親や知り合いが会社を辞めた後、「失業手当をもらってる」って聞いたことありませんか?でも、そもそも失業手当って何のためにあるのか、誰でももらえるのか、いくらもらえるのかって、よくわからないですよね。実は失業手当は、仕事を失った人の生活を支えるための大事な制度で、条件をクリアしていれば申請することでもらえるお金なんです。この記事を読めば、失業手当のしくみから申請方法まで、すべてが腑に落ちるようになりますよ。
- 失業手当は、仕事を失った時に生活費を助けてくれるお金で、新しい職場を探すまでの間をサポートする制度です。
- もらうには雇用保険に加入していたことが必須で、失業の理由によってもらえるタイミングが変わります。
- 給料を基準に毎日の支給額が決まるもので、もらえる期間は長くても1年から1年半程度が目安です。
もうちょっと詳しく
失業手当は、日本の雇用保険制度のひとつで、公式には基本手当という名前があります。つまり、失業手当というのは、わかりやすい通俗的な呼び方で、正式には「失業中の基本手当」といいます。この制度は1947年から続いている、とっても歴史の長い制度なんです。働いている人たちが毎月のお給料から少しずつお金を出し合って、もしもの時に支える仕組みになっています。給料の約0.5~1.0%程度を毎月支払うことで、何かあった時に自分や周りの人たちが助けてもらえるっていうわけですね。
失業手当は「もらい得」ではなく、働く人たちが積み立てた保険からもらう「当然の権利」です。
⚠️ よくある勘違い
→ 失業手当は雇用保険という保険の一種です。呼び方がいろいろあるから混乱しやすいですが、基本的には同じ制度なんです。
→ 雇用保険には失業手当の他に、育児休業給付や職業訓練を受ける時の給付など、色々な支援があります。
→ 自分の都合で会社を辞めた場合は、申請から3ヶ月待ってからのスタートになることが多いです。
→ 会社の都合でクビになった場合はすぐ、自分から辞めた場合は待機期間がある、という感じです。
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失業手当の基本:いつ、誰が、いくらもらえるのか
失業手当をもらうための条件は4つ
失業手当をもらうには、いくつかのハードルをクリアしないといけません。まず最初の条件は、雇用保険に加入していたことです。これはほとんどの会社で働いている人なら大丈夫なんですが、パート・アルバイトでも条件によっては加入しているんですよ。具体的には、1週間に20時間以上働く予定で雇用されている場合、雇用保険に加入することになります。つまり、短時間バイトだと加入していないこともあるってわけですね。
次の条件は、仕事を失ったことです。「仕事を失う」というのは、会社の都合でクビになった場合と、自分の都合で退職した場合があります。ただし、ちょっと厳しい条件として、自分の都合で辞めた場合は「やむを得ない理由」がないと失業手当がもらえないんです。例えば、親の介護をしないといけなくなったとか、引っ越ししないといけなくなったとか、そういった事情があれば大丈夫です。でも「なんとなく嫌になった」とか「給料が安いから」という理由だと、最初は失業手当がもらえないんですよ。
3番目の条件は、失業する前の2年間で、雇用保険に11日以上加入していたことです。つまり、ちょっとした期間働いたくらいでは失業手当はもらえないってわけですね。最低でも2年間のうちに、合わせて11日以上は雇用保険に加入していないといけません。ほとんどの場合、1ヶ月以上働いていたら大丈夫です。
最後の条件は、失業状態にあることです。失業状態というのは、仕事をしていなくて、かつ、すぐに仕事ができる状態のことをいいます。例えば、もし新しい仕事が決まって働き始めたら、失業状態ではなくなるので失業手当がもらえなくなるんですよ。また、学校の勉強に専念するために仕事をしないでいるような場合も、「仕事ができない状態」だから失業手当はもらえません。つまり、「働きたいけど仕事がない」という状態が失業状態なわけです。
もらえる金額の決まり方
失業手当でもらえる金額は、それまでのお給料を基準に決まります。具体的には、基本手当日額というお金が毎日支給されるんです。基本手当日額の計算方法は、失業する前の6ヶ月間のお給料の合計を180日で割ったものに、50~80%をかけるんですよ。つまり、給料が多い人ほど、基本手当日額も多くなるってわけです。
例えば、月に30万円の給料をもらっていた人が失業手当を申請したとします。6ヶ月の給料の合計は180万円ですね。これを180日で割ると、1日あたり1万円になります。その50~80%が基本手当日額になるので、1日あたり5000~8000円くらいもらえるってわけです。でも、給料が安かった人は基本手当日額も安くなっちゃいます。月に15万円の給料の人なら、1日あたり2500~4000円くらいになります。
ただし、ここで大事なポイントがあります。失業手当には上限金額と下限金額が決まっているんです。つまり、給料がすごく高い人でも、毎日もらえるお金には上限があるし、給料が低い人でも、ちゃんと最低限の金額は支給されるってわけですね。この上限と下限は毎年少しずつ変わるので、申請する時期によって変わることがあります。
支給される期間はいつまで?
失業手当がもらえる期間は、失業の理由と年齢によって変わるんです。会社の都合でクビになった場合と、自分の都合で辞めた場合で、かなり差が出てくるんですよ。
会社の都合でクビになった場合は、早くもらえます。具体的には、ハローワークに申請してから、通常は1週間で支給が始まるんです。その後、支給される期間は年齢と雇用保険加入期間によって決まります。25歳~35歳で雇用保険に10年以上加入していた人なら、最大で330日間もらえるんですよ。つまり、約1年と2ヶ月間毎日失業手当がもらえるってわけです。若い人や加入期間が短い人だと、もっと短くなっちゃいます。
一方、自分の都合で辞めた場合は、もらえるまでの期間が長いんです。申請してから7日間の待機期間があって、その後さらに3ヶ月間は失業手当がもらえません。つまり、申請から約4ヶ月後にようやく支給が始まるんですよ。これは「じゃあ自分の都合で辞めて、失業手当をもらおう」という人を防ぐための仕組みなんです。
失業手当の申請方法:ハローワークで何をする?
ハローワークで必要な書類と手続き
失業手当をもらうには、ハローワークという公開職業安定所に申請しないといけません。ハローワークというのは、仕事を探している人たちをサポートする国の機関で、全国にたくさんあるんですよ。申請に必要な書類はいくつかあります。
まず必要なのは、雇用保険被保険者離職票という書類です。これは会社が退職者に渡さないといけない書類で、雇用保険にどのくらい加入していたかや、給料がいくらだったかが書いてあります。この書類がないと失業手当の申請ができないので、退職する時に必ずもらっておかないといけません。
次に必要なのは、本人確認書類です。運転免許証とか、マイナンバーカードとか、パスポートとか、そういった身分証明書が必要ですね。ハローワークは誰でも利用できる施設だから、本当に本人なのかを確認する必要があるんですよ。
そしてもう一つ、銀行口座の口座番号も用意しておくといいです。失業手当は銀行口座に振り込まれるので、どこの銀行の口座に振り込んでもらうかを決めておかないといけません。
ハローワークに行ったら、職員に「失業手当を申請したいです」と言えば、書類に記入するのを手伝ってくれます。一人でやるのは難しいかもしれませんが、職員がサポートしてくれるので大丈夫です。申請が完了したら、その時点から失業状態が記録されるんですよ。
申請後のながれ:いつもらえるのか、確認の方法
申請した後は、ハローワークから連絡が来るのを待つことになります。会社の都合でクビになった場合は、申請から1週間程度で支給が始まります。一方、自分の都合で辞めた場合は、7日間の待機期間と3ヶ月間の給付制限があるので、約4ヶ月後のスタートになります。
支給が始まったら、失業手当は毎週金曜日に指定の銀行口座に振り込まれるんですよ。つまり、毎週同じ曜日に確認できるってわけです。ただし、失業手当をもらっている間は、2週間に1回、ハローワークに「失業認定申告書」という書類を提出するという義務があるんです。これは「この2週間の間、仕事をしていなくて、失業状態ですよ」ということを確認するための手続きなんですね。
この手続きを忘れると、失業手当がもらえなくなっちゃいます。つまり、失業手当をもらっている間は、定期的にハローワークに行かないといけないってわけです。ハローワークに行く時は、申請時に渡される「雇用保険受給資格者証」という書類を持って行くんですよ。これがないと手続きができません。
失業手当の生活への影響:本当に助けになるのか?
失業手当だけで生活できる?足りない場合の対策
失業手当でもらえるお金は、以前の給料の50~80%程度です。つまり、完全な給料の代わりにはならないってわけです。月給30万円の人なら、失業手当でもらえるのは、月に12~16万円程度になります。家賃や光熱費、食費、スマートフォン代などを払っていくと、かなり厳しいかもしれませんね。
失業手当だけでは生活が難しい場合は、いくつかの対策があります。まず、貯金を取り崩すというのが現実的な方法です。仕事を失う前に少しずつ貯金を作っておくと、失業期間を安心して過ごせるんですよ。次に、家族の支援をもらうというのも一つの手です。親と同居していれば、家賃や食費を出してもらうことで、失業手当で足りるようになるかもしれません。
そして大事なのが、新しい仕事をできるだけ早く見つけることです。失業手当をもらっている間は、ハローワークが仕事探しをサポートしてくれます。「こんな仕事を探しています」と職員に言えば、条件に合った求人を教えてくれるんですよ。つまり、失業手当は「生活費を助ける」と同時に「仕事を探す時間をくれる」ものなんです。
失業手当と税金の関係
失業手当でもらったお金に対して、所得税はかかりません。つまり、もらった金額がそのまま自分のお金になるってわけです。ただし、失業手当をもらっている期間に少しでも働いて給料をもらった場合は、その給料に対しては所得税がかかるんですよ。
例えば、失業手当をもらいながら、アルバイトをして月に5万円稼いだとします。その5万円に対して所得税がかかるってわけです。また、失業手当の金額自体は税金がかかりませんが、失業手当をもらっている期間中に給料をもらった場合は、失業手当の支給額が減らされることもあります。つまり、失業手当をもらいながらアルバイトをするなら、どのくらいまでなら失業手当が減らされないのか、事前にハローワークで確認しておかないといけません。
税金の話は複雑なので、わからないことがあったら、ハローワークの職員に聞くのが一番確実です。職員たちは失業手当に関するあらゆる質問に答えるプロなので、遠慮なく聞いちゃいましょう。
失業手当をもらう人のよくある質問:Q&A
失業手当と学生バイトの関係は?
大学生がアルバイトをしている場合、そのバイト先で雇用保険に加入していれば、バイト先をやめた時に失業手当をもらえる可能性があります。ただし、条件があります。失業手当をもらうには「仕事をしていない状態で、働く意思と能力がある」という条件が必要なんです。つまり、大学の勉強に専念するために仕事をやめたのなら、「働く意思がない」と判断されて、失業手当がもらえないんですよ。逆に、「次の仕事を探しているからバイトをやめた」という場合なら、失業手当をもらえる可能性があります。
失業手当をもらっている間に新しい仕事が決まったら?
新しい仕事が決まったら、その日からは失業状態ではなくなるので、失業手当はもらえなくなります。ただし、途中でもらっていた失業手当は返さなくてもいいんですよ。つまり、すでにもらった分はそのままあなたのお金ってわけです。新しい仕事が始まった時点で、自分からハローワークに「仕事が決まった」という報告をするか、最後の失業認定申告書を提出する時に報告すればいいんです。
失業手当をもらったことは、次の会社に知られちゃう?
失業手当をもらったことは、プライベートな情報なので、あなたが言わない限り、次の会社には知られません。つまり、履歴書や面接で「失業手当をもらってました」なんて言う必要はないってわけです。失業手当をもらったことは、社会的に何も恥ずかしいことではないんですよ。それは当然の権利で、多くの人が利用している制度なんです。
