「バイトを始めることになったけど、なんか紙にサインしてって言われた」「就職したら契約書を書くって聞いたけど、何を書くんだろう?」――そんなふうに思ったことない?実は、働くときに結ぶ「雇用契約」って、知っておかないと損することがたくさんあるんだよね。この記事を読めば、雇用契約がどんなものか、何を確認すべきか、サインする前に注意すべきポイントまで、まるっとわかるよ!
- 雇用契約は「働く人」と「会社」が交わす 労働条件の約束 で、書面で渡すことが法律で義務づけられている
- 契約書の内容より 労働基準法 が優先されるので、法律違反の条件はたとえ書いてあっても無効になる
- サインする前に 給料・勤務時間・休日・雇用期間 を必ず確認し、口頭説明と食い違いがないかチェックしよう
もうちょっと詳しく
雇用契約は、法律上「労働契約」とも呼ばれていて、労働契約法という法律でルールが定められているよ。雇用契約を結ぶと、働く人には「誠実に働く義務」が生まれ、会社には「約束した賃金を払う義務」が生まれる。この二つの義務が両輪になって、健全な働き方が成り立つんだね。また、会社は契約の内容を書いた「労働条件通知書」を必ず交付しなきゃいけない。最近は紙だけじゃなくてメールやPDFで渡すことも認められているよ。正社員・アルバイト・パート・派遣社員など、働き方の種類によって契約内容は変わるけど、基本的な仕組みはどれも同じ。自分がどんな条件で働くのか、しっかり把握しておこう!
契約書は「もらったらすぐ捨てない」!トラブル時の証拠になるから大切に保管してね。
⚠️ よくある勘違い
→ サインしていても、面接で説明された条件と大きく異なる場合は、契約内容の変更を求めたり、場合によっては契約を取り消せることがある。
→ 「言った言わない」を防ぐためにも、面接時の説明はメモしておこう。違いに気づいたら即サインせず確認するのが正解!
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雇用契約ってそもそも何?働く前に知っておきたい基本
「雇用契約」という言葉を聞いて、なんだか難しそう……と感じる人も多いよね。でも実はすごくシンプルな話なんだ。
雇用契約=「働く」と「払う」の約束
雇用契約とは、「働く人(労働者)」と「雇う側(会社・お店など)」の間で交わされる約束のことだよ。具体的には、「あなたはこの条件で働いてください」「わかりました、その条件で働きます」という合意が雇用契約の中身なんだ。
たとえばファミレスのアルバイトを始めるとき、「時給1050円・週2〜3日・シフト制」って条件を聞いて「OK!」と言ったとする。その時点でもう雇用契約は成立しているんだよ。コンビニでジュースを買う「売買契約」と同じで、合意した瞬間に契約は生まれるんだ。
なんで書面が必要なの?
口約束でも契約は成立するけど、それだと「言った言わない」になりやすい。たとえば「月給20万って言ってたのに18万しか振り込まれてない!」とか「残業なしって聞いたのに毎日残業させられてる!」なんてことが起きかねない。
だから日本の労働基準法では、会社が労働者を雇うときは「労働条件通知書」、つまり「どんな条件で働いてもらうか」をまとめた書類を必ず渡さないといけないと決められてるんだよ。これが書面に残すことの大事な理由。
雇用契約と労働契約の違いは?
「雇用契約」と「労働契約」、似たような言葉だけど微妙にニュアンスが違う。雇用契約は民法上の用語で、労働契約は労働契約法上の用語なんだ。でも日常的にはほぼ同じ意味で使われることがほとんどだよ。どちらも「働く人と会社の間の約束」を指していると思っておけばOK!
雇用契約書に書かれている内容を理解しよう
いざ雇用契約書を渡されても、難しい言葉がいっぱいで「何が書いてあるのかよくわからない……」ってなりがちだよね。ここでは、必ず確認すべき主なポイントを解説するよ。
①賃金(給料)の金額と支払い方法
まず真っ先に確認したいのが、給料の金額だよ。時給・日給・月給のどれかで書かれていることが多い。また、「基本給」と「各種手当」が分かれて書かれている場合も多い。基本給というのは、つまり「残業代や交通費などを含まない、働いた分の基礎となる給料」のことだよ。
それに加えて確認しておきたいのが、いつ・どうやって給料が支払われるのかという点。「毎月25日に銀行振込」とか「末締め翌月15日払い」とか書いてあるはず。給料日を把握しておくのは生活の基本だから、しっかりチェックしよう。
②勤務時間・休憩時間
何時から何時まで働くのか、休憩は何分あるのかも超重要!労働基準法では、6時間を超えたら少なくとも45分、8時間を超えたら少なくとも1時間の休憩を与えないといけないと決まっているんだ。たとえば「9時〜18時勤務・休憩1時間」なら実際の労働時間は8時間ということになる。
③休日と有給休暇
週に何日休めるのか、どの曜日が休みなのかも必ず確認を。法律では週に最低1日は休日を取らせないといけないと決まってる。また、6ヶ月以上継続して働いたら「有給休暇」、つまり「休んでもお金がもらえる休暇」が発生するんだよ。バイトでももらえるから覚えておいてね。
④雇用期間(契約期間)
「期間の定めなし(正社員に多い)」なのか「〇〇年〇月〇日まで(契約社員・派遣などに多い)」なのかを確認しよう。期間があるものを「有期雇用契約」、ないものを「無期雇用契約」という。有期雇用でも、5年を超えて働き続けると「無期転換ルール」という制度で無期雇用に変えてもらえる権利が生まれるんだよ。
雇用契約と法律の関係――知らないと損する労働基準法のルール
雇用契約は会社と働く人が合意して作るものだけど、「何でも自由に決めていいわけじゃない」というのが重要なポイント!
労働基準法が最低ラインを守ってくれる
日本には「労働基準法」という法律があって、これが働く人を守る最低ラインを決めてくれてる。たとえば──
- 1日8時間・週40時間を超えて働かせる場合は残業代を払わないといけない
- 最低賃金(都道府県ごとに決まってる時給の最低額)以下で雇ってはいけない
- 有給休暇を取らせないといけない
- 解雇するときは原則として30日前に予告しないといけない
これらのルールに反する内容が契約書に書かれていても、法律上は無効になるんだ。「無効」というのは、つまり「なかったことになる」ということ。だから「契約書にそう書いてあるから」という言い訳は通用しないよ!
もし違法な条件を押しつけられたら?
もし「契約書に残業代なしって書いてある」「有給はうちの会社にはない」なんて言われたら、それは労働基準法違反の可能性が高い。そんなときは「労働基準監督署」、つまり「労働に関する法律違反を取り締まる国の機関」に相談しよう。全国の都市にあって、無料で相談できるよ。
未成年は特別ルールがある!
18歳未満の人は「年少者」として特別に守られていて、深夜(22時〜翌5時)に働かせてはいけないというルールがある。また、保護者が代わりに雇用契約を結ぶことも禁止されてるんだよ。バイトを始める中高生は特に覚えておこう!
正社員・バイト・派遣……働き方で変わる雇用契約の種類
「雇用契約」といっても、働き方によって内容が全然違う。ここでは代表的な雇用形態ごとのポイントをまとめるよ。
正社員(無期雇用・フルタイム)
いわゆる「就職」のイメージ。契約期間の定めがなく、フルタイムで働くのが基本。雇用が安定している反面、転勤や部署異動など会社の都合に合わせやすいという側面もある。退職するときは「退職金」、つまり「長年働いたことへのお礼のお金」がもらえる会社も多いよ。
アルバイト・パート(有期または無期・短時間)
短時間・短期間で働く形態。「有期雇用」として「〇月〇日まで」と期限が決められている場合もあるし、期間の定めがない場合もある。正社員と比べると福利厚生が少ないことが多いけど、週20時間以上働く場合は「社会保険」――健康保険・厚生年金など――に加入できる場合もあるよ。
契約社員(有期雇用)
1年・3年などの期間を決めて雇われる働き方。正社員より雇用期間が短い分、専門性の高い仕事を任されることも多い。先ほど紹介した「無期転換ルール」が適用されることもあるので、5年以上働く予定があれば覚えておこう。
派遣社員(労働者派遣)
派遣会社と雇用契約を結んで、派遣会社から紹介された別の会社(派遣先)で働く形態。給料を払うのは派遣会社だけど、実際の仕事の指示は派遣先からもらうという、ちょっと特殊な仕組みだよ。「同じ職場には最長3年まで」というルールがある。
雇用契約でトラブルにならないためのチェックリスト
「サインしてから後悔した!」とならないために、雇用契約を結ぶ前に必ずやっておきたいことをまとめたよ。
サイン前に必ず書面をもらおう
「後で渡す」「うちは書面なし」という会社には注意が必要。法律上、会社は労働条件を必ず書面で明示しないといけないんだ。書面をもらえない場合、それ自体が労働基準法違反になる場合があるよ。
面接で聞いた条件と一致しているか確認
面接で「残業なし」と言われたのに契約書には「残業あり」と書いてあったら要注意。違いがあれば、サインする前に「口頭ではこう聞きましたが、どちらが正しいですか?」と確認しよう。遠慮する必要はないよ。自分のキャリアと生活に関わる大事なことだから。
わからない言葉はその場で聞く
「みなし残業」「裁量労働制」「試用期間」など、聞いたことはあるけど意味がよくわからない言葉が出てきたら、その場で必ず確認しよう。「みなし残業」とは、つまり「あらかじめ一定時間分の残業代を基本給に含めた制度」のこと。この制度のある会社では、残業しても追加でお金がもらえないケースもあるから、仕組みを理解したうえで契約することが大事だよ。
コピーをもらって保管しておこう
契約書にサインしたら、必ず自分のコピーをもらっておこう。後からトラブルになったとき、自分が何に合意したかを証明する大切な証拠になるんだ。もらえない場合は「控えをいただけますか?」と一言お願いしてみよう。
困ったときは一人で抱え込まない
「これって違法じゃないの?」「約束と全然違う条件を押しつけられてる」というときは、一人で悩まないで!相談できる場所はたくさんあるよ。
- 労働基準監督署:労働基準法違反を相談できる国の機関。無料。
- 総合労働相談コーナー:都道府県の労働局にあって、さまざまな労働問題を相談できる。
- 労働組合:会社に組合があれば相談できる。なければ一人でも入れる「ユニオン」もある。
雇用契約は「難しいもの」じゃなくて「自分を守るための道具」だよ。しっかり理解して、自分らしい働き方を選んでいこう!
