マンションを買おうとしてチラシを見たとき、「管理費◯◯円・修繕積立金◯◯円」って書いてあって、「修繕積立金ってなに?管理費とどう違うの?」って思ったことない?ローンの返済以外にも毎月お金がかかるって聞いて、なんかモヤっとした人も多いよね。この記事を読めば、修繕積立金がなんのためにあって、なぜ大事なのかが全部わかるよ。
- 修繕積立金は 将来の大規模修繕工事 のために毎月少しずつ積み立てるお金のこと
- 管理組合が管理していて、築年数が増えるほど 値上がりする のが一般的
- 積立金が不足すると 一時金の請求 や資産価値の下落につながるので要注意
もうちょっと詳しく
修繕積立金がなぜ必要かというと、マンションは「共有部分」をみんなで使っているから。たとえば廊下・エレベーター・屋上・外壁・駐車場などはみんなの共有財産なんだ。一軒家なら「自分の家だから自分で好きなときに修理する」でOKだけど、マンションは数十〜数百世帯が一緒に住んでいるから、みんなで計画的にお金を積み立てておかないと、いざというとき修理できなくなってしまう。国土交通省のガイドラインでは、1平方メートルあたり月200〜400円程度が適正な積立額の目安とされているよ。70平方メートルのマンションなら月1万4,000〜2万8,000円が目安ということ。でも実際にはこれより少ないマンションも多くて、積立不足が社会問題になっているんだよね。
マンション購入前に「修繕積立金の総額」と「長期修繕計画書」を必ず確認しよう!
⚠️ よくある勘違い
→ 管理費は今月の運営費、修繕積立金は将来の修理のための貯金。目的がまったく違うお金なので、混同すると資金計画が狂ってしまうよ。
→ 毎月積み立てることでマンションの価値を守り、大きな一時負担を避けられる。ちゃんと積み立てられているマンションほど資産価値が高く保たれるんだよ。
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修繕積立金とはなにか?基本をおさえよう
一言でいうと「マンションの将来のための貯金」
修繕積立金を一言でいうと、マンションの建物を長持ちさせるための積み立て貯金だよ。毎月、マンションの各部屋のオーナーが決まった金額を支払って、将来やってくる大きな修理工事に備えるためのお金を少しずつ集めておく仕組みなんだ。
わかりやすく例えると、学校の卒業旅行積立金みたいなイメージだよ。「3年後に修学旅行があるから今から毎月2,000円ずつ積み立てよう」ってやつ。修繕積立金も「10年後に大規模修繕があるから今から毎月1万円ずつ貯めよう」という発想なんだ。
マンションには一軒家とは違って「みんなで使う共有部分」がたくさんある。廊下・階段・エレベーター・エントランス・外壁・屋上・駐車場・給排水管などがそれにあたるよ。これらは一人では修理を決められないし、修理代も1,000万〜数億円という巨額になることもある。だからこそ毎月コツコツ積み立てておくことが大切なんだ。
「つまり修繕積立金は、マンションという共有財産を守るために住民全員で出し合う維持費の貯金」ということ。払うのは義務だし、勝手にやめたり減らしたりはできないよ。
管理費とはここが違う
マンションを買うと毎月「管理費」と「修繕積立金」の2つを払うことになるけど、この2つはまったく別の性質のお金だよ。
- 管理費:今月の運営に使うお金。清掃員の人件費・共用部の電気代・管理会社への委託費など「今すぐ必要なお金」
- 修繕積立金:将来の大工事のために貯めるお金。使うのは数年〜数十年後
管理費は「今日の食費」、修繕積立金は「老後のための積立NISA」みたいなイメージで考えると覚えやすいよ。どちらも毎月払うけど、目的も使い道もまったく違うんだよね。
修繕積立金はいくら払う?相場と計算方法
新築と中古でかなり違う
修繕積立金の金額は、マンションの規模・築年数・立地によって大きく変わるよ。だいたいの目安を知っておこう。
- 新築マンション:月5,000〜15,000円が多い。最初は安く設定されていることが多いけど、段階的に値上がりする「段階増額積立方式」を採用しているマンションが多いよ
- 中古マンション(築10〜20年):月15,000〜25,000円が多い。大規模修繕が近づくと増額されていることも
- 中古マンション(築20年以上):月20,000〜40,000円以上になるケースも珍しくない
国土交通省のガイドラインって?
国土交通省(つまり国の機関)が、修繕積立金の適正な目安を出しているんだ。それによると専有面積(自分の部屋の広さ)1平方メートルあたり月178〜218円以上が望ましいとされているよ(2021年改訂版)。
たとえば70平方メートルの部屋なら、70×200円=月14,000円くらいが最低ラインの目安ということになる。でも実際の新築マンションでは月5,000〜8,000円くらいに設定されていることも多くて、最初から不足気味なことが問題になっているんだよね。
「安くて助かる!」と思いきや、後から大幅値上げか一時金請求が来る可能性が高いということ。マンションを買うときは「今の金額」だけで判断しないことが大事だよ。
修繕積立金で何を修理するの?大規模修繕を知ろう
大規模修繕工事とは
修繕積立金が使われる最大のイベントが「大規模修繕工事」だよ。つまり「建物全体をまとめて修繕する大工事」のこと。一般的に10〜15年に1回のペースで行われて、1回あたりの費用は小規模なマンションでも数千万円、大規模マンションだと数億円に達することもある。
主な修繕の内容
大規模修繕工事で行われる代表的な工事を見てみよう。
- 外壁塗装・タイル補修:外壁のひび割れや劣化を直す。雨漏りを防ぐために必須の工事
- 屋上防水:屋上に防水層を作り直す。これをサボると雨水が建物に染み込んで大変なことになるよ
- 鉄部の塗装:廊下の手すりや階段など金属部分の錆び止め塗装
- 給排水管の交換:築20〜30年になると水道管がボロボロになってくる。交換費用は高額
- エレベーターの更新:20〜25年で本体を丸ごと取り替えることが多い。1基あたり1,000万円以上かかることも
- 共用部の照明・電気設備:LED化や制御盤の更新など
これらを全部まかなうだけの積立金がないと、修繕が後回しになってマンションがどんどん傷んでしまうんだよね。
修繕積立金が足りないマンションの末路
なぜ積立不足が起きるの?
実は日本全国のマンションの約3割が修繕積立金不足といわれているんだ。なぜこんなことが起きるかというと、主に3つの理由があるよ。
- 最初から低く設定されすぎ:新築時に「安い!」と見せかけて売るために積立額を低めに設定するデベロッパーがいる
- 値上げへの反発:住民総会で積立額を上げる議案を出しても、「払いたくない」という住民の反対で否決されてしまうことがある
- 管理組合の機能不全:役員のなり手がいなくて管理組合がうまく機能せず、積立計画がずさんになってしまうケース
積立不足になると何が起きる?
積立金が足りないまま大規模修繕の時期を迎えると、次のような事態になるよ。
- 一時金の徴収:「1人あたり50万〜200万円払ってください」という特別請求が来る。これを「修繕積立金の一時金徴収」というよ
- 借入れ:管理組合が銀行からお金を借りて工事をする。その返済のために積立金が上がる
- 修繕を先送り:お金がないからと工事を先延ばしにして、建物の老朽化が進む
- 資産価値の下落:老朽化したマンションは売りたくても売れない、貸したくても借り手がつかない状況になっていく
「修繕積立金が少ないマンション=お得」ではなくて、「修繕積立金が少ないマンション=将来のリスクが高いマンション」と考えるべきなんだよ。
マンションを買うときの修繕積立金チェックポイント
必ず確認したい3つのこと
マンション購入を検討しているなら、修繕積立金について絶対に確認しておきたいことが3つあるよ。
① 修繕積立金の現在の残高
今まで積み立てたお金がどれだけ残っているかを確認しよう。残高が少なすぎるマンションは要注意だよ。販売チラシや重要事項説明書に記載されているから確認しよう。
② 長期修繕計画書
長期修繕計画書とは「これから何年後に、何の工事を、いくらでやる予定か」を書いた計画書のこと。これを見れば、今の積立金で将来の工事費がまかなえるかどうかがわかるよ。「計画書がない」「古くて更新されていない」マンションは管理が甘い可能性があるから注意が必要だよ。
③ 今後の値上げ予定
現在の金額が安くても、数年後に大幅値上げが予定されているマンションも多い。重要事項説明書や管理組合の議事録で確認できるよ。「今は月1万円だけど5年後に2万円になる予定」なら、最初からそのつもりで家計を考えないといけないよね。
新築vs中古、修繕積立金の考え方の違い
新築マンションの場合は「最初が安くて後から上がる」のが普通だから、将来の値上がり幅を必ず確認しよう。一方、中古マンションは今の金額が比較的実態を反映していることが多いけど、大規模修繕直前のマンションだと積立不足のリスクが高まるから要注意だよ。
マンション選びのとき「修繕積立金が高いから嫌だ」と思う人もいるけど、ちゃんと積み立てられているマンションほど建物のコンディションが良く、将来の急な出費も少なくなるんだ。長い目で見ると、修繕積立金がしっかりしているマンションのほうがトータルでお得なことが多いよ。
「マンションを買う=ローンだけを考えればいい」じゃなくて、「管理費+修繕積立金+将来の値上がり分」まで含めて毎月の負担を計算することが、賢いマンション選びの第一歩なんだよね。
