「会社に採用されたけど、毎日の電車代って会社が出してくれるの?」って気になったこと、あるんじゃないかな。バイトを始めるとき、就職活動を考え始めたとき、給料以外にどんなお金をもらえるのか気になるよね。「通勤手当」って言葉は聞いたことあるけど、実際どういう仕組みなのかよくわからない……そんな人は多いはず。この記事を読めば、通勤手当の基本から税金との関係、注意しなきゃいけないポイントまで、全部まるっとわかるよ。
- 通勤手当は家から会社までの交通費を会社が補助してくれるお金で、金額は 就業規則 によって決まるよ。
- 電車・バス通勤なら月 15万円まで非課税(税金ゼロ)という特別ルールが国によって定められているよ。
- 支給条件や金額はバイト・正社員で異なるし、 不正申告は懲戒処分 の対象になるから要注意だよ。
もうちょっと詳しく
通勤手当は、法律で「会社が必ず払わなければならない」とは決まっていないんだよ。つまり払うかどうかは会社の自由で、就業規則や雇用契約書に書いてある内容が全てになる。だから求人票を見るときは「交通費支給」「通勤手当あり(上限〇〇円)」などの記載をしっかり確認することが大切だよ。また、交通費をまとめて定期代として支給するパターンと、実際に乗った分を後から精算するパターンがあって、会社によって方式が違うんだ。さらに電車やバスではなく車通勤の場合は「ガソリン代相当額」として距離に応じた金額が支払われることが多いよ。いずれにせよ、入社前・バイト開始前に必ず確認しておこう。
求人票の「交通費支給」には上限がある場合が多い。上限額を必ず確認しよう!
⚠️ よくある勘違い
→ 法律で支払いが義務付けられていないため、通勤手当がない会社も存在する。
→ 就業規則や雇用契約書に書いてある内容が全て。求人情報や契約前に必ず確認することが大切だよ。
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通勤手当ってそもそも何?基本をおさえよう
通勤手当の定義
通勤手当とは、会社に通勤するためにかかる交通費を会社が補助してくれる手当のことだよ。「手当」つまり基本給とは別に支給される特定目的のお金、ってこと。たとえば毎月の電車の定期代が1万5000円かかるとしたら、その分を会社が出してくれる、というイメージだよ。
友だちへの誕生日プレゼントを買うとき、自分のお小遣いから出すのが「基本給」、親が「プレゼント代ここから使っていいよ」って渡してくれるのが「手当」みたいなイメージで考えると、給料と手当の違いがわかりやすいかな。
通勤手当は法律で義務付けられていない
実はびっくりなんだけど、会社が通勤手当を支払うかどうかは法律で決まっていないんだよ。「最低賃金」みたいに「必ず払わなければいけない」という法律上の義務はなくて、会社が自分で決めていいことになっているんだ。
だから求人票に「通勤手当あり(上限月3万円)」と書いてある会社もあれば、「交通費は自己負担」という会社もある。この点を見落として入社すると「え、電車代って自分で払うの?」ってなってしまうことがあるよ。求人を見るときは給料だけじゃなく、通勤手当の有無と上限額もしっかり確認しておこうね。
給与明細のどこに載っているの?
通勤手当は毎月の給与明細に記載されることが多いよ。「支給」の欄に「基本給」「残業代」などと並んで「通勤手当」という項目が出てくるはず。ただし所得税の計算では通勤手当は一定額まで「なかったこと」にしてもらえる特別ルールがあるから、同じ「支給」の欄にあっても税金の計算の仕方が違うんだ。この話は後の章でくわしく説明するよ。
通勤手当の金額はどうやって決まるの?
交通機関(電車・バス)で通勤する場合
電車やバスで通勤する場合、会社が支給するのは基本的に「実際にかかる定期代」だよ。1ヶ月定期・3ヶ月定期・6ヶ月定期のどれで計算するかは会社によって違うけど、多くの会社では6ヶ月定期の金額を6で割った「1ヶ月あたりの額」を毎月支給するよ。
ただし、会社によって上限額が設けられている場合もある。たとえば「月額上限5万円まで支給」と決まっていて、実際の定期代が月6万円かかる遠距離通勤だと、1万円は自己負担ってことになる。だから遠くに住んでいる人は特に上限額の確認が大事だよ。
車・バイク・自転車で通勤する場合
車やバイクで通勤する場合は、ガソリン代に相当する金額が「距離に応じて」支給されることが多いよ。国税庁が「この距離なら非課税でこの金額まで出せる」という基準を作っていて、多くの会社がこの基準を参考にしているんだ。
たとえば片道2km以上10km未満なら月4,200円まで非課税、片道10km以上15km未満なら月7,100円まで非課税……という感じで距離帯ごとに金額が決まっているよ。自転車通勤も同じ扱いになることが多いから、「電車じゃないけど通勤手当もらえるの?」という疑問は「もらえる可能性は十分ある」んだ。
経路は自分で申告する
通勤経路は自分で会社に申告するのが基本だよ。入社時や引っ越したときに「通勤経路届」という書類を提出して、どのルートでどのくらいかかるかを申告する。会社はその内容をもとに定期代を計算して支給してくれるんだ。
ここで大事なのは「必ず実際に使うルートを正直に申告する」こと。「もっと高い経路で申告すれば差額が手に入る!」なんて考えは絶対ダメで、バレたときのリスクが大きすぎるよ。交通系ICカードの乗降履歴などで確認されることもあるから、正直が一番だよ。
通勤手当と税金の関係——「非課税」って何?
「非課税」とはどういう意味?
「非課税」とは、税金がかからないということだよ。普通、会社からもらうお金には「所得税」という税金がかかるんだ。「所得」つまり稼いだお金に対して国が「その一部を税金として納めてね」という仕組みのこと。でも通勤手当には「一定額まで所得税をかけない」という特別ルールが設けられているんだよ。
なぜそういうルールがあるかというと、通勤のためにかかったお金は「自分が豊かになったお金」じゃないから。会社に行くためにしかたなく使う費用なのに、そこに税金をかけるのは不公平だよね、という考え方からきているんだ。
非課税になる上限額
電車やバスなどの公共交通機関を使った通勤の場合、月額15万円まで非課税になるよ。つまり月の通勤手当が15万円以下なら、その分には所得税がかからないってこと。東京から遠距離通勤でもなければ、ほとんどの人はこの範囲に収まるはずだよ。
車やバイク通勤の場合は前の章で説明した距離帯ごとの上限額が非課税の枠になる。この上限を超えた部分は「給料と同じ扱い」で所得税がかかるから、会社が上限額を超えた通勤手当を出してくれる場合は覚えておこうね。
住民税・社会保険との関係
所得税は非課税でも、住民税や社会保険料の計算には通勤手当が含まれる場合があるよ。「社会保険」つまり健康保険・厚生年金などの保険料は「標準報酬月額」というものをもとに計算されるんだけど、この計算には通勤手当も含まれるんだ。
だから通勤手当の金額が増えると、社会保険料が少し上がることがある。逆に言うと、将来もらえる年金の計算にも少し影響するから、必ずしも「通勤手当が増えても損はない」とは言い切れない面もあるんだよ。複雑に聞こえるかもしれないけど、基本的には「通勤手当をきちんともらうことがプラス」と思っておけば大丈夫だよ。
通勤手当をもらうときに注意すること
引っ越したら必ず届け出を
引っ越して通勤経路や距離が変わったら、すぐに会社に届け出を出そう。「また書類書くの面倒くさいな」と思って放置してしまうと、古い経路のまま通勤手当が計算されて、実際より多くもらってしまうことがあるんだ。これも不正受給になってしまうから要注意だよ。
逆に引っ越して会社に近くなった場合は、届け出を出さないでいると損になることも。早めに届け出を出して正しい金額に直してもらおう。届出のタイミングは会社によって違うけど、「引っ越したらすぐ」を基本にしておけば間違いないよ。
テレワーク・在宅勤務が増えたら?
最近はテレワーク(家で仕事すること)が増えて、「出社する日だけ実費精算」という会社も増えてきたよ。定期代を丸ごともらっていたのに、ほとんど出社しない状態が続くと「実際の交通費より多くもらっている」という状態になってしまうことがある。
会社の方針に従えばいいんだけど、もし「出社頻度が大きく変わった」と感じたら会社に確認してみよう。近年は「在宅勤務手当」を新設して、通勤手当と組み合わせる会社も増えているよ。
定期券の区間外の乗り越しに注意
通勤定期券で最寄り駅から会社の最寄り駅まで買っているとき、その区間の外に出かけると「乗り越し精算」が発生するよね。これは当然自腹になる。でも気をつけたいのは「会社から支給された交通費(定期券)を私的な目的で使うこと自体は問題ない」という点。定期券は通勤の補助として支給されたものだけど、プライベートで使うことまで禁じている会社はほとんどないよ。範囲外の分は自腹で精算すれば大丈夫だよ。
アルバイト・パートでも通勤手当はもらえる?
バイトに通勤手当がないことも多い
アルバイトやパートの場合、通勤手当が出ない職場も多いんだよ。求人票に「交通費支給」と書いてあれば出るけど、「交通費込みの時給」「交通費自己負担」という条件の求人も少なくない。時給1,100円でも「交通費別途支給あり」の職場と「交通費込み」の職場では、実質的な手取りが全然違うから要注意だよ。
パートタイマーでも支給する会社が増えている
最近は「同一労働同一賃金」つまり同じ仕事をしているなら正社員もパートも同じ条件で処遇しようという法律の考え方が広まって、パートにも通勤手当を支給する会社が増えてきたよ。正社員には交通費を出すのにバイトには出さない、という扱いの差がなくなってきているんだ。
バイトを探すときは時給だけじゃなく、通勤手当の有無・上限額もしっかり比べてみよう。たとえば時給が50円高い職場でも、月1万円の交通費が自己負担だと時給換算でかなり損になることもあるよ。
日払い・週払いのバイトはどうなる?
日雇いや短期バイトの場合、「交通費実費支給」といって働いた日の分だけ交通費を出してくれる形が多いよ。この場合も、実際にかかった交通費を申告して精算する形が基本。定期券を持っていない場合は1回あたりの運賃を申告すればOKだよ。ただし、申告金額と実際に使った経路が大きく違う場合は正直に申告することが大事だよ。
