シクリカル株って何?わかりやすく解説

株式投資を勉強していると「景気がいい時と悪い時で株価が大きく変わる投資」の話を聞いたことありませんか?経済の波に乗ったり、波に飲まれたりする銘柄たち。実はこれ、ちゃんとした名前と仕組みがあるんです。この記事を読めば、「あ、だからこの業界の株って値動きが激しいんだ」ということがすっきりわかりますよ。

先生、「シクリカル株」って何ですか?

いい質問だね。シクリカル株とは、景気の循環に合わせて株価が大きく上下する銘柄のことだよ。つまり、景気がいい時は儲かりやすくて株価が上がるけど、景気が悪くなるとぐんぐん下がっちゃう、そういう特性の株のことね。
どんな企業がシクリカル株なんですか?

良い例は自動車業界だね。景気がいいと、みんなが新しい車を買おうって思うでしょ。だから自動車メーカーの売上が増えて、株価も上がる。でも景気が悪くなると「車の買い替えはやめとこう」ってなって、売上がぐっと減る。建設業界や鉄鋼業界も同じような特性があるんだ。
逆に景気に左右されない株もあるんですか?

その通り。ディフェンシブ株というのがあってね。つまり、防御的な株っていう意味。景気が悪い時でも需要が減りにくい、例えば食料品メーカーとか医薬品メーカーとか、そういう企業の株のことだよ。パンやお薬は景気が悪くても買うでしょ?そういう感じ。
シクリカル株って、儲かるけど危ないってことですね?

その理解で合ってるね。短期間で大きく儲かる可能性がある反面、大きく損する可能性も高いってわけ。ジェットコースターみたいなものだと考えるといいよ。スリルはあるけど、心臓に悪いってやつ。
📝 3行でまとめると
  1. シクリカル株は景気の変動に敏感に反応して株価が上下する銘柄のこと
  2. 景気が良い時は利益が出やすくて高リターンが期待できるけど、景気が悪くなると大きく下がるリスクがある
  3. 自動車・建設・鉄鋼など景気に依存しやすい業界に該当する企業が多い
目次

もうちょっと詳しく

シクリカル株の「シクリカル」というのは「循環する」という意味の英語からきてるんだ。景気って、好況→不況→好況というように循環するでしょ。その景気の循環の波に一緒に乗ったり下ったりするのがシクリカル株。つまり、経済全体が波乗りしているのと一緒に、シクリカル株もばんばん波乗りしちゃうわけ。だからテレビのニュースで「景気が回復するみたいだ」って聞いたら、シクリカル株の投資家たちは「よし、そろそろ買おう」と考えたりするわけなんです。

💡 ポイント
景気が循環する → シクリカル株も循環する。好景気と不景気のサイクルをつかむことが投資のカギ

⚠️ よくある勘違い

❌ 「シクリカル株はいつも下がるから買わない方がいい」
→ シクリカル株は景気が良い時期には物凄く儲かる可能性がある。ただし、タイミングが大事。景気が悪い時期に買うと損するけど、景気が回復する前に買うと大きく儲かるんです。
⭕ 「景気の循環を読んで、買うタイミングと売るタイミングを判断する」
→ シクリカル株は「いつ買うか、いつ売るか」が全てといっても過言ではない。景気が悪い時期に安く買って、景気が良くなってから高く売れば、大きな利益が出ます。
なるほど〜、あーそういうことか!

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シクリカル株の特徴をもっと理解しよう

景気に一緒に上がったり下がったりする

シクリカル株の最大の特徴は、景気と一緒に動くっていうことなんです。想像してみてください。今、日本の景気がすごく良くなってきたとしましょう。給料も増えるし、会社の利益も増える。そうなると、人々は「よし、そろそろ新しい車に買い替えようか」「家をリフォームしようか」「ビル建てようか」って思うんです。その時、シクリカル株である自動車会社や建設会社の売上がばーんと増えるわけ。だから株価も上がっちゃう。

でも、景気が悪くなると、みんなの給料も減るし、会社の利益も減る。そうなると「あ、そっか。車の買い替えはまだいいや」「建築は来年でいいや」って思っちゃう。そしたら自動車会社や建設会社の売上がぐーんと下がって、株価もびょーんと下がる。これが景気の循環とシクリカル株の関係なんです。

だから、シクリカル株に投資するなら、「今、景気はどの段階にあるのか」「これからどう変わるのか」を予想することが超重要なんですよ。それができたら、景気が悪い時期に安く買って、景気が良くなってから高く売って、大儲けできちゃう。逆に予想を外すと、景気が良くなると思って買ったのに景気が悪くなっちゃって、大損することもあるわけです。

どんな業界がシクリカル株なのか

自動車業界は代表的だけど、他にはどんな業界があるのか気になりますよね。実は、景気に依存しやすい業界って、意外と多いんです。

まず、建設業界。建設会社やゼネコンがそうですね。景気が良い時は、大企業がオフィスビルを建てたり、個人が家を建てたりと、建築需要がめっちゃ増える。だから建設会社の仕事が増えて、売上も利益も上がる。でも景気が悪くなると、そんな計画は全部キャンセルされちゃう。

次に、鉄鋼業界。つまり、鉄を作る会社のことね。建設が増えると、鉄もいっぱい必要になるし、自動車を作るにも鉄が必要。だから景気が良い時は需要が爆増。反対に景気が悪い時は、建設も自動車も作らないから、鉄もいらなくなる。

それから、素材産業全般。セメントとか、化学メーカーとか、紙パルプ会社とか。これらは建設や製造業の「下請け」みたいな存在なんです。だから景気に敏感に反応しちゃう。

さらに、小売業界も景気に左右されやすいんです。特に「ぜいたく品」を売ってる会社ね。景気が良い時は、みんなが洋服とか靴とか、新しいものを買いたくなるから売上が増える。でも景気が悪い時は「今シーズンの新作は我慢して、去年の服で我慢しようか」ってなるから、売上が減っちゃう。逆に、食料品スーパーみたいな「必需品」を売ってる会社は景気の影響を受けにくいんですよ。だから食料品は「ディフェンシブ株」、洋服屋さんは「シクリカル株」ってわけなんです。

このように、「景気が良い時に需要が増えて、景気が悪い時に需要が減りやすい」という特性を持つ業界がシクリカル株になるんですね。覚えておくと、投資する時に「あ、この業界の株はシクリカル株だな」って判断しやすくなりますよ。

景気の循環サイクルを知ることが大事

景気ってどうやって循環してるの?

シクリカル株を理解するためには、景気がどのように循環してるのかを知ることが超重要なんです。景気って、複雑に見えるけど、実は単純なサイクルを繰り返してるんですよ。

まず、景気が低迷している時期がある。企業の売上も減ってるし、給料も上がらないし、失業者も多い。こういう時を「不況」って言うんですね。つまり、景気が悪い状態。この時期は、シクリカル株は底値のことが多いんです。なぜなら、みんなが「これからも景気は悪いかもな」と思ってるから、誰も株を買わないでしょ。だから安くなっちゃう。

でもね、景気って永遠に悪いわけじゃないんですよ。政府が景気対策をしたり、企業が新しい商品を発表したり、海外の景気が良くなったり、いろいろなきっかけで景気が回復し始める。このタイミングが超大事。景気が底を打つ直前に株を買う人は、景気が良くなった時に大儲けできるんです。

景気が回復し始めると、企業の売上が増え始める。給料も上がり始める。そうするとシクリカル株の株価がぐんぐん上がっていく。これが「好況期」。この時期にシクリカル株に投資してる人たちは、毎日毎日、株価が上がるのを見て大喜びしてるわけです。

でも、ずっと好況が続くわけではない。好況が続くと、やがて「過熱」という状態になる。つまり、景気が良すぎて、逆に不安定になっちゃう状態。インフレが進んだり、企業が無理な投資をしたり、バブルになったりするんですね。そしたら、中央銀行(日本だと日本銀行)が「ちょっと景気を冷ましましょう」って、金利を上げたり、お金を供給するのを減らしたりする。そしたら、また景気が悪くなり始める。そして、また不況に戻る。こういうサイクルが何度も何度も繰り返されてるんです。

シクリカル株投資の秘訣は、この景気サイクルのどこにいるのかを把握することなんですよ。「今は不況の真ん中か」「それとも景気が回復し始めたところか」「もう好況期は終わりかけか」。こういったことを理解してると、買うタイミングと売るタイミングが見えてくるんです。

どうやって景気サイクルを判断するの?

「景気のサイクルを理解することが大事」って言われても、「え、でもどうやって判断するの?」って思いますよね。確かに難しいんですよ。でも、いくつか参考になる指標があるんです。

まず、失業率。つまり、仕事を失ってる人の割合のこと。失業率が高いと、景気が悪いサイン。失業率が低くなり始めると、景気が回復し始めてる可能性が高いんですね。

次に、GDP(国内総生産)。つまり、国全体でどのくらいの経済活動が行われてるかを示す数字。GDPが増え始めたら、景気が回復してるサイン。GDPが減り始めたら、景気が悪くなってるサインなんです。

それから、企業の利益予想。証券会社のアナリストとかが「今年の企業の利益はこのくらいになるだろう」って予想するでしょ。その予想が上方修正(よくなる方に修正)されていたら、景気が良くなってるサイン。下方修正(悪くなる方に修正)されていたら、景気が悪くなってるサインなんですね。

あと、金利も重要。景気が悪い時は中央銀行が金利を下げることが多いし、景気が良くなると金利を上げることが多いんです。だから金利の動きを見ると、景気がどちらに向かってるのかが分かりやすいんですよ。

こういった指標を総合的に判断することで、「今、景気はどこにいるのか」が見えてくるわけです。シクリカル株投資をするなら、こういった景気指標をチェックすることを習慣にしましょう。

シクリカル株投資のコツと注意点

いつ買う?いつ売る?が全てを決める

シクリカル株投資で一番難しいのは、タイミングなんです。同じシクリカル株を買うにしても、買うタイミングによって全く結果が違ってくるんですよ。

理想的なタイミングは、「景気が悪い時期に買って、景気が良くなってから売る」ということです。景気が悪い時は株価が安いから、少ないお金でたくさん株が買える。そして景気が良くなると株価が上がるから、買った時より何倍にもなって売ることができちゃう。これがシクリカル株で儲ける秘訣なんですね。

でも、これって超難しいんです。なぜなら、「今が景気の底か」「これからどのくらい上がるのか」なんて、正確には誰にもわかんないから。景気が一番悪い時って、ニュースでは「景気はこれからも悪そう」って報道されてることが多いんですよ。だから、その時に「よし、今が買い時だ」って判断するのは、すごく勇気がいるんです。逆に、景気が良くなってニュースで「景気が良くなってます」って報道されてる時は、すでに株価も上がってる状態が多い。だから「今から買っても、もう利益は少ないかもな」ってことになっちゃう。

つまり、シクリカル株投資には「逆張り」という考え方が大事なんです。つまり、世間の流れの反対に投資するってこと。みんなが「景気は悪そう」と思ってる時に買う。みんなが「景気は最高だ」と思ってる時に売る。これができたら、シクリカル株で大きく儲けることができるんですよ。ただし、タイミングを外すと、すごく損する可能性も高いってわけです。

分散投資をしよう

シクリカル株は値動きが激しいから、リスクを減らすためには「分散投資」が大事なんです。つまり、1つの企業の株に全部のお金を投資するのではなく、複数の企業や業界に分散させるってことですね。

例えば、自動車メーカーとしてトヨタとホンダ、建設会社として大成建設と清水建設、鉄鋼メーカーとして新日本製鐵と日本製鋼みたいに、複数の企業に分散させるんです。そうすると、1つの企業がぽしゃっても、他の企業の利益で補うことができるんですよ。

さらに、シクリカル株とディフェンシブ株を組み合わせることも大事。景気が悪い時期はディフェンシブ株が活躍するから、そういう株も持っておくと、リスクを減らせるんです。

あと、長期投資をするなら、時間をかけて買う「積立投資」も有効ですね。毎月決まった金額を投資することで、高い時期にも安い時期にも買うことになるから、平均的な買値になるんです。これを「ドルコスト平均法」って言うんですね。つまり、時間をかけることで、リスクを減らせるってわけ。

シクリカル株投資のリスクを理解しよう

ここまでで、シクリカル株は「景気が良い時は大儲けできるけど、景気が悪い時は大損する可能性がある」ってことが分かってきたと思います。実際、投資の初心者にはシクリカル株はおすすめできない理由って、このリスクの高さなんですよ。

例えば、景気が良くなると思って自動車メーカーの株を買ったとしましょう。でも、予想に反して景気が悪くなってしまった。そしたら株価もばーんと下がっちゃう。買った時の半分とか、1/3の価格になっちゃうことだってあるんです。その時に、「もう戻らないかもな」と焦ってしまって、安い値段で売ってしまう人も多いんですね。これが「損切り」という判断です。

シクリカル株投資をするなら、こういった大きな値下がりに耐える「心理的強さ」が必要なんです。景気が悪い時期は、毎日毎日、株価が下がるニュースを見ることになるかもしれません。でも「いや、ここが買い時だ。景気はきっと回復する」と信じて、待つことができるか。これができたら、その人はシクリカル株投資で成功する可能性があります。できなかったら、安い時に売ってしまって、大損する可能性が高いんですね。

だから、シクリカル株投資をするなら、「失っても生活に困らない範囲のお金で投資する」「焦らず長期で待つ」「複数の企業に分散させる」という3つのルールを守ることが大事なんですよ。

シクリカル株と業種の関係をもっと詳しく

自動車業界がシクリカル株である理由

自動車業界が典型的なシクリカル業界である理由を、もう少し詳しく考えてみましょう。自動車って、人が生活するために「必須」のものですかね?都会に住んでる人なら、電車やバスで移動できるから、必須ではないかもしれません。でも、地方に住んでる人や、商用車が必要な企業にとっては、超重要なんです。

でも、ポイントは「必須か必須じゃないか」じゃなくて、「新車が必須か中古車で十分か」ってことなんですよ。景気が良い時は、みんなが「新しい車に乗りたい」と思うから、新車がいっぱい売れる。でも景気が悪くなると、みんなが「あ、今乗ってる車はまだ大丈夫か。新車は来年でいいや」と思うんです。そしたら、新車の販売台数がぐーんと下がっちゃう。

さらに、自動車メーカーって、たくさんの部品メーカーとか、流通会社とか、金融会社(ローンを提供する会社)に支えられてるんですね。自動車メーカーの売上が減ると、こういった関連企業の売上も減るんです。だから、自動車業界全体がシクリカルになっちゃう。

それから、自動車メーカーも大企業だから、海外での売上も大きいんです。だから、日本の景気だけじゃなくて、世界の景気にも左右されるんですね。世界景気が良くなると、海外でも新車の販売が増えて、自動車メーカーの利益が増える。逆に世界景気が悪くなると、利益が減っちゃう。こういったことも、自動車メーカーがシクリカル株である理由なんですよ。

建設・不動産業界のシクリカル性

建設業界や不動産業界も、典型的なシクリカル業界です。なぜなら、建物を建てるなんて、景気が良い時にしかしないから。個人が家を建てたいと思うのも、景気が良くて給料が増え始めた時ですし、企業がオフィスビルを建てたいと思うのも、景気が良くて儲かってる時だからです。

景気が悪い時に、わざわざ新しい家を建てたり、新しいビルを建てたりする人や企業は少ないんですね。だから、建設業界の売上は、景気の変動に敏感に反応しちゃう。

さらに、建設業界って長期の受注型ビジネスなんです。つまり、今年受注した仕事は、来年・再来年にやることが多いんですね。だから、景気が悪くなって、新しい受注がなくなってから、実際に売上が減るまでには、タイムラグがあるんです。これが「景気の循環と建設業界の売上のズレ」を生み出すんですよ。投資をするなら、このタイムラグも考えないといけないんです。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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