「シェア率ってニュースでよく聞くけど、正直よくわからないな…」って思ったことない?「〇〇社のシェア率が30%に拡大」とか「トップシェアを獲得」とか、ビジネスのニュースには必ずといっていいほど出てくる言葉だよね。でも学校では教えてくれないし、意味がわからないまま聞き流してる人も多いはず。この記事を読めば、シェア率の意味・計算方法・なぜ大事なのかまで、ぜんぶスッキリわかるようになるよ。
- シェア率とは、市場全体の売上のうち 自社が占める割合(%) のことで、「市場シェア」とも呼ばれる
- 計算式は 「自社の売上 ÷ 市場全体の売上 × 100」 で、数字が高いほど市場での存在感が大きい
- シェア率の変化を見ることで、会社が ライバルより強くなっているか・弱くなっているか がわかる
もうちょっと詳しく
シェア率は「その会社が市場でどのくらいの力を持っているか」を示す指標だよ。業界によって使われ方が少し違っていて、スマホなら「販売台数ベース」、コンビニなら「売上高ベース」、動画配信サービスなら「利用者数ベース」で計算されることが多いんだ。つまり同じ「シェア率30%」でも、何を基準にした数字なのかによって意味が変わってくるから、ニュースを読むときはどんな基準で計算しているかを意識すると、より正確に理解できるよ。また、シェア率は1位の会社だけが気にするものじゃなくて、2位・3位の会社が「どうすればトップに近づけるか」を考えるときにも重要な判断材料になるんだ。
何を基準に計算したか(売上・台数・ユーザー数)を必ず確認しよう!
⚠️ よくある勘違い
→ シェア率は「市場の中での割合」を示すだけで、利益が出ているかどうかとは別の話。シェアを取るために安売りしすぎて赤字、というケースも実際に起きているよ。
→ シェア率が高いと価格交渉力が上がったり、ブランド認知度が高まったりと有利な面は多い。でも「シェア率が高い=儲かっている」は必ずしも正しくないので、利益率もあわせてチェックするのが正確な判断につながるよ。
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シェア率ってそもそも何?基本の意味をおさらい
「市場」と「シェア」の関係
シェア率を理解するには、まず「市場(マーケット)」という言葉を知る必要があるよ。市場というのは、つまり同じ種類の商品やサービスが売り買いされるフィールド全体のこと。スマートフォンを売っているすべての会社を合わせた世界が「スマートフォン市場」、お菓子を売るすべてのメーカーが集まった世界が「お菓子市場」だよ。
「シェア(share)」は英語で「分け合う・分配する」という意味だよ。市場という大きなパイ(ケーキ)を、各社がどのくらいのサイズで切り取っているか、それを数字で表したのが「シェア率」なんだ。
たとえば100人のクラスでアイスを食べる人が50人いて、そのうち20人がハーゲンダッツを選んだとしたら、ハーゲンダッツの「クラス内アイス市場シェア率」は40%(20÷50×100)になるよね。ビジネスではこれが何千億・何兆円という規模で行われているんだ。
「シェア率」「市場占有率」「マーケットシェア」は全部同じ
ニュースや教科書では「市場占有率(しじょうせんゆうりつ)」「マーケットシェア」という言葉も出てくるよ。難しそうに見えるけど、これらは全部シェア率と同じ意味だから安心してね。英語では「Market Share(マーケットシェア)」が一般的で、日本語訳が「市場占有率」。占有率というのは、つまり「どのくらいの割合を自分のものにしているか」ということだよ。
シェア率の計算方法をマスターしよう
基本の計算式
シェア率の計算はとてもシンプルで、公式はたった一つ。
シェア率(%)= 自社の売上(または販売数) ÷ 市場全体の売上(または販売数) × 100
具体的に数字で考えてみよう。日本のコンビニ業界全体の年間売上が仮に12兆円だとして、そのうちセブン-イレブンが4兆円、ファミリーマートが3兆円、ローソンが2.5兆円だとしたら、それぞれのシェア率はこうなるよ。
- セブン-イレブン:4兆 ÷ 12兆 × 100 = 約33%
- ファミリーマート:3兆 ÷ 12兆 × 100 = 約25%
- ローソン:2.5兆 ÷ 12兆 × 100 = 約21%
残りの約21%はその他の小さいコンビニが分け合ってる感じだね。全部の会社のシェア率を足すと必ず100%になるのがポイントだよ。
「何を基準にするか」で数字が変わる
シェア率には「売上高ベース」「販売台数ベース」「利用者数ベース」など、いくつかの計算方法があるよ。たとえばスマートフォン市場では、Appleは販売台数ベースのシェア率は20〜25%程度だけど、売上高ベースにすると50%近くになることもあるんだ。これは、Appleのスマホが1台あたりの値段が高いから。つまり台数は少なくても、金額では大きな割合を占めているということ。だからニュースで「〇〇社のシェア率が△%」と見たときは、「何ベースで計算した数字なのか」を意識するとより正しく理解できるよ。
シェア率が高いと何がいいの?企業にとってのメリット
「強いブランド」として認められる
シェア率が高い会社の商品は、それだけ多くの人が選んでいるということだよ。人は「みんなが使っているものは安心」と感じやすいから、シェア率が高い商品はさらに選ばれやすくなるという好循環が生まれるんだ。これを「ブランド力」というよ。コンビニ業界でいえば「コンビニといえばセブン-イレブン」というイメージを多くの人が持っているよね。これがシェア率の高さから生まれるブランド力の典型例だよ。
仕入れや取引で有利になれる
たくさん売れる会社は、仕入れ先(材料や商品を売ってくれる会社)に対して「うちはこんなにたくさん買うんだから、値段を安くして」という交渉ができるよ。これを価格交渉力、つまり値段を自分たちに有利に動かせる力というんだ。たくさん買ってくれる大口の客は、どこでも優遇されるよね。それと同じこと。仕入れコストが下がれば利益が増えたり、商品を安く売ってさらにシェア率を上げたりできるんだ。
広告・マーケティングの効率が上がる
シェア率が高くてブランド名が広まると、テレビCMや広告を打ったときの反応が大きくなるよ。「知らない会社の広告」より「いつも使ってる会社の広告」のほうが印象に残りやすいよね。知名度が上がると、同じ広告費でも効果が大きくなるから、マーケティングの効率が自然と上がっていくんだ。
業界別のシェア率の例を見てみよう
スマートフォン市場
世界のスマートフォン市場は、AppleとSamsungの2強が長年トップを争ってきたよ。販売台数ベースで見ると、Samsungが20%前後、Appleが15〜20%前後、残りを中国メーカー(Xiaomi、OPPOなど)が分け合っている感じだよ。でも日本国内に限ると、Appleのシェア率は50%を超えることもあって、世界と国内では全然違うシェア分布になっているんだ。これは日本人がiPhoneを好む傾向が強いから。
コンビニ市場(日本)
日本のコンビニ市場はセブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンの「3強」がほぼ市場を独占しているよ。この3社で市場の90%以上を占めていて、残りをミニストップやデイリーヤマザキなどが分け合っている。こういう「少数の大企業が市場の大部分を占めている状態」を寡占(かせん)、つまり少人数で独占しているような状況というんだ。
検索エンジン市場
インターネットの検索エンジンはGoogleが世界シェアの約90%を持っていて、Bingなどが残りを分け合っているよ。これはほぼ1社が支配しているという意味で独占(どくせん)に近い状態。こういう市場では、2位以下がシェアを取るのはとても難しくて、業界全体の構造を揺るがすような革命的な新技術やサービスが出ないと順位が変わりにくいんだ。
シェア率を上げるにはどうすればいい?企業の戦略
価格を下げる「低価格戦略」
シェア率を上げる一番シンプルな方法は、ライバルより安く売ることだよ。安い方が買う人は増えるから、短期間でシェア率を伸ばすことができる。でもずっと安く売り続けると利益が減っていくから、コストをどれだけ抑えられるかがカギになるんだ。大量生産でコストを下げながら低価格を維持する、というのが成功パターンの一つだよ。
品質や機能で差をつける「差別化戦略」
安売りとは逆に、ライバルにはない特別な機能や品質で「この商品じゃないとダメ」と思わせる方法もあるよ。Appleがその典型例で、iPhoneはAndroidより高いけど、デザインや使いやすさ・ブランドイメージで「Appleじゃなきゃ」というファンをたくさん作ることでシェアを維持しているんだ。これを差別化戦略、つまり「ほかとは違う独自の価値を作る」戦略というよ。
ターゲットを絞る「ニッチ戦略」
市場全体でトップを取ろうとするのではなく、特定のお客さん層や用途に絞って、その部分で圧倒的なシェアを取る方法もあるよ。たとえば「左利き用の文房具専門店」みたいなイメージ。市場全体は小さくても、そのニッチな分野ではトップになれる。この戦略をニッチ戦略、つまり「すき間を狙う」戦略というんだ。大手が参入しにくい小さな市場を独占することで、安定した利益を得られるのが魅力だよ。
シェア率を見るときの注意点
最後に大事なことをまとめておくね。シェア率は確かに会社の強さを示す重要な数字だけど、それだけを見ていると判断を誤ることがあるよ。シェア率が高くても赤字の会社もあるし、シェア率は低くても高い利益を出している会社もある。ビジネスを正しく評価するには、シェア率と一緒に「利益率」「成長速度」「市場の規模」なども見ることが大切なんだ。シェア率はあくまでも「市場の中での立ち位置」を示すものだということを忘れないでね。
