘違いが生まれて、実際には赤字なのに気づかないって事態になりかねないんだ。
CACとLTVの関係こそが「ビジネスの本質」
LTVとは何か
CACと絶対セットで出てくる言葉がLTV(Life Time Value・ライフ タイム バリュー)だよ。これは「顧客生涯価値」とも呼ばれて、つまり「1人のお客さんが取引をやめるまでの間に合計でいくら払ってくれるか」のことを意味するんだ。
たとえば月額1000円のマンガ読み放題アプリがあったとして、あるユーザーが平均で2年間(24ヶ月)使い続けるとしたら、そのユーザーのLTVは「1000円×24ヶ月=2万4000円」になるよ。もしそのユーザーを獲得するのにかかったCAC(広告費など)が3000円だったとしたら、2万4000円 − 3000円=2万1000円が「利益の元」になるよね。
LTV ÷ CAC の黄金比
ビジネスの世界では「LTV ÷ CAC」という計算をよく使うよ。この数字が高いほど「お金を使って呼んだお客さんが、たくさんお金を使ってくれてる=効率がいい」ってことを示してるんだ。一般的に、この比率の目安はこんな感じで言われることが多い。
- LTV ÷ CAC が 1未満:完全に赤字。お客さんを呼ぶたびに損してる状態
- LTV ÷ CAC が 1〜3未満:なんとか黒字だけど、余裕がない状態
- LTV ÷ CAC が 3以上:健全。効率よく利益を出せてる状態
- LTV ÷ CAC が 5以上:かなり優秀。さらに積極的に投資してもいい状態
「LTV ÷ CAC = 3」というのがよく「ひとつの目安」として語られるよ。これはSaaS(サース、つまりクラウド型のソフトウェアサービス)業界で特によく使われる基準で、「お客さん1人を呼ぶのにかかったコストの3倍以上を回収できてるか?」を確認するんだ。
CACを下げるための具体的な方法
コンテンツマーケティングを活用する
CACを下げる方法の中でも、長期的に効果が高いのがコンテンツマーケティングだよ。これは「役に立つ記事・動画・SNS投稿などを通じて、お客さんを自然に引き寄せる方法」のことで、つまり広告費をかけずに集客するアプローチのことなんだ。
たとえばフィットネスジムが「正しいスクワットのやり方」とか「ダイエットに効果的な食事」みたいな記事をブログに書いてGoogleで上位表示させれば、検索してきたユーザーが広告費ゼロで来てくれるよ。最初に記事を書くための時間・人件費はかかるけど、一度書いた記事は何年も集客を続けてくれるから、長い目で見るとCACをどんどん下げられるんだ。これは「オーガニック集客」、つまり自然に集まってくるお客さんを増やす戦略とも呼ばれるよ。
紹介プログラム(リファラル)を使う
もう一つCACを大幅に下げる方法として有名なのが紹介プログラム(リファラルプログラム)だよ。「友達を紹介したらお互い500円引き!」みたいなやつね。既存のお客さんが自分の友人・知人を連れてきてくれるから、広告費を使わずに新しいお客さんを獲得できるんだ。
知り合いからの紹介ってすごく信頼度が高いから、そのまま契約してくれる確率(つまりコンバージョン率、広告から実際に購入まで至る割合)も高くなりやすい。結果として、紹介プログラム経由のCACは広告経由よりもずっと低くなることが多いよ。有名なところだとDropboxやUber Eatsが大きく成長するきっかけになった施策もリファラルプログラムだったりするんだ。
広告のターゲティングを精度高くする
広告費を使う場合は、ターゲティング(つまり「誰に届けるか」の絞り込み)を精度高くすることがCACを下げる近道だよ。たとえばInstagram広告なら、年齢・性別・趣味・地域など細かく設定できて、「興味を持ちそうな人」にだけ広告を届けることができるんだ。
関係ない人に広告を見せてもクリックしてもらえないし、お金だけ消えていく。逆に「その商品を買う可能性が高い人」だけに絞って届ければ、同じ予算でも多くのお客さんが来てくれてCACが下がる。このためにも「どんな人が自分たちの商品を好きになるか」を深く理解しておくことが大切なんだよ。
業界・ビジネスモデルによってCACの目安は全然違う
業界ごとのCAC目安
CACはビジネスの種類によって「高い・低い」の基準がまったく変わってくるよ。これは当たり前で、扱う商品の単価やLTVが全然違うからだ。たとえばこんな違いがある。
- ECサイト(ネット通販):CACは数百〜数千円が多い。1回の購入単価が低いため、CACも低くないと採算が合わない
- BtoB SaaS(企業向けクラウドサービス):CACが数万〜数十万円になることも珍しくない。でも月額費用が高く、長期契約が多いのでLTVも高い
- 不動産・保険:CACが数万〜数十万円になるケースも。でも1件成約すれば数百万円の売り上げになることもある
- ゲームアプリ:CACが数百円〜数千円程度。大量のユーザーを獲得して課金してもらうモデル
つまり「CACが1万円だから高い・低い」とは一概に言えなくて、必ずそのビジネスのLTVと比べて判断しないといけないんだよ。「CACが高くてもLTVがもっと高ければ全然OK」っていうのが大事な考え方だよ。
CACを見るときに一緒に確認したい数字
CACを分析するときは、単体で見るだけじゃなくて、関連する数字と一緒に見ることでもっと深い判断ができるようになるよ。よく一緒に見られる指標はこんなものがある。
- チャーンレート(解約率):お客さんが離れていく割合のこと。これが高いとLTVが下がってCACに見合わなくなる
- コンバージョン率(CVR):広告を見た人のうち実際に購入・登録した人の割合。これが上がればCACは下がる
- 回収期間(ペイバックピリオド):CACを回収するのに何ヶ月かかるかを示す指標。早いほどキャッシュフローが健全
たとえば「CACは5000円で、月1000円のサービスなら5ヶ月で回収できる」みたいに考えるのが回収期間の考え方だよ。スタートアップの世界では「12ヶ月以内に回収できるかどうか」がひとつの目安として語られることも多いんだ。こういう複数の数字を組み合わせて使いこなすことで、ビジネスの健全度をより正確に把握できるようになるよ。
