「株をやってる人って、企業からタダで商品とかもらってるって本当?」って聞いたことありませんか?それが「優待株」の話です。ただ株を持ってるだけで、企業から割引券とかお弁当とか、いろんな特典がもらえる、そういう株があるんです。今回は、その仕組みから選び方まで、優待株のすべてをわかりやすく説明していきますね。
- 企業が株主にお礼として与える優待制度があって、割引券や商品などが特典としてもらえる
- もらうには一定数以上の株を持つ必要があり、企業によって条件が違う
- 優待だけで選ぶと損する可能性があるため、株の価格と優待の内容のバランスを見ることが重要
もうちょっと詳しく
優待株を理解するために、まず「なぜ企業は優待をするのか」を知っておくといいですよ。企業は株を買ってくれた人(つまり株主)のおかげで会社を運営できているんです。企業がお金を集めるために株を売るわけですから、株主さんは企業の「お客さん」でありながら「共同経営者」のような立場。だから企業は「いつも支えてくれてありがとう」という気持ちを込めて、現金ではなく自社製品や割引券などで感謝の気持ちを表すんです。
優待は企業側から「ありがとう」の気持ち。でも自分のためだけじゃなく、投資判断もしっかりしようね。
⚠️ よくある勘違い
→ 株の値段が大きく下がると、優待でもらえる金額より損がでかくなることもあります。
→ 優待も大事だけど、株が値下がりして損しないか、トータルで見ることが大切です。
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優待株ってどんな仕組み?
企業が株主にお礼をする理由
企業が優待制度を作る理由は、簡単に言うと「ありがとう」と「また株を持ってね」という気持ちを込めているからです。会社が成長するには、株主さんから資金を集める必要があります。株を買ってくれた人たちがいるおかげで、企業は新しい工場を建てたり、新しい商品を開発したり、給料を上げたりできるわけですから。だから企業の経営陣は「株を買ってくれた人たちを大切にしなきゃ」って考えるんです。
昔は、株主へのお礼は「配当金」という現金だけが主流でした。つまり、企業が儲かった利益の一部を現金で株主に返すという仕組みです。でも日本では1980年代から、配当金の代わりに、または配当金と一緒に、優待品を贈る企業が増えてきたんです。なぜかというと、企業のお店で使える割引券とか、企業の商品とかをプレゼントすることで、お客さんにもなってほしい、という思いがあるからなんですよ。
たとえば、デパートの株を持ってたら、そのデパートで使える割引券がもらえるとします。割引券をもらった株主さんは、そのデパートにお買い物に行きやすくなりますよね。企業にとっては「株主さんを顧客にもできる」という一石二鳥の作戦なわけです。これが優待制度が広がった理由の一つなんです。
優待をもらうための条件
優待をもらうには、企業が決めた条件を満たす必要があります。最も一般的な条件は「一定数以上の株を持つこと」です。たとえば「100株以上持ってる人が対象」というように、最低限必要な株数が決まっているんです。これを「優待の対象株数」と呼びます。
なぜこんなルールがあるのかというと、優待を配るのにも企業はお金や手間がかかるからです。1株だけ持ってる人にも割引券を送るのって、企業からすると手間だし、コストが合わないんですよね。だから「最低でも100株は持ってください」みたいな基準を作ることで、本当に企業を応援してくれる株主さんに優待を渡す、という仕組みにしているわけです。
また「いつの時点で株を持ってるか」も大事です。企業は「決算日」という特定の日を決めて、その日に株を持ってる人に優待を配ります。つまり、決算日の前日までに株を買ってて、決算日に株を持ってる人がもらえるんです。これを「権利確定日」と呼びます。決算日の直前に買ったとしても、翌日に売ってしまったら、優待はもらえないということですね。株を買う時には、必ず「いつが権利確定日なのか」をチェックすることが大切なんですよ。
どんな優待がもらえるの?
企業の商品やサービスの割引
優待の中で一番多いのが「割引券」です。たとえば、飲食店チェーンの株を持ってたら「飲食代金20%割引」みたいなクーポン券がもらえます。デパートの株なら「デパート内で使える割引券」。スーパーの株なら「買い物に使える割引券」。こんな感じですね。
割引券の良いところは、実際に使える確実性が高いということです。「このお店で使える割引」なら、そのお店に行けば確実に割引を受けられますから。だから多くの投資家が「割引券がもらえる企業の株」を好むんです。実際に自分が使うお店なら、株を買って割引券をもらえば、実生活でトクできるわけですからね。
企業の商品そのもの
割引券ではなく、企業の商品をそのままもらえる場合もあります。食品会社なら「お菓子の詰め合わせ」、飲料企業なら「ビールやジュースのセット」。ブランド企業なら「化粧品のサンプルセット」。こういった実際の商品がプレゼントされるんです。
商品をもらう優待の面白いところは、実感が強いということ。割引券より「こんな商品をくれるんだ」って感じる満足感が大きいんですよね。でも注意が必要なのは「自分が欲しい商品とは限らない」ということ。たとえば、お酒をもらったのに、自分は飲まない人だったら困ってしまいます。だから「商品をもらう優待」を選ぶ時には「自分が本当に欲しい商品を配ってる企業か」をチェックすることが大事なんです。
その他の優待(カタログギフト、現金など)
企業によっては、カタログギフトを送る場合もあります。つまり「このカタログの中から好きなものを選んでね」という方式ですね。これなら自分の好きなものをもらえるので、とても喜ぶ人が多いです。
また、最近は「現金での優待」を始める企業も増えてきました。配当金と同じく、現金で株主にお金を返すという仕組みですね。現金なら何に使うか自由だから、とても人気があります。ただし現金の優待の場合は、その金額と株の価格を比べて「本当に得か」を判断する必要があります。
優待株の選び方と注意点
「優待利回り」で比較しよう
優待株を選ぶときの一つのポイントが「優待利回り」という考え方です。難しく聞こえるかもしれませんが、簡単に言うと「株の値段に対して、どのくらいの価値がある優待をもらえるか」という比率のことなんです。
たとえば、10万円する株で、1000円分の割引券がもらえるなら「利回り1%」。10万円する株で、10万円分の割引券がもらえるなら「利回り100%」。という感じです。利回りが高いほど「株の値段の割に、優待がお得」ということになります。
でも注意が必要です。利回りが高い株ほど「儲かりやすい」わけではないんですよ。というのは、優待をいっぱい配ってる企業は、その分だけ現金が出ていくので、株の値段が上がりにくいことが多いからです。また「優待がお得だから」と多くの投資家が買うと、その分だけ株の値段が上がり、結果的に割高になってしまう。だから「優待利回りが高い=儲かる」とは限らないんです。
企業が本当に信頼できるか調べよう
次に大事なのが「その企業は本当に大丈夫か」という調査です。株を買うということは、その企業に投資するということですから、その企業がちゃんと利益を出せてるのか、財務状況は健全なのか、を調べる必要があります。
なぜこんなことを言うかというと、極端な例ですが「優待は豪華だけど、企業は経営危機」みたいなことが起こることもあるからです。そういう場合、企業が倒産すると株は紙くずになってしまいますから、優待でもらった金額の何倍も損することになるんですよ。だから「優待がいい」という理由だけじゃなく「この企業は本当に信頼できるのか」を必ずチェックすることが大切なんです。
長く持つつもりで選ぼう
優待をもらうには、毎年決算日に株を持ってる必要があります。だから「1年だけ株を持つ」つもりで選ぶのではなく「何年も持つつもりで選ぶ」という気持ちが大事なんです。つまり「これから何年も、この優待がもらえると思って、その価値は自分にとって本当にあるか」を考える必要があります。
たとえば、あなたが「ピザ屋の割引券」の優待をもらえる株を持ってるとします。「ピザ屋で年間5万円買い物する」なら、割引券は実用的です。でも「ピザは嫌いだから年1回しか食べない」なら、割引券はほぼ無駄ですよね。こんなふうに「本当に自分が使える優待か」を慎重に考えることが大事なんですよ。
優待株で儲かるのか?
優待と株価の値上がり・値下がりは別問題
ここが多くの初心者が勘違いするところです。「優待がもらえるから儲かる」と思ってる人がいますが、それは間違いなんです。株で儲かるかどうかは、優待ではなく「株の値段がどう変わるか」で決まるんですよ。
具体的に説明しますね。Aという企業の株を1000円で100株買ったとします。金額にすると10万円ですね。1年後、その企業から5000円分の優待がもらえたとします。すごくお得に感じますよね。でも、その同じ年に、企業の経営が悪くなって、株の値段が800円に下がったとしたら、どうなるでしょうか。株を売る時点で、100株×800円=8万円になってしまいます。つまり10万円で買った株が8万円になっちゃったわけですから、損失は2万円ですね。優待で5000円もらったとしても、損失2万円のほうがでかいから、トータルでは1万5000円の損になっちゃうんです。これが「優待だけで判断すると失敗する」という理由なんですよ。
優待は「おまけ」くらいに考えよう
では優待株をどう考えるべきか。それは「優待はあくまでおまけ」という感覚を持つことなんです。つまり「この企業の株を買う主な理由は、これから株の値段が上がると信じてるから。そして、そのついでに優待ももらえたら嬉しいな」くらいの気持ちでいるということです。
株を買う判断の基本は「この企業は今後、利益を増やしていくか」「企業の経営戦略は正しいか」「業界全体の流れの中で、この企業は勝ち残れるか」という、企業の実力に関わる部分なんです。そこがしっかりしてて、初めて「さらに優待ももらえるから、もっといいな」という感じで考えるべきなんですよ。順番を逆にしちゃいけないんです。
優待株を買うには?
まずは証券口座を作ろう
優待株に限らず、株を買うには「証券口座」という口座を開く必要があります。つまり、銀行の口座みたいに、証券会社に口座を作って、そこにお金を入れて、株を買うわけです。
証券会社はいろいろあります。SBI証券、楽天証券、マネックス証券など、大手の証券会社がたくさんあります。初心者向けには、手数料が安くて、使いやすいアプリを持ってる証券会社がおすすめですね。
優待株検索サイトで企業を探そう
株を買う前に「どの企業の優待が自分に合ってるか」を探す必要があります。その時に役立つのが「優待株検索サイト」です。「優待 検索」で調べると「みんかぶ」とか「Yahoo! ファイナンス」とか、優待情報を見られるサイトが出てきます。そこで「飲食店の割引が欲しい」とか「スーパーで使える割引が欲しい」みたいに条件を入れて検索すると、当てはまる企業がリストアップされるんです。
その時に大事なのは「優待利回り」「株の値段」「企業の財務状況」などを一緒にチェックすること。サイトに全部書いてあるので、比較しながら「自分に合った企業」を見つけるんですよ。
権利確定日を確認してから買おう
優待株を買う時の最後の注意が「権利確定日」です。企業によって「いつが権利確定日か」が違うので、必ず確認してから買う必要があります。もし「来月が権利確定日」だったのに、今月買ったら、今年は優待がもらえないかもしれません。だから「権利確定日は今月の何日か」を確認してから買う。これが大事なんです。
また「権利確定日の直前に買う」のも注意が必要です。というのは、権利確定日が近づくと、優待をもらえる権利を得るために、多くの投資家が同じ株を買おうとするからです。その時には「株の値段が上がる」という現象が起きやすいんですよ。だから「権利確定日の直前に買ったら、株の値段が高くて、その後値下がりした」みたいなことが起こるわけです。そういう損を避けるためにも、余裕をもって早めに買うことが大事なんですね。
