「保険に入ってるから万が一のときは大丈夫だ」って思ってる人は多いよね。でも、もしかして同じ保険に2つ以上入ってたら?その場合、保険金が全部もらえるわけじゃないってご存じですか?それが重複保険という状態です。今日は、つい知らないうちに陥ってしまう「重複保険」のこと、保険金はいくらもらえるのか、そしてどうやって避ければいいのか、わかりやすく説明しちゃいます。
- 同じ危険に対して複数の保険に入ることを 重複保険 といい、つい知らないうちに陥ることが多い
- 保険金の合計が実際の損害を超えることはできず、損害額の範囲内 でしか保険金がおりない
- 重複保険を避けるには、自分がどんな保険に入ってるかを きちんと把握する ことが重要
もうちょっと詳しく
保険の基本的な考え方を理解するのが大事です。保険は「ギャンブル」じゃなくて「安心を買う道具」なんだよ。だから、損害が起きたときに「実際に困ったぶん」を補うのが役目です。つまり、100万円の家具が火事で燃えたなら、100万円までは保険金で補えるけど、200万円もらうことはできないってわけ。これを損害保険の基本原則と呼びます。重複保険も、このルールの中で考えないといけないんです。
保険金は「儲け」じゃなく「損害補償」。複数の保険があっても、損害額を超えてはおりないんだよ
⚠️ よくある勘違い
→ これは間違い。保険金の合計が実際の損害を超えないというルールがあるので、複数からもらっても損害額までが上限です。保険会社同士で「調整」して、合計でちょうど損害額ぶんになるように決められます。
→ これが正解。保険の目的は「損害を補う」ことだから、儲ける仕組みにはなってないんです。むしろ、余計な保険に入ってると「無駄な保険料を払ってる」ことになっちゃいます。
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重複保険って、実はどのくらい多いの?
重複保険は、想像以上に多くの人が陥ってる問題なんです。保険会社の統計によると、生命保険で重複加入してる人は全体の30〜40%。医療保険なら20〜30%。つまり、10人に3人ぐらいは知らないうちに複数の保険に入ってるってわけです。結構な割合だと思いませんか?
なぜこんなに多いのか。理由はいくつかあります。
まず、親が親切心で子どもに保険をかけてるという場合。親って「何かあったら心配だから」と子どもに生命保険や医療保険をかけることがありますよね。その話を子ども本人が知らなくて、大人になって自分も同じ保険に入ってしまう。これはめっちゃ多いパターンです。実は僕の友だちも、この状態だったんです。親が子どもの頃にかけた医療保険が生きてたことに、30代になってから気づいたって言ってました。
次に、転職や異動で新しい保険に入ったのに、前の保険をやめ忘れるというケース。会社の福利厚生には、たいていの場合、団体生命保険とか団体医療保険が含まれてます。転職すると新しい会社の保険に入るんだけど、前の会社の保険をやめるの、手続きが面倒だからって後回しにしてると、気づかないうちに両方入ってる状態になっちゃう。
そして、結婚や出産のタイミングで「さらに手厚く」と保険を足すケース。人生の大きな変化のときって、保険営業さんの話を聞いて「あ、これも必要かな」って思って、新しい保険に入っちゃいますよね。でも、既存の保険で十分カバーされてることが多いんです。このあたりをきちんと確認しないまま増やしちゃう。
最後に、同じ保険会社で何度も更新してるうちに、知らないうちに重複する内容が入ってるってことも。保険って複雑だから、自分が何に入ってるのか、いまいちよくわかってない人も多いんです。契約書を読まずに「とりあえず更新しよう」って判子押しちゃう。すると、気づかないうちに補償内容が重なってることがあるんだよ。
保険金はどうやって決まるの?重複保険のルール
ここが、重複保険をちゃんと理解するのに一番大事なポイント。保険金がどういうルールで決まるのか、知っておく必要があります。
まず、基本的なルールから説明しましょう。保険ってのは「損害保険」と「生命保険」で仕組みが違うんです。
損害保険(火災保険とか自動車保険とか)の場合は、さっきも言ったように「損害額を超える保険金は絶対に出ない」ってルールがあります。つまり、実際に起きた損害が100万円なら、いくつの保険に入ってても、合計でもらえるのは100万円までってこと。「損害を補う」のが目的だからね。
例えば、家の火災保険。火事で壊れた家の修理に200万円かかるとします。火災保険Aで「500万円まで」って契約してて、火災保険Bで「300万円まで」って契約してたとしても、もらえるのは合計200万円です。多くの場合、保険会社同士が話し合って「AとBで按分(あんぶん)しましょう」って決めます。つまり、Aから100万円、Bから100万円みたいな感じで分け合うわけです。
では、生命保険(死亡保険とか養老保険とか)の場合はどうでしょう。これ、ちょっと複雑なんだけど、生命保険は「被保険者が死んだときにいくら払う」って約束だから、損害保険ほど厳しくはありません。なぜなら、「人間の死」って、経済的な損害額を計算しにくいからなんです。例えば、お父さんが亡くなったときに「お父さんの経済的価値は1000万円だ」みたいに決めるのは、ちょっと変じゃないですか。
だから、生命保険は複数に入ってても、各保険会社が約束した保険金が出る傾向があります。ただし、保険の「目的」が「正当でない」と判断されたら、保険金が出ないこともあります。例えば、「保険金がほしくて、わざと被保険者を死なせた」みたいな犯罪的な目的があったら、さすがに保険会社も払いません。
ちなみに、医療保険の場合は、また別のルール。医療保険は「実際にかかった医療費」を補う保険だから、損害保険と同じく「実損払い」(じっそんばらい)という仕組みになってます。つまり、実際の医療費が30万円なら、複数の医療保険から合わせて30万円までしかもらえないってわけです。
実生活での重複保険の具体例
では、実際の生活の中で、どんなシーンで重複保険が起きるのか、具体例を見てみましょう。
例1:医療保険の重複
太郎くんの場合を考えてみてください。太郎くんのお母さんは、太郎くんが小学1年生のときに「もし病気になったら心配だから」と医療保険をかけました。月額3000円の保険です。その後、太郎くんが大人になって、自分でも医療保険に入ることにしました。月額4000円です。このとき、太郎くんは親の保険のことを忘れていたんです。
数年後、太郎くんが盲腸で入院。3日間入院して、1日あたり5000円の手術給付金と、1日あたり1万円の入院給付金がもらえる契約でした。計算してみると、太郎くんが受け取る金額は:
手術給付金:5000円 × 1回 = 5000円
入院給付金:1万円 × 3日 = 3万円
本来なら合計3万5000円のはずです。でも、太郎くんが入ってる2つの医療保険で、この給付金をもらおうとしたら?医療保険は「実損払い」ですから、親の保険でもらった分は、自分の保険から引かれちゃうんです。つまり、親の保険で3万5000円もらったら、自分の保険からは「3万5000円がいったん引かれて」ゼロ円になるか、親の保険でもらえなかった分だけもらえるってわけです。
ね、無駄な保険料を払ってることになってるでしょ?
例2:火災保険の重複
今度は花子さんの例です。花子さんが新しいアパートを借りたときのこと。不動産屋さんから「火災保険に入ってください」って勧められて、契約しました。毎月2000円です。ところが、花子さんの親も「子どもが借りてる部屋は心配だから」と、別の火災保険をかけてくれていたんです。親の保険は月額1500円。
花子さんが気づかないまま、2つの火災保険に入ってました。
その後、火事でアパートの部屋が焼けてしまいました。修理に50万円かかります。花子さんの火災保険は「100万円まで」で、親がかけた火災保険も「100万円まで」です。
でも、もらえるのは合計50万円です。
親の保険から申請したら50万円もらえた。そしたら、花子さん自分の保険からは「もう損害額は補償されてますね」って判断されて、ゼロ円。結果的に、毎月1500円(親の保険)と2000円(自分の保険)、つまり3500円も毎月払ってたのに、もらえたのは1つの保険からだけになっちゃったわけです。3年いたら、親の保険だけでいい人なら、自分の保険で5万4000円、無駄に払ってたことになります。
例3:生命保険の重複(ちょっと違う)
最後に、太郎さん(大人版)の例。太郎さんは結婚してから、配偶者のために生命保険に入りました。「もし自分が死んだら、妻に1000万円残してあげたい」って考えてね。月額8000円の保険です。
でも、実は太郎さんの親が、太郎さんが独身の頃に「何かあったら」と、死亡保険金1500万円の生命保険をかけていたんです。太郎さんはそのことを忘れていました。
万が一、太郎さんが亡くなったら:
親がかけた保険から:1500万円
太郎さん自分の保険から:1000万円
合計:2500万円
生命保険は複数の保険からもらえる傾向があるから、この場合、妻は2500万円をもらえます。ね、いい話みたいですけど、ちょっと考えてみてください。太郎さんの妻にとって、本当に必要な金額は1000万円だったはず。余分な1500万円は、親がかけた保険で既に補えてるんです。なのに、太郎さんは余分に月額8000円、毎月払い続けてるんですよ。これって、もったいなくないですか?
重複保険を避けるための方法
では、実際にどうやって重複保険を避ればいいのでしょう?大事なのは「自分が何に入ってるか、ちゃんと知る」ってことです。簡単なステップを説明します。
ステップ1:保険証券を集める
まず、自分が入ってるすべての保険の証券を探してください。生命保険、医療保険、火災保険、自動車保険、何でもいいから、全部。親がかけてくれてた保険があったら、親に証券を見せてもらってください。会社の団体保険も、人事部に聞けば教えてくれます。
ステップ2:保険を一覧表にまとめる
証券が揃ったら、一覧表を作ってみてください。
保険の種類(例:医療保険)
保険会社
月額または年額
補償内容(例:入院1日1万円)
契約者(自分か親か)
こんな感じでね。
ステップ3:重複がないか確認
一覧表を見て、「あ、これ2つあるな」「あ、これ親のと被ってるな」みたいなことに気づきます。同じ危険に対する保険が2つ以上あったら、そこが重複してる部分です。
ステップ4:必要な保険を判断する
重複がわかったら、「どちらを残すか」を決めます。大事なポイント:
・補償額が大きい方を残す
・月額が安い方を残す
・もしくは、その危険に対して本当に保険が必要かを考え直す
例えば、医療保険なら「入院1日1万円の保険」と「入院1日5000円の保険」があったら、お金がもったいないなら前者だけ残す。火災保険なら「損害額を超える補償額」があったら、もう1つはいらない。生命保険なら「本当にこの額の保障が必要か」を改めて考える。
ステップ5:不要な保険を解約する
決めたら、保険会社に連絡して、不要な保険を解約してください。保険会社のコールセンターに「この保険を解約したいです」って言えば、手続きしてくれます。大事なのは「書類を送って申請する」形式が多いってこと。電話だけじゃなく、書類の提出が必要な場合が多いから、指示に従ってくださいね。
こういうステップを踏むことで、無駄な保険料を減らせます。
さらに、毎年1回、保険の見直しをする習慣をつけるってのも大事。人生は変わるじゃないですか。結婚したり、子どもが産まれたり、転職したり、家を買ったり。そういう大きな変化があるたびに、保険の必要性も変わるんです。だから、定期的に「今、本当に必要な保険は何か」を考え直す癖をつけておくといいですよ。
