繰下げ受給って何?わかりやすく解説

年金をもらい始める時期について考えたことある?実は、「65歳でもらう」だけが選択肢じゃなくて、もっと遅くにもらう方法があるんだ。それが「繰下げ受給」。今回は、この仕組みと、どんなときに得になるのかについて、わかりやすく説明していくね。

先生、「繰下げ受給」って何ですか?年金の話ですか?

そう、年金の話だね。繰下げ受給っていうのは、年金をもらい始める時期を遅くする制度のことだよ。つまり、65歳でもらえるのに、あえて70歳や75歳まで待つってわけ。そうすると、毎月もらえる金額が増えるんだ。
えっ、待つと増えるんですか?なぜそんなことを?

いい質問だね。年金制度は「長生きするリスク」に備えるためのものなんだ。待つことで金額が増えるということは、「長く生きてくれたら、その分多くお金を渡しますよ」という約束みたいなもの。例えば、毎月10万円の年金を65歳からもらえるなら、70歳までの5年間は受け取らない。でも70歳からは毎月13万円とか14万円になる、ということだね。
あ、損するリスクもあるんですか?

その通り。もし70歳までに亡くなってしまったら、65歳から5年間もらえるはずだった年金をぜんぶ損することになる。だから「長生きしそうだな」という自信がないと、繰下げ受給はオススメできないって感じだね。
📝 3行でまとめると
  1. 年金をもらい始める時期を遅くすることで 毎月の受け取り額が増える 制度が繰下げ受給
  2. 1カ月待つごとに約0.7%増えて、 最大84%増 になる可能性もある
  3. 長生きすれば得だけど、 寿命が短い場合は損 する可能性がある
目次

もうちょっと詳しく

繰下げ受給は「年金の受け取り時期を調整する権利」みたいなもの。通常は65歳から受け取れるけど、あえてそれを先延ばしにすることで、受け取る額を増やす仕組みだね。1カ月遅くするごとに約0.7%増える計算になってる。これは政府が「待ってくれた分のお詫び」として上乗せしてくれるってわけだ。最大で75歳まで遅くすることができて、その場合は65歳でもらう場合の84%増になる可能性もある。つまり月20万円の年金が、36万8000円くらいになる感じ。すごいでしょ?

💡 ポイント
年金は「長生きした人が得になる」仕組みになってるんだ

⚠️ よくある勘違い

❌ 「繰下げ受給を選べば、絶対に得になる」
→ 実は亡くなった時期によって損することもある。65歳から受け取った総額と、70歳から受け取った総額を比較して、どちらが多いかで判断する必要がある
⭕ 「繰下げ受給は長生きする自信がある人向け」
→ 毎月の額は増えるけど、長く受け取らないと累計額で負ける可能性がある。自分の健康状態や寿命の予想で判断しよう
なるほど〜、あーそういうことか!

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繰下げ受給とは何か

繰下げ受給というのは、年金をもらい始める時期を遅くする制度だね。通常、日本の公的年金こうてきねんきんは65歳から受け取ることができる。でも「別に今はお金に困ってないしな」「もっと後でいいや」という人のために、あえてその時期を先延ばしにすることができるんだ。その代わり、毎月もらえる金額が増える。これが繰下げ受給の基本的な仕組みだよ。

例えば、サッカーで考えてみるとわかりやすいかもね。チームが毎試合ボーナスをくれるルールがあるとしよう。通常なら1試合1万円。でも「次の5試合は出なくていいから、その代わり1試合1万5000円にするよ」という制度があったら、どうする?お金がすぐに必要なら1万円でいいけど、大丈夫なら待って1万5000円をもらった方が得。それと同じ仕組みが繰下げ受給なんだ。

重要なのは「強制」ではなく「選択肢」だということ。普通に65歳でもらってもいいし、待つという選択肢もあるし、その中間の70歳でもらうという選択肢もある。年金をもらう人が、自分の人生設計に合わせて決められる制度なんだね。つまり、年金制度が「ひとりひとりの人生は違う」ということを認めて、柔軟に対応しようとしているってわけだ。

今の日本は「人生100年時代」と呼ばれてる。つまり、60歳で定年を迎えても、その後30年以上生きる人も珍しくないってこと。そうなると、年金をいつ受け取るかっていう選択が、すごく大事になってくるんだ。人生が長くなったから、こういう制度が必要になったってわけだね。

現在の制度の仕組み

では、具体的にどんなルールになってるのか見ていこう。基本的には、65歳でもらう年金を「基準」として考える。その基準から1カ月遅くするごとに、約0.7%ずつ金額が増える。例えば、毎月20万円もらえる人が1年待つと、毎月が約20万円×1.008倍=約20万1600円になる。たった1600円?と思うかもしれないけど、これが35年間毎月増え続けるんだ。すごくない?

最大で何歳まで待てるかというと「75歳」まで。65歳から75歳までというと10年間。つまり120カ月待つことになる。120カ月×0.7%=84%の増加。20万円×1.84=36万8000円になる。これはすごいでしょう。毎月の額がほぼ倍近くになるわけだから。

受け取り総額で考える

でもね、ここが重要なポイント。毎月の額が増えるのはいいんだけど、「受け取り始めるのが遅い」という問題がある。例えば、65歳から毎月20万円もらう人と、75歳から毎月36万8000円もらう人を比較してみよう。65歳から75歳までの10年間、一人目は毎月20万円×12カ月×10年=2400万円を受け取ってる。二人目は0円だ。ゼロだよ。その後、75歳以降、二人目は毎月36万8000円をもらい始める。いつ同じ金額に追いつくと思う?

計算してみると、75歳から82歳くらいまで待つと、やっと累計額で同じになる。その後、さらに長生きすれば、待った人が得をする。つまり「長生きする自信がないと、待つメリットはない」ってわけだね。健康寿命が短そうなら、65歳からもらった方が賢いんだ。

繰下げ受給が得になる人・損になる人

では、繰下げ受給を選ぶべき人はどんな人か。まず大事なのは「寿命」と「お金の必要性」のバランスだね。

得になる人

繰下げ受給が得になるのは、ズバリ「長生きする自信がある人」だ。健康診断で「非常に健康です」と言われてる人や、家族に100歳を超えた人がいる人とか。あとは「今はお金に困ってない」という人も有利だね。現役で働いてて給料をもらってるとか、貯金がたくさんあるとか、配偶者の年金で生活できるとか。そういう人たちは「年金を待つ余裕」がある。だから、待つことで毎月の額を増やして、後半生を手厚くするという戦略が使える。

例えば、夫婦二人で考えてみようか。旦那さんが65歳で定年になったけど、奥さんはまだ59歳で働いてる。その場合、旦那さんは奥さんの給料で生活できるから、年金を待つことができるね。そして75歳になって、自分の年金がガッツリ増えた状態でもらい始める。その後、奥さんが退職してからも、夫婦で多めの年金をもらえる。こういう人たちは繰下げ受給が有効なんだ。

損になる人・不向きな人

一方、繰下げ受給が不向きな人もいるね。それは「お金が今必要な人」だ。例えば、ローンの返済があるとか、子どもの教育費がまだかかるとか。親の介護にお金がかかるとか。そういう人たちは、年金をもらい始めるのが遅れると、別の貯金を使わないといけなくなる。それはもったいないでしょ。

あとは「健康に自信がない人」ね。持病があるとか、家族が若くして亡くなってる傾向があるとか。そういう人は長生きする確率が低いかもしれない。その場合、待つメリットがない。65歳からもらい始めて、もらえるお金をもらったほうが、結果的に得になる可能性が高いんだ。

繰下げ受給で金額が増える仕組み

どうして待つと金額が増えるのか、その仕組みについて考えてみようか。これは「リスク分担」という考え方が関係してるんだ。

「長生きリスク」という考え方

人生で一番予測不可能な出来事は何か、知ってる?それは「いつまで生きるか」ってこと。あなたが100歳まで生きるかもしれないし、80歳かもしれないし、それより短いかもしれない。誰にも完全には予測できないんだ。これを「長生きリスク」と呼ぶ。つまり、生きる期間が不確実だというリスク。

年金制度は、このリスクに対応するために作られたんだ。政府が「あなたが何歳まで生きても、月々のお金をあげましょう」という約束をする。その代わり、あなたが予想より長生きしたら、政府は損をする。逆に、短命だったら政府が得をする。つまり、長生きリスクを政府と国民で分け合うのが年金なんだね。

待つことで「長生きする人」を優遇する

繰下げ受給が「待つと増える」仕組みになってるのは、この長生きリスクをうまく調整するためなんだ。つまり「あなたが長生きする覚悟で待つなら、私たちもそれに応じてお金を増やしますよ」という約束だね。

言い方を変えると、こんな感じ。政府としては「短命の人は65歳から受け取るし、長命の人は75歳まで待つ」という仕組みにすることで、全体的にバランスが取れる。短命の人は受け取り期間が短いから、トータルではそこまで多くない。長命の人は受け取り期間が長いから、毎月の額を増やしてもバランスが取れる。みんなが納得できるシステムなんだ。

実際に繰下げ受給を選ぶときの判断基準

では、実際に「繰下げ受給を選ぶべきか」を判断するには、どうしたらいいか。いくつかのチェックポイントを紹介しよう。

健康状態の確認

まずは「自分の健康状態は大丈夫か」を確認しよう。定期的に健康診断を受けて、医者から「あなたは健康ですね」と言われてるか。あるいは、日常生活で疲れやすくないか、持病はないか。こういったことをチェックして、「自分は長生きしそうだな」と判断できるなら、繰下げ受給は有利な選択肢だね。

貯金と収入の確認

次に「今、お金に困ってないか」を確認しよう。貯金がたくさんあるか。配偶者の給料や年金で生活できるか。こういったことがクリアできれば、年金を待つ「余裕」がある。

家族の寿命を参考にする

親や祖父母が何歳まで生きたか、思い出してみて。遺伝子は寿命に影響することが多いんだ。家族の誰もが70代で亡くなってるなら、あなたも同じくらいの寿命かもしれない。その場合、75歳まで待つのはリスキーかもね。

夫婦で計画を立てる

夫婦の場合は、二人で相談するのが大事だね。旦那さんは68歳まで待って、奥さんは65歳からもらうとか、戦略を立てることができるんだ。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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