シリーズAって何?わかりやすく解説

スタートアップのニュースを読んでると「シリーズAで〇〇億円調達」という表現をよく見かけるけど、「シリーズAって何?」「ラウンドって何のこと?」って思ったことないですか? 実は、起業家がお金を集める方法には段階があって、その第一段階がシリーズAなんです。この記事を読めば、起業家がどうやってお金を集めるのか、そしてシリーズAがどんな意味を持つのかが、スッキリ理解できますよ。

先生、「シリーズA」ってよく聞くんですけど、何ですか?

いい質問だね。シリーズAというのは、起業家が投資家からお金をもらう時の「第一段階」のことなんだ。つまり、スタートアップが事業を大きく育てるために、投資家から大きめのお金を調達する最初のラウンドってわけだよ。
第一段階? なんで段階があるんですか? 最初からいっぱい集めちゃダメなんですか?

いい視点だ。実は段階があるんだよ。起業家がお金を集めるときって、まずは自分の貯金や家族・友達からの少額のお金で始めるでしょ? それを「シード資金」って呼ぶんだ。つまり「種」という意味で、事業を育てるタネを蒔く段階だね。で、その事業が成長してきたら、もっと大きなお金が必要になって、そこで投資家に頼るんだ。その最初の本格的な投資がシリーズAなんだよ。
あ、そっか。段階的にお金を集めるんですね。では、シリーズAの後には何があるんですか?

そうだね。シリーズAの後には「シリーズB」「シリーズC」と続いていくんだ。事業がどんどん大きくなるにつれて、さらに大きなお金が必要になってくるから、何度も何度も資金調達をするわけ。ちょうど、階段を一段ずつ上がるようにね。下の段がしっかりしてないと次の段には上がれないでしょ? それと同じで、シリーズAが成功して事業が成長したから、次のシリーズBに進めるってわけだよ。
📝 3行でまとめると
  1. シリーズAとは、スタートアップが初めて大きなお金をもらう 本格的な資金調達の第一段階 のこと
  2. シード資金の後に来て、事業が成長するために 投資家から数千万〜数億円 を集めるステップ
  3. シリーズAが成功すると、さらに大きなシリーズB・C へと進んでいき、企業の成長が加速していく
目次

もうちょっと詳しく

シリーズAの大事なポイントは、スタートアップがもう「小さな実験」の段階じゃなくて、「本気で事業を展開する段階」に入ったってことなんだ。シード資金までは、起業家が自分のアイデアが正しいかどうかを試す期間。でもシリーズAになると、そのアイデアが本当に顧客に受け入れられて、売上が出始めてるんだよ。だから投資家も「このチームなら大きく育てられるかもしれない」って信じて、大きなお金を出すんだ。シリーズAを調達できたってことは、起業家たちが「これは本物だ」って証明したってわけなんですよ。

💡 ポイント
シリーズAは「実験から本戦へ」の転換点。投資家からの信頼を勝ち取った証拠!

⚠️ よくある勘違い

❌ 「シリーズAに合格すれば、その企業は絶対に成功する」
→ シリーズAの資金をもらえたのは素晴らしいけど、それはあくまで「有望な企業」って認められただけ。その後どう使うか、どう経営するかで成功するか失敗するかが決まるんだよ。むしろここからが本当の勝負なんです。
⭕ 「シリーズAは、投資家に認められた有望企業の証。でも成功はここからの頑張り次第」
→ これが正解。シリーズAをもらったってことは「君たちのアイデアと実行力は本物」って認められたってこと。でも、その大きなお金を上手く使って、事業を本当に成長させられるかは、起業家たちの次の頑張りにかかってるんだよ。
なるほど〜、あーそういうことか!

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起業家のお金集めは段階的。シリーズAはそのスタート地点

起業家がお金を集める過程をイメージしてみてください。新しいアプリを作りたいなって思った学生がいるとしましょう。まずは自分のお小遣いで始めるかもしれないし、親や友達に「これ手伝ってよ」って声をかけるかもしれない。これがシード資金の段階です。つまり、種をまく段階ってわけですね。

でも、アプリが完成して、実際に友達がいっぱい使ってくれて「これいいね!」って反応が来たら、もっと本格的に進めたくなるでしょ? もっと良い機械が必要になったり、誰かに手伝ってもらったり、広告だって打ちたくなる。そうなると、個人のお金では足りなくなっちゃう。ここで投資家の出番なんです。

投資家というのは、素晴らしいアイデアと実行力を持ってる人たちを見つけて、「君たちの事業に投資したい。もし成功したら、その利益の一部をください」って言うんですよ。つまり、起業家のパートナーみたいな感じ。で、その投資家からもらう最初の本格的なお金が「シリーズA」なんです。

シリーズAはね、起業家にとって、「俺たちのアイデアは本物だ」って証明される大事な瞬間なんだ。だって、プロの投資家があるチームに大きなお金を出そうって決めるのは、そのチームと事業のアイデアが本当に価値があると思うからですよ。「将来、このアイデアは大きく成長して、すごい企業になるんじゃないか」って信じるから、お金を出すんですよ。

シード資金とシリーズAの違いって何?

「でも、お金はお金じゃん。何が違うの?」って思う人もいるかもしれません。実は結構な違いがあるんですよ。シード資金っていうのは、本当に少額のお金。起業家自身や、その家族、友達からもらうお金だから、数十万円とか数百万円くらい。つまり、事業の可能性を試してみるための、種をまく段階のお金ですね。

一方、シリーズAは、もう事業の可能性が証明されている段階です。顧客がいて、売上も出ていて、「これは本当に成長する事業だ」って確認されてるんですよ。だからお金の規模が全然違う。日本の場合、シリーズAは数千万円から数億円という単位になってくるんです。数百万じゃなくて、億という単位ですよ。凄いでしょ?

そしてね、シード資金をくれる人たちって、起業家を信じてくれる人たち。家族とか友達ですから、「失敗してもいいや」って気持ちがあるんですよ。でもシリーズAの投資家は、プロの投資会社です。つまり、失敗したら困る人たちなんだ。だから、その企業の事業計画をもの凄く詳しく調べて、「本当に成功するのか?」「市場に需要はあるのか?」「このチームは信頼できるのか?」をしっかり確認してからお金を出すんですよ。

シリーズAで投資家が見てるのは、ビジネスモデルとチーム

では、投資家はどうやってシリーズAの投資先を決めるんでしょうか? 宝くじみたいに運で選ぶわけじゃなくて、ちゃんと基準があるんですよ。大きく分けると2つのポイントがあります。1つは「ビジネスモデルがちゃんと回ってるか」、もう1つは「このチームが本当に優秀か」ってことです。

ビジネスモデルというのは、つまり「どうやってお金を稼ぐのか」っていう仕組みのことですね。例えば、YouTubeなら広告で稼ぐ。Instagramなら広告で稼ぐ。LINEなら、スタンプ販売や企業のメッセージ配信で稼ぐ。こういう風に「売上が出る仕組み」がちゃんとできてるかどうかが大事なんですよ。

投資家がシリーズAで投資する時点では、もう「売上が出ている」ことがほとんどです。だから、ビジネスモデルの検証はできてるんですよ。でも、投資家が見てるのはね、「この仕組みで、もっと大きく成長させられるか?」ってとこなんです。例えば、月100万円の売上がある企業があるなら、投資家は「この仕組みを使って、月1000万円、月1億円まで成長させることができるか?」って考えるんですよ。

そしてね、ビジネスモデルと同じくらい大事なのが「チーム」なんです。起業家たちが本当に優秀で、本当にこの事業を愛してて、失敗しても頑張り続ける力があるか? これが凄く大事なんですよ。だって、計画はいくら素晴らしくても、それを実行する人たちが無能だったら、成功しないじゃないですか。逆に、チームが優秀だったら、状況が変わってもどんどん対応して、新しい戦略を考えたりするわけですよ。

投資家が調べることって、どんなことか?

実際にね、投資家がシリーズAの投資をするときは、起業家たちと何度も何度も話し合うんですよ。「なぜこのビジネスを始めたのか」「競争相手がいっぱいいるのに、どうやって勝つのか」「5年後はどんな会社にしたいのか」「このお金で何をするのか」「今まで何か失敗したことがあったか」などなど。質問攻めです。

あとね、既存の顧客にインタビューしたり、市場がどれくらい大きいのかを調べたり、競争相手の企業がどんなことをしてるのかを研究したり、財務のデータをチェックしたり、いろんなことを調べるんですよ。つまり、デューデリジェンスって呼ぶんですが、これは「ちゃんと調査する」っていう意味ですね。

投資家からすればね、シリーズAの資金は結構大きなお金です。だから失敗したら困るんですよ。だから徹底的に調べるんです。それでも「これは成功する!」って確信を持てたときに、初めてお金を出すんですよ。

シリーズAを調達すると、企業はどう変わるのか?

では、シリーズAの資金が入ってくると、起業企業はどう変わるんでしょうか? これは本当に大きな変化なんですよ。

まずね、従業員を増やすことができるようになるんです。さっきまでは、起業家本人と数人の仲間で、全部やってたかもしれません。営業も、企画も、プログラミングも、全部自分たちで。でもシリーズAの資金があれば、「よし、営業専門の人を雇おう」「企画専門の人を雇おう」「デザイナーを雇おう」って、色々な役割の人を採用できるようになるんですよ。

そしてね、オフィスを借りたり、より良い機械やソフトウェアを買ったり、広告だって打てるようになるんです。今までは「小さい事業」だったから、こういうお金の使い方ができなかったんですよ。でもシリーズAの資金があれば、事業を本気で成長させるための「設備投資」ができるようになるんですよ。

ただしね、ここが大事なポイントです。シリーズAの資金をもらったということは、その企業は投資家に「お金を返さなきゃいけない」という責任を負ったんですよ。つまり、投資家は「このお金を使って、もっと大きな利益を生み出してね」って期待してるわけです。だから、シリーズAをもらった企業は、めちゃくちゃプレッシャーを感じるんですよ。「失敗は許されない。絶対に成功させなきゃ」ってね。

シリーズAの資金の使い道は?

では、シリーズAの資金は具体的にどんなことに使われるんでしょうか? 基本的には「事業を成長させるため」のいろんなことに使われるんですよ。

1つめが「人材採用」。成長するためには、優秀な人たちが必要です。営業チーム、エンジニア、デザイナー、マーケティング担当者など、色々な人たちを採用するんですよ。

2つめが「プロダクト開発」。つまり、商品やサービスをもっと良くするために使うんですよ。今ある商品に新機能を足したり、バグを直したり、もっと使いやすくしたり。こういう改善に使うんです。

3つめが「マーケティング」。つまり「営業活動」ですね。広告を打ったり、SNSで情報を発信したり、イベントを開いたり、とにかくたくさんの人に「我社の商品・サービスを知ってもらう」という活動に使うんですよ。

4つめが「オフィスなどの設備」。いい環境で仕事をすれば、従業員だって頑張るでしょ? だから、オフィスを借りたり、机や椅子を買ったり、いろんなツールを導入したりするんです。

5つめが「運転資金」。つまり「事業を回すためのお金」ですね。給料を払ったり、仕入れをしたり、いろんな経費を払うのに使うんですよ。

シリーズAが成功した企業はどうなるのか?

では、シリーズAの資金をもらった企業が、ちゃんと成長したら、その後はどうなるんでしょうか?

成功したら、またお金が必要になってくるんですよ。なぜなら、より大きく成長させるため。シリーズAで月1000万円の売上になったなら、シリーズBで月1億円を目指すみたいな感じで、どんどん大きくなっていくんですよ。だから、シリーズB、シリーズCと、さらに大きな資金調達をしていくんです。

そして、最終的にはね、2つの道のどちらかに進むんですよ。1つは「IPO」。つまり、株式公開ですね。企業が株式市場に上場して、公開企業になるんですよ。そうすると、色々な投資家が株を買うことができるようになって、その企業の資金が爆発的に増えるんですよ。もう1つは「M&A」。つまり、大きな企業に買収されることですね。

どちらにせよ、シリーズAから成功した企業は、本当に大きく成長していくんですよ。最初は数人で始まった会社が、従業員数百人とか、時には数千人の会社になることもあるんです。それくらい、シリーズAっていうのは大事な段階なんですよ。

でも失敗する企業だって、いっぱいある

でもね、大事なことを言い忘れました。シリーズAをもらった企業が、全部成功するわけじゃないんです。失敗する企業だって、いっぱいあるんですよ。

なぜかというと、シリーズAをもらったってことは、あくまで「有望だと思われた」ってだけだからですね。でも、実際にお金を使って事業を展開してみると、想定と違うことが起きたり、競争相手がもっと強かったり、市場がそこまで大きくなかったり、色々な予想外なことが起きるんですよ。

だから、投資家たちだって「これは失敗するかもな」って思いながら投資してるんですよ。つまり、起業家たちが成功させることができるかどうか、それは本当に不確実なんです。だから「失敗する可能性もある」ってことを忘れちゃダメなんですよ。

でも、もし失敗したら、その経験を次の起業にいかすことができるんです。世界中の成功した起業家たちって、みんな失敗を何度か経験してるんですよ。だから、シリーズAをもらえなかったり、失敗したりしても、それは人生の終わりじゃなくて、次に向かっていくスタート地点なんですよ。

💡 こっちの記事も参考になるよ
シリーズBって何?わかりやすく解説
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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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