非上場って何?わかりやすく解説

「トヨタや任天堂の株は買えるのに、なんで買えない会社もあるんだろう?」って思ったことない?ニュースで「〇〇社は非上場のため詳細は不明」とか「〇〇社が上場廃止」なんて言葉を耳にしても、意味がよくわからなくてスルーしてたよね。でも実は、この「非上場」って言葉を理解すると、会社のしくみやお金の流れがグッと見えてくるんだよ。この記事を読めば、「非上場とは何か」「なぜ上場しない会社があるのか」がスッキリわかるよ。

「非上場」ってよく聞くけど、そもそも「上場」って何のこと?

「上場」とは、つまり株式市場——株を売り買いできる公式な場所——に自分の会社の株を登録して、誰でも買えるようにすることだよ。東京証券取引所(東証)っていう大きな市場に登録された会社の株は、証券会社を通じて一般の人でも買えるようになるんだ。「上場企業」ってのはそういう会社のことだよ。
じゃあ「非上場」ってことは、株が買えない会社ってこと?

そういうこと!「非上場」とは、つまり株式市場に登録されていない会社ということだよ。株が存在しない会社じゃなくて、一般の人が自由に買える場所に出ていない会社、ってイメージ。コンビニで売ってない限定品みたいなもので、持ってる人はいるけど普通の人には手が届かない感じだね。
なんで上場しない会社があるの?上場した方がお金も集まりそうだけど。

鋭い!確かにお金は集まりやすくなるんだけど、上場すると「株主」、つまり株を買った人たちに会社の経営について説明したり、意見を聞いたりする義務が生まれるんだ。「自分のやりたいように会社を動かしたい」「外部の人に口出しされたくない」って思う経営者にとっては、上場しない方がいい場合もあるんだよ。経営の自由度を守るために非上場を選ぶ会社も多いんだね。
非上場の有名な会社って、どんなところがある?

実はたくさんあって、竹中工務店・サントリー・YKKなんかが有名だよ。サントリーってあのビールやお茶の会社だけど、非上場なんだ。「規模が大きい=上場してる」ってわけじゃないんだよね。それに日本の会社の99%以上は非上場とも言われてて、近所のお店や中小企業のほとんどが非上場なんだよ。
📝 3行でまとめると
  1. 「非上場」とは、株式市場に株を登録していない会社のことで、一般の人が株を自由に売買できない状態のこと
  2. 上場するとお金を集めやすくなるが、株主への説明責任が生まれるため、自由な経営を守るために非上場を選ぶ会社も多い
  3. 日本の会社の99%以上は非上場で、サントリーや竹中工務店など大企業でも非上場の会社はたくさんある
目次

もうちょっと詳しく

「非上場」を理解するうえで大事なのが、「株式」とは何かをおさえることだよ。株式とは、つまり会社の所有権を細かく分けたものということ。たとえば会社を「ピザ」に例えると、株式はそのピザを切り分けたひとかけら。上場した会社のピザは市場で誰でも買えるけど、非上場の会社のピザは市場に出ていないから、オーナーや知り合いの投資家など限られた人だけが持てる状態なんだ。非上場会社は「株式を発行している」場合も多いんだけど、その株は東証のような公開市場では売られていないんだよ。だから「非上場=株がない会社」ではなく「株が一般公開されていない会社」が正しい理解だよ。また、非上場のままでも銀行からの融資や、ベンチャーキャピタルと呼ばれる投資専門の会社からお金を集める方法があるから、上場しなくてもビジネスを大きくすることは十分にできるんだよ。

💡 ポイント
非上場でも株はある!「市場に出ていない」だけで、株主がいる会社もたくさんあるよ。

⚠️ よくある勘違い

❌ 「非上場の会社は小さい会社や弱い会社だ」
→ 規模が大きくなれば必ず上場するはず、と思われがち
⭕ 「非上場でも大企業はたくさんある」
→ サントリーの年間売上は3兆円超え。「上場=大企業」「非上場=小企業」という図式は間違いで、あくまで「株を公開しているかどうか」の違いだよ
なるほど〜、あーそういうことか!

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「上場」ってそもそも何をすること?

「上場」という言葉をもう少し丁寧に見ていこう。上場とは、会社が発行した株式を、東京証券取引所(東証)などの公開された株式市場に登録して、誰でも自由に売り買いできる状態にすることだよ。

たとえるなら、フリマアプリに商品を出品するイメージに近いかな。フリマアプリに出品すれば、知らない人でも商品を買えるよね。上場もそれと同じで、株を「市場」という名のフリマに出品することで、世界中の投資家が「この会社の株を買いたい!」と手を上げられるようになるんだよ。

上場するには審査が必要

ただし、フリマと違って誰でもすぐに出品できるわけじゃないんだよ。上場するには、東証などの機関による厳しい審査をパスしないといけない。

審査では、こんなことが確認されるよ。

  • 会社の財務状況が健全かどうか(借金まみれじゃないか)
  • 経営が透明かどうか(不正をしていないか)
  • 一定の利益が継続して出ているか
  • 株主が一定数以上いるか

つまり「信頼できる会社かどうか」を厳しくチェックされるんだよ。この審査を通過した会社だけが、晴れて「上場企業」と名乗れるようになるんだ。だから上場ってのは、会社にとってある種の「お墨付き」をもらうようなイメージでもあるよ。

上場すると何が変わる?

上場すると、株を一般に売ることができるから、一度に大きなお金を集めることができる。これを資金調達、つまりビジネスに使うお金を外から集めるということだよ。集まったお金で新しい工場を建てたり、優秀な人材を採用したり、新事業に投資したりできるんだよね。

「非上場」の会社はどんな状態?

じゃあ「非上場」の会社はどんな状態かというと、シンプルに言えば「株式市場に株を出していない会社」ということだよ。

「え、でも株もない小さな個人商店でしょ?」って思うかもしれないけど、実はそうじゃないんだよ。非上場の会社でも、株式を発行していることはよくある。ただ、その株が東証のような公開市場で取引されていないというだけなんだ。

株を持っているのはどんな人?

非上場会社の株は、主にこういう人たちが持っているよ。

  • 会社を作った創業者(社長や家族)
  • 会社の役員や従業員
  • 知り合いの実業家や投資家
  • ベンチャーキャピタル(新しい会社に投資する専門の会社)

つまり「知ってる人同士でのみ株が動く」状態なんだよ。見知らぬ人が自由に買えないという点が、上場企業との大きな違いだよ。

日本の会社のほとんどは非上場

「でも非上場って少数派でしょ?」と思うかもしれないけど、実は逆なんだよ。日本国内には300万社以上の会社があると言われていて、そのうち上場しているのはわずか約4,000社程度。割合にすると全体の0.1%ちょっとしかないんだよ。残りの99%以上は非上場という計算になるね。近所のラーメン屋さんも、地域の建設会社も、地方のIT企業も、ほとんどが非上場なんだよ。

非上場でいることのメリット

「上場した方がお金も集まるし、有名になれるのに、なんで非上場のままにするんだろう?」って疑問に思うよね。実は非上場でいることにはちゃんとしたメリットがあるんだよ。

経営の自由度が守られる

上場すると、株を買ってくれた株主(つまり会社の所有者の一員)に対して、定期的に経営の状況を報告する義務が生まれるんだよ。これを情報開示義務、つまり会社の内部情報を外部に公開しなければいけないということだよ。

たとえるなら、自分の部屋が突然ガラス張りになるイメージ。「今月どれだけ売れた?」「なんでその投資をしたの?」「来年の計画は?」って外から常に見られる状態になるんだよ。これが結構大変で、社長が「こんな面白いことをやってみたい!」と思っても、株主に反対されることもある。

非上場なら、こうした外部からの干渉を受けずに、社長の信念や独自のビジョンで会社を動かしやすいんだよ。サントリーが「やってみなはれ」という精神で思い切った挑戦をできるのも、非上場ゆえの自由さがあるからとも言われているよ。

短期的な利益を追わなくていい

上場企業は、毎期ごとの決算結果を株主に示す必要があるから、どうしても「今期の利益を出さないと!」という短期思考になりがちなんだよ。でも非上場なら、「今は利益が少なくても、10年後に大きく成長するための投資をしよう」という長期的な視点で経営できる。これが非上場の大きな強みだよ。

ライバルに情報がバレない

上場すると財務情報を公開する義務があるから、売上・利益・コスト構造などが競合他社にも丸見えになってしまう。非上場ならそうした情報を守れるので、ビジネス戦略が外に漏れにくいというメリットもあるんだよ。

非上場でいることのデメリット

もちろん、非上場にはデメリットもあるよ。バランスよく理解しておこう。

お金を集めにくい

上場すれば株を売って一度に大きなお金を集められるけど、非上場だとその手段が使えない。銀行からの融資やベンチャーキャピタルからの投資という方法はあるものの、規模や条件が制限されることが多い。急速に事業を拡大したい会社には、資金面でのハンデになることもあるよ。

知名度や信頼感が上がりにくい

「上場企業」という肩書きは、ある種のブランドにもなるんだよ。就活をするとき「上場企業に入りたい」という人が多いのも、上場=一定の信頼性があるとみなされるから。非上場だと、この「上場企業」ブランドが使えないため、採用や取引先への信頼獲得で少し不利になる場面もある。

株を売って現金にしにくい

上場企業の株は市場でいつでも売れるけど、非上場の株は買い手を自分で探さないといけない。もし創業者が「自分の持ち株を売って引退したい」と思っても、簡単に売れないことがあるんだよ。これを流動性が低い、つまり株を現金に換えにくい状態ということだよ。

身近にある非上場の有名企業

「非上場=小さな会社」というイメージを壊してくれる、意外な有名企業を見てみよう。知ってる名前がたくさんあるはずだよ。

サントリー

「伊右衛門」「ボス」「ザ・プレミアム・モルツ」など、日本を代表する飲料・酒類メーカーだよ。年間売上は3兆円を超える超大企業なのに、非上場を貫いているんだ。創業家の大阪・鳥井家・佐治家が経営権をしっかり握りながら、独自の挑戦的な経営を続けるために非上場を選び続けているんだよ。

竹中工務店

大阪城や東京タワー、あべのハルカスなど有名建築物を数多く手がけてきた、日本を代表するゼネコン(総合建設会社)だよ。創業400年以上の歴史を持ちながら、非上場として職人気質の経営を続けているんだ。

YKK

ファスナーのYKKといえば世界シェアトップクラス。世界70カ国以上に展開するグローバル企業だけど、非上場なんだよ。創業者の「他人の利益を図らずして自らの繁栄はない」という「善の巡環」精神を守るため、外部株主に左右されない経営を選んでいるよ。

ロッテ

「コアラのマーチ」「ガーナチョコレート」「爽」などでおなじみのロッテも非上場(日本のロッテホールディングス)なんだよ。韓国のロッテは上場しているけど、日本法人は非上場のまま。お菓子もアイスも大好きなブランドが、実は非上場だったんだよ。

スタートアップ企業(ユニコーン企業)

最近よく聞くユニコーン企業という言葉、知ってるかな?これは、つまり企業価値が10億ドル(約1500億円)以上の非上場スタートアップということだよ。まだ上場はしていないけど、投資家から高く評価されている急成長中の会社のことだよ。いずれ上場を目指している会社が多く、上場前の段階でも非上場として巨大な価値を持つことがあるんだよ。

こうして見ると、非上場の会社って本当に幅広いよね。近所の八百屋さんから、年商3兆円超の飲料大企業まで、みんな同じ「非上場」なんだよ。「非上場=弱小企業」なんていうのが完全な間違いだってわかったんじゃないかな。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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