「嘱託社員って、なんか聞いたことあるけど正社員と何が違うの?」って思ったことない?会社のことを調べてると、正社員・パート・派遣・アルバイト……いろんな働き方が出てきて、混乱するよね。この記事を読めば、嘱託社員がどんな働き方なのか、正社員とどう違うのか、ちゃんとわかるよ。
- 嘱託社員とは、会社と期間を決めた契約を結んで働く雇用形態のこと
- 定年退職後に再雇用される場合に使われることが多く、法律でも65歳までの雇用が義務化されている
- 正社員に比べて給料は下がりやすいが、年金との併用や仕事量の調整ができるメリットがある
もうちょっと詳しく
嘱託社員には、実は法律上の明確な定義がないんだよ。「嘱託社員」という言葉は会社が独自に使っている名称で、法律的には「有期雇用契約の労働者」として扱われることがほとんど。だから会社によって待遇がかなり違うんだ。たとえばA社では週5日フルタイムで働く嘱託社員がいる一方、B社では週3日・午前中だけって形もある。大事なのは「その会社の嘱託社員制度がどんな内容か」をちゃんと確認することだよ。健康保険や厚生年金に入れるかどうかも、労働時間によって変わってくるから要チェック。
「嘱託社員」は法律の言葉じゃなく、会社が決めた呼び名。中身は会社ごとに違う!
⚠️ よくある勘違い
→ どれも非正規雇用だから一緒でしょ、と思いがちだけど実は違う。嘱託社員は専門知識や長年の経験を持つ人が多く、担当する仕事の責任も重いことが多いんだ。パートやアルバイトとは役割が全然違うよ。
→ 定年後も会社の戦力として期待されて働いているケースがほとんど。「非正規だからラクな仕事」とはならないことも多いんだ。
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嘱託社員とはどんな働き方?基本をおさえよう
「嘱託社員」という言葉、なんとなく難しそうに聞こえるよね。でも意味をひとつずつ分解するとすごくシンプルだよ。「嘱託」とは「仕事を委託・依頼する」という意味。つまり嘱託社員とは、会社から特定の仕事を依頼されて、決まった期間の契約を結んで働く社員のことだよ。
日本の会社では、正社員・契約社員・派遣社員・パート・アルバイトなど、いろんな雇用形態がある。その中で嘱託社員が特に使われるのが「定年退職後の再雇用」の場面なんだ。
定年後の「再雇用」として使われることが多い
多くの日本企業では、60歳を定年としているよ。でも「60歳でバリバリ働いていた人が、翌日からいきなり無職になる」のはちょっと急すぎるよね。本人も困るし、会社側もその人の経験やノウハウを失うのはもったいない。
そこで登場するのが嘱託社員という形。「定年退職はするけど、もう少し働いてほしい」「経験を活かした仕事を続けてほしい」というときに、嘱託社員として再雇用するんだ。学校の先生が定年後も「非常勤講師」として教え続けるのに似てるよね。
若い世代にも使われることがある
実は嘱託社員は定年退職者だけのものじゃないんだよ。特定の専門スキルを持っている人を「この仕事だけお願い」という形で雇うときにも嘱託社員という形態が使われることがある。たとえば、フリーランスのデザイナーが「週2日だけ会社に来てデザインを担当」みたいなケースも嘱託社員と呼ばれることがあるんだ。
正社員・契約社員・派遣社員との違いを比べてみよう
嘱託社員がどんなものかわかったところで、他の雇用形態との違いをくわしく見ていこう。ここを理解すると、転職やキャリアを考えるときにもすごく役に立つよ。
正社員との違い
正社員はいわゆる「会社の正式メンバー」。雇用期間に定めがなくて、会社が続く限り原則として働き続けられるよ。給料も安定してるし、昇給・昇進の機会もある。でも転勤や異動命令には従わなきゃいけないし、「なんでもやって」という幅広い仕事が求められることも多い。
一方で嘱託社員は、雇用期間が決まっていて(たいてい1年単位で更新)、担当する仕事の範囲も限られていることが多い。給料は正社員時代より下がるケースがほとんど。その代わり、転勤がなかったり、仕事量をセーブできたりする柔軟性があるよ。
契約社員との違い
「嘱託社員と契約社員って同じじゃないの?」って思う人も多いんだけど、実は法律的には同じ「有期雇用契約の労働者」なんだ。違いは呼び方と対象者くらいで、契約社員は若い人や中途採用者に使われることが多く、嘱託社員は定年後の再雇用に使われることが多いって感じだよ。
派遣社員との違い
派遣社員は「派遣会社に雇われて、別の会社に働きに行く」という形。つまりお給料をくれるのは派遣会社で、実際に働く場所は別の会社なんだ。嘱託社員は直接その会社と契約しているから、派遣社員とは雇い主が違うという大きな違いがあるよ。
嘱託社員の給料・待遇はどうなってるの?
気になるのはやっぱりお金のことだよね。嘱託社員の給料や待遇について、正直に説明するよ。
給料は正社員のときより下がることが多い
残念ながら、嘱託社員になると給料が下がるケースがほとんどだよ。厚生労働省のデータによると、再雇用後の給料は定年前の50〜70%程度になる場合が多いんだ。これは「仕事の責任範囲が狭まる」「残業が少なくなる」「管理職手当がなくなる」などが理由として挙げられるよ。
でも「給料が下がる=損」とは一概に言えないんだよね。なぜかというと……
年金との組み合わせで収入が増えることも
60歳を過ぎると「老齢年金」をもらえる可能性が出てくるよ(もらえる時期は人によって違う)。嘱託社員として働きながら年金も受け取れると、合計の収入が現役時代より増えることもあるんだ。これが嘱託社員として働く大きなメリットのひとつ。ただし、給料と年金の合計が一定額を超えると年金が減らされる「在職老齢年金」の仕組みがあるから注意が必要だよ。
社会保険はどうなるの?
嘱託社員でも、一定の労働時間(週20時間以上など)を超えると健康保険・厚生年金・雇用保険といった社会保険に加入できるよ。「非正規だから保険なし」というのは間違いで、労働時間の条件を満たせばちゃんと守られるんだ。
嘱託社員になるメリット・デメリットを正直に教えるよ
嘱託社員という働き方には、いい面もあれば気をつけたい面もある。両方をちゃんと知っておこう。
メリット①慣れた環境で無理なく働き続けられる
長年働いた職場で、慣れた人間関係・仕事内容のまま続けられるのは大きな安心感があるよ。突然「さあ、新しい仕事を探しなさい」って言われるよりずっとラクだよね。体力が落ちてきても、無理のないペースで働けるのもポイント。
メリット②経験やスキルを活かせる
30年・40年と積み上げてきた知識やスキルは本当に貴重なものだよ。「もったいないからまだ使ってほしい」と会社に思ってもらえているわけで、その人の価値が認められているということでもあるんだ。
デメリット①給料が大幅に下がることがある
さっきも説明したけど、給料が現役時代の半分近くになることもある。「同じ仕事をしているのに給料が下がるのは納得できない」という気持ちになる人もいるよ。
デメリット②契約更新されない可能性がある
1年ごとに契約を更新するということは、会社の業績次第では「来年は更新しません」と言われるリスクもある。正社員のように「よほどのことがない限りクビにならない」という安定感がない点は、心構えが必要だよ。
デメリット③モチベーションの維持が難しいこともある
「もう昇進はない」「大きなプロジェクトは任せてもらえない」という状況になると、仕事へのやる気を保つのが難しいと感じる人もいるんだ。働く目的や生きがいをどこに見つけるか、自分なりに考えることが大事だよ。
嘱託社員に関係する法律・制度を知っておこう
嘱託社員の背景には、国の法律や制度が深く関わってるんだ。ここを知っておくと「なぜこういう働き方があるの?」という疑問がすっきり解決するよ。
高年齢者雇用安定法とは?
「高年齢者雇用安定法」、つまり「歳をとった人でも安定して働ける環境を作る法律」だよ。この法律のポイントは以下の3つ。
- 定年を60歳以上にしなければいけない
- 65歳まで働きたい人には働く機会を提供しなければいけない(再雇用・定年延長など)
- 努力義務として70歳まで働ける環境づくりも求められている(2021年〜)
この法律があるから、会社は定年後の社員を「はい終わり」と追い出すことができないんだ。嘱託社員という形が広まったのも、この法律が後押ししているよ。
同一労働同一賃金って何?
「同一労働同一賃金」とは、「同じ仕事をしているなら、正社員でも非正規でも同じ賃金にしましょう」というルールのこと。2020年以降、パートタイム・有期雇用労働法で義務化されたよ。
これによって「嘱託社員だから基本給が低くて当然」「ボーナスなしで当たり前」という扱いが違法になるケースが増えてきた。同じ仕事をしているのに正社員と待遇が大きく違う場合は、会社に合理的な説明を求める権利があるんだよ。
5年ルール(無期転換ルール)も要チェック
「無期転換ルール」っていうのは、同じ会社で有期契約を通算5年以上続けた場合、労働者が希望すれば無期契約(期間の定めなし)に転換できるというルールだよ。嘱託社員も有期雇用だから、5年を超えると「ずっと働き続けたい」と申し出る権利ができるんだ。ただし60歳以上の高齢者は特例があって、一定の条件下では5年を超えても無期転換の対象外になることもあるよ。
