「この投資信託って、去年からどのくらい増えてるんだろう?」って気になったとき、数字を見ても「%ってどういう意味?」ってなったことない? 実は、その「どのくらい増えた(or 減った)か」を表す便利な数字のことを騰落率って言うんだ。この記事を読めば、騰落率の意味・計算方法・使い方が全部わかるようになるよ!
- 騰落率とは、最初の価格から今の価格が どのくらい変わったか を%で表した数字のこと
- 計算式は「(今の価格 − 最初の価格)÷ 最初の価格 × 100」で、マイナスなら値下がりを意味する
- 騰落率が高くても リスクも高い 場合があるので、期間・ブレ幅もあわせて見ることが大切
もうちょっと詳しく
騰落率は、投資信託や株・ETFなどの金融商品を「比べる物差し」として広く使われているよ。たとえば投資信託を選ぶとき、同じ「日本株に投資するファンド」でも、1年騰落率が+15%のAファンドと+8%のBファンドがあったとしたら、単純にAの方が去年は成績が良かったってことがわかる。でも大事なのは「たった1年だけで判断しない」こと。3年・5年・10年と複数の期間を見て、安定して右肩上がりかどうか確認するのが投資のコツ。さらに、プロの投資家は騰落率と一緒に「標準偏差(ブレの大きさ)」も見て、リスクとリターンのバランスを確認してるんだ。
騰落率は「成績表」。でも1年分だけ見るのは中間テストだけで評価するようなもの。通知表(複数年)を見よう!
⚠️ よくある勘違い
→ 騰落率は「期間の始めと終わりの比較」に過ぎない。買ったタイミングや売ったタイミングが違えば、自分の実際の損益とは一致しないことがある。
→ 自分がいくらで買ったかが基準。ファンドの騰落率と自分の損益率は別物だと理解しておこう。
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騰落率ってそもそも何? 基本の意味をおさえよう
「騰落」という漢字の意味から読み解く
「騰落率」という言葉、漢字だけ見るとなんか難しそうだよね。でも一文字ずつ分解すると全然むずかしくないよ。「騰」は「上がる」という意味で、株価が騰がる(上がる)という使い方をする。「落」はそのまま「落ちる・下がる」こと。そして「率」は「割合」のこと。全部合わせると、「価格が上がったり下がったりした割合」っていう意味になるんだ。
身近な例で考えてみよう。たとえば、去年100円で買えたジュースが今年120円になってたとしたら、値上がり率は+20%だよね。これが騰落率の考え方と同じ。金融の世界では株・投資信託・債券・不動産など、いろんな資産の「どのくらい変わったか」を表すときにこの騰落率が使われるんだ。
プラスとマイナスの読み方
騰落率には「+(プラス)」と「−(マイナス)」がある。プラスなら最初より価格が上がった、つまり「値上がりした」ということ。マイナスなら最初より価格が下がった、「値下がりした」ということだよ。たとえば「1年騰落率:+18.5%」と書いてあれば、1年前より18.5%値上がりしたってこと。「1年騰落率:−5.2%」なら、1年前より5.2%値下がりしたということになる。投資信託の比較サイトや証券会社のページでよく見かけるので、覚えておくと便利だよ!
騰落率の計算方法 小学校の算数でできる!
基本の計算式
騰落率の計算式はこれだけ!
- 騰落率(%)=(比較時点の価格 − 基準時点の価格)÷ 基準時点の価格 × 100
「基準時点」っていうのは、比較を始めるスタートの時点のこと。「1年騰落率」なら1年前の価格がスタート、「3年騰落率」なら3年前の価格がスタートになるよ。
具体的な数字で計算してみよう
たとえばこんな場合を考えてみよう。
- 1年前の投資信託の基準価額(=値段のこと):10,000円
- 今日の基準価額:11,500円
この場合の1年騰落率は…
- (11,500 − 10,000)÷ 10,000 × 100 = +15.0%
1年で15%値上がりしたってことだね。逆に今日の価格が9,200円だったら?
- (9,200 − 10,000)÷ 10,000 × 100 = −8.0%
1年で8%値下がり、ということになる。この式さえ覚えれば、どんな商品の騰落率も自分で計算できるようになるよ!
「基準価額」って何?
投資信託の場合、価格のことを基準価額(きじゅんかがく)と呼ぶよ。つまり「この投資信託1口あたりの今日の値段」のこと。毎日計算されて発表される。株でいう「株価」みたいなものだと思えばOK。騰落率を調べるときは、この基準価額の変化を見ることになる。
騰落率はどこで使う? 実際の投資シーン
投資信託を選ぶときの「通知表」として使う
投資信託を選ぶとき、どうやって良い商品を見分けたらいいかわからない人も多いと思う。そこで役に立つのが騰落率だよ。証券会社のサイトや「投資信託協会」のサイトなどで、各ファンドの1年・3年・5年騰落率が公開されている。これを見ることで「どのファンドが長期的に成績が良いか」を比べることができるんだ。
たとえばこんな感じで比べると便利だよ。
- Aファンド:1年+22% / 3年+45% / 5年+80%
- Bファンド:1年+8% / 3年+30% / 5年+55%
この場合、どの期間もAファンドの方が高い騰落率を出しているね。ただし、後で説明するけどリスク(ブレ幅)も確認することが大切だよ。
インデックスと比べるベンチマークとして使う
騰落率はファンド同士を比べるだけじゃなく、ベンチマーク(基準となる指標)と比較するのにも使われるよ。たとえば「日本株に投資するファンド」なら、「日経平均株価」や「TOPIXの騰落率」と比べて、市場全体より成績が良かったか悪かったかを確認できる。プロの運用者(ファンドマネージャー)がどのくらい腕を振るったかを測る物差しになるんだ。インデックスファンド(市場の平均に連動するファンド)の場合、騰落率はほぼそのインデックスと同じになるように設計されているよ。
自分のポートフォリオの成績確認にも
複数の投資商品を持っている人は、全体のポートフォリオ(資産の組み合わせ)の騰落率を計算することもある。「全部合わせると今年どのくらい増えた(減った)?」を把握するためだよ。家計簿をつけるような感覚で、定期的に自分の資産の騰落率をチェックする習慣をつけると、投資がうまくなっていくんだ。
騰落率を見るときの注意点 数字に騙されないために
期間が違うと単純比較できない
騰落率を見るときに一番やりがちなミスが、「期間が違う騰落率を同じように比べてしまう」こと。たとえば、「Aファンドは+50%」「Bファンドは+30%」と言われたら、Aの方がいいと思うよね。でもAが5年間で+50%、Bが2年間で+30%だったとしたら話が違う。年率(1年あたりの騰落率)に直すと、Aは約8.4%/年、Bは約14.0%/年でBの方が高い。騰落率は必ず同じ期間で比べることが大原則だよ。
過去の成績は将来を保証しない
投資信託のパンフレットや説明書きには必ず「過去の実績は将来の成果を保証するものではありません」って書いてある。これはとても大事な注意だよ。去年+30%だったファンドが、今年も+30%になるとは限らない。経済環境・金利・為替・世界情勢などによって、成績は毎年変わるんだ。だから騰落率は「参考情報」として使うもので、「この数字が高いから絶対安心」とは思わないようにしよう。
騰落率が高い=リスクが高い可能性がある
さっきの吹き出しでも少し触れたけど、騰落率が高い商品はリスク(価格のブレ幅)も大きいことが多い。たとえば「新興国株式ファンド」は、好調な年には+40〜50%を出すこともあるけど、悪い年には−30〜40%になることもある。一方「国内債券ファンド」は、良い年でも+2〜3%程度だけど、悪い年でも−1〜2%くらいで安定している。どちらが「いい」ということはなく、自分がどのくらいのリスクに耐えられるか(リスク許容度)に合わせて選ぶことが大切なんだ。
分配金の扱いに注意しよう
投資信託には、定期的に「分配金」というお金を受け取れるタイプのものがある。この分配金の扱いによって、騰落率の見え方が変わることがあるよ。分配金再投資ベースの騰落率というのは、「もらった分配金をそのまま同じファンドに再投資したと仮定した場合の騰落率」のこと。一方、分配金込みでない騰落率は、基準価額だけの変化を見たもの。高分配型ファンドは基準価額だけ見ると下がって見えることがあるので、比較するときは同じ条件(再投資ベースか否か)で見ることが大切だよ。
騰落率を投資の武器にしよう まとめ
騰落率でできること・できないこと
ここまでで騰落率についてかなり詳しくなれたと思うけど、最後に整理しておこう。
- できること:同じ期間の複数ファンドの成績比較 / 市場平均との比較 / 過去のトレンド把握
- できないこと:将来の成績予測 / 自分の実際の損益の正確な計算(買値が基準) / リスクの高低判断(単独では難しい)
騰落率は「過去の成績を比べる物差し」として最強の指標のひとつだけど、これだけで投資判断をするのは危険。シャープレシオ(リスクとリターンのバランスを見る指標)や、信託報酬(運用コスト)、運用方針なども一緒に確認して、総合的に判断するのがベストだよ。
まず「1年・3年・5年」の3つを見る習慣をつけよう
投資信託選びで騰落率を活用したいなら、まず「1年・3年・5年の3つの騰落率を見る」習慣をつけよう。1年だけ見るのは直近の市場環境に影響されすぎることがある。3年・5年を見ることで、「いろんな相場局面を経験しながらどのくらい成長してきたか」がわかるよ。特に、リーマンショック(2008年)やコロナショック(2020年)のような大きな下落があった時期をまたいだ騰落率は、そのファンドの「底力」を測るのに役立つんだ。
騰落率は「お金を育てる地図」のひとつ
お金を投資で育てていくとき、騰落率は「今まで歩いてきた道のりを地図で確認する」ような感覚で使うものだよ。地図を見れば過去のルートはわかるけど、これから先の道が全く同じとは限らない。でも、地図(過去データ)がないと何も判断できない。騰落率をしっかり読めるようになると、投資の世界がぐっとわかりやすくなって、「なんとなく」じゃなく「根拠を持って」商品を選べるようになるよ。ぜひ実際の投資信託のページを開いて、騰落率を確認してみてね!
