コスト平均法って何?わかりやすく解説

「投資を始めたいけど、いつ買うのが正解か分からない…」「安いときに全部買って、その後さらに下がったらどうしよう…」投資をしたことがない人なら、こんなことで悩んだことありませんか?実は、こういう悩みを解決する「コスト平均法」という投資の方法があるんです。難しそうな名前ですが、やることはシンプル。この記事を読めば、毎月コツコツ投資する方法の利点がきっと分かりますよ。

コスト平均法って何ですか?何か難しそう…

名前は難しいけど、やることは簡単だよ。毎月決まった金額を投資し続けるという方法のことなんだ。つまり、株や投資信託を毎月1万円ずつ買う、みたいな感じだね。
毎月同じ金額買うだけで、何か特別な効果があるんですか?

そこなんだよ。毎月同じ金額を買うと、値段が高い月は少しだけ買えて、値段が安い月はたくさん買えるんだ。その結果、全体的な購入価格が平均化される、つまり無理なく安く買えるようになるんだよ。
あ、なるほど!でも、最初から全部の金額を持ってて、一番安い時に買えば一番得じゃないですか?

その通り!もし一番安い時が分かっていれば、一度に買う方が得だね。でも問題は、その「一番安い時」が誰にも分からないってことなんだ。だから毎月コツコツ買って、「平均的に安く買えるようにしよう」というのがコスト平均法の考え方なんだよ。
なるほど!完璧に安く買うのは難しいけど、平均的に安くなるってことですね。

その通り!これがコスト平均法の最大のメリットだね。完璧を目指さず、堅実に投資することで、投資初心者でも失敗しにくい方法になっているんだ。
📝 3行でまとめると
  1. コスト平均法とは、毎月一定額を投資し続ける方法で、つまり株や投資信託を定期的に買い足していく投資戦略
  2. 値段が高い月は少なく買い、値段が安い月はたくさん買えるため、結果的に平均購入価格が下がるという利点がある
  3. 完璧なタイミングを狙う必要がなく、投資初心者でも継続しやすい方法として人気がある
目次

もうちょっと詳しく

コスト平均法が優れている理由は、人間の心理を上手に利用しているところです。通常、価格が下がると「さらに下がるかも…」と心配になって投資をやめてしまいます。逆に価格が上がると「乗り遅れた」と焦って高く買ってしまいます。でもコスト平均法なら、自動的に毎月買うから、こういった感情に左右されません。機械的に、淡々と続けるだけで、いつの間にか平均的に安く買えているという仕組みなんです。まさに「感情に強い投資方法」と言えるね。

💡 ポイント
完璧なタイミングを狙わず、継続することが成功の秘訣

⚠️ よくある勘違い

❌ 「コスト平均法なら絶対に損しない」
→ そんなことはありません。例えば、買い始めてからずっと値段が下がり続けたら、やはり損することもあります。コスト平均法は「よくある投資の失敗を減らせる方法」であって、「絶対に儲かる魔法」ではないんです。
⭕ 「コスト平均法は、感情に左右されず投資を続けられる方法」
→ これが正解です。毎月決まった額を機械的に買い続けることで、投資初心者が陥りやすい「高く買ってしまう」「安い時にやめてしまう」といった失敗を避けられるんです。
なるほど〜、あーそういうことか!

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コスト平均法ってどんな方法?基本をおさえよう

コスト平均法の基本は、とてもシンプルです。毎月決めた金額を、定期的に投資し続けるというだけ。つまり、例えば「毎月1万円分の投資信託を買う」「毎月3000円分の株を買う」というふうに、金額を決めてそれを続けるということですね。

これを身近な例で考えてみましょう。あなたが好きなコンビニで、毎日朝食のおにぎりを買っているとします。でも、毎日おにぎりの値段が少し違うんです。月曜日は180円、火曜日は150円、水曜日は200円…こんなふうに変わるんだとします。それでも「毎日1個買う」という決まりで買い続けたら、1ヶ月間のおにぎりの平均価格は、たまたまいつも150円で買うよりも、高くもなく安くもない中間くらいになりますよね。これと同じ考え方が、コスト平均法なんです。

投資の世界で価格が変わるのは、おにぎりみたいに自然に変わるのではなく、世の中の出来事や経済の状況で変わります。会社の業績が良い日もあれば、困ったことが起きた日もあります。そういう時に、株の値段は上がったり下がったりします。コスト平均法は、こういった値段の変動の中でも、「毎月同じ金額を買う」ということを続けることで、最終的に自分の購入平均価格を下げるという方法なんです。

「毎月同じ金額を買う」という一見すると地味なやり方ですが、実は投資初心者にとってはとても強い味方になるんです。なぜなら、投資で失敗する人の多くは「感情で動いてしまう」ことが原因だから。値段が下がって怖くなってやめてしまったり、値段が上がって焦って高く買ってしまったり…。でもコスト平均法なら、こういった失敗を自動的に避けられるんです。

もう一つ大事なポイントは、コスト平均法は「長く続けることが大切」ということです。1ヶ月だけやってもあまり効果はありません。できれば数年間、毎月コツコツ続けることで、初めてその効果が出てくるんです。つまり、このやり方は「焦らずに、長く投資を続けたい人向け」の方法と言えるね。

コスト平均法の基本ルール

コスト平均法を始める時に決めなければいけないことは、実は3つだけです。

1つ目は「何に投資するか」です。株ですか?投資信託ですか?それとも金やビットコインといった他のものですか?自分がどんなものに投資するかをまず決める必要があります。

2つ目は「毎月いくら投資するか」です。1000円ですか?5000円ですか?10000円ですか?自分の生活の中で毎月払える金額をここで決めます。大事なのは「無理なく続けられる金額」にすることです。最初は多く投資しようと思っても、数ヶ月で続かなくなったら意味がありません。

3つ目は「いつまで続けるか」です。1年?5年?10年?目標がはっきりしていれば、その期間をゴールに設定します。例えば「30歳までに100万円にしたい」とか「子どもの進学資金のために10年間続ける」みたいな感じでもいいですね。

この3つを決めたら、あとはひたすら続けるだけです。「毎月1万円分の投資信託を買う」と決めたら、毎月1万円分を買い続ける。値段が上がっていても、下がっていても、変わらず毎月1万円分を買い続けるんです。これが、コスト平均法の基本的なやり方になります。

なぜ平均価格が下がるの?仕組みを理解しよう

ここがコスト平均法の最も大事な部分です。「毎月同じ金額を買うと、なぜ平均価格が下がるのか?」という仕組みをしっかり理解しましょう。

具体例で考えてみます。あなたが好きなゲームソフトを毎月3000円で買うとします。3ヶ月間で何が起こるか見てみましょう。

1ヶ月目:ゲームソフトが6000円だった。3000円で0.5本買える。

2ヶ月目:ゲームソフトが3000円に値下がりした。3000円で1本買える。

3ヶ月目:ゲームソフトが6000円に戻った。3000円で0.5本買える。

合計3ヶ月で、あなたは3000円×3 = 9000円を使いました。買ったゲームソフトは、0.5本 + 1本 + 0.5本 = 2本です。

では、平均購入価格はいくらでしょう?9000円で2本なので、1本あたり4500円ですね。

面白いのは、ゲームソフトの値段は「6000円、3000円、6000円」という3つの値段だったのに、あなたの平均購入価格は4500円になったんです。つまり、一番安い時期(3000円)を含めて平均すると、結果的に安くなっているんです。これが「平均価格が下がる」という仕組みなんですよ。

なぜこんなことが起きるのか?秘密は「金額が同じでも、買える量が変わる」というところにあります。値段が安い時には、同じ金額でたくさん買えます。値段が高い時には、同じ金額では少ししか買えません。つまり、自動的に「安い時に多く、高い時に少なく買う」ことになっているんです。

これは、投資の世界でも全く同じです。株の値段が安い時には、同じ金額で多くの株が買えます。株の値段が高い時には、同じ金額では少ししか買えません。この「自動的に調整される」という仕組みが、コスト平均法の最大の力なんです。

もう一つ大事なのは、これが「自動的に起こる」ということです。あなたが「今は安いから多く買おう」と考える必要もなく、「今は高いから少なく買おう」と判断する必要もありません。毎月同じ金額を買い続けるだけで、自動的にこの効果が生まれるんです。これは人間の感情に左右されないということで、とても強力なんですよ。

グラフで見るコスト平均法の効果

もしコスト平均法で「毎月3000円を株に投資する」と決めたとしましょう。6ヶ月間で、株の値段がどんなふうに変わったかをシミュレーションしてみます。

1ヶ月目:株価1000円 → 3000円で3株買える

2ヶ月目:株価800円 → 3000円で3.75株買える

3ヶ月目:株価1200円 → 3000円で2.5株買える

4ヶ月目:株価900円 → 3000円で3.33株買える

5ヶ月目:株価1100円 → 3000円で2.73株買える

6ヶ月目:株価1000円 → 3000円で3株買える

合計18000円を使って、18.31株を手に入れました。平均購入価格は18000円÷18.31株 = 約982円です。

株の値段は「1000円、800円、1200円、900円、1100円、1000円」という6つの値段でしたが、あなたの平均購入価格は982円になりました。つまり、一番安い800円の時より安く買えているんです!

これが、コスト平均法の魔法みたいなところですね。毎月淡々と買い続けるだけで、市場の全ての値段を下回る平均価格を達成できるんです。

メリットは何?コスト平均法の強いところ

コスト平均法にはいくつもメリットがあります。最初に学んだ「平均価格を下げられる」という話の他に、どんな良さがあるのか見ていきましょう。

感情に左右されない投資ができる

投資で失敗する人の多くは「感情で動いてしまう」ことが原因です。例えば、ニュースで「この会社の業績が悪い」という話を聞くと、焦ってすぐに売ってしまう。その後、その会社が復活して値段が上がっても、既に売ってしまっているから恩恵を受けられない。こんなことってありますよね。

でもコスト平均法なら、こういった感情的な判断をする必要がありません。毎月同じ金額を機械的に買い続けるだけです。だから、「今は買っちゃダメ」とか「今は売るべき」とか、そういった判断に悩む必要がないんです。つまり、感情に強い投資方法になっているんですよ。

投資初心者でも始めやすい

投資を始めようと思った時、多くの人は「いつ買ったらいいんだろう…」「今が安いのか高いのか分からない…」という不安を感じます。でも、コスト平均法なら「毎月買う」と決めるだけだから、その不安を感じる必要がありません。複雑な分析もいらないし、毎日株価をチェックする必要もないんです。

毎月3000円で投資信託を買う、みたいなシンプルなルールだけで、立派な投資戦略になっているんです。これが、初心者向けの強いメリットですね。

無理なく長く続けられる

投資で成功するには「長く続けること」が何より大事です。でも、無理をして大きな金額を投資していると、いつか続かなくなってしまいます。一方、コスト平均法なら「毎月3000円」みたいに無理のない金額を決められます。だから、数年間、十年間と長く続けることができるんです。

投資は「長く続けた人が勝つ」というゲームなんです。だから、無理なく続けられるコスト平均法というやり方は、このゲームに向いているんですよ。

リスクを分散できる

「リスク」というのは、つまり損してしまう可能性のことですね。コスト平均法は、何回にも分けて買うから、その全てが高い値段で買ってしまう…という最悪の事態を避けられるんです。例えば、全部の金額を一度に使って買ってしまったら、その直後に値段が下がったら大損してしまいます。でも、何回にも分けて買えば、下がった時の損が少なくて済むんです。

デメリットもある?コスト平均法の注意点

良いこと尽くめに見えるコスト平均法ですが、デメリットもあります。しっかり理解して、自分に向いているかどうか判断する必要があります。

「もしかして別の方法の方がもっと儲かる?」という迷い

一番のデメリットは、実は心理的なものです。コスト平均法で毎月3000円ずつ投資していたら、ある時、値段が大きく下がったとします。その時に、「あ、今が買い時だから、全部の貯金を使って買った方が儲かるんじゃないか…」という考えが浮かぶかもしれません。

実は、統計的には「一番安い時に全部買うのが一番儲かる」というのは事実です。でも、その「一番安い時」は、後になって初めて分かるんです。予測することはできないんですよ。だから、別の方法を追いかけたら、結局失敗してしまう人も多いんです。

コスト平均法のデメリットは「完璧ではない」という点です。でも、完璧な投資なんてこの世には存在しないんです。大事なのは「自分が続けられる方法を、地道に続けること」なんですよ。

手数料がかかってしまう可能性

毎月投資信託を買うとなると、購入時に手数料がかかることもあります。つまり、毎月その費用がちょっと減ってしまうんですね。特に金額が小さい場合は、手数料の割合が大きくなってしまう可能性があります。

だから、コスト平均法を始める前に「この投資信託の手数料はいくらか」「毎月の投資額だと、手数料はどのくらい影響するのか」を確認しておくことが大事です。

値段がずっと下がり続けたら損

ここは重要なので、よく覚えておいてください。もしあなたが投資し始めてから、その値段がずっと下がり続けたらどうなるでしょう。株を毎月買い続けているけど、買えば買うほど損が増えていく…という状況になってしまいます。

コスト平均法は「値段が上下する」という前提で成り立つ方法です。ずっと一方向に下がり続けたら、最終的には損してしまうんです。だから「値段がずっと下がり続けない」という信念を持つことが、この方法を続けるために必要なんですよ。

コスト平均法で投資を始めるには?実践編

ここまでで、コスト平均法がどんな方法かは分かったはずです。では、実際にどうやって始めるのか、具体的な流れを見ていきましょう。

ステップ1:何に投資するかを決める

投資信託、株、ETF(つまり複数の企業の株をまとめたもの)など、いろいろな選択肢があります。初心者なら、投資信託やETFなど「複数のものをまとめて買える」タイプから始めるのがオススメです。なぜなら、リスクが分散されるから。1つの企業に全部を賭けるより、複数の企業に分散した方が、損する可能性が下がるんです。

ステップ2:毎月いくら投資するかを決める

ここが一番大事です。「毎月どのくらい投資できるか」を、しっかり自分の生活と相談して決めましょう。最初は少ない金額で始めるのがオススメです。例えば「毎月1000円」から始めて、生活に支障がないことを確認してから、増やすみたいな感じでいいんですよ。

ステップ3:銀行や証券会社の口座を作る

実際に投資するには、銀行や証券会社(つまり、お金を預けて投資できる会社)の口座が必要です。最近は、ネット証券などで簡単に口座が作れるようになりました。スマートフォンで申し込めば、数日で口座が出来たりします。

ステップ4:積立設定をする

口座が出来たら「毎月3000円を、この投資信託に投資する」という設定をします。ほとんどの証券会社が「自動積立」という機能を用意しているので、一度設定したら後は自動的に毎月買い続けてくれるんです。だから、何もしなくていい。完全に自動化できるんですよ。

ステップ5:長く続ける

あとはひたすら続けるだけです。株価が上がっていても、下がっていても、変わらず毎月買い続けます。市場の値動きは気になるかもしれませんが、短期的な上下気になる必要はありません。数年、数十年という単位で考えることが大事なんです。

こうして長く続けていると、いつの間にか自分がかなりのお金を投資していることに気づくはずです。毎月3000円でも、10年続けたら36万円です。これが複利(つまり、増えたお金がさらに増える効果)で増えていくと、想像以上の額になっているかもしれません。

実践のコツ:「あ、株価が下がった」と思っても動揺しない

コスト平均法で投資していると、株価が大きく下がる日もあります。そういった時に、初心者は「あ、やっぱり投資なんてやめた方が…」と思うかもしれません。でも、実はそれは「平均購入価格をさらに下げるチャンス」なんです。

株価が下がれば、毎月同じ金額で、より多くの株が買えるようになるんですよ。だから「下がった時こそ、コスト平均法の効果が出ている」と考えて、淡々と続けましょう。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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