離職って何?わかりやすく解説

「会社を辞める」って、大人の世界ではよく聞く話だよね。ニュースで「離職率が上がった」とか「離職を防ぐ取り組み」なんて言葉を耳にしたことがある人も多いんじゃないかな。でも、「離職って退職と何が違うの?」「なんで会社って人が辞めるの?」って思ったことない?この記事を読めば、離職の意味から原因・社会への影響まで、まるっとわかるよ。

「離職」って「退職」と同じ意味じゃないの?

実は少し違うんだよ!退職は「その会社を辞めること」全般を指すんだけど、離職は「会社を離れて、仕事がない状態になること」を指すことが多いんだ。たとえば転職で次の会社がすぐ決まった場合、「退職」はしてるけど「離職」していない、という使い方をすることもあるよ。
じゃあ、なんで会社って人が辞めちゃうの?

理由はいろいろあるんだけど、大きく分けると「自分から辞める」場合と「会社の都合で辞めることになる」場合があるよ。自分から辞める場合は、給料が低い・仕事がきつい・人間関係が悪いなんてことが多い。部活でたとえると、「練習がしんどすぎる」「先輩と合わない」「他にやりたいことができた」って感じで辞める、みたいな感じかな。
「離職率」って言葉もよく聞くけど、それって何?

離職率とは、ある期間中に会社を辞めた人の割合のことだよ。たとえば100人いる会社で1年間に10人辞めたら離職率10%。この数字が高い会社は「働きにくい環境なのかも?」って見られることが多いんだ。逆に定着率は離職率の反対で、長く働いてくれる人の割合。採用活動では「うちの定着率は高いですよ」ってアピールポイントになるよ。
人が辞めると、会社ってどんな困ったことになるの?

すごく大変になるんだよ!まず人手不足になって、残った人に仕事が集中するよね。そして新しい人を採用して育てるのにもお金と時間がかかる。学校でたとえるなら、クラスの係を担ってた人が急にいなくなって、残りのみんなで仕事を分担しなきゃいけなくなる感じかな。だから会社は「いかに離職を防ぐか」をすごく真剣に考えてるんだよ。
📝 3行でまとめると
  1. 離職とは会社を辞めて 仕事のない状態になること で、単なる退職より広い意味を持つ
  2. 離職の原因は 給料・労働環境・人間関係・キャリアの不一致 など多岐にわたる
  3. 離職が増えると会社は 人手不足・採用コスト増加 などの問題に直面する
目次

もうちょっと詳しく

離職は個人の問題だけじゃなく、社会全体にも影響するんだ。日本では少子化で働く人の数が減っているから、離職者が増えるとどこの会社も人が足りなくなってしまう。厚生労働省の調査によると、新卒で会社に入った人の約3割が3年以内に辞めるというデータもあるよ。つまり「3年3割」といわれるくらい、若い世代の離職は珍しくない現象なんだ。最近は「離職を防ぐ=働く人を大切にする」という考え方が広まっていて、給料アップや働き方改革、メンタルヘルスのサポートなど、会社側もいろんな工夫をするようになってきてるんだよ。

💡 ポイント
新卒の約3割が3年以内に離職!「3年3割問題」とも呼ばれるよ

⚠️ よくある勘違い

❌ 「離職=自分から辞めること(自己都合)」
→ 離職には自己都合だけでなく、会社の倒産やリストラによる「会社都合」も含まれる
⭕ 「離職には自己都合と会社都合の両方がある」
→ 失業保険の受け取り方も変わってくるので、どちらの理由かはとても重要なポイントだよ
なるほど〜、あーそういうことか!

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そもそも「離職」って何?退職とどう違う?

離職の基本的な意味

「離職」とは、文字通り「職を離れること」、つまり今の仕事・職場を離れて働いていない状態になることを指すよ。ただし日常的には「会社を辞めること」という意味で退職とほぼ同じように使われることも多いんだ。

辞書的な意味での整理をすると、こんなふうになるよ。

  • 退職:会社・組織から籍を抜くこと全般(次の仕事がある・ないに関わらず)
  • 離職:職を失って働いていない状態になること(特に行政や統計で使われる)
  • 辞職:自分の意志で職を辞すること(役職者や公務員に使われることが多い)

たとえばA社を辞めてすぐB社に転職した場合、「退職」はしてるけれど空白期間なしで働いているため「離職」とは言わないケースもあるんだ。でも転職活動中に空白期間ができた場合は「離職中」という表現が使われるよ。

ハローワークでの「離職」の使われ方

行政の世界では「離職」という言葉は特に重要なんだ。ハローワーク(つまり国が運営する職業紹介所のこと)では、会社を辞めたあとに「離職票」という書類を受け取るよ。この離職票がないと、失業中にもらえる「失業給付しつぎょうきゅうふ(失業保険)」の申請ができないんだ。つまり離職票は「私はちゃんと会社を辞めましたよ」という公式な証明書みたいなものなんだね。

ちなみに離職票には「自己都合」か「会社都合」かが記載されるんだけど、これによって失業給付しつぎょうきゅうふをもらえる期間や開始時期が変わってくるよ。自己都合の場合は給付が始まるまでに2〜3ヶ月の待機期間があるけど、会社都合(リストラや倒産)の場合はすぐに給付が始まるんだ。

離職の「自己都合」と「会社都合」って何が違うの?

自己都合離職とは

自己都合離職とは、自分の意思で会社を辞めることだよ。「転職したい」「やりたいことが変わった」「体調が悪い」「家族の事情がある」など、自分側の理由で辞めるケースがこれにあたるんだ。

日本の離職の中では実はこの自己都合が一番多くて、とくに若い世代では「もっといい職場を探したい」「この仕事が自分に合わない」という理由が上位に来るよ。学校でいえば、「この部活より別のことに時間を使いたい」って自分から退部する感じかな。

会社都合離職とは

会社都合離職とは、自分が辞めたいわけじゃないのに、会社側の事情で辞めることになるケースだよ。具体的にはこんな状況があるんだ。

  • リストラ(人員整理):会社の業績が悪化して「人員を減らします」と言われるケース
  • 倒産:会社が潰れてしまい、働く場所自体がなくなるケース
  • 雇い止め:契約社員やパートの契約が更新されないケース
  • ハラスメントによる退職:上司からのいじめなど、本人が辞めざるを得ない状況に追い込まれるケース(これは「実質的な会社都合」と判断されることもあるよ)

会社都合の場合は「自分は悪くないのに辞めさせられた」ということになるから、失業給付しつぎょうきゅうふなど社会的な保護が手厚くなるんだ。国が「それはかわいそうだからサポートするよ」という仕組みになっているんだね。

なぜ人は会社を辞めるの?離職の主な原因

給料・待遇への不満

離職理由として長年トップに近い位置にあるのが「給料・待遇への不満」だよ。「頑張っているのに給料が上がらない」「他の会社の方が待遇がいい」という気持ちは、社会人にとってすごく切実な問題なんだ。

たとえば同じくらいの実力なのに、A社では年収300万円、B社では年収450万円という差があったとしたら、A社の人がB社に転職しようと思うのは自然なことだよね。これは「より高い給料・より良い待遇を求めての離職」で、転職市場全体の流れとも関係しているよ。

人間関係・職場環境の問題

給料と並んで多いのが「人間関係のトラブル」だよ。上司や同僚とうまくいかない、パワハラやセクハラを受けているなど、職場の人間関係が原因で辞めることはとても多いんだ。

学校でも「先生が怖くて学校に行きたくない」「クラスに苦手な人がいる」って気持ちはわかるよね。大人の職場でも全く同じことが起きているんだ。日本では「我慢するのが美徳」という文化がまだあって、ひどい状況でも我慢し続けてしまう人も多いけど、最近は「我慢しないで辞めていい」という考え方も広まってきているよ。

仕事内容・キャリアへの不満

思っていた仕事と違った」「やりがいを感じられない」「成長できる環境じゃない」という理由での離職も多いよ。特に新卒で入社した若い人に多い傾向があるんだ。

これは就活(就職活動)のときに会社のことをよく知らないまま入社してしまう「ミスマッチ」が原因のことが多い。つまり「思い描いていた仕事と現実のギャップ」ということだよ。夢だった仕事に就いたのに、実際は書類作業ばかりで全然違った、みたいな感じかな。このミスマッチを防ぐために、最近はインターンシップ(つまり会社での職場体験のこと)を積極的に行う企業も増えているよ。

ライフイベントによる離職

結婚・出産・育児・介護など、人生の節目となるイベントをきっかけに仕事を辞めるケースもあるよ。特に日本では女性が出産後に仕事を辞めるケースが多かったんだけど、最近は育児休業いくじきゅうぎょう(つまり子育てのために仕事を休める制度のこと)の充実や、男性の育休取得推進などで、仕事を続けやすい環境づくりが進んでいるんだ。

離職が会社・社会に与える影響

会社にとってのダメージ

会社の視点から見ると、社員が辞めるのは大きなダメージだよ。まず考えられるのが「採用・教育コスト」の問題。新しい人を採用するには求人広告費や面接の時間がかかるし、入社した人を一人前に育てるにも半年〜1年以上かかることも多い。ある調査では、1人を採用して育てるコストは数十万〜100万円以上になるとも言われているよ。

さらに「ノウハウの流出」も問題だよ。ノウハウとは、つまりその仕事に関する知識やコツのことだね。長年働いてきた人が辞めると、その人の頭の中にある大切な知識や経験も一緒に会社から消えてしまうんだ。

そして残った人への負担も増えるよ。辞めた人の仕事が残りの社員に分配されるから「業務過多(仕事が増えすぎること)」になり、それが原因でまた人が辞めてしまうという悪循環になることもあるんだ。

社会全体への影響

個々の会社の話だけじゃなく、離職は社会全体にも影響するよ。日本は今、少子化で働く人の数が減り続けているんだ。そんな中で離職が増えると、特定の業界では深刻な人手不足になってしまう。

たとえば介護・医療・物流・飲食などの業界では、すでに「人が足りない!」という声が上がっているよ。こういった業界で人が集まらなかったり、集まってもすぐ辞めてしまったりすると、サービスの質が下がったり、最悪の場合は事業を続けられなくなってしまうんだ。だから政府も「働き方改革」という名前で、長時間労働の規制や給料アップの支援など、人が辞めにくい社会をつくる取り組みを進めているよ。

離職を防ぐために会社ができること・個人ができること

会社側の取り組み

会社が離職を防ぐためにできることはたくさんあるよ。最近注目されているキーワードを紹介するね。

  • エンゲージメント向上:エンゲージメントとは、つまり「会社や仕事への愛着・熱意」のこと。社員が「この会社で働きたい」と思える環境をつくることが大切だよ。
  • オンボーディング:オンボーディングとは、つまり「新入社員を職場に定着させるための取り組み」のこと。入社直後のサポートを充実させることで、早期離職(入ってすぐ辞めること)を防ぐよ。
  • 1on1ミーティング:上司と部下が定期的に1対1で話す時間を設けること。悩みや不満を早めにキャッチして、辞める前に解決できるよ。
  • リモートワーク・フレックスタイム:働く場所や時間を柔軟にすることで、育児や介護と仕事の両立をしやすくするよ。
  • 給料・キャリアパスの見直し:「頑張れば報われる」仕組みをつくることで、モチベーションを保ちやすくするよ。

個人としてできること

一方で、働く個人としてもできることがあるよ。まず大切なのが「自分が何を大切にして働きたいか」を明確にしておくことだよ。給料なのか、やりがいなのか、働く時間の自由さなのか。自分の価値観を知っておくと、就職先・転職先を選ぶときのブレが少なくなるんだ。

また「辞めたい」と思ったとき、すぐに辞めるのではなく「なぜそう感じるのか」を分析することも大事だよ。一時的な感情で辞めると後悔することもあるし、逆に本当に限界なら早めに動いた方がいい場合もある。「転職エージェント(つまり転職の相談に乗ってくれる専門家のこと)」や「キャリアカウンセラー」に相談するのも一つの手だよ。

そして日本には「失業給付しつぎょうきゅうふ」という制度があって、雇用保険こようほけんに加入していた人が離職した場合、一定期間は給付金きゅうふきんをもらいながら求職活動できるよ。「辞めたら生活できなくなる…」という不安を持つ人も多いけど、こういった社会的なセーフティネット(つまり困ったときに助けてもらえる仕組みのこと)があることを知っておくだけでも、少し気が楽になるんじゃないかな。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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